2022年12月09日

要町「一久」



どの駅からも近くはなく便利とは言えない立地でも
人気店には人が集まる。

静かな住宅街にぽっと灯る明かり。

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言われなければお蕎麦屋さんとはわからないさりげなさ。
外からは中の混雑ぶりは全く想像できない。

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入り口正面には手入れの行き届いた中庭がある。

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満席のためにしばらく待つことになったが
家族連れが多いらしい店内からは賑わいが伝わってくる。


やっと席が空き、テーブルに案内される。
周りを見回すと近所の人らしい家族連れが圧倒的に多く
(寛ぎ方、リラックスっぷりからわかりました笑)
いかにこの店が愛されているかが伝わってきた。
少々賑やかすぎる感じもあったが、
スタッフの若い男性の礼儀正しい優しい接客で
優雅な気持ちでメニューを眺める。


ここはメニューがめちゃめちゃ充実していて
しかも結構独特なので楽しいんですよね〜


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お蕎麦はもちろん、「せいろ」と「粗挽き」が
まだ両方あることはすでに確認済み!(いぇい♡)

「自家製角煮入り」の「織部そば」って面白そう (≧∇≦)
冬限定の「一久鍋」はけんちん汁にそばがきが入っているらしい!
お蕎麦屋さんとしては珍しいメニューの
「タコ串焼き」「ネギダコ」あたりも気になるし
山形の「昆布巻」、新潟柏崎の「もずく」、そして「海ぶどう」と、
「美味しいものなら全国各地から揃えます!」
という感じが楽しい〜♪


一通りオーダーしたが、なにせ店内は大賑わいでどのテーブルも人数多め。
厨房は大忙しの様子でなかなか料理は出てこないため
お通しの揚げ蕎麦をぽりぽりしつつお料理を待ちます。

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やっとお出ましの一品目。

「牛のすじ煮込み」
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うふ。
「煮肉愛好会会長」の私なので(会員いません)
煮込みと見たら必ず頼んじゃいます♡
卵でとじてある牛のすじ煮込みって珍しくないですか?
これがめっちゃめっちゃホームランの美味しさ!♡!♡
大きめのお肉がたっぷりで、卵、みつば、まいたけ、玉ねぎと
要はすきやきみたいなゴージャスな美味しさなんです。
甘い味つけ苦手な私ですがここのは甘さが程よい!
おいしい〜〜早くもしあわせ〜〜〜! (≧∇≦)




そしてお次も、見たら頼まずにいられないメニュー。

「そば寿司」
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単純にお蕎麦は大好きだからということもありますが
これって作るのがものすごく難しいメニューだと思うんですよねえ〜
こんな綺麗にどうやって作るんでしょう〜

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写真だとわかりづらいかもですが
ここのはキュッと小ぶりでかわいいそば寿司。
小ぶりだからこそその精巧さが余計すごい!
しそが効いていておいしいそば寿司でした♡


「そばがき」
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お湯の中にじっと静かに沈んでいるため
まだ様子は掴めませんね・・・


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お皿に取り分けながら、早くもビビりました。
なんちゅーー香りの濃さ!!
たくましくいかにも滋味深そうな素晴らしい芳しさに
脳が溶けます〜〜うれしすぎる〜〜!!
しかも食べたらもうわたしはぶっ倒れました。(上半身が傾いた)
見た目を遥か超える、想像できなかった極上のエアリー感がすごすぎる。
モチッドロッと結構重たい質感なのにスーパーエアリーというこの奇跡。
しかも味わいも爆発的と言っていい濃厚さで旨味成分こすぎ!!
グルタミン系の旨味がぎゅうぎゅう舌に押し込まれて
なに?なに?美味しすぎませんかコレ???
天国の食べ物としか思えない(>_<) ♡
これだけ美味しいそばがきはそうあるものではありません。
私としたことが、この後のお蕎麦のこと忘れそうになる程美味しい・・・!!


「せいろ」
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かなり明るく白っぽいお蕎麦。
北海道幌加内と長野県信濃平の蕎麦粉使用らしいけど
これはどっちなのかな〜?

