2015年12月23日
奥多摩「一心亭」
奥多摩に紅葉刈りに出かけエッホエッホと歩き始めたら・・・
あらっ こんなところに新しそうな手打ち蕎麦屋さんが!
お昼の予定は別にあって本日は蕎麦抜きの予定だったのだけど
見ちゃったら・・入りますよね??(* ̄∇ ̄*)
周りには何も無いところなのに店内はほぼ満員。
人気ですね〜
お二階へどうぞ〜と案内されるとひろびろとしたお座敷が。
畳が気持ちいい。
日本っていいなあ〜
卓上にあったメニュー。
「手打そば」以外のお蕎麦もみんな手打ちなんでしょうが
もりそばを「手打そば」と表記するあたりに
「ウチの売りはこれです!」
という自信と気合を勝手に感じます(≧∇≦)
ますます嬉しい(≧∇≦)
「手打そば」
おー!
なんだかめちゃくちゃ小さい笊にギュッとまあるく盛られてきました!
蕎麦猪口と並べてこのサイズ。
なんだかワクワクするような可愛らしい演出。
笊は小さいけれどギュッッッと盛られているので量はしっかりある。
小麦と蕎麦粉の混じった甘〜い香り。
ふっくらかるい質感だが噛みしめると粉の味わいがゆたかで
山間らしい、素朴な蕎麦のしあわせに浸る。
あー こういう空気の良いところで食べるお蕎麦は美味しいな〜
店を出て歩き始める。
子供の頃から何故か山を強く恋慕する私は
森の香りのなかにいるだけで極上の源泉かけ流し湯に入っているかのように
トロトロに癒されてしまう。
「フィトンチッドだけは蕎麦の香りより好き」
といつも思う。
鳩ノ巣渓谷のところで廃墟を見つけた。
元旅館かな?
ガラスに張り紙があった。
わわわ
ここはさっき行った「一心亭」だったんだ!
今は車が通る道路沿いにあるけれど
元はこんな自然の奥深くにあったのか・・
いいところにあったんだなあ・・・・
閉店したわけではなく移転なのだから別に悲しい話ではないのだが
ひとつの「終わったもの」を目の前にしてなんとなく立ち尽くした。
こんな森の香りの中で食べるお蕎麦はまた格別だったろうな・・
廃墟が、森の音を聞いていた。
2011年09月09日
瑞穂町箱根ヶ崎「手打そば むらやま」
以前立川にあった「手打そば むらやま」が瑞穂町に移転し
行ってみたいなぁ〜・・と思っていたある日の午後。
仕事中に電話があり、出るとご機嫌のT棟梁。
お酒が入っているのだろうが
入ってなくてもあまり変わらぬいつもの調子で
「あのさぁー、今アンシュと『むらやま』にいンだけどさぁー、お蕎麦うまいよ。」
思わず、ウラヤマシ焼餅が瞬時に焼け焦げ
「なに〜〜〜ィ!!!」
と言いそうになったが、
大人はぐっとこらえて、こらえて。
さらに続けるT棟梁、
「何でもないんだけどぉー、そういう電話」。
(`ヘ´#)
ぶううう!!自慢じゃん!!
どっかーーん!! 餅、爆発!!
ズルイ、なんで私抜きで、羨ましすぎる、
とかナントカわめいたその時、ついでに
「むらやま一帯焼き払ってやる!!」
という問題発言があったらしい。
(むらやまさんすみません、蕎麦愛ゆえです。)
「こりゃ大変だ、連れてかないとむらやまが焼ける」
と焦ったアンシュとT棟梁。
多摩蕎麦ツアー第2弾の2軒めとして
本日めでたく連れてきてもらい、
晴れてニッコニコの、
新生「手打ちそば むらやま」@瑞穂町♪♪
まずはアンシュのリクエストで
「玉子焼」
(すでに数名に狩られた後(^^;;)))
焦げ目がいかにも美味しそうで
食べやすくちいさく切ってあるのが可愛らしい。
しっかり甘ぁい、多摩らしい玉子焼きだ。
「そばがき」
これがっっっ
ここまでとろふわエアリー、
しかも夢のようにかぐわしいそばがきは久々!!
