2022年12月07日

山形・村山市「あらきそば」



夏の思い出。

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日本中にその名を轟かす超有名店は
いつ行っても大賑わい。


その古い日本の家で聞いた蝉の声、蕎麦を啜る音。

何度訪れても、そこで過ごした時間は
子供の頃の懐かしい思い出のように胸の中で小さく揺れている。



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江戸時代の茅葺き屋根の田舎家。



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創業約100年、現在は四代目が蕎麦を打っている。



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この建物が蕎麦屋として使われる前の時代のことを思いながら、
暖簾をくぐる。


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こんにちは、と言いながら入るが
奥は大賑わいの様子。

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この時たまたま全員黒い靴で
なんだか「オシャレな日常」が撮れちゃいました (≧∇≦)



ただお蕎麦屋さんに人が集まって蕎麦を啜っているだけなのに
なぜこんなにも心やすらぐ眺めになるのだろう。

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都会で育ったら、こんな景色はなかなか見られるものではない。



座るとまず野のものでおもてなししてくれる。

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(嬉しいんだけど少々塩辛すぎました〜(* ̄∇ ̄*))



メニューはとてつもなくシンプル。

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「うす毛利」というのが一人前。
以前は大盛りの1.5人倍のものを「むかし毛利」と呼んだが
今はわかりやすく数字で示すようになったらしい。


私はやはり基本の「うす毛利」。
注文をすると、番号札をくれる。
時節柄使い捨てのものということで、ますます素朴〜 (≧∇≦)

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そして言わずと知れたここの蕎麦の景色である。

確認するが、私が頼んだのは基本の「うす毛利」。
1人前である。


それがですよ?
さあみなさんでびっくりしましょう!

どーん!


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もう泳げるんじゃないかってくらい
プールみたいに大きな板にどあああああーーー!と広がって、
ゴン太のお蕎麦が輝いているのだ。


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飛び込み台からプールを見下ろしてる気分(≧∇≦)
さあ今から高遠彩子がダイブしますよ 〜!


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のびやかにひろびろ盛られているので
アップの写真だと意外とそんなに太くないように見えるかもしれないが、
しっかり、容赦ない極太である。


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ムワァーー!と濃厚に香る、
逞しすぎるくらい逞しい、力強い香り。
食べるとやはりものすごい太さだが硬さはなく、
むっちりとやさしい食感に出会う。素晴らしい。
つるつるさはなく素朴な肌を噛み締め、
モグンモグン食べる。
ごはんのように食べる。
味わいも濃厚だが甘さはあまりなくすっきり、
そこがたくさんの量を食べやすいところかもしれない。

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蕎麦汁は甘さしっかりめ、出汁の味わいが良く、
実にまろやかによくまとまった美味しい汁。



食べ終わるとこの景色。
達成感すら感じる眺めである。

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難を言えばこの時近くのテーブルで
「にしんの味噌煮」を頼んだ人がいたのだが
それが驚くほど香り高すぎて私の鼻腔内は
「にしんの味噌煮」色一色に染まってしまい、
蕎麦の香りを見つめ愛しみ、
蕎麦と二人切りの世界に浸ることが極めて困難だった(笑)。

同じ茅葺き屋根の田舎家のココで、
新たな呼吸法技を開発した時のことを思い出してしまいました〜
http://ayakotakato.seesaa.net/article/151066818.html



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私は隅の席でのんびりしてしまったが、
店内は入れ替わり立ち替わり客が入り始終大賑わい。

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蕎麦屋であるから、無論蕎麦を食べにくるわけだが
私にとってはそれよりも「ここで過ごす時間」が宝物のような店。

いつまでもそのままでそこにあってほしい、
日本の宝の店である。





posted by aya at 20:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東北の蕎麦>山形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月20日

