悔しいくらい、国内最高レベルの蕎麦である。
悔しいというのは表現がおかしいかもしれないが
とにかく私個人に降りかかる問題として、
お値段が高級な上に量が少なめ。
私が食べたい量を食べてしまうと
お昼から1万円とか平気でいきそうなの〜・・・(涙)
(オマエの量がおかしいのだ(笑))
しかし、「それも仕方ない、これだけの蕎麦だもの」
と思えるほどの、ニクイ、悔しい美味しさなのである。
今年6月にリニューアルして店舗もぐんと美しくなった
東京が誇る蕎麦屋、「じゆうさん」。
構えはストイックでさりげない印象だが
中の空間は明るくモダンな美しい空間。
かと言って気取り過ぎた感じもなく、
自然なお洒落さが大変居心地がいい。
前のお店も好きだったが、今度はさらにいいなあー!
もう食べたいものはほぼ決まっているのだが
もちろんメニューはガン見します。
こちらは量が上品なので欲望のままに頼むと
「せいろ」3枚+「手挽き田舎そば」3枚くらいは
余裕でいけそうなのだが、大人のブレーキで一枚ずつ頼みます。
ここの「そばがき」は宇宙をブチ抜く美味しさなので
それも絶対忘れちゃいけません〜♡
そしてこれも昔から大好物。
極太が個性的な、ぜんまいの含め煮!
「ぜんまい」
魚沼産の極太ぜんまいを2日かけてふくめ煮にしたもの。
これがさすがの味しみで、美味しいんですよね〜
一本一本食べても食べ応えのある極太が素晴らしい。
そして早くも・・・
胸打ち震える、この方!!
「そばがき」
やややややや ヤバイやばいヤバイ!!
もうだめだ 語彙喪失!!
これは絶対にヤバイですーーー!!
すっっ
素晴らし過ぎて瞳孔が開きっぱなしになる程
すんばらしい香りである。
とにかく青くさわやかでフレッシュ!最高の美しさ。
しかもその美しさに加えて、落ち着きと余裕を感じる、
「臈たけた」とでも形容したくなるようなニクイ深みがある。
舌触りは思い切りザラつぶなのに、質感はたまらないふわもちエアリー!!
その最高のエアー感の中からいちいち香りが爆発し
舌に触れたところ全てから濃い味わいが伝わってくる。
これ以上のそばがきはない!!
これ以上のそばがきはない!!
興奮のあまり2度言ってしまいました(^^;)
「せいろ(十割)」
テーブルに運ばれてきた時から
私は固まりました。
この揺るぎなき存在感・・・
写真では伝わりにくいかもしれないが大変繊細な極細で、
見つめるほどに吸い込まれそうになる程、
それはそれは美しい輪郭線なのだ。
もうこれは食べなくてもわかる。
奇を衒わずまっすぐに、
蕎麦という穀物の美しさを空から掬い上げたような
完全で完璧な姿。
見事としか言いようがない十割蕎麦だ。
箸先から香りを寄せると、
おー!先程のそばがきと同じ香りだー♡
この最高の青い美しさと臈たけた深み・・・
どこのお蕎麦なんだろう?全然わからない!
(あとでわかりました (≧∇≦))
口に含むと、これまた飛び上がるほどの感激が降ってきた。
ふんわりと繊細で極上の優しい食感ながら
頼りなさは全くなく、なめらかで凛とした美しい食感。
そこからあふれる味わいは超濃厚で
グルタミン系の強烈な旨味がぎゅうーーと舌全体に押し込まれるよう。
な、な、ナンデスカこの美味しさは!?!?
こんなのシビレ過ぎて椅子から落ちちゃうでしょーー!!
完璧を超えた最高の魅力にもうメロメログデグデ!!