たっぷりと肩まで蕎麦湯に浸ったそばがきさん・・・
ああ あなた素晴らしい・・ 大好き・・・
そしてそして、「むらやま」ですから
お蕎麦は3種類あるんでございます。
うひっ
「さらしな」(白いそば)
テーブルに突如あらわる白銀の峰。
狂い無き、端正な輪郭線。
編み目も美しい笊の上で、その重なりは一層まぶしく白く輝く。
歯ざわりは、来た来た来たー!これぞ「むらやま」スタンダード。
パキッと目も覚めるようなシャープな輪郭線である。
噛みしめようともかなり硬めのコシに切り返される、
潔い更科蕎麦だ。
「二八」
姿の美しさもまた「むらやま」スタンダード。
ビシッと完璧、端正なたたずまいだ。
さらしなと比べるとやさしいコシの奥に、
かぐわしい穀物の香りがほんのりとひそんでいる。
「田舎」(十割そば)
黒いホシが田舎らしさを醸し出しているが
隙のない完璧な端正さは先の2枚同様。
口に含むとこれまた、パキッ!と容赦なくシャープな輪郭線である。
ふわぁっとまとった甘い香りが
ジワジワ濃くなっていくのがうれしい。
店内左奥は掘りごたつ型のテーブル席になっていて
のんびりくつろぐにはもってこい。
というわけで、2テーブルを占拠した
アンシュと立川キチ◯イ連合の面々。
まだまだ旅は・・つづく!
2010年02月26日
武蔵村山市「自家製粉 手打ちそば 入清」 (夢の多摩蕎麦ツアー!vol.3)
愉快な素敵な面々の多摩蕎麦ミステリーツアーはまだまだ続く・・・
3店舗目はこちら。
武蔵村山市「自家製粉 手打ちそば 入清」。
ここでは皆さん、飲む気まんまん。
入店前からなんとな〜く華やいだ雰囲気で、
さっきとは顔つきまで違うから可笑しい。
なるほどメニューを見ると楽しそうなおつまみがいっぱい。
その計算の上で、しっかりここが3店めに選ばれていたらしい。
板わさや卵焼きはもちろん、あげだし豆腐、
自家製角煮、とり焼き、イカ炭火焼き、
さば味噌煮、ピリ辛つくね、もつ煮、カキフライ。
もはや足りないものは何もない、昼酒パラダイスである。
ふと隣を見ると、2店めで私よりも更に早くお腹いっぱいギブアップになっていたはずのアンシュ、
ここに来ていきなり大ジョッキを片手にさわやかな笑顔を輝かせていらっしゃるではないか。
ビールにも別腹という言葉があることを学んだ。
今日は私、いろいろと大人になったなあ。
さて「入清」のお蕎麦。
いよいよお腹の余裕がなくなってきた私は、
今度は相棒を替え、心優しく博学なW先生
(運転のためお酒をガマンしてくださっていました、一日ありがとうございました!)
と再びはんぶんこ技を企てた。
「入清」のせいろはこれまた好都合に2段重ねで来たのだが・・・
1段が、この量である。
これが2段で550円!
手打ち自家製粉での話ですよ。ありえまへん!
「追加せいろ(1段)」は200円。
このサービス精神、ただただ口あんぐりである。
最初、香りはかなり穏やかだなーと思った蕎麦であったが
これがなかなかどうして。
時間が経つにつれ第に実によい香りのふくらみ方をしてくるではないか。
「おおっ? おお〜〜 おおお〜〜〜」
と、ジョッキや焼酎や日本酒の瓶が林立する賑やかなテーブルの片隅で
ひとり喜んでいた私。
微粉の美しい蕎麦は、北海道秩父別産。
1段ですら、到底食べきれないだろうと思っていたのに
そのひそやかながらかぐわしい香りに誘われて気づけば完食していた。
すごいぞ武蔵村山!
店内は広々。店員さんはみなさんニコニコ実に感じよく、
こんな店が近所にあったらさぞいいだろうという店だ。
また「入清」では偶然、
我々一行の知り合いのお二人とも出会え更に盛り上がり、
本当に楽しいひとときだった。
そして一日はここでは終わらずクライマックスへ・・・!!
