2013年10月08日

拝島「手打ちそばの店 soba みのり」


やっと来られた・・・

満感の思いで店前に立つ。


某棟梁と「みんなで一緒に行こう」と約束していたこともあり
ずっと先延ばしになっていたのだが待ちきれず、ついに抜け駆けして来ちゃった!

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真っ白モダンで綺麗な建物はまるでギャラリーか何かのよう。
お蕎麦屋さんにはとても見えないためか、
「手打ちそば」「ランチ」の幟が一生懸命はためいてくれている。



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開店時間すこし前に行くとなんと店前には女性グループの待ちが。
立地は決して便利ではないのに、美味しい店にはこうやって人が集まってしまうのだ。



とにかくユニーク、斬新なメニューがたーーーっくさんある「soba みのり」。
真っ白な外観からはその内容は計り知れないだろうと、
親切な看板がいろいろ出ている。

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季節のメニュー、
「ネギ塩鶏チャーシューそば」
「ドライカレー風そば」
「ちあゆの天ぷら」
や、平日ランチセットの案内などが賑やかに掲げられているが
私の目は一点を凝視している。

真ん中の手書きの張り紙「平日限定・粗挽き蕎麦」!!

開店時間だからきっとあるよね、売り切れじゃないよね、と
ドキドキしながら店内に入る。



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天井の高い、ひろびろと気持ちのいい空間。
でも「だだっ広い」という感じはなくとても落ち着くのは
この店が非常にユニークな変形になっているからかもしれない。
高いところにぐるりと窓がとってあり、柔らかな光が
真っ白な空間をほんわりとつつんでいる。


そしてこの店において何よりもお伝えしなければならないのが
ユニークで美味しいメニューの数々である。
とにかくアレンジ蕎麦のバリエーションが凄い。

「スパイシー豚角煮汁蕎麦」「舞茸ぺペロン汁蕎麦」「お蕎麦屋さんのカルボナーラ」「鶏辣(チーラー)汁蕎麦」「焼きチーズカレー蕎麦」「かぼちゃクリームつけ蕎麦」「ドライカレー風蕎麦」「ネギ塩鶏チャーシューそば」「蕎麦豆腐のあんかけ蕎麦」

これもまだまだ一部で、セットメニューも含めると
蕎麦メニューだけで何ページにもなっている。


おつまみメニューも、

「自家製さつま揚げ」「栃尾の油揚げ肉味噌チーズ焼き」「蕎麦コロッケ」「豚の角煮」「お蕎麦屋さんの焼き鳥」「かたやき蕎麦」「煮穴子」「穴子の天ぷら」「檜原舞茸の天ぷら 5個付」「ホクホク野菜のかき揚げ 」「季節の野菜天ぷら」「桜エビのかき揚げ」「チーズの天ぷら」「蕎麦豆腐の天ぷら」「粗挽き蕎麦がき」「揚げ蕎麦がき」

とても全部は書ききれません・・・(^^;;)


その上デザートまでこんなに!!

「そばワッフル〜アイス・チョコ添え〜」「きな粉のガレット〜アイス添え〜」「クリームチーズのガレット 」「自家製わらび餅」「お蕎麦屋さんのぜんざい」「お蕎麦屋さんのミニパフェ」

いったいこの店主はどんだけ腕が鳴りまくっちゃっているのでしょう。
写真入り説明入りのメニューは分厚く、読み応えのある一冊の本のようだ。

こんな大量に魅力的なメニューがある上に
お蕎麦が「せいろ」「平日限定粗挽き蕎麦」「数量限定田舎蕎麦」とあるなんて
こちらのお腹はひとつしかないのに
命がいくつあったって足りないではないか!(意味違うと思うが)
どうするんだ!
こうしてやる!えい!(^^)


「日本酒飲み比べ」
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美味しいものをお迎えするには美味しいお酒ですよね〜♪
「南 特別純米」「磯の澤 駿 特別純米」など。