山形・天童「そば吉里吉里」


長い時を超えて、とうとうこの店について語る時が来てしまった。

長年、全国津々浦々のお蕎麦の名店を訪ね、
激しい浮気を繰り返してはそれを文章にあらわし、
自分勝手に愛を叫んできた私であるが
実は書いているお店は、訪ねている数からするとごく一部。
書かずに過ぎてしまうことの方が圧倒的に多いのだ。

それはもちろんその時たまたま多忙であったり
まあ大体は次々と(下手すると日に複数軒)訪ねてしまうために
書く方が全く追いかない、ということがほとんどだ。

しかしもう一つ、これは数は多くないが大きな要因の一つとして
「好き過ぎて、感情が大き過ぎて書けない」
というのがある。

この「吉里吉里」はまさにその代表的な店。



もう、この私の巨大な愛を、どうしたらいいのでしょうか。

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山形県天童市。
寺院が多い静かな街並みの中に佇む、美しき古民家。


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店の前に立っただけでもう胸いっぱい、感無量の私。

今回はずいぶん久しぶりになってしまっただけに
愛するこの店が変わってしまったりしていないか
扉を開けるのが怖いくらいの気持ちである。
でもせっかく開店時間を狙って来たのだから入ってみよう!



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うわぁ・・・
何も変わっていない!!感激!!

まず扉を開けるとドーンと目に入ってくるJBL パラゴン。

吹き抜けの空間。

アンティークなストーブ。

そしてシビれる、このお蔵!


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店主夫妻の飛び抜けたセンスの良さが
入店5秒でガンガンに伝わってくる空間である。



襖を外せば大広間になる古き良き日本文化。
客席も広々としている。


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壁に貼られたメニューを早速ガン見すると
やったぁ〜〜!
吉里吉里の夏のお楽しみメニュー、
「がすぱちょそば」が食べられる〜!!
(訪問は8月)


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もちろん穴子の天ぷらも絶対食べます!!



そして定番メニューを見てさらに興奮。

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「ざるそば」!♡
「ざいごそば」!♡
「太打ち田舎」!♡

もうもうもう、愛と懐かしさと興奮で
胸が高鳴り過ぎて苦しい!!(笑)

そのほかのメニューも前とほぼ変わらなくて感激。
もう全部食べて帰りたいーー!
誰か私にお腹を貸してください!!(切実)



「活〆穴子と野菜の天ぷら盛り合わせ」

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私が「あれもこれもそれも食べたいけどお腹に入らない」
と嘆きながらオーダーしたので(笑)
どうやらやや控えめサイズで
持って来てくれたようです(ありがたや〜(T_T)♡)

ここの穴子天ぷら、写真ではさりげなく見えるかもしれませんが
全っ然さりげなくありません。
これがとんでもない穴子なんです。
(興奮のあまりこの私が1枚しか写真撮らなかった!ビックリ)

揚げ方ももちろん素晴らしいのだが
とにかく穴子そのものがヤバすぎます。
食べたことないくらいの、もんんのすごい美味しさが
全身を突き抜けるーーーー!!

石巻の網元から直接仕入れて店で活〆しているだけあって
脂のノリが尋常ではなく旨味が豊か。
うっとりするような超〜素晴らしい穴子の香りでいっぱいで
(私は穴子の臭みに人一倍敏感だが勿論臭みゼロ)
あまりの美味しさにもう溺れて倒れて全てを忘れそう。

もうもうもう、
こんなすごい穴子が一発目に出て来るなんて反則です〜〜・・・

アスパラ、白アスパラ、かぼちゃ、ナス、トマトも美味しかったし、
なんかもうシビれ過ぎてお蕎麦さんを迎える前から
グニャグニャになってるんですが、私だいじょうぶかしら? (^^;)





「太打ち田舎」
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きた・・・!!
懐かしき、愛しきこのゴン太お蕎麦!