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さらしなっぽい見た目の通り、香りもさらしなの感じ。
濃厚な甘い香りがふわ〜
一般的なさらしな蕎麦よりはやや太めでむちっとしたこしがあり、
一般的なさらしな蕎麦のようにツルツルすぎない。
程よいツルツル感がいいですね〜



「粗挽き」
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「粗挽き」は、私の大好きな高台つきの笊でやってきました♡
この笊、扱いや保管は大変そうですが超美しいですよね〜!
こんな美しい器にこれ以上ないくらいシンプルな蕎麦という食べ物を盛る
日本文化ってすごすぎませんか?
この絶景を世界中に自慢したい私・・・
っていうか早く食べろ・・・(笑)

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す、すんごい大粒のホシが大胆に飛んでおります!
そして香り濃厚〜!
香ばしく、程よくたくましく、
ややナッティーな、熟成のそばの要素も含む、
それでいてフレッシュないい香りが素晴らしい。
食べた感じは甘味が強く、あずきを思わせるようなふくよかな味わい。
かなり太めでネチッとした質感なのだが
ただコシはあまりなく一本を噛むとプツンと切れてしまう。
束で噛むとギリギリ気にならないので
もったいないけどわしわしガンガン食べちゃいました〜 (≧∇≦)

蕎麦汁は甘さも酸味もガッチリ濃いめ。
万人に愛されそうな庶民の旨さだが決して下品ではなく
素材の良さが伝わってくる。



そしてメニューを見て気になったこれもいっちゃいました。

「小海老天あられ」
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贅沢なかき揚げがたっぷり載ったような見た目が映え〜
え、でもエビどこいった?と思ってしまいますが
なんとエビは「下の方から」ゴロゴロ出てきました(なんと奥ゆかしい!)。
揚げ方は結構ずっしりオイル感があるので、ボリュームのあるあられそば。
向こうの席の若い男性がパッとオーダーしていたのも頷けます。
問題としては、エビやイカが弾力あって美味しいのですが
なかなかお蕎麦と一緒に口に入れるのが難しく
食べ方が上手くなってきた頃になくなってしまいました( ̄▽ ̄)


ふと見回すと、周りで楽しそうだった賑やかな家族連れは皆帰り
今度はおひとりさまの男性や、若い男女グループといった
二巡目の世界に突入していた。

おひとりさま男性は本を読みながらのんびりとお酒を楽しみ
お料理がくると綺麗に並べて撮影をしている。

ここのお客さんはみんな本当に楽しそう!



次は「織部そば」と「かきそば」も食べてみたいなあ〜

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(ちなみに店名は「いっきゅう」ではなく「かずひさ」でもなく
「いちひさ」さんでーす)










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posted by aya at 11:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>豊島区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月02日

巣鴨「菊谷」(菊谷で、あらきそば!)


巣鴨の「菊谷」さんにて
山形の「あらきそば」さんのお蕎麦に出会うという
たいへん面白い体験をしました。

「あらきそば」と言えば全国にその名を轟かせる
山形・村山市の超有名店。
お蕎麦のみならず江戸末期の茅葺き屋根の建物でも有名で、
山形のみならず「日本の宝」のような存在のお店です。
そしてなんということか、私一度も「あらきそば」を書いたことがないということに
今更気づきびっくり。今年も行ったので近々書きますね〜
(と思っているお店が常に何十軒もある( ̄▽ ̄)  )

「あらきそば」のお蕎麦と言えば、
まな板みたいに大きな板にひろーーーーく広がった
これでもかというゴン太の黒いお蕎麦。
「菊谷」の、東京らしい粋で繊細なお蕎麦と
全然イメージがつながらないのでますます楽しみ。



いつ来ても素晴らしいのです。
巣鴨とげぬき地蔵の商店街のこの風情。

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この可愛らしいお地蔵様にご挨拶してから入ります。

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「菊谷」はお蕎麦も素晴らしいんですが
とにかく酒肴が素晴らしすぎて。
「酒量だけは小鳥」の私も、ここでは飲みたい欲が爆発します!!


