2024年01月06日

深大寺「玉乃屋」


初蕎麦の続き!

ハシゴで流れてまいりまして2軒め、
だーーい好きなお店でございます!
やっぱり〆はここっしょ♡


ムードがいいにも程がある。

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瓦屋根の可愛らしい建物、赤い毛氈・・・
そして何より!


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この大きな「手打」の文字に胸射抜かれて
ヘナヘナでございます!
カッケーーーーー!!!


今風に言えばテラス席というのでしょうか。
外席があるのでムードはますます爆発♡
ペットもOK。

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私がかつて「蕎麦こい日記」(飛鳥新社)にまとめた連載をしていた時
蕎麦の美味しさに加え「ビジュアルの楽しさ」も求めて
「オープンエアの席でニット帽かぶってたぐりたい」
なーんて夢膨らませて深大寺に取材に来たのも
こんなお席があるからでした。


ふんふん、本日のお蕎麦は
北海道・弟子屈のキタワセ!
あの製粉会社さんの蕎麦粉ですね〜♪

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そしてここはお蕎麦が
「細打ちせいろ」「太打ち田舎」「もり」
と三種類ありますので♡♡♡
私のお腹はもう予約でいっぱい(≧∇≦)!
めっちゃ忙しいんであります。
しかも隣のお店からハシゴしてきたから二軒目なんスけど〜!
どうしますこの人〜 (≧∇≦)(笑)




こちらも外には大行列がありましたが
蕎麦神さまのご加護と私の作戦のおかげで
あんまり並ばずに入れちゃった馬鹿ヅキぶり!
店内はもちろん満席ですが、こちらには一定の落ち着いたムードがあります。

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こちらはおつまみメニューよりもお蕎麦メニュー充実のため
昼酒居酒屋っぽく使う人が少ないからかもしれません。


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私のお腹は三種類のお蕎麦で予約いっぱいとは言え、
体は冷えているし、何かあったかいものも食べたくなってきました。

ってなわけで一枚は鴨せいろにしちゃった!
 
「鴨せいろ(外二)」
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ぎゃーナニコレ!!
こっ ここの鴨せいろには
卵がついてくるんですね!?!?
やっば〜〜!♡♡♡
(何せ浅草尾張屋のざる育ち、生卵に滅法弱い!)


「もり(外二)」
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箸先から香りを寄せると、葉っぱのようなさわやかさとマイルドさを持った野生の香りがふわ〜。
噛み締めるとむっちりと程良くも豊かなコシ、質感が素晴らしい。
味わいとしてはすっきり。
最初の香りを追いかけて夢中でたぐる。
味がわかんなくなっちゃうから鴨汁ちゃんはあとでねー(≧∇≦)





「十割・細打ちせいろ」
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野趣あふれるムードで笊の上におおらかにひろがる蕎麦。
美味しそう〜!!


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陽炎のようにゆらめく白い影・・・
素朴な印象の肌にドキドキ。
 
香りはいかにも北海道キタワセらしい野生を持ちつつ
洗練された美しさも感じるかぐわしさ、
そこにさらに、素朴な渋い黒めな野生も感じ
いやーーん 素晴らしいんですけどーーー!!♡
質感はみっちりねっちり密なのだが繊細な細打ちなので気にならず。
そして噛み締めるたびにそれはそれは美しい、王道の蕎麦の香りが
バンバン口中に膨らむのがタマラナイ!!
この香りのふくらみ方は偶然にもお隣のお店の十割に似てるんだなあー
長年お蕎麦を食べ(過ぎ)ているが、こういう、何の関係もない店が地域が近いだけで共通点を持つことってあるんです。不思議!




「十割・太打ち田舎」
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小さめの正方形のお盆にきちっと納まったこの姿。
余計なものは何一つない、自然な完全美。
世界に誇りたい日本の絶景に、いつまで見入っていたい。



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こちらはお蕎麦としては先程の細打ちせいろと同じなので
さすがに同じかぐわしさ、同じ美しい味と香りの広がり方。
しかしやはりこちらはモグンモグン噛む蕎麦です。
噛むごとに素晴らしい香りが生まれ続ける蕎麦なので、太打ちもいいなあー!