嗚呼・・・

やっとやっと、愛する吉里吉里のお蕎麦を眼前にし、
もう胸いっぱいでどうにかなりそう・・・


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この容赦ない太さ。
それでいて優しい輪郭線。

よいしょと手繰り上げ、箸先から香りを寄せると・・
香ばしい深い香りが嬉しすぎる!♡!♡
食感はねっちりもっちり、
極太ゆえモグンモグン噛んで食べる山形らしいお蕎麦なのだが
噛んだ時の香ばしさがこれまたとんでもなく素晴らしい。
よくある香ばしさより一歩奥深く、
華やかさもあるスモーキーな香り!!

あああああ
吉里吉里のお蕎麦の素晴らしさここにあり・・
恍惚・・・




「相盛り(ざるそば と ざいごそばの2種もり)」
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「ざるそば」
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最初、箸先から寄せた香りはごく淡かった。
そのうちに、軽やかな野生がふぁー!とふんだんに漂って来た!!
青い感じではなくシャープな野生だが
とにかく軽やかで重さのない野生感が素晴らしい。
そして食感がまたすごい。
見た目からは伝わりにくいがこのお蕎麦、もんのすごいコシなのだ。
それでいてもちろん硬さは一切感じさせず
弾むようなブワンブワンでもなく、実に心地よいコシ。
味わいはすっきりで、素晴らしいコシの中から生まれる
軽やかな香りにうっとり・・・




「ざいごそば」
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純白眩しい、吉里吉里の「ざいごそば」。
蕎麦の中心部だけを使った更科そばだ。
これがまた、普通の更科そばとは一線を画する
大変に美味しい更科そば!!
更科って全然香らなかったり、
香っても小麦の香りばかりだったりしがちなのですが
これは更科の素晴らしい蕎麦の香りが
ガンガンに香ってくれるお蕎麦!!
食感は1本1本がくっきりした感じなのだが硬さはなく、
噛み締めると弾むコシ。
そして何よりそこからあふれる甘さにびっくり。
美しい香りと甘さが悩殺すぎます〜〜!!
もう美味しいものの連続でどうにかなりそう・・・




蕎麦が美味し過ぎてここまで蕎麦汁をつける余裕は全くなかった私ですが
ここでハッと、
「久々の吉里吉里の美味しい蕎麦汁、
 蕎麦と一緒に食べなかったら後で後悔するかも!?」
と正気に帰ってつけてみました!

思い切りスキーーッとして甘さはごく控えめなストイックな汁。
それでいてこっくりとした深さもあって
甘みしっかりの「ざいごそば」と実に合う。




そしてそして、私の愛するこちらもやってきましたー!
あああ嬉しい・・・
あなたがいる季節に来られてよかった・・・


「がすぱちょそば」
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美しい〜〜
おしゃれ〜〜〜〜
この器の選び方、盛り付けのセンスに食べる前から参る。


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まずはひとくち・・・
オオオーーーーーッ
なんだか、前よりさらに進化しちゃってますよ!?
まず華やかに香るクミン。
その後に来る香りの世界旅行のような楽しい香り達!
スープは前はもっともったりとした質感だったのだが
さらっとして酸味が美味しい!ガブガブ飲んじゃう。
そしてもったいなくも、そのままでも美味しい吉里吉里のお蕎麦と
このスープとを絡めるととにかくヤバ旨い。
かぼちゃ、エリンギ、オクラ、さつまいも、揚げそば、
野菜の甘みとも合いまくりのスープと吉里吉里のお蕎麦、
こんなの反則だよ・・・いくらでも食べたくなっちゃうよ・・・
おいしいよう〜〜〜〜〜

穴子天から突っ走って来てもう死ぬほどお腹いっぱいなのに
お代わりしたいと思うくらい美味しいってすごすぎる!!
(思うだけ (^^;) 現実的にはお腹はち切れて無理)


蕎麦後の蕎麦湯。

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朝一で来ているので当然濃厚ではないんですが
それでも美味しい。
蕎麦粉が素晴らしいのがここでもバレますね〜〜♡