「おまかせ酒肴五品盛り」
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私が愛してやまない「菊谷のさばの燻製」を始め
糠漬けやきんぴら、昆布の佃煮、切り干し大根やチーズの味噌漬けなど、
素朴にして最高の酒の友ベストメンバー。


ちょびっと、秋のお裾分けをいただきました。
紅玉とむかごの天ぷら。

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紅玉のてんぷらは前回もいただきましたが
http://ayakotakato.seesaa.net/article/486354633.html
個性があっていいですね〜



お蕎麦は

「益子産常陸秋そば(新そば)」

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箸先から香りを寄せると、
うわああ なんと鮮やかで印象的な香り。
やや野生味を帯びた青く美しい香りプラス、
不思議な甘さがあるのだ。
バニラ・・・まではいかないにしろ、
通常お蕎麦に感じられる素朴さや逞しさのある甘さではなく
ちょっとお菓子的な?上品な甘さ。
(それがだんだん柚子の香りに感じられてきたのはさらにびっくり)
味わいはすっきり澄んでいて、
滑らかな舌触りと余裕のコシでさすが素晴らしい食感。
うーーん、おいしい!!



そして早くも、本日の目玉のお蕎麦です。

「山形・あらきそばの蕎麦粉」
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わっ

わわわわわ 
こりゃすごい!!

やっぱりか!という感じもするし
こんなに!?とびっくりもしちゃう、
「菊谷」ではありえない色、太さ、質感、雰囲気!

まずとにかく、ビビるほど赤いです。
現地「あらきそば」の蕎麦ほどは太くないが
「菊谷」としては珍しいこの太さ。
そしてこの不思議な透明感・・・

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箸先から香りを寄せて思わず声を上げました。
ナンデスカこの個性的な香りはーー!!
まず感じるのはシャープに尖った野生。
それにこの表現は書くたびに響きの悪さで申し訳ない気持ちになるのだが
蕎麦の個性として時々出会う香りの質なので敢えて書くと
カビのような古い墨のような?ひなびた印象の香り。
(しつこいようですが悪い意味でも香りでもなく、新鮮な蕎麦の個性です)
シャープな野生とひなびた個性で、
なんというか、古くからその土地で育まれてきた在来種のような
尊いイメージ、印象を受ける。
(実は在来種ではなく、でわかおりと最上早生のブレンドでしたが!てへっ)
そしてこちらは「あらきそば」さんの方で90メッシュという
超微粉に仕上げられた粉だけあってさすがにつるつる食べられる。
ただ肌そのものはそこまでつるつるというわけではなく
90メッシュと聞くともっとつるんつるんの肌かな?と思っていたので
聞いてみると、粗挽きの打ち粉のせいかも?とのことだった。
へえ〜打ち粉でそんなに変わるんですねえ〜
そして特筆すべきはこの蕎麦の軽さ。
見た目の透明感から少し想像はできていたが
噛み締めると不思議な空洞感のある歯触りなのだ。
ネッチリもぐもぐみたいな重い蕎麦ではなく
実に軽やかな「菊谷」の「あらきそば」だった。




「益子産・秩父在来種」
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うわー
これまた美しい!
めちゃめちゃ好みなルックスです〜
すき!!
私ってばほんとメンクイだわ〜♡(笑)


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やや粗挽きの肌、かすかに震える輪郭線の美しいこと。
香りは大変バランスの良い香ばしさ、甘さ、素朴な滋味を感じるかぐわしさ。
しかし食べると見た目に反してかなりパキパキな質感。
やさしそうに見えたのでほんと意外!
そして味わいはすっきりで、そのあたりも在来種っぽくなく
予想した感じとは違ったけれど美味しいお蕎麦でした〜



最後にいただいた小さな一枚♡

「益子産・秩父在来種と桜川の新蕎麦のブレンド」
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実は、意外にも、
こちらが一番気に入ってしまいました〜!!
フレッシュな青さと素朴な香ばしさを感じる軽やかな芳しさが最高!
そして何より噛み締めて広がる味わいのおいしいことと言ったら・・・
蕎麦という穀物の滋味深いありがたいうまみが口いっぱいにひろがり
しあわせで二の腕がシビレました♡




今日は思いがけずめちゃめちゃ素敵な素晴らしい方々にもお会いでき、
こんなに美味しいものを立て続けいただき
それはそれは楽しひとときだったというのに、
私ときたらその後仕事があって、お酒も飲まずに!?
お先に帰らねばならなかったなんて・・・
神様ナンの罰ですかい!?