ランチセットはなかなかシステム把握が難しいのですが

Aセット ランチプレート、季節の野菜天ぷら、デザート(お好きなお蕎麦+600円)
Bセット ランチプレート、季節の野菜天ぷら(お好きなお蕎麦+500円)
Cセット ランチプレート、デザート(お好きなお蕎麦+400円)

となっているらしい。


全てのセットに付く「ランチプレート」というのはこんな感じ。

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「自家製蕎麦豆腐」「揚げ蕎麦サラダ」「出汁巻き玉子」
アラッ「ランチプレート」のはずなのに
お酒のおつまみにもぴったり!(*^o^*)



ランチセットの「季節の野菜天ぷら」。

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なす、おくら、いんげん、まいたけ。
これは取り分けたものなので、ひとり分はこの倍になる。



こちらは単品でオーダーした
「揚げ蕎麦豆腐」
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これが、おいしいいいぃ!ビックリの新食感!
「揚げ蕎麦がき」は他でも見かけますが、
「自家製蕎麦豆腐」を揚げちゃったアイディアと美味しさに
完全にノックアウトされてしまいました。
カリッと固めの衣の中から現われる、とろとろとろ〜〜とした食感が最高過ぎる。
これは「揚げ蕎麦がき」では絶対に表現できない食感だろう。
そして先程ランチプレートの中の一品として「蕎麦豆腐」を食べた時はあまり感じなかった
蕎麦粉の香りが、温かい衣の中でムンムンもはもは〜♪ヾ(*´∀`*)ノ
香るトロトロ、嬉しすぎる!
「塩味ばかりで食べるの飽きちゃうかなあーと思って・・
 汁で食べると揚げ出し風になりますよ♪」
と奥さんが汁も持ってきてくれる。
そう、ここは店主も奥さんもすんばらしく感じがよく親切なのだ。



「日本酒飲み比べ」(第2弾)
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「高砂 純米」「越乃景虎 純米」「黒帯 純米」


日本酒以外にもワインや焼酎、ビール、果実酒などがいろいろ。
カウンターにはかわいいラベルの「みのり自家製梅酒」というのも。

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さてお蕎麦は、まず何が何でも「せいろ」を・・
と思ったが、せっかく「みのり」に来たからには
つけ汁をプラスしてこれにしてみる。

「かぼちゃクリームつけ蕎麦」
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おおっ さすがにおいしそうなかぼちゃクリーム。
しかしすみません、私の目はヒタと蕎麦にのみ焦点が合ったまま爛爛としております。

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やや赤みを帯びた、繊細な極細切り。
手繰り上げるとこうばしい香りがふわーっと漂う。
微粉のなめらかな肌はごく柔らかくくにゅんとした歯ざわりで、
口中でやわらかな束となり老若男女が食べやすいやさしい蕎麦だ。
栃木・益子の常陸秋そば。

って、お察しの通りやっぱり「かぼちゃクリーム」に一度もつけず
お蕎麦だけ食べちゃった〜〜(>_<)!
「かぼちゃクリーム」、
見ての通りそりゃもう美味しかったです。
「かぼちゃクリーム」は温も冷も選べるので
冷たい野菜のポタージュ類が好きな私はもちろん「冷」で♪




「平日限定粗挽き蕎麦」
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ヤッホー!待ってました!!
ア〜絶景かな 絶景かな
ザクザクの肌がめちゃくちゃおいしそう!
北海道の蕎麦。

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ウワー!!
香ばしい感じだった「せいろ」に比べ、
こちらは打って変わってフレッシュな青い香りであります!
しかし青いフレッシュさだけでなく
白い上品なまろやかなかぐわしさもあるのが最高すぎます!
食感もまた「せいろ」とは対照的で、こちらはぐっとしっかりした歯ざわり。
肌の表面は粗挽きならではのゴツゴツザラザラだが
すべすべしているので自在に口中をめぐる。
青い野生と白いまろやかさに、体も脳もいっぱいになってしまう。
とにかくおいしくておいしくて、
「おいしいっ、うるさい、おいしいっ、アまた言っちゃった、おいしいっ」
と一人言い続けながら食べるおかしな客となってしまった。