一番乗りだったとはいえ、その後もどんどんお客さんが入って来て
客席はほぼ満席に。
でもゆとりのある広々した配置なので流れる時間はゆったり。

初めて来たらしいカップルは、
この店に流れる時間、景色の美しさに出会い
一眼レフカメラやスマホで写真を撮っていた。
味だけでなく、時間ごと持ち帰りたくなるような店なのだ。



自分の蕎麦愛を叫ぶのがメインの私の文章、
いつもは淀みなくいくらでも語れるのだが
この店への思いは大き過ぎて好き過ぎて全く上手く語れない。
だからこそ、今まで書かずに来てしまったのだと思う。


私は吉里吉里がまるごと大好き。
美味しいお蕎麦とおつまみの数々。
美しい古民家。
店主夫妻のセンスの良さが蓄積された店内、その世界。
店主は東北好きの私がシビれる、これぞ東北の男!といったいい〜顔立ちで
一言話しただけでその才気がジワジワ伝わってくるような人。
奥さんは、明るくて可愛くて、それでいて
私が人生で出会った中で一番、と言ってしまいたいくらい
「カッコイイ女!」 (≧∇≦)

もう愛余って故障して、
最後は愛の箇条書きみたいになる体たらくであります。


1日ここに居たいと思うくらい、もっとゆっくりしたかったが
満席ゆえそう長居するわけにもいきません。


というわけで、食後のコーヒーは
to go でお願いしました!

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このコーヒーがまた・・・
びっくりしていただきたいんですが
なんと、自家焙煎なんです!!
お蕎麦もおつまみもあんんんなに美味しい上に、
すごすぎませんか!?

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そしてこのコーヒーが絶品ときているのだから
本当に参る。
私はコーヒーの好みがかなりめんどくさい方だと思うが
このコーヒーは、まさに私好み!!完璧!
スモーキーで深ーいのにスッキリしていて甘みもある!


もう店を出ても私は吉里吉里愛のグニャグニャから
全然立ち直れず・・・


また次にここに来られる日まで
私はこの巨大な愛を抱えて、ウロウロするのである。




posted by aya at 12:24 | Comment(2) | 東北の蕎麦>山形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月09日

山形・山形市「手打ちそば 庄司屋」


蕎麦どころとして知られる山形には
多くの蕎麦の名店がある。
「手打ちそば 庄司屋」は、個性様々なそれらの中でも特に歴史の長い、
上品な雰囲気の名店だ。

なんたって創業・慶応元年(1865年)。
5代にわたってこの地で手打ち蕎麦を出し続けてきたのだから
山形を代表する手打ち蕎麦屋のひとつと言えるだろう。

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看板に輝く「手打ち」の文字。
(輝いて見えるのは私だけ? (^^;) )

日常的に美味しいお蕎麦を大量に食べるという素晴らしい文化がある山形では
意外と有名店でも手打ちでないところもあるのが面白い。
(東京の有名老舗蕎麦屋なんかでもそうですが)

手打ちでも機械でも美味しければそれでいいわけだが
生まれついて手打ち蕎麦屋さんを偏愛するDNAが埋め込まれた私としては
やはり「手打ち」と書いてあると嬉しいんですよねぇ〜♪



店内には囲炉裏風テーブルもあり、
田舎っぽく民芸っぽくなりそうなところなのだが
飽くまで美しく整えられ、上品な雰囲気。

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ジャズサックスのBGM がゆったりと流れている。


打ち場が見えるのも嬉しい〜
今まさに打っているところのようです♡

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メニューを見るまでもなく、予習をしてきた私の心は決まっているのだが
もちろん一応見ます (≧∇≦)

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ここはお蕎麦の種類としては
「さらしなせいろ」と「もりそば」がありまして、
そのお店にあるお蕎麦は何がなんでも全部食べたい私としては
「相盛り板」、これに決まりです! (≧∇≦)
やっぱりせっかく山形に来たんだから
板に盛られてると嬉しいしね〜♡
「家族盛り」っていうのも名前が山形らしくていいな〜

注文を取りに来た女性スタッフの礼儀正しく落ち着いた接客も
この店の雰囲気にぴったり。
結局「相盛り板」と「にしん皿」を注文したのだが
意外にも「相盛り板」から先にやってきた!
(これも山形スタイルなのかしらん?)