散々お蕎麦の香りと味に耽溺しておりましたが、
鴨汁ちゃんのことはもちろん忘れておりません。

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鴨汁は奇を衒わぬごくスタンダードな美味しさ。
脂っこすぎず、程よいボリューム感でとても美味しい。
というか、実はこちら、もりそばのつけ汁はかーなーり、個性的なんですよね。
酸味もお酒っぽさも強めな、攻め攻めシャープな蕎麦汁。
それからすると鴨汁のお味はごくスタンダードなホッとする美味しさです。
鴨肉もゴロゴロ入ってます。
何より卵つきが反則ですよねーーー!
嬉しすぎる(≧∇≦)♡♡♡


蕎麦湯は意外と、風味弱く、打ち粉フルな感じ・・・

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蕎麦湯ってのも奥が深くて、蕎麦の味わいが淡いのに蕎麦湯がめっちゃ濃厚な味わいの店もあれば
蕎麦の風味がすごく豊かでしかも流行っててお蕎麦をたくさん茹でた後のはずなのに
蕎麦湯にぜんぜん風味が感じられない、
つまりはお蕎麦の旨みが釜湯に溶け出しにくいお蕎麦もあるっぽい、
んですよねー
こちらはその後者の感じ!


蕎麦湯ですっかり温まって、蕎麦湯たんぽをお腹に抱えて外に出たら。。



緋毛氈の可愛い外席に後ろ髪を引かれ、もう少しここに居たくなってしまいました。
 
というわけで、世にも珍しくこんなものに大挑戦!!

「蕎麦しるこ」

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甘いもの苦手につき全く完食はできませんでしたが(^^;;)
蕎麦だんご?には蕎麦の雰囲気がかすかに感じられて嬉しかった♡



深大寺ハシゴ蕎麦は、やっぱり最高に楽しいなあーー!
また来まーす♡

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深大寺「松葉茶屋」


今年の初蕎麦はこちらでした!

1月2日。

小雨も降る寒い中、みんなで仲良く並んで入店待ち〜

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並びながらもメニューと本日のお蕎麦をガン見です。
無理な角度でムリヤリ撮影!!

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うふ。
十割は茨城・常陸秋さん、八割は北海道・キタミツキちゃん!
もちろんどっちもいきますよー!


そして蕎麦的には馬鹿ヅキにツキまくりの人生の私は
タイミングよくそんなに待たずに入店できました。
(一応作戦も練りましたが(≧∇≦))
蕎麦神様ありがとう!!


店内はそれなりに混んでいますが相席などはせず
スペースはゆったり。


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そしてここの人気の秘密の一つとして
お酒とおつまみが楽しいってのがあります。

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うっひょー こりゃ楽しいでしょ!!
寒かったし、熱燗に焼き鳥とかやりたくなるっしょ!!(≧∇≦)


しかーし。
私の運命はいつだってすでに定められているのです。
本日のお蕎麦はここで終わりではなく、ハシゴの予定なのです。
てか深大寺に来てハシゴしなかったことなんて一度もないのです!!笑
誠に残念なことに私のお腹は一つしかないので
断腸の思いでいつもの暴走ロードを真っ直ぐに暴走します。


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八割と十割、もちろん両方行きますが
ここは八割に「ミニもり」ってのがあるところが
なんとも酒呑みに優しい雰囲気ムンムンです(笑)
私は別の事情(お腹の容量確保)ですが「ミニもり」が、ありがたい!



「八割せいろ(ミニもり)」
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わあ〜
素朴な輪郭線、電球の光を散らす肌感が
なんとも風情たっぷり。

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かすかな蕎麦の野生と小麦の香り。
口に含むと真っ直ぐでない、手捻りの陶器のような
素朴な輪郭線、質感がいい雰囲気。
噛み締めると意外にガッチリした質感でやや固め。

北海道、キタミツキの二八蕎麦。


「十割せいろ」
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打って変わってこちらはひんやりとした薄緑が美しい!!

やや平打ちなのかな?
太さはまちまちな感じがあるが、そういうのも大好きなので大歓迎。
ビシッと揃ってるのもいい♡
そうでないのもいい♡

とにかくこれは、見るからに美味しそ〜〜!

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箸先から香りを寄せると、
見た目の通りの青い野生+クリーミーなイメージの白い香りが
淡く漂ってきた。
口に含むとやや平打ちの輪郭線が素朴な印象。
結構パッキパキの質感で、八割もこちらも結構固めなのだが
こちらは噛み締めるごとに美しい蕎麦の香りがブワッと広がる、
それに感動!!
箸先で寄せた香りよりも、
噛み締めて広がる蕎麦の香りがまさに常陸秋らしい、
王道の素晴らしい香りだ。
おいひ〜♡

蕎麦汁はかなり甘め。
出汁の味わいが独特で懐かしいような旨みがある。


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まだお昼だけどすでにたくさんのお蕎麦が茹でまくられた蕎麦湯。
濃厚で美味しい。
寒い中せいろしか食べていない私のお腹を温めてくれる、
冬の私の救世主さん。


店内はたくさんいるバイトさんらしい店員さん達の注文の声、
お客さん達の声で大賑わい。

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つまみが多いので居酒屋のように楽しんでいるグループ、
小上がりでくつろぐチビちゃんズ連れのファミリー(チビ椅子かわいい)、
そして外席にはワンちゃん連れのお客さんがいっぱい。

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あー美味しかった!
蕎麦湯のおかわりもらって
すっかりあったまって感謝〜♡

と、寒い外に出陣!!