きっと今夜もお蕎麦なのが神様にバレてるんだわ・・・( ̄▽ ̄) 









posted by aya at 13:19 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>豊島区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月15日

巣鴨「菊谷」


もはや蕎麦好きの間で知らぬ者は居ない、
揺るぎなき人気有名店となった「菊谷」。

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この巣鴨の店の前に、石神井公園で小さな店を開店した当初を思うと
つい最近のようでもあり、遠い昔のようでもあり。
自分が蕎麦玉手箱を開けてしまった彩ばあさんになった気すらする。


すでにして老舗のような、小慣れた風情。

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とげぬき地蔵通りにあるだけに、
ここにも可愛らしいお地蔵様がいます〜

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「唎き蕎麦」♡
もちろんそれがお目当てですよー!


しかしここはお蕎麦だけでなく
つまみの類も何もかも美味しいので本当に悩ましい。

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(下から二番目おもしろすぎるんですけど〜 (≧∇≦))


フラッと立ち寄って好きな肴と蕎麦で一杯・・・
がだーい好きな私。
ここのおつまみは、魅力的すぎる!!

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「蕎麦前」好きの気持ちをガッチリ鷲掴みにするメニュー揃い。
あれも、これも、これも食べたい!!
(私は大して飲めないのに食の好みが呑兵衛と言われます( ̄▽ ̄) )


しかしですよ、敢えてこの店では、
予約のみのコースをお勧めしたい。
蕎麦の前にぴったりな美味しいものだけが選び抜かれたメニュー構成。
なんたってお得感がすごいんです!

コースは予約のみなので
メニュー本でも記載は小さめ。

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本日はこの3300円のコースを選択しました。
どうしても「お蕎麦がメイン」の私なので、
一番小さいコースにしておいて後ほどお蕎麦だけ増量計画 〜〜♡

コースは最後に「唎き蕎麦(小盛り2種)」がつくのだが
それをあとで「唎き蕎麦(普通盛り3種)」に
変更してもらおうという魂胆でありまっす( •̀ .̫ •́ )✧



お蕎麦についての説明はこちら。
すごいでしょう〜 (≧∇≦)♡♡♡

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とは言えここに来ると毎回嬉しすぎて
あんまり頭に入ってこないんですけど
とにかく「今日ある全部のお蕎麦を食べる!」
と心は固まっております (≧∇≦)



そしてここは天ぷらも名物。
お蕎麦屋さんでありながら
揚げたてを一品ずつ運んできてくれるんです。
(私の中では「松翁」スタイル!)
盛り合わせのバリエーションすごいですよねー!?

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その他、私のように蕎麦に異様にがっついていない、
上品な呑兵衛の皆様(笑)のために
お酒と酒肴、ちょこっとお蕎麦のお得なコースもあります。
こちらは予約なしで頼めるので気楽ですね!

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本日は私はノンアルですが、
さっすがいいの置いてます。
これおいしいですよね〜

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この小さめ低めのグラスもすっごくいい。
さすがお酒周りのセンス抜群。



そして忘れちゃいけねえ、
これが「菊谷」の名セレクション!!

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コースのスタートはこちらから。

「酒肴盛り合わせ」

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「鯖の燻製」
「糠漬け」
「チーズのかえし漬け」

全部美味しそうなのですが
私の目は一点に吸い寄せられています。

「菊谷」の「鯖の燻製」は、麻薬!!!

本日コースの前に、
「このコースの中に鯖の燻製、入っていますか〜?」
ってしっかり確認した私( ̄▽ ̄)。
入っていなければ別に頼もうと思っていたんですが
入っててよかったー♡

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もうもうもう、何度食べても身が捩れるほどおいしい。
食べるのがもったいなくて食べたくないのにどんどん減ってしまう。
皮パリで脂がのってて燻製の香りが犯罪すぎる!!
この一切れでどれだけでもお酒が飲めそうな気がしてくる。
ああこれ毎日食べたい・・・


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「糠漬け」も普通ではない美味しさ。
糠の香りと味わいが香ばしさを感じるほどの素晴らしさで
(クルミか?ってくらいの不思議な香ばしさ)
しかも塩辛くない。最高!

「チーズのかえし漬け」も、
これに似たメニューは他の蕎麦屋でも見かけるが
「菊谷」のは図抜けて美味しい。
こっくりとした甘みと、コーヒーですか?ってくらいの香ばしさ。
どうやったらこんな美味しさになるの!?

俯瞰するとこの三点盛り、
「鯖の燻製」「糠漬け」「糠漬け」。
すべて「素晴らしく香ばしい」んです。
「香ばしい」というのが味の中で一番好きな要素である私には
ストライクすぎる酒肴三点盛り!!


ハァハァ・・・
最初の三点盛りだけで熱く語り過ぎて
最後までもつか自分が心配・・・
以降、省エネを意識して続けます!(無理だな)


「会津の馬のたたき」

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これがまたただただニクイ、絶品のおいしさ。
私にとっては少し甘い味付けなのだが
ニンニクがっつりで赤身の柔らかい肉と
大変マッチしている。
こういう強烈に美味しいものをちょこっと挟んでくる
センス素晴らしすぎる!!


「香味野菜」

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お口直しの香味野菜です、と運ばれてきたこちら。
大根、山椒、しそ、きゅうりの漬物かな?
サッパリしてユニークでこれまたとてもいい。


そして名物の天ぷらは
一つ一つ揚げたてをテーブルまで運んできてくれます。

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海老、新潟のまいたけ、紅玉(自家製ドライりんご)、
茨城の紅はるかなど!

薄衣でやさしい食感だが、
脂感はしっかりある天ぷら。
海老のプリップリ加減、紅はるかのホクホクの美味しさがすごい〜
特筆すべきは天つゆで、
昆布の旨みがしっかり効いた出汁加減がすごい。


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この辺りで、〆のお蕎麦の量をどうするか、
訊きにきてくれます♡

そんなの無限に食べたいくらいなのですが
天ぷらもたくさん食べたことだし一応どういう量なのか尋ねると、
コースについてくる「唎き蕎麦」というのは
小盛りのお蕎麦二種食べ比べで、55gを2枚、110gくらいだそうです。


それを、一種にでも!
小盛りではない普通の二種にでも!三種にでも!
追加料金で変更できるわけです♡

参考までに、

並盛り一枚  120g。
唎き蕎麦二種 160g
唎き蕎麦三種 240g

だそうです。
ハイ、もーっちろん私は、
唎き蕎麦三種で、お願いいたしまーす (≧∇≦)!!


お蕎麦の前に、
大切な大切なこの方がやってまいりました・・・♡


「蕎麦掻き」

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ウワー
これはヤバイです!!
見ただけでもうわかります!!
これは絶対美味しい!!!


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はああーーー・・・
最っっ高ーーのかぐわしさ!!
フレッシュな青さ、軽やかな香ばしさ、
極上のお米のようなふくよかさ。
さすがは常陸秋そば!!と叫びたくなるような
ニクイほどバランスの良いかぐわしさだ。
口に含むと感激はさらに爆発。
すんばらしいモチふわエアリー!!
粗挽きのザラ粒感もありつつ、ふんわりもっちり。
最高の香りに包まれながらその食感に酔い、
内側からあふれるこれまたふくよか、まろやかな味わいに酔い・・・
常陸秋そばという蕎麦の素晴らしさを
最高の形で凝縮したような塊。
茨城・桜川の常陸秋そば。
おいしすぎますーー!



唎き蕎麦 一枚目
「長崎・五島の在来種、つなぎ8%、2年熟成」

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大好きな五島の蕎麦だけに期待高まる中、
お・・・? これは不思議な香り。
いわゆるたくましいかぐわしさから力強さを取り除いたような?
まるい香ばしさと甘さだけが残ったような?
あまり経験のないめずらしい香りを穏やかにまとっている。
食感がちょっとやわらかすぎて、力がない感じなのだが
これは茹で過ぎとかではなく、
おそらく熟成によるものかと思う。
「菊谷」には店主によるお宝ワインのような
「熟成蕎麦」コレクションがたくさんあるのだ。


唎き蕎麦 二枚目
「茨城・桜川 常陸秋そば、二八」
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うっひょーーーーーー!!
これはすごい!!
なんっっですかこのすんばらしい香りは!!
フレッシュで軽やかで、
香ばしさもまろやかさもある、最高の香り。
うん、まさにこれは先程の「蕎麦掻き」と
同じ蕎麦粉ということが伝わってくる。
(同じ蕎麦粉でもそばがきとお蕎麦で全く違う印象になることもある)
食感がまた素晴らしい。
二八ならではの、最高、絶妙、余裕のコシ。
味わいは濃厚ではなく割とすっきりなのだが
その質が素晴らしい。とにかく美しい、澄んだ蕎麦の味わい。
参った!!