聞けば「soba みのり」では
ざるそばを頼む人が半分ほどもいるという。
あれだけユニークなアレンジ蕎麦が沢山ある事を思うと意外だったが
この「粗挽き蕎麦」を食べてわかった。そりゃこれを食べないわけがないでしょ!!
(ちなみに汁は意外にもきりっと濃いめ)
しかも「sobaみのり」ではお蕎麦をざるそばにしても
いろいろ組み合わせてセットメニューにもできるので
もうかゆいところに手が届きまくりなのだ。
そりゃワクワクして開店前から店前に集合してしまうのも頷ける。


ちなみに「せいろ」と「粗挽き蕎麦」を並べて撮影。
色も肌感も随分違って、個性が鮮やかだ。

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さていよいよ、その「ユニークなアレンジ蕎麦メニュー」の実態をご紹介致します。

いっぱいあり過ぎなので、今日のところは2品だけですが・・・

「お蕎麦屋さんのカルボナーラ」
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前々から聞いていて私の中では超有名なお蕎麦なので
やっと対峙して感激もひとしお・・・
棟梁ごめんなさいね〜 一緒に、みんなで来るはずだったのに!

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意外にも、漂ってくる香りが和!出汁の香り!
食べて口に広がる香りは濃厚卵のまさにカルボナーラなのだが
味は思った以上にさっぱりとして実に美味しい。
長芋を使っているからか流れるようにズルズルズル〜として
ギトギトこってり重い感じは皆無だ。
ズルズルザラザラーとあっという間に食べられちゃう魔法のカルボナーラ。
ワハハハ〜これは素晴らしいアレンジ!!(^o^)




「ネギ塩鶏チャーシューそば」
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ヒャー これは危険!!!
おいしそうすぎる。私が好きそうすぎる。

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(>_<) (>_<)
やっぱりではあるがツボすぎます。美味しすぎます!!
胡麻とネギの香りがこれでもかと香ばしくてたまりまへん!
私が今年衝撃の一目惚れをした秋田・仙北市の「野の花庵」さんの「肉そば」
と比べるとこちらの鶏肉はやわらかく薄く食べやすい感じ。
さっぱり度は同じくらいなのだが「みのり」のは上にネギ油?がかかっていて
それを広げると結構ボリュームのある味わいになる。
なんという美味しさ!



食後のデザートタイム。

「蕎麦ワッフル・アイスチョコ添え」
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ワッフルは懐かしくなるような、いかにも手作りの感じのバターの香り。
そして焦げ目にしっかり蕎麦の風味が感じられたのが個人的に大変に嬉しい。
別メニューで蕎麦アイスもありますがこちらのアイスはバニラでした♪


「蕎麦プリン」
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とろんとろんのゆるーい食感。
蕎麦粉の香りが豊かで甘さも控え目。
甘いもの苦手の私もウハウハでした。
これ、おすすめです!



ニコニコ笑顔の店主夫妻に見送られ、
もうもう、お腹いっぱい、胸いっぱい。


駅まで夢見心地できもちよ〜く歩いていたら・・

この畳屋さんの看板、面白すぎ(^^;;)

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2013年10〜11月のライブ出演のお知らせ





2011年09月12日

東大和市「手打ちめん処 松根」


アンシュと立川キチ◯イ連合による
夢の多摩蕎麦ツアー第2弾!

お話も楽しい、心優しきW先生の
魔法のピカピカ馬車に乗って
たどり着きましたのは


えっ ここ!?


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なんと〜〜

鮮やかなお花畑に今にも埋もれてしまいそうな
かわいらしい木の小屋!!
うれしーい!