2010年02月24日
瑞穂町「石臼挽き自家製粉 手打そば・うどん さしだ家」 (夢の多摩蕎麦ツアー!vol.1)
すごい一日もあったもんだ。
昨日は、憧れのジャズピアニストである、
蕎麦処山下庵アンシュさまにお誘いいただき多摩蕎麦ツアーに!
張り切って午前中に全員集合、
楽しい、可笑しい、素晴らしきみなさんのお仲間に入れていただき、
導かれたどり着いたのは・・・
??
何ですかドコですかこれ??
あまりにも、店名も看板もないその外観。
暖簾の「そば・うどん」の文字だけが頼りの簡素な建物は
血中蕎麦粉度が下がりすぎて倒れ、
ついに夢に出てきてしまった蕎麦屋のようだ。
アノー、ところでこの店の看板はどこに・・
はぁー、あんなところに。
店舗から遙か20mも離れた看板、なんというのどかさ。
しかも看板と店舗の間にある、映画に出てきそうなこの建造物は何なんだろう。
入る前から不思議がいっぱい謎の店。
しかも連れてきていただいたので
私今自分がどこにいるかもよくわかっておりません。
西多摩郡瑞穂町「手打そば うどん さしだ家」。
自家製粉の蕎麦の店である。
ご一緒させていただいたメンバーが面白い方ばかりだったのも手伝い、
入る前からウキウキワクワクニヤニヤしつつ入店。
外から見ると静かだったが店内は結構混んでいる。
客層がまた素晴らしい。
朝起きてそのまんまの格好にジャンパーをひっかけ、
サンダル履いてこの店に直行してきたようなおっちゃんが通う店は間違いない。
テレビの音も心地よい、のどかな空間である。
この店は武蔵野らしくうどんがメインなのか
お品書きでは「せいろ」も「ざる」も、
うどんとの「合盛り」が基本のようである。
そう言われると是非とも合盛りを注文しなくては
申し訳ない気がして「合盛り」をお願いしかけたが
「今日はこの先があんだからそんなの気にしなくていいんだよ!」
とのお言葉を本日のツアーリーダー、T棟梁にいただき、
それでは、と「せいろ」をオーダー。
さてお待ちかねの・・・・
おー、平打ちだよホシが豪華だよ。
透明感のある肌に、黒や焦げ茶の大きめのホシが美しく目立ち、
じっと目を凝らせば陽炎のようにゆらめく無数の白いホシ。
個性的な姿に意表を突かれ、ますます嬉しくなる。
そしてたぐり上げてびっくり、これは・・・
柔軟剤のCMに出したいほど(?)のフワンフワンの蕎麦である。
蕎麦の上で可愛いクマがトランポリンのように飛び跳ねてしまいそうだ。
香りは蕎麦と小麦粉の混じった、いかにも田舎で出会えそうなやさしい香り。
決して香りが薄いのではなく「やさしい香りが濃厚」なので
何もつけずとも最後まで十分堪能できる。
言ってしまえばうどんに近い食感なのだが、
その食感の中で感じる粗挽きのホシのツブツブ感は大変珍しく楽しいものだ。
平打ちのためヒラヒラとしたはかなさもあり、
ヒラヒラのフワンフワンのつぶんつぶん。
面白いところに来たなあー!
お隣のアンシュは「ざる」をオーダー。
鍵盤叩けば魔法の指が、今日はひたすらたぐっておられます。
ちなみうどんもひとすじ(・・と言いつつ3すじくらい)分けていただいたが
うーんこれは! さすがにおいしい。
ゆたかな弾力といい、やわらかなつるつる感といい、
さすがは武蔵野、うどんどころと感心させられた。
ちなみにつゆはかなり甘め。
武蔵野らしく肉汁が人気のようだったので
それも是非試してみたいところである。
長くなっちゃったので2店目は明日に続く!
(seesaaブログのメンテナンス工事によるサービス停止が長引き、
昨日今日とブログアップもアクセスも出来ない状態でした。
ご迷惑おかけして、ごめんなさい!)