イタリア在住10年の大学時代の友達モトコが、
ご主人のGianと夏休みでご帰国〜♪
お料理上手でおいしいもの好きのモトコと、
和食もお蕎麦も大好きというGianだけに
取っておきの美味しいお店にお連れせねば!
と私、もうめっちゃめっちゃ張り切りました。
外国からのお客様のお連れする時はゆったりできる店のほうがいいし
おつまみがいろいろ豊富で天ぷらが美味しいところがいいし、
お蕎麦の食べ比べもして欲しいのでお蕎麦が数種あるところがいい。
となるとお店選びは結構難しいのだ。
「玄庵」は店内の雰囲気も重厚で素晴らしいが
個室があるので心置きなくゆっくりできるのがいいところ。
(今回ははしゃぎ過ぎてて外観写真も店内写真も全く撮り忘れたが・・)
夏休み明けの玄庵に無事予約が取れてよかったなー
「鴨焼き」

初っ端から「日本のガツンとおいしいもの」!
私もこれはおいしい鴨焼きだと思いましたが
お二人はさらに大喜び。
私まで嬉しい〜(^o^)
そして「玄庵」に来たらこれはお見せしたい。
「そばがき(白)」と「そばがき(黒)」。
「そばがき(白)」

こちらの心までまんまるく豊かにふくらむような眺め。
「玄庵」のそばがきは、いつ見てもいいなぁ〜

正統派、王道の蕎麦の香りが ほわわわ〜
とたちのぼる。
ふわとろエアリー、なんていうやさしい食感とは対局にあるような、
もちっっ ねちっっ
と食べ応えのあるそばがき。
碗がきのそばがきのような生生しいたくましさも併せ持ち、
それでいてなめらかな食感だ。
そばがきというのは外国の人には変わった食べ物だと思ったので心配したが
Gianもおいしいって!よかったー
「そばがき(黒)」


こちらはぐっと粗挽き。
干し草を思わせるような渋く香ばしい香り。
これもまた、もちねちーと重めの食感で
粗挽きのザラつぶ感が「そばがき(白)」との対比を楽しませてくれる。
「天婦羅盛合せ」

カリッパリッと美味しい薄衣。
特に海老は見た目以上にふっくらプリプリでおいしい!
日本中どこにでもあるメニューだけに
お二人には是非美味しい天ぷらを食べて欲しかったのだが
玄庵にしてよかったなあー
「鴨つくね串焼き」

さっき立石の商店街で横目でやきとり見たしね♪
「牛タン網焼き」

牛タンもおいしいのだが器がまた素晴らしすぎる。
これはこの度「玄庵」が惚れ込んで集めたという有田の現代作家岩永浩氏のもの。
うーん この作家の器、確かに素晴らしい・・私も欲しい!
「卵焼き」

関東の玉子焼きは甘くて苦手なことも多いのだが
「玄庵」のは甘くなくてふっくら、おいしい。
お酒は得意でない3人なので浦霞1合を分けあいつつ(こども?!)
ひたすらおいしいおつまみを食べまくり。
さていよいよお楽しみのお蕎麦・・
と思ったところで大事件発生。
かつて岩手「たまき庵」でもやった大失敗を再びかました私。
「ほぼ開店時刻に行ったのにオーダーをのんびりしていて蕎麦が(一部)売り切れました」。
「せいろ」 「十割せいろ」「粗挽きせいろ」のうち、
「十割せいろ」が売り切れちゃったそうで・・・
(T△T) (T△T) (T△T)
私のバカバカ、蕎麦釜に落ちて死んでしまえーー!!
と一時は半ベソ寸前であったが、
これが功を奏して結局は大成功に。
お蕎麦が全種類揃っていたら私のことです、確実に
「せいろ」 「十割せいろ」「粗挽きせいろ」
という「せいろシバリ」なオーダーをしてしまったに違いない。
でも十割がなかったためにお店の人がおすすめしてくれた
「そばサラダ」をオーダーできて、これにGianがとても喜んでくれたのだ。
ああ私、お蕎麦が出てくるまでは
もっと「グローバルな視点」を持てていたのに。(?)
お蕎麦となると猪突猛進「せいろ」しか見えてない。
考えてみればはじめから種物も選ぶべきなんだってば!
「粗挽きせいろ」

おお〜 たっぷりの小山盛りがうれしい。

むんと押し出すように迫力のある姿。
手繰り上げるとさわやかな香ばしさがふわぁ〜
食感はしっかりめで、食べている間じゅう溢れるフレッシュな香ばしさがうれしい。
モトコは「すごい味!私こんな美味しいお蕎麦はじめて!」と感激してくれる。
やめてー お蕎麦が褒められると嬉しくてニヤニヤしちゃうからー
(私がほめられてるわけじゃないのに)
「せいろ」

今度は、するりさらっと粋な眺め。

はなやかに、さわやかに香る穀物のかぐわしさ。
見た目以上に密な肌は口中で輪郭がぱきぱきはっきり。
コシもしっかりして食べ応えがあり、それを噛み締めた味わいが濃い!
これまたおいしい〜
「そばサラダ」

香味野菜が散りばめられた、さっぱりしたサラダ仕立て。
お蕎麦好きのGianは「粗挽きせいろ」も「せいろ」もよろこんで食べていたが
この「そばサラダ」は特に新鮮だったらしく、
一口食べて「美味しいー!」。
モトコはしきりと「あーほんとに日本はいいなあ・・」と感無量の様子。
私もこういう冷たいアレンジ蕎麦大好き!
おいしいものでお腹いっぱい、久々に会えてしあわせいっぱい。
帰り道は立石の商店街をぶらぶら散歩しながら歩く。
私が今回「玄庵」を選んだ理由の一つには
東京が誇る「観光地らしくない超楽しい観光地」、
立石駅前の飲み屋街をお見せしたかったから。
そこで面白かったのがイタリア人弁護士であるGianの、外国人らしい視点。
日本人から見ると「?」というところで写真を撮りたがるのだ。
床屋さんの赤白青の回転看板を撮るのは分かる。
でも立石の線路端に20台くらい停めてある自転車を
「Tanto(いっぱい).....♡」
と目を輝かせて撮っている姿は衝撃のキュートさでした。
日本人から見ると全く「たくさん」という量ではなかったので
奥さんのモトコが呆れて、お母さんのように
「ほらほらあっちには何百台もあるよ〜」
と線路の反対側にある大きな自転車駐輪場を指さしたら、
びっくり更に目が輝いちゃったGian。
仲良しかわいいご夫婦っぷりにヤラレました。
Milanoにはあんまり自転車ってなかったんだっけー?