えーーん これあと3枚食べたい・・・(笑)
「手挽き田舎そば」
ああヤバイ・・・
語彙喪失アゲインでござるよ・・・
こんなの誰が見たって美し過ぎて素晴らし過ぎて、
私なんかが何を語っても全く意味はない。
もう、何も語らず、誰にも邪魔されず、
いつまでもあなただけを見つめていたい。
なんという肌。
なんという輪郭線とその間の空気感。
素朴な趣に満ちた肌だが
「田舎」という名前に違和感を覚えるほど
洗練を極めた姿である。
っはあーーーーーーー!♡
これはまた「せいろ」とは全然別の世界。
極上の炊き立てごはんのようにふっくら甘い香りプラス、
厚みのある香ばしさが素晴らしすぎる。
口に含むと見た目の通りたいへんに繊細、
なのに楽しいジャリ感もある。
味わいがこれまた濃い!
この滋味深さ、深い旨味、なんなんですか〜〜
もう最高すぎてシビレすぎてなにもいえまへん〜〜〜
身も心も奪われてヘナヘナ、
全壊しましたので高遠彩子終了のお知らせですさようなら・・・
お蕎麦がどちらも大気圏をブチ抜く美味しさだったので
蕎麦汁にはついぞ一度もつけられなかった。
(おかわりすれば一回くらいはつけられたかもしれないけど(笑))
なので蕎麦汁は蕎麦湯を飲みつつちろっと舐めてみただけだが
がっつりと濃く、甘さも辛さもしっかりの汁だった。
うーん、夢としては、
せいろと田舎3枚ずつ頼んで汁もつけて食べてみたい・・・(笑)
帰り際に訊くと本日の蕎麦は
「そばがき」と「せいろ」はやっぱり同じ蕎麦粉で
「滋賀・伊吹」であった。
ほぉーー!そりゃわかんないわけだ!
そして「手挽き田舎そば」の方は「群馬・黒保根」。
高い目線からさらに高いところを見据えた
店主の選んだ名蕎麦たちである。
今日はとにかく最初から最後まで
とんでもなく美味しいものしか食べていないが
店主はまだまだ若手と言っていい世代である。
この店のみならず、近年、驚くほど美味しい物ばかり出す
若手の凄い蕎麦屋が何軒も現れ
その中には価格的に一般的なイメージより高めの店も出てきた。
お蕎麦屋さんも経営者であるし、それぞれにスタイルというものがあり
いろんなお蕎麦屋さんがあってこそ楽しいと思っているので
それはそれでいいことだと私は思う。
手打ち、ましてや手挽きとなれば大変な手間と労力がかかるものでもある。
たまに行きたい、最高の味と環境に出会えるお蕎麦屋さんというのもあるべきだ。
ただね、長い長い間、
手打ち蕎麦屋さんというものをしつこく愛し続けてきた身としては
めっちゃめっちゃすんごいお蕎麦や美味しいおつまみを、
ひょいっとなんでもなさそうに、
フッツーーーの価格で出しちゃうお蕎麦屋さんのカッコよさには、
敵わないなあーとは思っちゃうんですが・・・
でも、点数をつけるのが嫌いな私が
もしこの「じゆうさん」に点数をつけろと言われたら
「100点満点の100億点!!」 (≧∇≦)
それでも足りないくらい、ひれ伏したいほどベタ惚れです〜〜!
たまに行きたい、最高の味と環境に出会えるお蕎麦屋さんというのもあるべきだ。
ただね、長い長い間、
手打ち蕎麦屋さんというものをしつこく愛し続けてきた身としては
めっちゃめっちゃすんごいお蕎麦や美味しいおつまみを、
ひょいっとなんでもなさそうに、
フッツーーーの価格で出しちゃうお蕎麦屋さんのカッコよさには、
敵わないなあーとは思っちゃうんですが・・・
でも、点数をつけるのが嫌いな私が
もしこの「じゆうさん」に点数をつけろと言われたら
「100点満点の100億点!!」 (≧∇≦)
それでも足りないくらい、ひれ伏したいほどベタ惚れです〜〜!