2017年07月21日
長崎・賑橋「蕎家」
「そばや」という名の蕎麦屋とは、会話の中ではちょっとややこしいのだが
漢字表記は「蕎家」である。
路面電車の「賑橋」駅からすぐ。
橋のたもとのカーブした地形といい、そこをガタゴト過ぎ行く路面電車といい
旅人にとっては風情たっぷりのシチュエーションに胸が躍る。
しかしその風景の中に、店はこんなに小さな顔しか覗かせていない。
気づかずに通り過ぎてしまう人も多いだろう。
ここがね、ここがね、
すっごく面白いから、一緒にのぞいてみましょうよ〜〜♪(๑˃̵ᴗ˂̵)
ほら!
隙間だぁー!!
隙間の蕎麦屋といえば東京・神田の某名店を思い出さずにはいられないが
ここの隙間はもっと細い。もっと長い。
自分の靴音を大きく感じながら奥に進む。
わあ・・・素敵
隙間の奥の奥に洞穴を見つけたような楽しさ。
自然なインテリアも大変いい。
正面突き当たりにはこんな小さな箱庭のようなスペースがあって
まるで京都の町屋造りのよう。
箱庭部分は天井がなく外なので
外気から夕暮れの雰囲気が伝わってくる。
長崎の夕暮れに耳を澄ます。
メニューがこれまた色々あって楽しい。
お蕎麦は「もり蕎麦」に決まってるけど、
その前にあれとか〜、あれとか〜〜♡
お酒も色々揃ってます(≧∇≦)/
ビールは各社揃っていて
しかもビアカクテルなんていうのもあり
ビール愛が伝わって来ますのぉ〜♡
テーブルの上もよく見ると見逃せない情報がいっぱい。
2階にはお座敷席もあるらしい。(隙間の奥だけに見てみたかった〜)
名物「鯛めし」はインターネットでも買えるらしい。
デザートの「そば玉ちゃん」ってカワイイ名前〜(≧∇≦)
「山芋の塩焼き」
シンプルながらビールに合いそうなおつまみ。
「真鴨のサラダ」
写真では伝わりづらいかと思うが
このサラダ、びっくりするほど大きいです!!
鴨もかなりの肉厚でゴージャス。
「地鶏焼き」
お腹空いてるしこれでいいんじゃない?と軽い気持ちで頼んだのだが
これがやたらめったら美味しい!!
ふっくらむっちり、素材も焼き加減も素晴らしい。
うわ〜鶏に目覚めそうなほどの美味しさ。
どこの鶏なのかな〜っ
「天ぷら盛り合わせ」
これまた何故か写真だとちんまり写ってるんですが
すんごいボリュームです!
海老、いんげん、椎茸、白身魚などを山椒塩で。
パリンパリンでこれまたビールに合っちゃう天ぷらですね〜
「二色そば」
私、珍しくこんなメニューにしてみました。
「もり蕎麦」につけ汁が「ごま・つゆ」と2種類ついてくる、6〜9月限定メニュー。
わざわざ頼んだわりにまずはつけ汁はあっさり無視してすみません(^^;;)
お蕎麦が視界に入ると人格が変わることは自分ではどうしようもありません。
だって、私はあなたがいちばん好きだから・・・
ムッハー!思い切りたくましく、なまなましいまでの香り。
二八らしい甘さもたっぷりと感じられる香りで
口に含むとふるっふるっのかるーーーい質感にハッとさせられる。
表面はつるつるでなく独特の超細かい気泡があるようなざらつきがあり
甘みも旨みも濃厚な二八蕎麦。
東京の人間にとっては九州は全域お醤油が甘い国。
お醤油のみならず料理の味付け全体が甘く感じることが多いのだが
ここの汁はびっくり甘くない。
濃いめで醤油がガチッと勝った味なのだが甘くなく
わーお、店主の思い入れを感じる汁ですね〜
対して、当たり前かもしれないがゴマだれはかなり甘め。
胡麻好きにはザクザクのすりごま感と濃厚さがうれしい〜
ちなみに「おろし蕎麦」はこんな感じ。
「つけ鴨」のつけ汁。
これも意外にもあんまり甘くないのです!
一口もらっておいしかった〜♪
最後は5人で2つのデザートを分け合う(奪い合う)ことにしました。
(カミングアウトですが父母姉姉と家族旅行です(≧∇≦)/)
「そば玉ちゃん」
そば白玉、きなこ、黒蜜という組み合わせ。
甘いものは苦手ですがきな粉が好きなのでこれはイケちゃう〜(≧∇≦)/
「そばアイスクリーム」
こちらはバニラアイスに蕎麦粉を混ぜ込んで
キャラメリゼした蕎麦の実をのせたもの。
これがですね〜当テーブルで爆発的人気を博しまして
文字通りの奪い合いとなりまして(* ̄∇ ̄*)
「店主ひとりで調理しているため混雑時はお待たせすることがあります」
と前もって言われていた通り、まさにこの時その混雑時で
かなり待ちそうな雰囲気だったのだが全員揃って
「待ってもいいからもう一個!」
とお代わりを希望する事態に。
大人5人が目を爛々とさせて1個のそばアイスクリームを待つという・・
だったら最初からそばアイスクリーム5つ頼めばいいのにねェ
お店の方すみません・・・(๑˃̵ᴗ˂̵)
(アルバイトらしいここの女性スタッフの感じの良さには感激!)
隙間の奥の、楽しい夜。
今度は一緒に、行きませんか?♡