「相盛り板」
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キターーーー!!
広い、大きい、美しい!!
ずっと会いたかった美しき蕎麦の大海原を見渡し
感動の大津波が止められません!(T_T)

「庄司屋」さんのお蕎麦は、いわゆる山形の蕎麦らしい極太ではなく
ご覧の通りの洗練、繊細な姿なのであります。



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なんと美しい肌、たまらぬ風情。
いつまでもこの大海原を見つめ、揺蕩って
うっとりしていたいくらい。


まずは、おそらく味が澄んでいる方と思われるこちらから・・・

「さらしなそば」
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箸先から香りを寄せると、
小麦の香りプラス、さらしならしい美しい粉の香りが濃厚に漂っている。
口に含むと意外にもくっきりハッキリ硬めの輪郭線で、
口の中で暴れるほどの食感。
最後までは全く噛み切らせない、しっかりした噛み応えだ。
しかしこのお蕎麦は変化が早く、
あっという間にやさしく食べやすい質感になった。



「もりそば」
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箸先から漂う、むわわわわわーとたくましい濃厚な香りに
まずハートを射抜かれる。
おおおおいしい〜〜〜!!(まだ食べていません)。
山形産「でわかおり」を中心に自家製粉、十一で打たれたお蕎麦。
山形のお蕎麦の香りを山形の名店で感じる、この幸せ!

口に含むとこちらもハッキリしたかための輪郭線。
しっかり噛んでもギリギリ噛み切らせないコシの強さがすごい。
そして味わいも濃厚で、噛み締めている間じゅう
ずーっと舌に押し込まれ続ける旨み、甘みが美味しすぎる!!

こちらのお蕎麦も「さらしなそば」同様変化が早く、
最初感じた硬さは割とすぐになくなり
優しく食べやすくなった。
ただ量が量だけに急いで食べないと最後はぺたぺたになってくるので注意!


お蕎麦が美味しすぎて、
例によってつゆを一度もつけないまま完食しそうになりましたが
今日こそは踏みとどまって最後はちょっとだけつけて食べました!

山形の人は蕎麦だけズルズルなんておかしな食べ方はしないと思うので
憧れの山形蕎麦国人が楽しんでいる食べ方で私も食べたかったのだ。
(イヤ山形に限らず全国どこでも普通はつゆつけると思いますが(笑))

さすが美味しい汁!
甘さはしっかりあるのだが全体の印象は非常にスッキリしていて
出汁の味わいがいい。
飽きが来ない、老若男女に愛されそうな味。


1日中通し営業で大人気のお店だけあって
蕎麦湯ももちろん濃厚。おいしい〜



お蕎麦が先でおつまみが後となりましたが
結果的にはこれで良かった気がします♡

「にしん皿」
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意外にも四等分の姿でやってきました。

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柔らかく、ほろほろ感もよく、濃厚な旨さで、
薬味たっぷりが嬉しい!



こんな名店が朝から晩まで通しで営業してくれているなんて
すごいなあ〜


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どうでもいいことですが、退店間際、
BGMのジャズがやたらスイングしだして
そこにかぶってきた蕎麦切りの音とのリズムが新しすぎて
結構感動しました (≧∇≦)



お店の裏手に干してあった
板そばの「せいろ」の美しさにも感激!

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外国の人が見たらきっとびっくりする
素晴らしき日本文化ですね♡

posted by aya at 12:25 | Comment(2) | 東北の蕎麦>山形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする