2022年08月18日

西荻窪「カネイ」


とにかくものすごい人気なのだ。

「昼時は開店時間前から行列の手打ち蕎麦屋」と聞いたら
それなりに便利で目立つ場所にある、活気ある雰囲気の店を想像するだろう。

ところが、店があるのは駅近とは言えまるっきりの住宅街。
しかもかなり入り組んだ路地の奥にある。

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えっ もしやアレ?
とお思いかもしれませんが、そうです。
あのピンクの建物です (≧∇≦)


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昔懐かしい感じのアパート風の建物。
一階エントランス部分だけがお洒落に改装され
なかなか面白い風情が生まれている。


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2階は鍼灸院で一階がお蕎麦屋さん。



玄関を入ると、2階の鍼灸院への階段がまず目に入る。
ますます面白い!レトロでいい感じ! (≧∇≦)

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(慌てて撮ったのでピンボケ〜)


どれだけ混んでいるか覚悟の上で来たのに
今日は雨のせいかとても空いていた。
控えめで丁寧な、感じの良い奥さんに案内されて
テーブルにつく。


漆喰壁のあたたかな色味に包まれるような店内。

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綺麗なお店だなあー



テーブルの上にはストイックな印象のかっこいいメニュー本。
(ストイックどころか私の欲望が詰まったような本だが( ̄▽ ̄))

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ウッこれは・・・

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ギャーーーー
さすが美味しそうなものばかり!!
白和えとかうずらの卵の味噌漬けとか砂肝の柔らか煮とか!
蕎麦がきも食べたい!!




しかし今日は、会いたかった愛しい愛しい方と
濃密な時間を過ごすのであります・・・♡



目も心も奪われる、この瞬間。

「ざる」
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笊といい器といい、選び抜かれた隙のない美しさ。
世界に誇りたくなる日本の美意識、絶景であるが
何よりすごいのはこの蕎麦の存在感、佇まいである。


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笊の上になんでもなさそうにゆるやかに盛られているが
「完璧」をひょいと超越したような、ニクイ余裕が伝わってくる。
このあたり、店主の修業先である同じ西荻の超名店、
「鞍馬」と通ずるものがある気がする。
箸先から香りを寄せると、
フレッシュで香ばしい、濃厚な香りに感激!!
口に含むと見た目よりややずっしりとして食べ応えのある質感。
しかし硬さはなく、程よい余裕のコシがあり
そこからあふれる滋味深い味わいがたまらない。
あああ〜おいしい〜しあわせ〜
秋田と茨城(?)のブレンド、外一。





「広島県産 比和在来」(平日十食限定)
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この限定を食べるために平日の開店時間を
狙ってやってまいりました!
比和在来を食べるのは久しぶり。
先程の「ざる」よりやや色濃いめで
しっかりした質感を思わせる肌だ。
楽しみ〜〜!

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おおおおお
これは珍しい香り!!
葉っぱのような野草のような?
近年嗅いだことのない不思議な野生、それプラス香ばしさがある。
食感がまたびっくりで、これ十割?というくらい
するりつるりとして、くにゅんと優しい自在なコシがある。
見た目に反してざるよりずっと軽やかな質感。
味わいもさすが濃厚で、これはおいしい!!

個人的な悩みではあるが、
これだけ香りが素晴らしいお蕎麦なのに
お箸が私の苦手な竹箸であったことが少し残念・・・

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この手のお箸は素材のにおいがきつすぎて
お蕎麦の香りが全くわからなくなってしまうんですよね〜
(おつまみとか食べている時は全然気にならないんですが!)
というわけで今回もマイ箸出動で、
この「カネイ」の素晴らしいお蕎麦の香りを
純粋に楽しませていただきました。



入店時は雨のせいか空いていたが
私が食べ終わる頃にはやはり満席になった。
しかしどのテーブルも実に静かにこの店の時間を楽しんでいて、
一人客である私も居心地はすこぶるいい。



美しい店内。
完璧な、超越した世界を感じる蕎麦。

静岡・島田の某店とか、両国の某店みたいに
幾ばくかの緊張感も伴いかねないほどの静謐な世界だが
そうはならない、気楽なムードメーカーがありまして・・・

厨房から途切れることなく流れ続ける、 
「山口百恵ゴールデン・ベスト」!
その世代ではない私でも知っている名曲が続くので
おそらくベストだろうと推測)
店主がファンなのかな?
百恵ちゃんの名曲からエネルギーもらって、店主は毎日、
この素晴らしい世界を作り続けているんだなあ〜 (≧∇≦)
(全く別の音楽ですがここ思い出しました♡)


西荻エキチカの住宅街、
昭和のアパート風のピンクの建物、
美しい店内と完璧な蕎麦、
そしてこのBGM・・・


もうなんと言うか、このバランスにただただ降参。

ハートを鷲掴みにされました (≧∇≦)









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2022年07月06日

西荻窪「一水」



西荻窪シリーズ第二弾!

こちらは夜来るのが正解のお店とはわかっているんですが
お昼に来ちゃいました〜

なんたって看板には
「手打蕎麦・美酒・肴」
って書いてあります♡

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確かに、お酒いろいろ充実。
そして飲みたくなるおつまみがゴンゴンあるー!

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でもでも、何よりも嬉しいのは
「二色盛り(せいろ・いなか)」があるところ♡
クイックランチでもお蕎麦の一番楽しい素晴らしいところを
堪能できちゃうありがたさ!


店内は広くはないが、すっきりスタンダードで
くつろげる雰囲気。

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そこに、ファンキーなビッグバンド系のBGMが流れていて
即興系女性歌手がシャウトしている。
夏ですねえ〜
厨房には店主と思われる男性、
注文は奥さんらしき人が聞きにきてくれた。



「二色盛り(せいろ・いなか)」
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うっわぁーーーい!!
やっぱり最高だなあ〜
こういう、二種の対比の鮮やかな二色盛りの眺めって!



嬉しくて激写しまくり (≧∇≦)
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ときめくぅーーーー!!

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こういう二色の眺めを見るといつも
「ああこの二つの山の間に住みたい・・・」
という、人には理解されづらい願望に囚われます( ̄▽ ̄) 



「せいろ」
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目を奪われる、美しい細打ち。
見入るとその輪郭線の繊細な素朴さにますます惹き込まれる。
口に含むと、おおおお、
見た目からの予想とは全然違う香りと味に
楽しいびっくり!
上品まろやかな香りで繊細儚く絶妙なコシ系かと思いきや、
ガツンと、生々しいまでのたくましさを感じる香り!
食感も意外なほどコシが硬めで、細切りだがしっかり噛む蕎麦だ。




「いなか」
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メニューに「蕎麦の甘皮入りで太く黒め」と書いてあった通り
しっかり太い。しっかり黒い♡
こちらも生々しいまでのたくましさがある香りだが
それに勝る黒い香ばしさが下を支えているのが嬉しい。
いい香り〜!
そして太打ちだけにこちらはさらにモグンモグン噛む蕎麦!
噛み締めるうちに実においしい、香ばしい穀物らしさが
口中いっぱいに広がる。



蕎麦汁は鰹の香りが強くかなり甘め・・・と思いきや、
最後ちょっとお蕎麦をつけて食べてみたら
これがめちゃくちゃ合ってるんですよね〜!
まさにこのお蕎麦に合わせて作られた汁なのだろう。


次回夜来たら

「呑兵衛の乾き物三種盛り」
(ホタルイカ丸干し炙り、鮭とば、ニシンの燻製)
「厚切り西京焼き(銀だら)」

で飲んで、夏季限定の「おろしそば」も頼んで
最後にこの「二色盛り(せいろ・いなか)」
で〆たいと思いまーす! (≧∇≦)






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2022年06月29日

西荻窪「手打ちそば 雲龍」


近年何故か手打ち蕎麦店激戦地区となった「西荻窪」。
私がお蕎麦を食べ始めた頃は「西荻窪と言えば鞍馬」という感じだったが
いまや駅近のエリアに、密集していると言ってもいいほど
たくさんの手打ち蕎麦店がある。
うらやましーーー!! (≧∇≦)


駅から歩いてすぐの位置にある、
ご近所さんに大人気のお店。

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メニューを見ると人気の訳もわかる。
いいトコついてます!!
美味しそうなものばかり〜

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店内はすっきりしたインテリアに
女性らしいデコレーションがアクセントになって
とてもいい雰囲気。

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普段から昼のセットものに興味が薄い私だが
(セットにするとお蕎麦のための胃のスペースが減る気がして(^^;))
やっぱり気になって一応ジーーッと(羨ましそうに)見る。

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見れば見るほど色々と美味しそうだし、
特にここは生ゆばがいろんなメニューに登場して気になるので
この「生ゆば天せいろ」っていうの、いっちゃおー!

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店主とその両親との家族経営らしいこちら。
注文を取りに来た、ホール担当のお母さんの声が
とても綺麗で明るく感じがいい。



「生ゆば天せいろ」
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おおおお 新鮮な眺め!
実は私「天せいろ」ってものを頼んだことがほとんどない。
死ぬほど会いたかった人(蕎麦)と、
揚げたてが命の天ぷらが一緒に来てしまうと
心も頭も千切れそうになってしまうので
いつも天ぷらを食べる時はお蕎麦とは別に蕎麦前で頼む。
もしくは、天せいろの方が価格的にお得とか、
天ぷらの量が少なめでちょうどいいとかの時は
「天せいろ」を頼んで
「天ぷらだけ先に持ってきてもらえますか?」
と訊いてみる。
天ぷらとお蕎麦を一緒に食べる「天せいろ」本来の食べ方は
はっきり言ってSUSHIと同じくらい、
世界的に有名になってもいいんじゃないかと思うほど
美味しいものだと思っているが、私の
「お蕎麦と私の間に入る者は水も空気も許サヌ」
という異様な執着によって、
私にとって天せいろとは憧れの?遠い存在の食べ物なのである( ̄▽ ̄)
長々と書いたが、要は私は「天せいろ」の眺めもまた大好きなんです!!
美味しそうだああーーー♡



とはいえやはり一番気になるのは、やはり。


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極細、繊細な美しい輪郭線。
箸先から香りを寄せると、
石のような静謐な香りが静かに漂ってくる。
口に含むとさらに
穀物感のある香りと味わいがふわっとひろがって嬉しい。
舌触りはつるつるではなく素朴な肌で、
繊細な細切りの輪郭線が口中で解ける様が心地よい。
噛み締めると見た目の通り食感もやさしいのだが
絶妙なコシがあるの素晴らしい。
おいしいなあ〜



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かぼちゃ、ズッキーニ、えのき、なす
それにお楽しみの生ゆばがふたつ。
この天ぷらが、実に繊細な衣で美味しい!
なすやズッキーニはやさしく繊細な衣で
えのきはバッリバリだけど繊細な衣。
なんといっても厚切りふっくらの生ゆばが美味しい〜
厚切りふっくらクリーミーで、こりゃたまりゃん!! (≧∇≦)


強いていえば蕎麦湯が濃いめで嬉しいのだが
あまり味わいがなく、水道水っぽいにおいが気になったかも?
でも私の鼻は呆れるほど敏感で
(普段から敏感だがお蕎麦屋さんでは犬レベルになる)
湯桶の材質によってもそういう勘違いすることもあるのだが〜 (^^;)




ふと周りを見ると、私が入ってきた時は空いていたが
あっという間に満席になっていた。
女性客や近所の家族連れが多く実にいい雰囲気。
お母さんが綺麗な声で、
ご近所さんと明るく会話しているのを聞いていると、
こちらまでほのぼのと明るい気分になる。


次回は夜に来て夜にしか頼めない
「そばがき」食べるぞぉー (≧∇≦)









posted by aya at 15:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>杉並区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月26日

西荻窪「松乃家」


こんなお店、大好き過ぎてどうしましょー!!!


荻窪駅からバスに揺られて「荻窪警察署前」で降りればすぐ。


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のどかな風景の中にちょこんと佇む一軒家。
(隣の公園は日本のロケット発祥の地「中島飛行機荻窪工場跡地」らしい)
もうこの景色からして私はたまらない。
好きだああああ



昼下がりにつき店の外は静かだったがガラガラと扉を開けてびっくり。
小さな店内のカウンターはほぼびっちり満員。
しかも全員作業服姿のオジサマ!

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カウンターだけなくテーブル席もちゃんとある。

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メニューは丼ものあり天重ありカレーもあり。

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一品料理には「お雑煮」や「焼き鳥」、
あ「なべやきうどん」もあるー♪
私なべやきうどん大好きなんですよね〜
お蕎麦を愛しすぎて人生で数回しか食べたことありませんが(* ̄∇ ̄*)

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ここに来たらなんといったってこれであります!!

「二色せいろ」
(「せいろそば」と「田舎せいろ」の盛り合わせ)
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横長の笊に白いお蕎麦と黒いお蕎麦のコントラストが素晴らしすぎる。
しかも店内の雰囲気に酔いまして「肉せいろ」の二色にしてしまいました。
エヘ(≧∇≦)/


ご覧ください、
この雰囲気の(カレー丼食べている人もいる)お店にしてこのお蕎麦!

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白く明るく素朴なせいろと、これでもかとガッツリ黒い田舎。
ほのぼのと素朴な手打ちの風情に加え大胆な個性もあって
うーん、絶景すぎる・・・・


「せいろそば」
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窓からの自然光にそのかすかな凹凸を浮かび上がらせる素朴な肌。
ほわあ〜と漂う香りは思いのほか白く美しく
めったに食べられない極上の更科蕎麦のよう。
うわ〜〜 これはすばらしい〜
口に含むと舌触りはしっかり硬めで素朴な輪郭線がくっきりはっきり、
弾むようなコシを噛み締めるとその味わいもまたほんのり白く美しい。


「田舎せいろ」
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その迫力は建仁寺の「雲龍図」の如く。
ぬったりうごめくように重なる姿に見入れば
濃厚な黒い外皮の香りがこちらにむわあー!と迫ってくる。
ずっしりむっちりとしたコシをモグンモグンとかみしめれば
海のように荒々しくもたくましい香りが口中で濃厚に爆発し続ける。
しかし素晴らしいのはこれだけの印象ながら
味わいはどこまでもフレッシュであること。
いや〜〜〜こんなお店、大好き過ぎてどうしましょー!!!


お蕎麦が美味しすぎて結局一度もつけることはできなかったが
この「肉せいろ」のつけ汁もおいしい。

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見た目は結構脂っこそうだがギトギトした感じはなく
煮詰まったような豚バラ肉がたっぷり入っている。
あったまるぅ〜〜



味ばかりではない。
ここの店主夫婦の感じの良さはいったいなんなんでしょう。

側から聞いているこっちが嬉しくなるほど
思いやりの伝わるほのぼのとした接客。
お客さんに応対するときばかりでなく小さな厨房からは
二人の会話も聞こえてしまうわけだがそれがまたなんとも言えずいい。

先ほどまでカウンターを埋め尽くしていた作業服のオジサマたちは帰り際
「うまかったー!ずっとまたここに来たかったんだよ!」
と行って帰ったのでどうやらわざわざここに来たらしい。


私の存在がちょっと珍しかったのか(?)お店の奥さんが
「お蕎麦が好きなの?」と話しかけてくれる。
ハイ!と返事する私にそれはそれはあたたかく接してくれ
もうなんだか心温まりすぎて遠吠えでもしたくなってくる。


はあああ こんなお店、大好き過ぎてどうしましょう・・・
好きだあああああ


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「ごちそうさま、また来ます!」
と行ったからにはまたバスに乗って行くんだー!





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2016年05月04日

代田橋「手打蕎麦 まるやま」


(文章に書くのは初めてなのでちょっと勇気が要るが思い切って書いてしまおう)

私が書いているお蕎麦屋さんは
どの店も同じように最高にお蕎麦が美味しいと思ってくださる方が多いのは
とてもありがたいことだ。
私が年がら年中手打ち蕎麦に恍惚、耽溺、絶賛しているイメージがあるからだろう。

しかし最高というものがそんなにたくさんあっていいわけがないので
当然のことながらそうではない。
最高でなくたってのんびりしているところが素晴らしい、
とか手打ち蕎麦屋さんの個性はいろいろあるわけで、そういうお店も私は大好き。
そしてそんなそれぞれのお蕎麦屋さんについて、
私はいつもかなり厳密に正直な感想を書いている。

なので私は人から
「お蕎麦が美味しいお店はどこですか?」
という宇宙のように壮大な質問を受けるとこう答えてきた。

「できるだけエリアを区切っていただけると答えられるのですが〜」
「エリア問わずということでしたら私のブログは結構厳密に書き分けているので
私が壊れているお店が私がその時最高に感激したお店だと思います・・」

は? 壊れている・・??

そう、もう感激のメーターを振り切りすぎて
まともな文章も人格も保てなくなり
動物か念仏か分からないことを叫び書き散らしているお店!

わかりやすく言うと「まるやま」なんかその代表格ですねっ(≧∇≦)

「まるやま」では毎度毎度全く文章になっておらず
ただ好きだ好きだと吠えているだけなのだ。
あまりにも頭が悪そうなので
「もう書きたくない」と思うほどの故障ぶり。

まるやまさん・・・・大好きだあぁ〜〜〜〜〜!!



ああ また会いに来てしまった愛する「手打蕎麦 まるやま」。

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連休初日のお昼、扉を開けると店内はぎゅうっと満員!

みんなやっと迎えた連休で、皆さん一番来たかったところに
よーいドンとばかりに一番に来たに違いない!!
いやーん みんな揃って私の大好きな人を大好きなんて
なんだかヤケるわー!そして嬉しいわー!(≧∇≦)♡


本日はなが〜いお付き合いの気のおけない仲良しのご夫婦とかんぱーい♪

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ジョッキが二つなのは私がお茶だったので・・・
このお二人がお酒が強くて楽しい楽しい♪


お通しは「里芋の煮物」と「鴨ロース」が選べるということで
それぞれに。

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私の「まるやま耽溺」はもうすでに始まっている。
とにかくこういった全てのひとつひとつに私をシビレさせるものがある。

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家庭的でありながら全てが美しく美味しい。
これはなかなかないバランスだと思う。
そしてなにより心がこもっているのが伝わってくるのが
私にはどうにもたまらないのだ。



メニューは一見奇を衒わない素朴な感じなのです。

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でもどれも本当においしいものばかり!
いつもどれを頼むか迷ってしまうが結局どれを頼んでも全部美味しい(^o^)


そしてなんといってもお蕎麦は「二種せいろ」!!

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ここは季節の種物もめちゃくちゃ美味しいので(人のを奪った犯罪歴多数)
それも食べたいのだがお腹が一つしかないのが毎度悩ましいところ(>_<)

でもねえ〜やっぱり「二種せいろ」は外せませんからね〜♡



しかもここはお酒の品揃えも私にツボ過ぎると来ている。
酒量だけは小鳥な私にお酒を語る資格はないのだが
〆張鶴や黒龍をはじめ私がだーい好きなお酒だらけ♡♡

今日はとりあえずこちらからスタート。

「獺祭」
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うぴゃ〜〜
うまみがとろっと濃くてうま〜〜〜〜〜
でも今日は飲めない度がいつも以上で小鳥以下、
虫くらいの量をなめました(* ̄∇ ̄*)


「たらこのわさび漬け」
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これは大変危険なお酒がすすみまくるメニュー♡
友人夫妻もおおよろこび〜〜



「しらす辛味おろし」
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しらすは魚好きが祟ってアニサキスアレルギーを発症した私でも食べられる
ありがたいお魚。
おろしもギュッと辛いものでうれしい。
舟形の器もいいな〜


友人夫妻は酒豪につき一合なんて一瞬で消えてなくなりました。
ヤルなあ〜楽しいなあ〜〜
大好きなお店で大好きな友人たちと、しあわせすぎる。
飲んでない私が一番はしゃいでいるような?(* ̄∇ ̄*)

「鶴齢」
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(実はこの後もドコドコドコドコお酒を頼んだのですが
本日は「小鳥以下の虫」につき私がなめることができたのはここまででした(^^;;))


「山芋の千切り」
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おしょうゆたらしてよーくまぜまぜ。
こういうのをちょびっとずつ舐めながら日本酒ってーのはたまりゃんですよね〜!
ここは店主はお酒大好き&ものすごくセンスがいいので
お酒好きのツボをつんつんつつきまくってくれちゃうわけです。
私も量は飲めないけどその良さは痛いほどわかるんだぁ〜(≧∇≦)
さいこうですよね〜〜(≧∇≦)


「茄子の揚げ出し」
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大きくてピカピカツヤツヤ、なんて美しい畑のご馳走。
これを食べている時の友人の幸せそうな顔ときたら・・・
美味しいものって素晴らしいですね〜



そして今回特筆すべきはこちら。

「蕎麦がきのさつま揚げ風」
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「まるやま」ではファンの多い人気メニューだが
今回はじめてだった友人夫妻はそのあまりの美味しさにビックリしまくり。
揚げた醤油味がめちゃくちゃ香ばしく
その中から現れるほっくほくトロトロのそばがき・・・・
こんなの誰でも大好きに決まってる!!
あ”〜〜 こんなおいしいことばっかりしちゃダメだってばまるやまさん〜〜〜〜



そして出ますよ・・・
いよいよ出ますよいつもアレが・・・

いえまだお蕎麦ではありません。

「まるやま」名物、「穴子天ちらし」!!

ドカーーーーーン!!

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写真では伝わりきらないかと思いますがこの器めっちゃくちゃ大きいです。
大きさも高さもお城のように大きい作家物らしき器。
その中に巨大な穴子がドカーーーー!!
そこに襲いかかるように畑の宝物たちがドカーーーー!!
ここまでやるかというダイナミックさ、ゴージャスさなのです。

そしてなんてったってここの穴子の天ぷらの美味しさときたら・・・
以前私がブログで「日本一美味しい」と書いたら
コメント欄で「いいえ、宇宙一です!」とファンの方に訂正されたほどの超絶世界。
まず衣がありえないくらい美味しい。もう美味しいなんて言ってられません。うんまい!!
潔いまでにバリンッバリンの香ばしい衣だけでもううっとり。
その中から現れる特大の穴子の「旨さ」と来たら・・・
肉厚で脂が乗って新鮮な魚感があって臭みゼロ!
なんじゃこりゃー!!
こんな美味しすぎる穴子天食べちゃったら今後の人生が大変じゃないですか!
どうしてくれる!!

そりゃあこんなお店みんな大好きに決まってるよね・・・
満員にもなるよね・・・
と、大スターに恋する一ファンの切ないときめき。
あああ〜〜 まるやまさん大好きだよう〜〜〜〜〜


そして時は満ち。

ついについにこの方がやってきてしまいました。

もう「好き」が頭のてっぺんから溢れてヘナヘナの私のところに、


愛する、愛する、愛する、
「まるやま」の「二種せいろ」!!

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うはははは・・・・・
うははははははは・・・・・

もう見ただけで感激で壊れて笑うしかありません
もう知りません
これは誰がなんと言おうと美味しいです
危険です
毎度のことながら食べずともわかるその犯罪的なまで美味しさ・・・!

こちらは「せいろ」の方。
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(>_<)

(>_<)

もう、もう、感想とか、どうでもいい気がします
なんでこんなにも美味しいのででしょう
とにかく美味しい喜びが大気圏を突き抜けて爆発しております
この上なく美しい青くフレッシュな香り。
粗挽きの節を感じる独立した素朴な肌がすべらかスルスル、
かみしめた優しさそこからあふれる美しい味わいと旨み
そのなかで私がぶっ倒れています
もう何を言っているのかわかりません

あああああああ

ああああああああああ

おいしいよう〜〜〜〜〜〜〜
まるやまさん 大好きだよう〜〜〜〜〜


「田舎」
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思い切り香ってくれそうな褐色の肌、まぶしいホシたち。
「この肌だったらこんな香りかな・・こんな感じだといいな♡」
「まるやま」の田舎はそんな期待を裏切らないばかりか
そんなものはスパーンと遥か超越したかぐわしさ!!

箸先から香りを寄せただけで「えっ!」と思わず笑ってしまう。
あまりの魅力に体の芯が抜ける感じで上半身をまっすぐ保つのが難しくなる。
何をどうしたらこんな美しい香ばしさを抽出出来るのか。
手品師なんですかまるやまさんは!!

この「田舎」のように黒い蕎麦は独特の外皮の風味が魅力だが
その中の黒く輝くような美しい香ばしさだけが
フワ〜〜〜!!と軽やかに濃厚にそこにある。
食感は意外なほどやわらかく、やさしいコシの中からジワワワワ〜〜〜と
とんでもなく滋味ふかい旨みがあふれ、
甘みもあるがスッキリこうばしい香りの高みに私が連れて行かれる
何がなんでも最高すぎる
とにかく大好きすぎてもうダメなんです

うわ〜〜ん どうしたらいいんだぁ〜〜〜
まるやまさん 大好きだよう〜〜〜〜〜


いつものことながら私の蕎麦だけ一瞬で消えて無くなってしまう。
それを私は「蕎麦カマイタチが通った」と言っている。

おなじく「まるやま」のお蕎麦の大ファンの友人夫妻は
嬉しそうに大事そうにまだまだたくさんあるお蕎麦を楽しんでいる。
私はうらやましい。
なので仕方ないので食べる前に撮った写真を見る。

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うわあ〜〜美味しそう♡

「白〜と黒との間にはぁ〜 今日も美味しい蕎麦がある〜」

全然替え歌になってませんが故障中につきみなさん無視しましょう。

私の夢は「白と黒の間に住むこと」です♡



2014年10月の「手打蕎麦 まるやま」
2012年10月の「手打蕎麦 まるやま」
2012年6月の「手打蕎麦 まるやま」
2011年12月の「手打蕎麦 まるやま」
2011年07月の「手打蕎麦 まるやま」
2010年10月の「手打蕎麦 まるやま」
2010年3月の「手打蕎麦 まるやま」


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2016年04月26日

阿佐ヶ谷「柿ざわ」


阿佐ヶ谷駅より徒歩3分。

小さな路地にふっと現れる趣ある構え。

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頑なに扉を閉ざしているわけではなく
格子を通して中は見えている。
であるのに、店の中の様子が伺いづらいところが
奥ゆかしく上品な雰囲気。


店は奥に長く、天井も高い。

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間接照明のおかげで、夜に浮かんでいるような。


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ひとりの私には、この空間がたまらなく居心地がいい。





ここは蕎麦前が素晴らしい。

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アニサキスアレルギー発症後、
自分が一番食べたいものに限って食べられないという修業の日々を送っているが
ここのメニューの修行度はかなり鬼♡(≧∇≦)♪
おいしそう〜めっちゃくちゃ食べたいものだらけ〜〜でもダメ〜〜キャー(≧∇≦)♪


・・・いいのです、お魚を食べなくても
美味しそうなものはいっぱいあります!


「小鉢三品で1050円」というメニューがあるのが
さすが「大川や」出身という感じ。
ありがたすばらしい〜〜♡

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「春キャベツと帆立のお浸し」
「新たまねぎと笹身のおろしポン酢がけ」
「筍と独活の木の芽味噌和え」

どれも素材の味が生かされていて実に美味しい。
お料理において「素材の味を生かす」というのは私の中では一番大事なところ。
素材そのものの味の深さや香りや甘みを感じたい欲求が強いので
味付け(特に塩分と甘み)はギリギリまで控えたものが好き。



うーん
こんなに素敵な蕎麦前をお酒なしで食べるのはもったいないのだが
なにせ「酒量だけは小鳥」の私・・・
お酒はメニューに書いてある名前を眺めながら楽しむことにします(≧∇≦)

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「せいろ」
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まさに「踊るように」盛られた、完璧な美。
私は日本のもりそばの景色を、世界に誇りたいといつも思っている。



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スーッと爽やかに香る、野生を帯びたかぐわしさ。
口に含むと姿の通りのクッキリパッキリとした輪郭線が鮮やかに感じられ
それらが流麗に口中をめぐる。
噛みしめるとむっちりとした弾力のある歯ざわりが迎えてくれ
そこから正統派の蕎麦の味わいが淡くすっきりと広がる。

綺麗な店、綺麗な料理、そして実に綺麗な蕎麦だ。



汁も甘さすっきり、シャープな印象でまさにこの店のイメージ通り。


ここは天ぷらも美味しいらしいし他にも食べたい蕎麦前がいっぱい。
一人でしか来たことないのはもったいない。



今度は誰かと、ゆっくり来たいな♡




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2014年10月25日

代田橋「手打蕎麦 まるやま」


私にとって国内屈指の「書くのが苦手なお蕎麦屋さん」。
要は好き過ぎて感情が大きすぎて、
それを文字に変換するという作業が非常に困難なのだ。

蕎麦の超絶な美味しさ、店の雰囲気、店主夫妻の人柄の素晴らしさ。
何もかもが大好きすぎて感情が頭のてっぺんまで沸騰してしまい(日本語までおかしくなるほど)
その巨大な愛をどうしてよいやら全身のジタバタをこらえつつ書くこのつらさ。
本当はただただ、わおーんわおーんと遠吠えしていたいのだ。
実際、過去この店について私が書いた文章は
単なる雄叫びのような、やまびこのような・・



その超・超・超名店は甲州街道沿いにのんびり〜と、ある。

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店内ものんびりと普通・・・そうでいて、
この特別な居心地の良さは一体何なのだ。
気取らぬ飾らぬおもてなしの心が伝わる空間・・・とでも言おうか。
何が他の店と違うのかわからないが
この素朴で、清潔で、あたたかな雰囲気は私には唯一無二のものだ。

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そしてね。
出てくるものがもうみんな泣けるほど美味しいわけですよ。

「蕎麦豆腐」
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蕎麦の風味、素朴な香りがじわ〜と伝わる、
ねっとりさっぱり小さな蕎麦豆腐。
普通の豆腐のようなストレートな甘味はなく
なんとも言えない滋味深さが美味しい〜〜



「玉子焼き」
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出たーっ大人気「まるやまの玉子焼き」!

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写真でも十分伝わってしまうであろう、この美味しそうさ・・・
甘い味付けが苦手な私は、普段玉子焼きは断然「だしまき卵」派。
甘辛の江戸風玉子焼きはそんなに〜・・のはずなのに、
どうして「まるやま」のはこんなに美味しいんでしょうね〜〜
でもこの玉子焼きのファンはめっちゃくっちゃ多いので
どうしても何もありません。
家庭的で豊かなほのぼの味と、プロ技見事なふっくらボリューム。
ただただ、美味しいのだ!!




そして、

ぐははははは・・・
ぐははははははは・・・

アニメの悪役風に高らかに笑いたくなるほど、
世界征服したような気持ちになってしまう、このまるやま名物。
御覧下さい!
どっかーーーん!

「穴子天ちらし」
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このボリューム感は写真じゃ全然伝わりません。
たーっぷりの野菜天の下に、どーんと大きなあなご天!

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この、まるやまの「あなご天」については
手短に書くのは本当に困難なのであります。書くのが嫌になるほどの美味しさ。
以前当ブログにおいて「日本一美味しい」と書いたら「いや、宇宙一です!」との
コメントを頂いたほど大人気のまるやま名物「あなご天」。
ふっくら肉厚のおいしい〜〜〜〜穴子が
がっつりバリンとこれまたおいしい〜〜〜〜に衣に包まれて
もう、もう、今日は蕎麦を食べずにこれだけでもいいかも思うくらい(思うだけ)

わおーーん わおおおーーーん・・・・



「鴨焼き」
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これがまた・・ところどころ手を抜いてもいいんですよと言いたくなるくらい美味しい。
同じ鴨焼きでもまるやまは何故こんなに美味しいのだ!
ふっくらとした食感と鴨肉の旨味。
同席の、本日まるやま初体験のWhitaker嬢もびっくり大喜び!!



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こういうさりげないおつまみ達も、
どれも家庭的なほっこり感を感じつつプロのセンスが行き届いている。
参っちゃうなあ〜〜ほんとに!!



「揚げそばがき」
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裏メニュー?の揚げそばがき。
今日は集まりの趣旨?的にお酒は頼んでいないのだが
このガッツリたまらない美味しさは猛烈にお酒に合いそう。
揚げたお醤油のたまらないこうばしさと
中から現れるふっくらむっちりのそばがき・・・
キャー ヤメテー おいしすぎる




そしていよいよ・・・!
まるやまに来てこれを頼まなかったことは一度もないこちら。

「二種せいろ」
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・・・もう、

どうしていいかわかりません。

感激と愛が体内で爆発し
口からは「ヒャッホウ〜〜!!ヨロロイホ〜〜〜♪」という
昭和な奇声が飛び出す始末・・・
でも、私が悪いのではありません!!!


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♪黒〜と白と〜の間には〜〜〜♪
たった今奇声を上げていたのに今度は中島みゆきの替え歌を実際に歌ってしまうという
この末期的な壊れ方。
まだ食べてもいないお客さんをこれほど狂わせる(私だけか)まるやまの蕎麦の破壊力。

だってだって、この「せいろ」のふっくら肌にゆらめく蕎麦粒子の美しさ・・
ムンムンに香りをまとっていそうな「田舎せいろ」・・
ああ私、この間に住みたい・・・


「せいろ」
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ふわーっと豊かに香る、フレッシュでさわやかなかぐわしさ。
てびねりの陶器のような素朴な輪郭線、ふっくらとやさしい食感。
その中から広がるしろいイメージのやさしい滋味。
とか一生懸命形容してますが、実際はもう美味しすぎてしあわせで何が何だかわからない。
低い声で、ンー!ンー!ンー!とか
ウウ〜〜、ウウ〜〜とか、アラーム音かバイブレータ音のような
おかしな音を発しながら食べる人・・
もう恥ずかしいのでこれ以上書きません・・・
だから書くの苦手って言ったじゃないですか・・


「田舎せいろ」
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泣きたいほど香ばしく、しかもフレッシュな黒い香り。
むっちりふっくらした肌はやさしく豊かなコシを持ち
そこからいくらでも溢れ出すこうばしい滋味が私を染め尽くす・・・

(>_<)

(>_<)

わおおーーーん わおおおおーーーん


今日もまた「せいろ」も「田舎せいろ」も
どちらが好きか全く選べないほど最高の美味しさ。


帰り際にはこれまた筆舌に尽くし難いほど素敵な店主夫妻の笑顔に見送られ・・


わおおーーーん わおおおおーーーん




2012年10月の「手打蕎麦 まるやま」
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2012年11月28日

新高円寺「新ばし」

 
この10月、高円寺に生まれたばかりのお蕎麦屋さん。
「石臼挽き手打ち そば処 新ばし」。

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一見普通の構えだが、よく見るとガラス窓に
「SOBA SO GOOD」の文字がある。
日本、オーストラリア、シンガポールで多くのお蕎麦屋さんのプロデュースを手掛け
シドニーで長く手打ち蕎麦屋をしていた店主が帰国して開いたという異色店なのだ。

オーストラリアからやって来たといっても
ビーフステーキやスキヤキもあるとかではなく、
メニューは奇を衒わぬ純和風。

奥さんが静岡の方ということで、こんな郷土メニューも。

「黒はんぺん焼き(静岡名産イワシのはんぺん)」
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「たまご焼き(甘味)」
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メニューに(甘味)と書いていあるだけあって
砂糖の焦げ目がいかにも香ばしそう!

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ジュワ〜
トーキョーらしい甘辛の味付け。



「手羽から揚げ」
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今日はとても楽しいパーティーがあったため
盛り付けがいつもとちょっと違うのですが(^^)



そしてお蕎麦。

おつまみメニューは純和風だが
この店の蕎麦はズバリ異国である。

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エ、どこが異国?


見た目ではわかるはずもないが、
この店の蕎麦は、タスマニア産の有機栽培蕎麦なのだ。
「牡丹」を元に育成された「サン・ルチン」という品種。

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みずみずしくプリッとした固めの食感。
ほんのりと白く淡い穀物の甘み。
これは熱ものでも美味しそうなお蕎麦だなあー

温そばメニューの「するが」っていうのも気になるし
「おすすめの逸品」として「厳選地酒24銘柄」っていうのも楽しそう♪



posted by aya at 09:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>杉並区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月18日

代田橋「手打蕎麦 まるやま」



秋だから、美味しいものを食べに「まるやま」に行かなくちゃ!!


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新宿から京王線各駅停車でたったの2駅。
「代田橋」駅から歩いてすぐの、私の楽園。


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きゃっほー♪♪♪


向こうのテーブルからも「わぁ〜」と嬉しそうな声が聞こえたので
見てみると「玉子焼き」が到着したところ。
ここの「玉子焼き」はファンが多いのだ。

これですコレ!

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見るからに美味しそうでしょう?

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ふっくらフワン、焼きたての豊かな卵の香りがたまらない「玉子焼き」は
奇を衒わない東京風の甘辛の味付け。
何が違うんだが分かりませんがここの「玉子焼き」はなんだかやたらと美味しい。
普段は関西風の出汁巻きが好きな私だが
「まるやま」の「玉子焼き」は、
ほっこりと心温まるような美味しさがストレートに伝わってくる。



「上喜元 純米」
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こういう、ちょっとしたお浸しなどが美味しいのが
「まるやま」の素敵なところ。
そう、お浸しの美味しさというのは非常に大切だと、
私は思う。



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鴨も美味しいのだが野菜も美味しい!

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そして何が何だって「まるやま」ではコレでしょう!
前にこのブログで「日本一美味しい」と書いたら
「宇宙一です」とコメントをくださった方がいたほどの
「まるやま」の「穴子の天ぷら」。

「穴子の天ぷら」
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(これは「穴子天せいろ」の天ぷらだけ先にお願いしたもの〜)

「まるやま」の「穴子の天ぷら」は
まさに直球剛球、バリンガツンとストレートな美味しさ!!
かじりつく刹那の衣の香り高さ。
バリッと潔い音を立てたその衣の美味しいこと。
その中の肉厚の穴子さんの美味しいこと。
ああやっぱり私は、「まるやま」がだーい好きだぁ〜


そして今日はこの人も大好き☆

「ん」
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以前にも飲んだことはあるのだが
今日はあらためてこのお酒の美味しさに驚いた。
削ぎ落して奥にふくらむ深い旨味。



そしてさらに「まるやま」で楽しみなのは
壁にかかっている季節のメニュー。

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うわあ きのこ、美味しそう!
でもきのこは大好物だけに選べない・・こりゃ選べないよね・・

「きのこのつけ汁せいろ」
「温かいきのこそば」

ってなわけで、両方(^o^)♪



「温かいきのこそば」
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もはぁ〜〜〜ん
と温かい湯気が運ぶ秋の香り。
とろみのある汁の中にきのこがたっぷり。

これあたひの分♪

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うううう

 うううううう

ううううう

うなっております
おいひい・・ハフ あったかい・・・
いっぱいのきのこがめちゃくちゃ美味しいのですが
一緒に食べる蕎麦がまた犯罪的においしい。
こんなにおいしい出汁ときのこの味の中で
何故にこんなにも蕎麦の味がおいしく感じられるのでしょう。
ワーン おいしいよーーーー!!!!



半ばトランス状態でせいろに突っ込みます。
いつも「まるやまの記事を書くときは落ち着いて、平常心で」と心しているのですが
今回もすでにして大失敗です。

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目も、心も、奪われる。
透明感のある肌に繊細に散りばめられた無数の粒子、しろき陽炎。

もう、私などが語らずとも写真が十分に語ってくれていると思いますが、
私はこの「せいろ」をたぐりあげたとき
そのあまりの美しい野性味、さわやかなかぐわしさに目がかっぴらいて固まりました。
こんな香り、こんな蕎麦には久しぶりに出会った。
蕎麦という尊い穀物への新鮮な感動。
そして「まるやま」の蕎麦の真骨頂とも言える、美しいざらつき。
ああ困った美味しすぎる。
私はこの蕎麦とずっと一緒にいたい。
この香りと味と美しいざらつきの中にいたい。



「田舎せいろ」
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どこかクリーミーな印象の肌。
見た目はごっつく太いが食感はふっくらやさしい。
味わいもほんのりと甘くやさしい。
ウン 今日のはスーパーやさしい「田舎せいろ」だ。



そして先程「両方食べたい」と欲張った
「きのこのつけ汁せいろ」のつけ汁をここでいただきまーす♪


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すみません・・頑張ったのですが
どうしてもお蕎麦はつけられませんでした・・・
あんな国宝みたいにだいじなものをドブンなんて、どうしても出来ませんでした・・

つけ汁だけ食べてもすごく美味しかったけど、
やっぱりお蕎麦つけて食べたかったなあー 





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2012年08月17日

阿佐ヶ谷「手打そば 一栄」


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久しぶりに訪れても。


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なにも変わらずにいてくれることのありがたさ。

その間の時間がなかったかのように。




やはり「三色」を頼んでしまう。
「せいろ」「しらゆき」「田舎」。

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「せいろ」
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ふんわり、繊細な二八蕎麦。
やわらかな甘い香りと、淡くほんのりひろがる風味。
口中で繊細にほどける様は、なにか貴いもののような印象だ。


「しらゆき」
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まばゆいばかりの純白、繊細な「しらゆき」。
香りは儚い印象ながら舌触りは凛としている。


「田舎」
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ムンと漲る甘い香り。
やや太めとはいえこちらも端正で、優等生な田舎蕎麦だ。



常に、「せいろ」「田舎」「しらゆき」「けしきり」「ゆずきり」の5種類。
そして土日は「だったん」まで打つ店主。

敬意を表し、たまには違うものを頼もうかなと思うのだが、
やっぱりいつも同じ「三色」を頼んでしまう。

でも土日に行ったら「だったん」も食べたいな!



posted by aya at 07:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>杉並区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月12日

代田橋「手打蕎麦 まるやま」


毎度のことであるが、この店について書く時
私はかなり体力を消耗する。

「張り切って書く」ことによる消耗ではなく
「全力でブレーキを踏み続ける」という消耗だ。

そのくらい大好きで、興奮しすぎてしまうのだ。
興奮しすぎるとどうしても我を失い
理解されづらい感情と感動を
理解されづらい言葉でまき散らしてしまうので
「落ち着いて落ち着いて、ちゃんと人間の言葉を話して・・」
とブレーキを踏み続ける。

そりゃあ私としては興奮にまかせて
アクセル全開、バーッと書いてしまう方が余程楽なのだが・・・


というわけで、落ち着いて。



「〆張鶴・純米吟醸」
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これが初っ端からすんばらしく美味しい。
お酒一年生の私にも清らかにするーっと入ってきて
旨みがひろがる。
これは飲んじゃいますよ〜、飲めなくても飲んじゃいますよ〜


お酒とともに出してくれる、
「まるやま」の「一品」がまたいい。

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目に美しく、心と体に嬉しい「野菜の煮物」。
お通しと言ったら普通小さ〜い器に
味が濃いものがちょこっっとだけ入っているではないですか。
こんなふうに、色とりどりの野菜を出してもらえたら
「ちゃんと栄養あるものをお食べ〜」と言われているみたいで、
なんだか自分の家に帰ってきたみたいですよ・・ただいまですよ・・うう・・
ああー 「まるやま」はいいなあぁ〜・・・



「しらすおろし」
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大好物!



「焼き葱」
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毎回頼んじゃう大好物。
メニュー自体がいい。味が美味しい。
素晴らしいおつまみだ。


「まろやか豆腐」
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これも大変美味しい。
とてもなめらかなのにクリーミー過ぎず
しかも味わいが濃い。
さっぱりとしながら食べ応えがあって、
私好みのお豆腐!




そして頼んじゃいましたよ〜

来ちゃいますよ〜

お楽しみの「まるやま」の穴子!!


「穴子天ちらし」
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どっかーーーん
容赦なくでっかいです!
ゴージャスに大きな穴子くんに
山のめぐみ達が軍隊のように押し寄せております!
なんという、贅沢な一皿。
パリッパリの衣に包まれた肉厚の穴子にかぶりつくしあわせ。
野菜もひとつひとつがいちいちおいしい。
あああ 「まるやま」はいいなあぁ〜


「獺祭・純米大吟醸(生)」
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〆張鶴リピートしてましたが
ゴージャスな天ぷらが出たので
ここでちょっと趣向を変えてみました。
獺祭もいいですねぇ〜
でもやっぱり私には〆張鶴の方が飲めちゃうなあ〜(危険)
さっきからほっぺたが死にそうに熱いけど
楽しいからなんでもいいや〜



と、ニヤニヤへらへらしていたら。

そのまんま本日のメインの瞬間に飛び込んでしまいました!
突然大舞台の真ん中でロミオに会ってしまった気分!!


きゃあぁ


「二種せいろ(せいろと田舎せいろ)」
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うわ  

うわわわわ

これはもう大変ですよ酔っ払ってる場合ではありません
今日はすごい 今日もすごい 素晴らしすぎる
美味しいのがもうわかりすぎて心が苦しい
どうしようどうしよう

ほらぁー

「せいろ」
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もう 

見た目からしてダメ。

見た目からしておいしすぎる・・・!!

しっとりとした肌の上のめくるめく陰影たちは
私の口中をザラザラザラ〜と滑るように撫でていく。
ザラザラでありながららスベスベするる〜なのが大変に心地よい。
しかも香りが、味わいが!
筆舌に尽くし難い程まろやかで白く美しい蕎麦の香りなのだ。
こんなに美しいのに、それが「ふわりと淡く」とかではなく
うっとりするほど濃厚なのだからもうただただたまらない。
何をどうしたらこうなるのですかまるやまさん。
一見柔らかそうだが表面は比較的しっかりとしておりまする。
程よいコシがあるのでもうその味わいのひろがり方と言ったら・・
はああぁ・・・もうダメです・・



「田舎せいろ」
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見た目は「せいろ」よりぐっと黒いのでたくましい風味を思わせるが
実際はこれもまた「せいろ」に通ずるまろやかで美しい香り。
先程の「せいろ」は大分でこちらの「田舎せいろ」は栃木・益子であるから
この「まろやかな美しさ」は蕎麦粉云々よりも
「まるやまの腕」「まるやまの味」と言っていいだろう。
同じく美しいとは言え、
こちらは「せいろ」と比べるとズシッとした厚みを感じる香りで
噛みしめると滋味深い風味と濃厚な甘みが楽しめる。
あぁ〜 「田舎せいろ」もおいしいなあ!!
密度が比較的薄くフカフカとした食感で、噛めばあっさりと噛み切れる。
一般的にイメージされがちな
モグモグ噛むようなギッチリ田舎蕎麦とは違うのだ。


そして今日はまだまだ暴走しますが
止めないでください。

だってこんな美味しそうな限定お蕎麦があるんだもん!!


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去年はいろんな「あっさり系冷かけメニュー」が楽しかったが
今年はこんなにわくわくする楽しい「冷あんかけ」が!!


「夏野菜の冷あんかけそば(吉野葛仕立て)」
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きれいでしょうーー!
新鮮な野菜の風味と、カリッパリッという食感がたまりません。
しかもこのとろみのついた出汁のおいしいこと。


これ あたしのぶん♪(^o^)

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もう大っ変にお腹いっぱいなのに
全部食べ尽くし、飲み干しましたー。



帰りのお腹いっぱいぶり、しあわせいっぱいぶりときたら
それはそれは大変なもので・・・


うれしがりすぎ、ニヤニヤしすぎの、

私にとっては夢のような時間だったのだ。





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2012年01月11日

荻窪「せきば」


荻窪駅から北へ歩いて10分足らず。
近年お蕎麦屋さんが急に増えた嬉しいエリアである。

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女性店主が営む「せきば」は開店3年目。
入り口扉は古民家にでもあったものだろうか。
ガタガタと多少開けにくいところがまたいい趣である。




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メニューを見ると「もり」が580円。
手打ちでこれは安い。
「かしわ南ばん」「カレー南ばん」「揚げモチそば」「天もりそば」などのほかに
季節ものとして「ごえもんそば」「ごぼう天そば」「牛すじそば」
「そば寿司(山ごぼう)」「牡蠣の天ぷら」などおつまみもいろいろ。
これは夜来たら楽しそうだ。



「もり」

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二八らしい、粉の甘い香りと味わい。
じんわりやさしいコシ。

 
大きくはないが奥に長い店ゆえ
一番奥の席はえらく落ち着く。

髪をトトロのメイちゃんのようにブンブンと二つ結びにした店主は
飾らぬ雰囲気でそれも落ち着く。

楽しい蕎麦湯タイム。

季節限定だった「牛すじ蕎麦」、
ものすごーく美味しかったので絶賛したら
「じゃあ定番メニューにしようかな!」と嬉しげに言ってくれte
私も嬉しかったのだが、なっているかな・・♪

牛すじ好きの方にはおすすめですよ〜!



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2011年12月04日

荻窪「蕎麦カフェ グロッケンシュピール」


荻窪駅南口の商店街をちょっと歩くと
中華料理屋の2階に小さいけれど
一際目をひく窓辺がある。


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いきなりそこだけドイツロマンティック街道。
しかし何よりも目立っているのは
その外観デザインと全くそぐわない看板の文字である。

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え、「越前そば」って・・
そこまで完璧にドイツの田舎家の窓辺を再現しておきながら
いきなり過ぎるではないか。

しかも傍らの鋳物の飾り看板には
「コーヒー ワイン グロッケンシュピール」とある。

洋風のカフェでおしゃれに蕎麦を出す店なら他にもあるが
「ドイツ風カフェ」と「越前そば」。
ここまでガッチリ双方に郷土性のあるものの融合というのは
見たことがない。

とにかく面白いことは確かだ。近づいてみよう。

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階段下の看板は意外と普通のお蕎麦屋さん風。

2階へ上がると、


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またも2つの郷土性の融合である。
立派な枠付きの扉は本格的にドイツ風だし
「越前手打ち蕎麦」の看板はどこまでも和風である。
どちらも一歩も譲らない感じがいい。


音大出身の私は店名から「グロッケンシュピール」と聞いたら
いわゆる「鉄琴」しか浮かばず、音楽カフェなのかな?と思ったのだが
そうではないらしい。
グロッケンシュピールという言葉は
グロッケンがbell、シュピールがplayという意味なので定義は広いらしい。
店のロゴマークは可愛らしい鐘のデザインである。


店内はダークカラーでまとめられた重厚な雰囲気。
特に窓辺の趣がよく
普通にコーヒーを頼んだ場合はこんな眺めだ。

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いい感じでしょう。


しかし壁にはこの店のメニューが
純和風の縦書き毛筆で掲げられている。

「ざるそば」
「とろろそば」
「越前おろしそば」
の3種類。

ドイツ風インテリアの中にあって、ものすごい唐突感だが
昼時そこにいたお客さんは3組とも全員蕎麦を注文した。


「ざるそば」は越前風に辛味おろし汁で食べるというので
私はそれにする。

蕎麦が運ばれてくると窓辺はこんな眺めになる。

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インテリアはどこまでもヨーロッパ、
盆の内側は完全なる和の世界である。
たっぷりのおろし汁がうれしい。


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黒いホシがふんだんに散らされた濃いめの肌。
たぐりあげると越前そばらしい力強い香りが迎えてくれる。
ほどよいコシと味わいを楽しんでいると、ついうっかりいつもの調子で
そのまま全部食べてしまいそうになるが
今日はせっかくおろし汁があるのだから
つゆもつけなくっちゃ!
大根の風味が固体で食べるよりもダイレクトに、
ぱーっと染み入るようにゆたかに広がる。
おいしい〜 おろし汁だいすき。


店のインテリアやコーヒーカップなどが、
日本では手に入らないようなものばかりなので尋ねると
店主夫妻がヨーロッパ駐在中に集めたものだそう。
帰国しこの店をオープンし、蕎麦を出すようになったのは8年前から。
HPには純和風の作務衣姿で蕎麦を打つ
店主の写真が載っている。

ドイツと越前、二つの文化を徹底的に愛し、
その二つを中途半端に混ぜることなくぽんぽんと並べた店。

今入ってきたお洒落なマダムは颯爽とストールとコートと脱ぎ、
カウンターに座ってから何かが違うと気づいたのだろう。
ハッとしたように。
「アラッ? こちらお蕎麦屋さんですよねっ!?」。


荻窪駅南口、仲通り商店街の不思議空間である。



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2011年12月01日

代田橋「手打蕎麦 まるやま」


「代田橋」駅というのは、京王線各停で新宿からたった2駅である。
その駅からものの2,3分も歩けば、「手打蕎麦 まるやま」がある。

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店は甲州街道沿いにあり、環七と交わる大原交差点そば。
車で来ても探しやすい立地だろう。

こんな便利なところに、こんなに美味しいものだらけの超・名店が
何でもなさそう〜に陽に当たっている。

それがどんなにすごいことか・・・
私のこの気持は到底言葉にはならない。
この店についてブログを書く度、私が非常に苦労するのは
「いかに落ち着いたフリをして書くか」ということである。
私の感動メーターが毎回ビーンと振り切って必ず破壊される店なのだ。

だってこんなに美味しい、素敵なお店なんですよ!


今日はね、楽しい楽しい同窓会?打ち上げ?で来たのです。

まずはお通しと、「黒龍 大吟醸」
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このお通しだけで早くも感激。
「まるやま」はこういうさりげないものがいちいち大変美味しい。
野菜が蕎麦の実と煮てあるのだが、
揚げた京芋の香ばしさとうまみが全体に行き渡り、
あまりに気に入って最後は掲げて残さず飲んじゃいました。

しかもね・・黒龍ってやばいですよね・・
この澄んだスッキリ感。しっかりひろがるコク。
このあともいろいろ名酒が出てきたのですが
今日はこれが一番好きでした。おいひい〜〜




マグロの煮物と塩辛
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この美味しいマグロも、さっきの「京」芋のように
何だったか素敵なマグロだったんですよね・・部位だったか産地だったか・・
なにせ頭が黒龍メリーゴーランドで記憶できませんでした(^^;;)



イカ焼き
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「しらす辛味おろし」
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「穴子天ちらし」
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ゴージャスな海の幸山の幸。
特に穴子の美味しさと来たら!!
ちょっとこれは何の魔法ですか??!

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ぎゃー (>_<)

バリッッ!とした衣がビックリするほど美味しい味がする。
そしてその中からジュワーと広がる穴子の旨味が危険すぎる。
衣の味わいと融け合うと夢の世界!!
穴子はもともと好物だがこんなにも美味しくされては困る。
ブログの興奮度を下げるという目標から遠ざかるではないか。

私さっきから一生懸命「!」マークを取っているんですよ!
またどうせお蕎麦が出てきたら壊れるに決まっているので
その前にそんなに興奮するわけにはいかないのだ。



「鴨焼き」
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「まるやま」は盛り付けのセンスも素敵。
そして私はここのネギ焼きが大好き。



「漬物」
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本日はなんとお蕎麦が3種類。
「せいろ(富山)」「せいろ(栃木)」「田舎」
それに温蕎麦も食べます!すごい。やるな私。



じゃん!まずは

「せいろ(富山)」
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もうこの時点でダメ。美味しそうすぎる。

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この肌の超絶美・・・・美味しそうにも程がある。

勿論見た目だけではありません。
手繰り上げた刹那フッと香るさりげないかぐわしさ。
ここまではあくまで「さりげない」のに、口に含むと突如パァーーーッ!
香りと、味わいが口中いっぱいに染み渡るようにひろがるのだ。美味しすぎる・・!
粗挽きのやさしいざらつき、絶妙のコシ。
とにかく最高。とにかく最高。と頭の中で念仏のように唱えながら
私は閉眼し只々この蕎麦を見つめる。
アカンとうとう坊さんになってもうた。





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うわわわわ やめてやめて
これはおいしい、すんごくおいしい、
(まだ食べていません)

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ああああ

落ち着きます。落ち着きますが落ち着きません。
何だか今日は泣けるほど美味しいです。
体に染み渡ります。
箸先でたぐりあげた香りは先ほどの「富山」と同じようにフッと軽く、
でもこちらには私の大好きな栃木らしい香ばしさがある。
それを口に含むと、またまたパァーーーッ!
もう何だか二の腕まで染み渡るのが見えるくらい
「美味しさ」が私に染み渡る。
さっきの富山が最高だと思ったのに、これは香りも味わいもさらに最高過ぎる。
もうわたしはどうしたらいいのでしょう。
できれば甲州街道に裸足で踊り出て全車両にこの美味しさを宣伝したい。
この名店を通り過ぎちゃうなんてもったいなすぎる!!ありえん!!



「田舎」
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ああうれしや 「まるやま」の「田舎」の眺め。

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じんわり、しっとりと重なる太打ち。
クリーミーなグレーの肌に浮かぶ無数の星。
口に含むと見た目以上にじわーとやさしい舌触りで
噛みしめるとふっくらとした感触、
そこからすっきりと洗練された香りと味わいが生まれてくる。



もう大変にお腹いっぱいですが
最近は私は浜泣き、もとい「花巻」づいております。

じゃん!

「まるやま」の「花巻」。
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朱の蓋が綺麗。わくわく。

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モワ〜〜〜〜〜ン

しあわせ〜

磯の香りすてき〜

蕎麦の甘みもすてき〜
(このお蕎麦は温蕎麦用の二八)





「玉子とじ」もおいしいよ!
 玉子フワフワ〜
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<おまけ>
今回冒頭に「まるやま」の外観写真を載せたが
撮っていて「私まるやまの外観初めて撮る・・!!」と
超ビックリしてしまいました。そんなお店他にありません。
いつも入店前から嬉しくて嬉しくて自分がどれだけ我を忘れているか
思い知った次第です・・・


2011年07月の「手打蕎麦 まるやま」
2010年10月の「手打蕎麦 まるやま」
2010年3月の「手打蕎麦 まるやま」



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2011年11月26日

五種の蕎麦と音楽の宴 (vol.3)


蕎麦教室桜庵の方々の出張プロデュースによる
音楽と蕎麦の宴も早3回目。
杉並区某所の会場に、毎回豪華なミュージシャンやアーティストが招かれる中
何故か私は全出席させていただいているしあわせ蕎麦者でありまして。
毎回ニヤニヤ嬉しがって食べたり歌ったりしております(^o^)

このブログでは「誰でもそこに行けば食べられる蕎麦」を紹介したいため
お店でないところで食べた蕎麦は載せたくないのだが、
教室では毎月何度か蕎麦会を開いているそうなので
桜庵の蕎麦は誰でも食べられます!
教室に興味のある方は是非♪



まずは、毎回こちらで楽しみな「蕎麦刺し」。

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今回は、箸先での香りはいつもより淡め。
しかし噛みしめるうちに美味しい蕎麦の味わいが
じわーと小さくみえてくる。
それがふくらんでくる。
あれっ、今回もまた私が一番食べちゃったかも!(^^;;)



蕎麦以外の料理は主催者の奥様チームによるもの。
野菜も主催者の手づくりで、宴の会場すぐ横の畑からの採れたて!
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教室初挑戦という「蕎麦ピザ」。
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これが大好評で出席者一同おいしいおいしいと大喜び!
「生地に歯ごたえがあっていいわ〜」との声も。
蕎麦原理主義の異名をとる蕎麦馬鹿者は
「もっと蕎麦を感じたい・・」と蕎麦ばかり追いかけてしまい
こっそりこんなことをしていました。

ピザ裏。
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ほー、かなり微粉の蕎麦ピザなんですね。
一般的なピザよりもみっちり密なつながりなので、
ごく薄いのに確かに噛みごたえがあります。
粗挽きでない、こういう生地のは初めて食べた。





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蕎麦粉を揚げた香ばしいおつまみ。
塩を振ってあるものと砂糖のとあり
砂糖の方が小さいピースになっているところがさすが。
私はやっぱり塩味が好き。




「そばがき」
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これが素晴らしい!!
なんとコーヒーミルで超粗挽きにしたという極粗そばがき。
そのかぐわしさと来たらない。
口の中で三角とか六角とか見えそうなほど粒が大きく感じられ
それが粗くない蕎麦粉でもっちりとつながっている。
モチモチツブツブがじわ〜とあっけなくバラバラになる。
ひーこれはおいしいー!




そしていよいよ。

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今回はそれまで2枚重ねの下にあった洋皿の上に笊、と
ちょっと珍しい眺め。


1枚目「長野黒姫」品種は信濃一号。
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こちらでは見たことがない透明感にまず驚く。
見た目のとおりさっぱりと淡い香りとつるつる感。
みずみずしい肌はしっかりとした輪郭とコシをもち
噛みしめるとまたまたほんのり淡い味わい。
全てが淡いがこの透明つるつるの中にあってはそのさっぱり感が実に爽快。
1枚目から美味しくてワクワク!!



2枚目「北海道」キタワセ改良の新種ほろみのり。
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美しい・・
この青さ美しさに一同から声が上がる。
たぐり上げてこりゃ嬉しい、深い深いかぐわしさ。
「ほろみのり」、初めてですが美味しいですね〜
こちらは1枚目よりさらに輪郭はっきり、硬めのコシ。




3枚目「山形」品種は、でわかおり。
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端正な、優等生な姿。
白くクリーミーなイメージのやさしい香りが素晴らしい。
噛みしめるとのびるような強靭なコシがある。
こちらも、つるつるの輪郭かためで、今日の桜庵はこういう感じらしい。
こういう「その日のムード」って、いろんなお店でよく感じるので面白い。


4枚目「福島」品種は、あいづのかおり。
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今回から「2枚目以降は小鉢に持ってきて笊の上にパカッ」方式がとられたため
妙にまあるくかわいく写ってしまいました。
炊きたての白米のようなあまーい香りが、淡くほんのりほわわ〜
メッシュ粗めのことで(蕎麦を挽いた後にかけるふるいの目ですね)
見た目は確かにざっくりめだが口に含むとこれもつるつる。
つるにゅるっとした硬めのコシの中から、じわじわと蕎麦の濃い味わいが出てくる。
東北の蕎麦らしい蕎麦だ。

5枚目「長野」奈川在来種。
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実はこの最後をとても楽しみしていたのだが、やっぱり!
24メッシュという粗挽き。
(こういう数字は普段絶対頭に入らないので覚えているのは珍しい)
粗挽きでありながらこれも舌触りはつるつるなのだが
噛みしめるとやはり超粗挽き。
そのザクザク感、そこからあふれる香りと味わいがたまらない。
今までの4枚と比べるとたくましさや力強さを感じさせられ、
在来種とはこういうものか、と思う。
もちろん、新種のほろみのりも美味しかったが!


これでお蕎麦は終わりと思いきや。

「鶏そば」
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蕎麦教室桜庵ではこの「鶏そば」を
東日本大震災被災者の方々、何百人?もに振舞ったこともあるとかで
あったかい蕎麦、とても喜ばれたそうだ。
そうだろうねえ・・と一同美味しがってしみじみ食べる。


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この後は蕎麦が終わったそのテーブルで
間髪入れずにセッションに突入〜
今回のゲスト、ギラ・ジルカさん、竹中俊二さん、矢幅歩さんトリオのかっこいいこと!!
楽しかったなあ〜
最後の方で大汗かいて踊っていた人は誰かしら?私は存じませぬ。
楽し過ぎる宴では、何が起こるかわかりません。



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最後に並べて撮った、本日のお酒。
特に紋屋三田様のお気に入り「竹鶴」が大人気。
あっという間に瓶が空く空く。


一方私は。

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こんなにたくさんのご馳走が全部胃に収まったというのに、
何回でも、鍋を空にする勢いで蕎麦湯をお代わり。
奇人と映ったらしいです(^^;;)

焼肉屋ではむしろ小食です、と言い訳しておきました〜



2011年02月の「五種の蕎麦と音楽の宴 (vol.2)


<おまけ>
この会の中心的人物は、きき酒師できき音師の紋屋三田様とおっしゃる
私が日頃大変お世話になっている方です。
その三田様による、この会のvol.1とvol.2のレポもあります!
お料理だけでなく豪華ゲストの写真も満載です♪
桜庵・蕎麦セッションvol.1
桜庵・蕎麦セッションvol.2
posted by aya at 11:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>杉並区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月09日

荻窪「石臼挽き手打ち蕎麦 高はし」


美味しいお蕎麦屋さんの前を素通りしなくてはならない時の
何とも言えない悲しい気持ち。

時間が無いとか既に数軒ハシゴしていてお腹がいっぱいであるとか
状況は色々だが、車での素通りは時速のせいか(?)
比較的気分が楽である。
(否、それがなかなか行かれない遠方だと
 これまた断腸の思いであることを思うと都内限定の話か)

まあとにかく私は、環八荻窪付近を車で過ぎる時は
必ずかなり前から目を凝らしてこの看板を探し
見つけたら「高はしだぁー!バイバーイ!」と
ニコニコ手をふるわけである。

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8月の灼熱の中、久々に正面から眺める「高はし」。
環八沿いのちょいと高級な、大人の蕎麦屋だ。

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中に入るとスッと整った空気。

照明が落とされ小さくジャズコーラスが流れる空間は
たった今まで私が居た
目も開けられぬような灼熱の喧騒とは別世界である。




蕎麦だけで帰るのはもったいなくなり

「穴子煮こごり」。

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「ふるふる」でも「フワーッと口溶け」でもなく
ピンと角の立ったタイプの煮こごり。
やや甘めの煮こごりの中に穴子がたっぷり入っている。




久々に出会う、「高はし」の「せいろ」。

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しっとりと重なる粗挽きの肌。
無数に揺らめく粗挽きの陰影とホシが
手びねりの陶器のような風情だ。
箸先で香る、微かな熟成感を帯びた香ばしさ。
じんわりした歯ざわりはコシというものを意識させず
全体にしっとりと脱力した感じが枯れた趣である。

「作りたい蕎麦、作ってるなあぁー」



「高はし」の世界を久々にガッチリと受け止め
また灼熱に帰る。




デザートの天然ビタミンCが身にしみて有り難かった!

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2011年07月01日

代田橋「手打蕎麦 まるやま」


代田橋の超・名店「手打蕎麦 まるやま」。

この店がどんなにすんばらしいかは
既にうるさいほど吠えているので
今回はなるべく落ち着いてご紹介したいところ。
しかし落ち着くには最近の東京は暑過ぎる。

お日様の恵みはとてもありがたいが
照り返しで焦げそうだ。

そんな日のこんな時間は、まあ天国に近いと言っていい。

ひんやーーり冷やされた陶器の器で、生ビール。

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「まろやか豆腐」
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「しらすおろし」
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全てが見るからに美味しそうで、ちゃんと美味しい。
そして居心地はすこぶるいい。

お蕎麦が美味しいということは最高に素晴らしいことだが
それに加えてこういうことをされるともう私は困ってしまう。

ここにいるのに「またすぐ来たい」と思う店。



今回ははじめて「玉子焼き」も頼んでみた。
東京らしい甘辛の玉子焼き。

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そしていつも必ず頼んでしまうのは
「ねぎ焼き」である。
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ねぎ、焼いただけ!!
これが本当に美味しい。
私は何事もこういうシンプルなものが好きだが
シンプルなものほど家庭で作るとこうはいかない。
鴨の脂で焼かれた新鮮なねぎ。
ベストな焼き加減、この焦げ目がたまらない。。



そしてお蕎麦。


あああ・・来た。




「せいろ」
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見るからにときめく粗挽き。
重なる夢、白き陽炎、めぐる燈籠・・
ともう私の頭は恍惚でイカレ気味だが
とにかくもううっとりするしかないほど美味しそうだ。

そしてその予感どおり、たまらぬかぐわしさ!!
見た目の通りの、白く甘くフレッシュな香り。
口に含んだ風味も、舌触りのやさしさもたまらない。
しっとりほどけていく様もたまらない。

こんな、こんな極上の世界が、
なんでもなさそう〜に甲州街道沿いに控えている。
ありえません。
素晴らしいにも程がある。



「田舎せいろ」

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おおっ

これは・・・

粗挽き加減も容赦なくゴージャズだが、
それ以前にちょっと仰け反る程の赤さと透明感である。
相当な熟成なのか・・?
と思いつつたぐり上げてみれば、
香りは意外なほど淡く、微かな穀物感を漂わせているのみ。
しかし噛みしめると突然、ふわぁーーっと口中に香ばしさが広がり
濃厚な味わいがどんどん深まっていく。
何が凄いと入ってこの個性にしてこの品の良さである。
これだけの赤さ、粗さを持ちつつ、生々しい熟成感などは微塵もなく
かえって澄んだ印象すら受ける、味わいの美しさ。
なにをどうしたらこうなるのか。


拙著「蕎麦こい日記」で進化し続ける蕎麦と紹介させていただいたが
「手打蕎麦 まるやま」の蕎麦はいつ来ても違う表情で美味しい。

その眼を見張る進化の影にはどれほどの努力が、と思わずにはいられないが
当の店主はいつもこちらの力がへなーっと抜けるほど飄々として
そして私もついつられてしまうほど、たまらぬいい笑顔である。


本日私はすごい言葉を聞いてしまった。

「俺なんか、石臼から出てきた蕎麦打ってるだけからさぁー、
 あ〜今日はこんなん出てきたァーって!」

これだけの蕎麦を出してこのセリフ・・
そして屈託ないあの笑顔・・
たまりません、「手打蕎麦 まるやま」。


「せいろ」も「田舎せいろ」も美味しくて
ひとりできたらこれだけでお腹いっぱいだが、
困ったことに名店というものは種物もおいしいのだ。


季節のメニューのボードが壁に。

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なんと冷やかけだけでも
「梅とみょうがの冷やかけ」
「辛味おろしの冷やかけ」
「「花巻のひやかけ(海苔と梅干のハーモニーを)」
と三種類。

ぶっかけではなく冷やかけというところが
「手打蕎麦 まるやま」らしい、親しみやすいが洗練のセンスである。

これがどれも素晴らしく美味しい!


「花巻のひやかけ」
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「梅とみょうがの冷やかけ」
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蕎麦は「せいろ」と同じものだが
別の蕎麦かと店主に聞いてしまったほど端正で粋な印象。
なによりこの汁が、すっきりとたまらなく美味しい。
すっきり冷たい澄んだ味わいの汁の中に、ひんやりと泳ぐ洗練の粗挽き蕎麦。
そこに、花巻(海苔)ですよ。
梅とみょうがですよ。
夏にこれを食べないでどうするんですか。

もう、私は全く参った。


ちなみにボードにある宮城のお酒、「黄金澤〜橘屋〜特別純米」。
おいしいですよぉ〜〜〜




2010年10月の「手打蕎麦 まるやま」
2010年3月の「手打蕎麦 まるやま」

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2011年02月05日

五種の蕎麦と音楽の宴


杉並区某所で行われた華麗なる蕎麦の宴。

実は私が参加させていただいたのは今回で2回目なのだが
1回目の時は敢えてここで紹介しなかった。
このブログでは、
誰でも行かれる場所で誰でも食べられる蕎麦を紹介したいと思っているため、
お店でないところで食べた蕎麦は載せたくなかったからだ。

でもよく考えたら、お蕎麦を打ってくれたのはここの方なので
誰でも食べられます!しかも、習えます!
ということで、ご紹介〜♪



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お料理は、宴の主催者の奥様方によるもの。
花わさびや山うどのおひたし、
庭で採れたというブロッコリー。
小さくて美味しい、オリーブの実とそら豆。
私が好きなものばかりではないデスカ!!



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前回は蕎麦より美味しく感じてしまった蕎麦刺し。
今回もおいしい〜
「常陸秋そば」らしい、王道のかぐわしさ。




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蕎麦寿司。
かぐや姫かお雛様かというような
とても可愛らしい雰囲気。


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ほたるいか、大好きー!
とか言うから、大酒豪だと思われてしまうのです、私。




さあ始まりますよ!
ここから、本日の5種の産地の蕎麦。
まず最初は茨城、常陸秋そば。

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青みの少ない緑がかった蕎麦。
たぐりあげるとふわっとただよう、野性的な香り。
常陸秋そばにしては不思議な、ちょっと北海道の蕎麦にあるような香りだ。

それが変化してくるから面白い。
口に含むと、うわー、これは、なんという舌触り、歯触り!
きめ細かくつるつるの肌は吸い付くようなやわらかさがあり、
しかし噛みしめると決して柔らかくはなく、
しっかりと心地よいコシがある。
その食感に酔いつつ気がつけば、
香りも味も、まさに常陸秋そばらしいバランスの良いふくよかさに変化している。
うっとりするようなかぐわしさ、甘さ、王道の味わい。
美味しい〜〜
まだ1枚目なんてうれしい〜〜

「これが5枚出てきますからねー」
と言われてエエッと驚いたゲストもいらっしゃいましたが
みなさん顔はニッコニコ!
おいしいものはスルスル入る〜



2枚目は、北海道キタワセ。

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こちらも香りの変化を楽しめる蕎麦。
初めに感じられた北海道らしい香りが、
後半非常に個性的な、力強い香りへとふくらんでいく。
野草のような味わい。
そしてこの蕎麦もまた、1枚目と同様、最高の食感!



3枚目からは大笊で一緒盛りで運ばれてくるようになり、
みんなで鍋つつくような楽しさに。
手の出演はお隣にいらしたサックスプレイヤー、坂田明氏。
ダジャレが可笑しすぎますって。

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福島、品種は会津のかおり。
なんとなんとこの蕎麦については、私、
「美味しそうすぎて早く食べたくて接写を忘れる」
という珍しいことをしてしまいました。
それほどの、素晴らしい香りでございました。
会津の蕎麦のいいところが全て表現されたような蕎麦。
ふっくらとまあるく品の良い香り、味わい。
そしてもうこれは本日のスタンダートなのでしょうか(贅沢)、
うっとりする程つるすべ素晴らしいコシの食感。
この蕎麦が口いっぱいに入っている時、
「羽が生えて飛んでいくなら今だ・・・!」
とか真剣に思っていた自分が今思うと可笑しい。


蕎麦の合間に、鴨焼きやつみれ汁など美味しそうなものも次々と出てきたのだが、
すみません、このまま突っ走らせていただきます。


4種め、福井、越前在来。
おお〜、これは見るからに黒っぽく、
野趣に富んだ雰囲気でありますよ。

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たぐりあげた香りは、どこか墨のような、
侘寂の境地に勝手に浸ってしまいそうな類の野趣。
何事も理論よりイメージ先行の私には荒野の庵が見えている。
しかしひとたび噛みしめると、ふっくらと丸い甘みをあふれさせ
ゆたかで柔和な印象へと面変わりしてくる。
ムッチリと力強い、ひときわのコシ。
在来種の「種の強さ」を見た思いだ。



最後は山形「でわかおり」。

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明るい肌の印象に反し、これまた個性的な野趣を感じる蕎麦である。
それにしても本日の5種の蕎麦すべてに通じる
食感の素晴らしさは特筆すべきもの。
食感については前回とは全く違ったので
予想外の感動が最初から最後まで続いた形だった。

食後には甘味としてのそばがき。
もうこのころから蕎麦の宴から音楽の宴へ!