次の行列に並びいくのでありました(≧∇≦)












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2011年10月21日

つつじヶ丘「そば処 末広 」


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とにかくメニューが豊富である。

「カツ丼」「カツカレー「とんかつ定食」「エビフライ定食」
「焼肉定食」「うな重」「天ぷら弁当」「和風サラダうどん」
「すき焼きうどん」他セット物多数・・・

そして「もり」は量たっぷりで600円である。
(ついこの間までは550円だった!)

そんな大衆ムードムンムン店でありながら
突然、


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と言われたらそりゃあ驚く。
自家製粉は今や一般的として、自家栽培は凄い。

群馬県妻恋村・群馬川場村・福島会津磐梯に畑があり
店主自ら農作業を行っているらしい。
メニューには畑の様子や刈り入れ時の写真が入っている。


「もり」
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横長のせいろに山盛りでたっぷりとやってきた「もり」。
さてどんなすごい蕎麦かと期待したが、
非常に堅実な、誠実な、言ってしまえば地味な印象の蕎麦である。
格別華やかなかぐわしさも濃厚な味わいもないが
しっかりした歯ごたえと、粉の甘みをのんびり楽しむ。


自家栽培まで行っている店にしては
蕎麦の印象も価格もメニュー構成も意外なことづくめだが
こういうことは田舎ではよくあること。

「幻の在来種を手刈り天日干しして蕎麦打ち名人のばあちゃんが打ちました!」
さて蕎麦は?

「あらっ 意外と・・?」


しかし、そこには「真心」がある。
蕎麦への「真心」と、気が遠くなるような作業の労苦がこもった蕎麦だ。


「末広」さんが種から育て、刈り取り、自家製粉した手打ち蕎麦。
噛みしめれていくうちに、ほわ〜と蕎麦の滋味深き香りと味わいが
浮かび上がってきた。


自家栽培までしながらカツカレーも出すお店。

次回は具沢山のぶっかけみたいな「尾瀬の里」っていうの、
頼んでみたいな〜





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2010年04月25日

府中ハシゴ蕎麦2→いいかげんにしなさい



反省。

昨日は府中蕎麦第2弾に出掛けたのだが。



「蕎藤」@府中
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「蕎麦 田なか」@府中
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「千寿」@府中
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「手打ち蕎麦 ほてい家」@府中
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まあ一応遠征であるし、ここまではいいとして。


いくら分けあって食べたとは言え、
栄養としてはお蕎麦しか食べていないのだから
夜はちゃんと他のものを食べなくてはいけなかったのだが・・・



あらっ

足が!

勝手に!!



「手打そばと酒 いいかげん」@目黒
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人気でいつも混んでいるお店だが、
予約が入っている7時までなら、ということで入れてしまいラッキー☆




相変わらず「いいかげん」さんには
ハァ〜〜〜ッとため息をつくばかり。

全てがこなれて力が抜けていて、のんびり〜とした雰囲気。
しかし、何もかもが揺るぎなき本物の安定感に支えているのが、
これまたのんびり〜と伝わってくる。

私のような若造には到底至れない境地であり
それでいて誰にも微塵も緊張感は与えない
古寺の大木のような、小さな蕎麦居酒屋。



いかにも適当そうにポンポンと飾られた置物や花も
よくよく見入れば何だかもっと見ていたくなるものばかりで
ひょいと出してくれる器のいちいち美しいこと。


「いいかげん」なんて名前をつけてしまうあたり
ニクイとしか言いようがないのだ。



そして、お蕎麦・・・


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いかにもいかにもこの店らしく
いかにもいかにもこの店主らしい、
としか言いようがない。



ことり、と置かれた小さめの丸い曲げの器の中、
何でもなさそうに、ヒョイと軽く超越した世界。


力強いが、驚くほどやさしい香り。
おおらかに、ふんだんに散りばめられた粗挽きのツブ感は
口中では殊更際立たず、優しい舌触りの内側にくるまれているかのようだ。
その刺激なき刺激。