唎き蕎麦 三枚目
「新潟・三島、信濃一号、九一」

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うわあ・・・
これも美味しそう〜
楽しみすぎるーーーー!!

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箸先で寄せた香りの香ばしさにまず感激。
深い香ばしさの上に信濃一号らしい野生の香りを軽やかにまとっていて
信濃一号として最高の香りが引き出されている!!
食感はズシっとしっかりめだが硬さは全くなく、程よいコシ。
そこからあふれる旨みが濃い!!素晴らしい!!
あああああ もうもうもう、おいしすぎます〜〜


そしてトドメがこの蕎麦湯。

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選りすぐりの最高の蕎麦粉たちが混沌と閉じ込められた、
思いっきり濃度の高い液体。
それが「菊谷」の蕎麦湯でございます!
もうお金払わないと申し訳ないくらい美味し過ぎます!!





いっやーーー
美味しい蕎麦粉って、なんでこんなに、おいしいんでしょうね〜
お蕎麦って、ほんっとーーーに、いいもんですねえ〜
(水野晴郎風)




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2013年07月09日

雑司ヶ谷「そば処 和邑」


ひっそり内緒にしておきたいような名店。


その佇まい。
しみじみとした蕎麦の美味しさ。
居心地の良さ。


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飾り立てること無く、隅々まで調った店内。



静かな時間に身を委ねる。


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しかも
「こんな店にこんな女将さんがいたらいいな」
と胸に描いたような女将さんが迎えてくれるのだから
たまらないではないか。
朗らかで上品な接客には毎度惚れ惚れとさせられる。
人柄の良さが伝わる店主の笑顔も、ほっと嬉しくなる。


私にとってはとても大切で大好きな店ながら
前回から相当時間が流れてしまったので
今日は殊のほか懐かしく嬉しい気持ちだ。



「鬼殻焼」
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女将さんがニコニコと
「さっき脱皮したてなので柔らかいですよ〜」
と教えてくれた通り、皮がふにゃりとやわらかく
そのままかぶりつくとジュワッと旨みが広がる。
こんなの初めて食べた〜♪



「鴨ロースサラダ」
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ランダムに盛られた鴨肉は見た目以上にしっとりふっくらした舌触りで
香ばしい鴨の香りがすばらしい。
おいしいなあ〜



「そばがき」
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ウワーーーーー
これは・・!!
絶対においしい警報が突然なリクルっております!!
鳴り狂うの変換も狂うほどに!!
このなめらかな質感、かすかな輝き・・
もう食べずともわかるに決まっている。

あなた、絶対に美味しい!!

間違いなく美味しい!!

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ああああああ

きましたー・・・

もったりと箸ですくい、ドキドキとくちびるに触れた
その肌の極上のなめらかさにまずノックアウトされる。
なんとなめらかであたたかな夢。

その密なとろ肌とほわほわエアリーなふっくら感を口中の宝のように楽しむうち
次第に迫るように膨らんできた端正な美しいかぐわしさの中で

ああ もう わたしは


ほわもたとろふわ〜

ほわもたとろふわ〜


脳もエアリー、スカスカになっちゃいそうです・・




ハッッ

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ふと我に帰れば
こ、こ、事もあろうに「挽きぐるみ(中太)」のお蕎麦が
売り切れているではないですか!!

普段ならどうにも平静を装えないほどわかりやすく落ち込んでしまう私ですが
今日は久々の「和邑」にすっかり気持ちよく酔っ払って(注・ノンアルコール)
もう何があってもニヤニヤのニッコニコ。
そっかー、じゃあまたすぐに「挽きぐるみ」食べに来なくっちゃ(^o^)

今日は「せいろ」「しらゆき」と季節の変わり蕎麦の「笹ぎり」の
「三色そば」、お願いしまーす♪


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懐かしくも美しい、この眺め。
今日の蕎麦は埼玉県三芳町の「常陸秋そば」だ。


「せいろ」
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(>_<)





おいしいいいぃいいいいい〜〜!
元々美味しいお店ですがさらにさらに美味しさが極まってます!
深く香ばしいかぐわしさ。
うっとりするほどなめらかで、きめ細やかな肌。
端正な細切りの、なめらかな輪郭線をかみしめると
やわらかくふっくらとしたコシが迎えてくれ
はあああこれが十割なんて!
もうとにかくただただメロメロである。
いいなあ うれしいなあ
やっぱり「和邑」大好きだぁー!