このお店がねえ〜〜
実に素朴にゆる〜く、
いい〜感じでやっているんでございます。

いらっしゃぁい!と元気のいい
おばちゃんたちの声に迎えられ、
一行はニヤニヤヘラヘラ、ズイズイズイ〜と奥へ。

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店のロゴになっている文字が少々読みにくく
T棟梁はずっと「松・・ケモノ?」と不思議に思っていたそうだが
お店の名前は「松根」。
うーん確かに、私には「松狼」に見えちゃうなぁ〜

こちらは武蔵野、うどんどころらしくうどんも手打ち。
「黒豚の旨味たっぷり」という
「肉汁そば」「肉汁うどん」があるのも
武蔵野らしい。

というわけで

「肉汁うどん」

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真っ白でないうどんがいかにも地粉の感じで美味しそうだが
その通りつるりシコシコ、大変美味しいうどんである。
しかもしっかり煮込まれたこの黒豚汁、いいですね〜
煮肉好きにはたまりません。

「せいろ」

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明るい色の肌、キリッとシャープな歯ざわり。
粉の甘い香りがほんのりとただよう、
素直でおおらかな印象の蕎麦だ。

棟梁が
「都心と違ってコッチの方(武蔵野、多摩)はつゆが甘くてどっぷりつけてもウマイんだ」
と力説し、どっぷりつけろつけろというので
どっぷりつけて食べる。
肉汁も奪って食べる。
アンシュは
「ほー、肉汁うどんてのは、いいんだなあ」
と、ここの黒豚汁とうどんが気に入ったようだ。




食後は楽しいお庭ツアー♪

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うわーっ 棟梁見て!あんなお化けサヤインゲンがあるよ!

ちょっとアタシー(棟梁は私をこう呼ぶ。一瞬訳が分からない)、
この葉っぱナンの野菜かわかる?



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おいしい蕎麦の栄養満タンの一行、
蚊のいい餌食になりながら
お花畑に見え隠れ。




しかしそんなかわいらしく終わるわけがないのが
立川キチ◯イ連合。


その後は立川市内で最も深き淵、
「めし おさけ くぼがた」で
こーんなことや
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こーんなことになり
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棟梁が容赦なくお皿まで注いだ「鼎(かなえ)」や
アンシュ持参のピアニカが起爆剤となり
ピーヒャラドンドン、夜が更けていきましたとさ。





連合のみなさま、
たのしいすてきなにちようびをありがとう!!





2010年02月25日

武蔵村山市「そば花」 (夢の多摩蕎麦ツアー!vol.2)



多摩蕎麦ツアー続編・・・

2軒目に目指した店は残念ながら定休日だったため、
急遽予定を変更、こちらのお店に到着。


武蔵砂川「そば花」。



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こちらのメニューは「もり」や「せいろ」はなく
「ざる」からはじまる。
できたら海苔なしで・・とお願いしたら
「ハイもり1枚ね!」とハキハキ明るい対応をしてくれてほっとする。
すると同席のメンバーも、俺も私もと言うことで
「もり」が大流行のテーブルとなった。

イヤ私、海苔は家で電熱器で焼くほど大好物なのですがね。
海苔さんとは別の場所でお会いしたいのです。
蕎麦さんとは、二人っきりにしてほしいの。





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この写真、「もり」なのですよ。
こちらのお店は「もり」にもサービスで
野菜の天ぷらをつけてくれるのだ。
本日はピーマンとまいたけ!




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蕎麦はかなりの細さで、繊細にふるえる輪郭線が
いかにも手打ち、手作りの趣。
香りはここも小麦粉と蕎麦粉の混じるやさしい香りで、
見たとおり強いコシなどはなくしんなりとした歯触り。

しかし何より特筆すべきはこの量である。
山です。登ったらさぞ険しかろう武蔵砂川新山。

実は1店目で早くも本日の自分の行く末に不安を感じた私とアンシュは、
こっそり結託しお店には申し訳ないが2人で1枚を半分こしたのだ。
しかしそれでもまだすごい量。

細めで山盛りのためどうしても水切れが悪い部分はあったが
水の奥にちゃんと粉の甘い香り、味わいも感じられ、
何よりこの量、天ぷらサービス。



私はこの店の「天ざる」も目撃したが
それはそれは豪華な天ぷらであった。
海老と穴子の大きいこと!
ランチだと1150円、ものすごいお得感である。


店内は木の風合いの気持ちのよい広々した空間で、
地元の人で賑わうのも納得の店。




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感じのよい店主夫妻の「ありがとうございましたぁー!」の
明るい声に見送られ・・・・




3店目&moreはまた、続く!