舌触りにしても香りにしても、
深さも激しさも含んでいるようなのに、
感じるのはただただやさしさなのが不思議なほどの、
「何でもなさそうに、ヒョイと軽く超越した世界」。


雲の上でにっこり笑う観音さまだか大黒さまだかが見えるような。


あれ本当に見えた。





と思ったら、

「今日はごめんね。またゆっくり来てね」。


雲の上ではなく、カウンターの中でのんびりやさしく笑う店主だった。






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@ほてい家


2010年04月01日

府中ハシゴ蕎麦1(渾身の!府中蕎麦)


昨日行ったお蕎麦屋さん。


通りすがりにみつけてしまった分倍河原の「松寿庵」。



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店員さん、いや奥さんなのだろうか。
明るく朗らかな接客で本当に感じがいい店。

お昼時だったのでつぎつぎとお客さんが入ってきたが
どのお客さんもみんな常連さんで
自分の家のようにくつろいでいた。


お蕎麦は機械打ちと、「渾身の手打ち二八そば 大寿」とあるのだが、
(何故か府中のお蕎麦屋さんは「渾身の手打ち」という言葉が大好きなのだ)

この大寿・・・・



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ちぢれております。


食感はまるで弾力のあるかた焼きそばのよう。
蕎麦が強いコシをもって口の中でねじれるという
初めての経験をしてしまった。


ここに限らず府中のお蕎麦屋さんは概して
「なにがなんでもコシやねん!!」という傾向にあり
香りより味わいより何よりもコシに、
全ての情熱を注いでいるところが多い気がする。
何たって「渾身の手打ち」であるから、お蕎麦も強靱になるわけだ。


松寿庵のあとハシゴしたのは歩ける距離にある「手打ち蕎麦 やざき」。


そもそもは「やざき」に行く途中に松寿庵を見つけてしまったので
急遽ハシゴになってしまったのだ。


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ここはもう、何と言ったって雰囲気がたまらない。

入店して一番に「いらっしゃいませぇええ!!」と
大きな声で言ってくれたのは正面の席でこっち向いて座っている
お客さんのおばあちゃんである。


しかししばらく店内を眺めているとそのおばあちゃんが
あまりにも全てのお客さんとお友達であることがわかってきて、
やっと「このお店の大奥さん(?)」であることがわかる。


店内はすこぶる広く、今では珍しいような昭和の食堂スタイル。
しかもこれだけ広いのにお客さんでいっぱいで実に活気があるのだ。


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「渾身」とは銘打っていないがここもすごいコシ!
ぼんやり噛み締めていては噛み切れない程である。
香りは淡いようで噛みしめるとよい蕎麦の味わいが
ゆっくりとひろがってくるのがいい。

府中はとにかくお蕎麦屋さんが多くて
ちょっと行くとすぐ「蕎麦」の看板にぶつかるので
全くおちおちしては歩けない。
しかも「やざき」の帰りに見たお蕎麦屋さんは
なんと出前のバイクが3台も!



府中の蕎麦度の高さに圧倒された一日であった。



(本当はあと2軒行ったのだが・・・(^^;))


2010年02月08日

多磨「たか志」 (古吟)



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久々に訪れた、府中市の住宅街にある「たか志」。



おばちゃんも相変わらず元気そうで親切で、
おばちゃんの方でも「元気そうでよかった〜」と言ってくれ
それだけでも来てよかったなあと思えたが。



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お蕎麦食べたら、頭が真っ白になってしまった。
なんという美味しさ。

今まで何回この店に来たかわからないが、過去最高の感激といってよかった。




こちらは普通の「もり」。

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そしてこっちが冬の吟醸そば、通称「古吟」。

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ふわり、やさしい弾力を持つ「もり」も素晴らしかったが、今回の古吟は凄すぎた。

ふくよかさ。おおらかさ。あらあらしさ。やさしさ。ゆたかさ。かぐわしさ。おくふかさ。


こんな蕎麦があるのか、と驚かされた。

陶酔、恍惚のひととき。




吟醸そばは春・夏・秋・冬で替わるので、
来る度に違う出会いが楽しめる。

季節によって蕎麦が替わるばかりではない。
たか志の蕎麦はすべて手挽き。
何から何まで、全く機械に頼らず全て店主の「手」で作られる蕎麦だけに
わたしの知る限り、最も「来る度に違う表情を楽しませてくれる店」の一つである。


今回わたしが食べた「冬の吟醸そば 古吟」は2月いっぱい。

興味ある方は、2月中に、是非どうぞ!
(わたしも2月中にもう一回行きたい〜(>_<)!)







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