「しらゆき」
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清らかに透きとおる、純白美肌。
香りも味わいもないツルツル感だけの更科そばとは全く異なり、
たぐりあげるとフワァ〜と美しい甘い香りが漂う。
(花のような香りがした錯覚すら覚えたがやっぱり気のせいかな?)
端正な細切り、ふるプルした食感は独特の繊細な軽さながら
噛みしめると余裕のコシがあるのがまた憎い。
これは美味しい「しらゆき」だな〜 しあわせだなあ〜


「笹ぎり」
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透明感のある美しい若草色。
その姿から青い野性的な香りを想像したが
どこか抹茶のような、焙じたような香ばしさを美しくまとっていた。
最初は店の雰囲気も相まってお茶室にいるような穏やかな気持ちになったが
いやいやこれはまさに笹の香り、瑞々しい笹の自然な香りであると感じられてきた。
食感は「しらゆき」と見事に同じで
ふるぷるの舌触りと程よいコシが素晴らしい。



すっかりくつろいで長居してしまい
最後のお客さんになってしまったため(すみません)
店仕舞でいつもの素敵な外観が撮れず残念・・

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帰りは、ちょうど裏の鬼子母神で夏祭をやっていたため
風に吹かれてふらふら迷い込む。


朝顔市。
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金魚すくいはいつの時代も大人気!

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ちいちゃい子の浴衣&兵児帯姿や、
ラムネを真剣に飲む表情が可愛かったなあ〜




この雑司ヶ谷で学生時代を過ごした頃の自分。

もっと遠い日、母に兵児帯を結んでもらって
近所のお祭に行った日の自分。



いろんな時間の旅をしながら歩けば
池袋駅なんてすぐなのだ。





posted by aya at 20:12 | Comment(3) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>豊島区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月15日

巣鴨「手打そば 菊谷」卯月の菊谷蕎麦会


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移転開店後2年も経たぬというのに
「巣鴨の名店」として不動の風格を誇る「手打そば 菊谷」。

蕎麦の美味しさ。つまみの美味しさ。お酒の品揃え。
蕎麦好きにもお酒好きにも最高の雰囲気。
全てが揃った名店は、連日大盛況だ。


まだ若い店主は何事も「これでよし」とすることを知らず、
とにかく研究熱心、チャレンジ精神旺盛な行動派。
蕎麦の打ち方、挽き方への飽くなき工夫から、
蕎麦粉のブレンド、打った蕎麦の熟成まで
そのチャレンジのバリエーションは無限のようだ。
美味しい蕎麦への追求は栽培にも及び、
練馬や秩父で蕎麦栽培に取り組んできた店でもある。


その「菊谷」の蕎麦会。
一度行ってみたいと思っていたのでHPを覗いてみたら
偶然にもちょうど次回蕎麦会開催の告知がされたところだった。
これは行くべし!と早速申込む。
告知直後だったので予約できてよかった〜


「菊谷」から来たお知らせによると今回の蕎麦会は

「秩父産自家栽培手刈り天日干し&練馬産「野饗」自家栽培手刈り天日干しの会」。

長すぎてかなり難解だが、要は
・「菊谷」が秩父で育てたお蕎麦
石神井公園の「野饗」が練馬で育てたお蕎麦
という2種の蕎麦を食べ比べる蕎麦会らしい。

会のシステムがまたユニークで
会 費
Aコース:6,000円(2時間、日本酒飲み放題)
Bコース:4,500円(日本酒3杯(1.5合)分込)
Cコース:3,500円(蕎麦、酒肴のみ)

となっている。
迷わず「蕎麦、酒肴のみ」の Cコースでお願いした私。


菊谷の酒肴がまたおいしいんだなあー!