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本日のゲストはサックスプレイヤー坂田明さん、民謡の木津茂理さん、大島保克さん、
映画監督の大林宣彦さん御家族、そして高遠。

素敵な演奏やお話を聞き、ピーヒャラ歌って楽しかったです〜


みなさま、ありがとうございました!!



ちなみに、蕎麦教室桜庵では、月に2回日曜日に
産地別蕎麦食べ比べの会を催しているそうなので
ご興味ある方は是非♪♪♪





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posted by aya at 09:47 | Comment(6) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>杉並区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月29日

代田橋「手打蕎麦 まるやま」


好きなものに出会った時、
楽しいことがあった時、
できるだけおとなしく嬉しがりたい、といつも心がけている。
そういう人に憧れているのだ。
演奏中の細野晴臣氏のような。

動物は嬉しいのがすぐバレる。
しっぽをちぎれんばかりに振って
鼻の頭をピッカピカに光らせて
首輪が切れそうなほど鼻から先に突進していく犬を見ると、
可愛くて可笑しい反面、どこか耳が痛い・・じゃなくて目が痛いような、
これはマズイと焦るような気持ちになる。

でも好きで好きでたまらぬ、犬より純粋なこの気持を、
落ち着いてつたえるというのはどうすればいいんですか。

やってみます。



「まるやま」さん。

大好きですよ。




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ここのおつまみは、ひとつひとつが実に気がきいている。
飾らない、家庭的な印象のメニューながら、
素材の味を生かした洗練の仕上がり。
「素材好き」の私にはどうにもたまらなく・・
・・・・えーとえーと、落ち着いて。
「大好きですよ。」


そしてすでに大人気の新メニュー、「小田巻蒸し」ならぬ「蕎麦巻蒸し」。
ゆでうどん入りの茶碗蒸しである「小田巻蒸し」を蕎麦でアレンジした創作メニュー。

これが、大変に楽しくも美味しい、
心温まり囲炉裏端にでも居るような気持ちになる名品!

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大きな豊かな茶碗蒸しをホクホク掘れば
きのこや海老と混ざって現るる御本尊、太打ちの蕎麦。

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具沢山の茶碗蒸しの中、
温かい蕎麦の穀物らしい素朴な甘さは
噛みしめるほどに もぐもぐほこほこニコニコ。
(美味しくてついズンズン侵略しちゃってゴメンよまゆきち!)

こんな温かく豊かな気持ちにさせてくれる
日本が誇る素朴なご馳走「茶碗蒸し」と
日本が誇る素朴な穀物「蕎麦切り」を一緒にしてしまったアイデアはもう・・
うー、落ち着いて、落ち着いて・・・



そしてお蕎麦!
何と言っても言わなくても空から槍が降ってもここはお蕎麦!!

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あのー
もう首輪ひきちぎって走り出してもいいでしょうか。


だってこの「田舎せいろ」を見てお座りと言われても無理な話である。
どっしり黒々とした粗挽きの肌も見事ながら、
その香りの深さといい、変化して広がる様といい、
たまらないとしか言いようがない。
箸先で感じるトップノートからしてムワァーと力強く、
口に含むと「こうだったらいいな」と願ったそのままのような蕎麦の甘みが
全部やってきてくれるよろこび。
それを噛みしめていくと、最初は力強さが先行していた香りが
だんだんと軽やかさをもって広がり、口中すべてが香ばしく染まり、
うううう・・・
「大好きですよー」。


お隣の小山は、「せいろ」。

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美しい・・・
この胸打震わす眺めときたらどうなのだ。
極粗挽きの肌に浮かぶ、純白の夢、グレーの影、オレンジのホシ・・・
「ずっと見ていたい!」と言いながら、手が口が勝手にどんどん食べている。
品の良い、しかし濃厚な、蕎麦の王道のかぐわしさと素朴な舌触り。

もう、私はどうしたらいいのでしょうか。


帰り際には、もう蕎麦巻蒸しの中に入れて食べてしまいたいくらい素敵な店主夫妻に見送られ
(ファン)



落ち着こう、落ち着こうとしたら感情コントロールがおかしくなり
何故かしょんぼりモードのブログになってしまうことがわかったので
今度からは普通に吠えようとおもいます。




大好きですよーーーー!


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2010年3月の「手打蕎麦 まるやま」






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2010年10月08日

井荻「蕎麦 みわ」


環八沿いの夜道に突如現れるその姿が
額の中の絵のように輝いて見えるのは私だけではないはずだ。

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「蕎麦 みわ」、その佇まいの完成された美しさ。
みわの蕎麦に会いたくてやってきた者の目には
眩しいほどに映る、楽しい世界の入口である。


ここの魅力はやはり、「手碾きせいろ」があること。
しかも今日は限定の「手碾きの田舎せいろ」もまだあるそうなので
手碾きが2種もある。
そして「せいろ」もある。
どうしよう、えーい全部ください!!

まずは「手碾きせいろ」から。

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美しい・・・
この美しさはまるで「みわ」の外観そのものだ、と今日は思った。

何と言うか、周りの景色を消し去るような
そこだけ浮き上がるようなひとつの「世界」なのだ。
ガラスケースの中の名陶のような存在感。
店主は、蕎麦職人でありながら
大変な美意識を持ったアーティストでもあることは間違いない。

その肌にホシが散っているというよりは
ホシの集合でその形をなしているといった、貴い輪郭線。
うすみどり、白、茜色、無数のホシにいつまでも見とれていたい思いだが
手が勝手に箸をとりもう香りを寄せている。

面白い。
一般的な蕎麦のかぐわしさとは違う、清らかな香ばしさだ。
小麦の香りがするわけではないのだが
田舎パン、カンパーニュの焦げ茶色のクラスト部分にも通ずる香ばしさ。
しかしこの店において「他で感じたことのない香り」に驚かされたことは何度もあるので
この香りもまた「みわ」らしい、と言っていいのだろう。
店主は重い石臼を自らの手で回し、今日はこんな香りを玄蕎麦から引き出したのだ。
ザラザラした肌が口中をめぐり、肌表面はしっかりとしているのに
かみしめると意外にもやさしい。

はあああ・・
ここは、どこだっけ?



2枚目は「せいろ」。

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この場面転換の鮮やかさ。
店主は蕎麦職人でありアーティストでありさらに演出家だ。
あの「手碾き蕎麦」のあとにこれである。
打って変わって端正な細切り、曇り無き肌。
品の良い薄緑一色のきめ細かな肌はうっすらと水分をたたえ
細切りだけにその輝きも繊細だ。

手繰り上げると、ムワァーと蕎麦の濃い香りに包まれる。
パキパキとしっかりした輪郭を持つ細切りゆえ
口の中でその束がほどける感覚がなんとも心地いい。
エンジェルヘアというパスタがあるが、
天使よりももうすこし凛とした
絵画の中の女性の繊細な髪束のようである。
クリムトの"water snake"の背景を泳ぐような恍惚。
北海道滝川産の十割は、
店主の手にかかると、こんな名役者に変身するのだ。


最後は、1日15食限定の、「手碾きの田舎そば」。

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またしても。
場面転換の妙に胸高なり踊らされ、演出家の思う壺といったところである。
あの清らかで端正な「せいろ」のあとにこの容赦なき黒さ。
乱れなき見事な輪郭線はこれもまたひとつの「作品」のようである。
やや透明感を帯びた肌は粗挽きのホシを一面にたたえ
近づかずとも濃厚な香りをこちらまで放ってきそうだ。

箸先にたぐり寄せた香りは意外にも淡かった。
澄んだ冷気にごく淡くふくまれた香ばしさ。
口に含むと粗挽きながら表面にたっぷりと水気を含んだ太打ちは
すべらかに口中を流れていく。
強靭なコシを噛みしめると、これはさすがの野性的な味わいである。
そしてできるだけゆっくり食べていると、
思った通り、全てが濃厚になっていくのだ。
香ばしい香りも、野趣溢れる味わいも。




来る度に自分がどこにいるのか忘れてしまう瞬間がある、
私にとっては店というより「みわ」というひとつの世界。


入り口は、高田馬場から1回乗り換えて12分、
駅からすぐだ。






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2010年05月13日

永福町「いち彌」(火曜日は永福町)



週に一度、火曜日にだけ永福町の商店街に出現する蕎麦屋がある。

永福町「いち彌」。
まだ新しい店内は清潔な印象で、すこぶる居心地がよい。



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今週は十割も打っていたので「二八と十割の二色」をお願いできた。

しなやかな二八、強靭なコシの十割、
どちらもとてもきれいな蕎麦だ。

柚子センサーが敏感な私には
変わりで打っている「柚子きり」の香りが
全体を染めてしまっているのが残念無念ではあったが、
せいろは淡く、十割は強烈に染まっていることなどは
染色実験のようで面白かった。
混じり気無きもの染まり易し。


週に一度なのにというべきか
週に一度だからというべきか、
店内は地元のお客さんでいっぱい。
常連が多いようで近所の人同士挨拶したり、実によい雰囲気だった。


天ぷらそばが人気のようでしたよ〜



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2009年12月11日

代田橋「手打蕎麦 まるやま」(注入ー!!)


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お蕎麦、入りましたー!


ここのところ忙しくて、
近年ありえないくらい長いことお蕎麦たぐれなかったので
(6日間・・・(^^;))
血中蕎麦粉度の下がり方もすごかったですが
そのお蕎麦の体への浸透率もすごかった!

あんまり美味しくて食べながら私がお蕎麦になっちゃうかと思った(>_<)!!
美味しすぎますよ「まるやま」さん!!


「蕎麦断食明け」がまるやまさんで、よかったなぁ・・・


写真で見てもおわかりいただけるかと思いますが、
せいろも田舎も、顔がニヤニヤしちゃうほどの粗挽き、恍惚の香り。
トホホホホ、みたいなしょぼしょぼの顔になっちゃいながら食べました。
しかも2種せいろは大盛りより更に多いのでボリュームもたっぷり。



あ”〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おいしかった!






まるやま
03-3321-1478
東京都杉並区和泉1丁目2-3
月〜金 11:30〜15:00 17:45〜21:00(L.O)
土日祝 11:45〜15:00 17:45〜21:00(L.O)
木曜定休







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