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他の参加者と向い合ってテーブルについているので
4人分一緒に盛られてきた酒肴。

お隣の素敵なカップルさんが綺麗に取り分けてくれました。
これ、私のぶん(^o^)♪

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うふふふふ・・・(嬉しすぎてどうしても笑っちゃう)
左から
「利尻・香深浜産の天然昆布の佃煮」「きんぴらごぼう」
「チーズのかえし漬け」「東京・立川産のらぼう菜のおひたし」「さばの燻製」

どれも「菊谷」ではおなじみの名品ばかりで本当〜〜においしい。
同席のみなさんも口々に
「おいしいねえ〜おいし過ぎてもったいなくてちょっとずつしか食べられないね〜」
と言いながらチビチビチビチビ食べていました。



ここで、大ニュース発表。
今日はお蕎麦は告知されていた2種かと思っていたのだが
なんとその後に、産地のブレンドや熟成のお蕎麦が5種も出されることに!
ひゃーっ嬉しすぎる!!


1枚目「練馬産とよむすめ、H24SY、生粉打ち」
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ちなみに「H24SY」というのは
「平成24年に収穫した蕎麦」の「菊谷」流の表記。
「SY」というのは「Soba Year」だそうです。

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口に入れた瞬間「うまーーーーーーーっっ!」
と飛び上がりたくなった。
深い、渋い、土のような焙煎したような素晴らしい香り。
近年出会った記憶のない素っ晴らしい、個性的な香りである。
つるりとしながら手びねりの器のようないびつさを感じる肌といい、
口中でまとまってはみだれる束感といい、
もう何もかも最高過ぎる。わたしのメモは壊れすぎてほぼ判読不可能。
つるつる、するする、味わいはさっぱり甘さもさっぱり、
もう永遠にこの蕎麦と踊っていたい。酔っていたい。

店主によると、石神井公園の「野饗」店主が育てたこの蕎麦は
その畑での蕎麦栽培「初年度」の蕎麦だそう。
初めてその畑で蕎麦を育てた年の蕎麦は何故か必ず大変美味しいと聞いてはいたが
これがその「初年度の魔法」なのか?
とにかく、東京・練馬でこんな美味しいお蕎麦が生まれたことに
驚嘆せずにはいられない。万歳!



2枚目「秩父産、秩父在来・水府在来・常陸秋そばの交配種、H24SY、生粉打ち」
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こちらは「菊谷」自家栽培の蕎麦。
写真では違いがわかりづらいがぐっと黒めの蕎麦である。

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1枚目は「出会ったことのない素晴らしい香り」だったが
こちらは「よく知っている、最高に素晴らしい香り」。
ふっくらした穀物感、ぎゅうぎゅういくらでも出てくる甘み。
上からも下からもガッチリ濃厚に支えてくれるような味わいで
私がいっぱいになってしまう。なんという幸せ。
舌触りはするりとすべらかでやわらかくやさしいコシもすんばらしい。
よ〜〜く見つめると微かにねちっと感じ・・る前にするり消えていくお方。
うーーんニクイ、ニクイですよ!


「お漬物」
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これがまた美しいだけでなく大変に美味しい。
これはテーブルで一緒盛りだったのですが
ついついパクパク食べてしまいました〜 コラ。


「蕎麦味噌、ふき味噌、わさび味噌、わさび漬け」
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お酒なしのCコースにしちゃったけど
さすがにちょっと舐めたくなってくるではないですか・・


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ウズウズしてきたのは私だけではなく、
お隣の同じく「お酒なしCコース」の方はついに追加で注文に至りました(^^)
わかります〜そのお気持ち!




「揚げそばがき」
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見た目も最高に美味しそうだが
食べたら期待をはるかぶっとんで美味しくてビックリした「揚げそばがき」。
衣の何とも言えない香ばしさ、そばがきのホワホワむっちり感。
塩分はないのに濃厚な出汁のような旨みがあり、
甘みはないのにお菓子のような美味しさがある。
不思議!
あまりにも美味しいので厨房の方に聞いてしまったのだが
どうも作り方は至ってシンプルらしく「菊谷」の魔法としか言いようがない。
美味しいぃぃぃ〜〜



ここよりブレンド蕎麦になるので各蕎麦のタイトルは難解を極めますが、
私も全然わからないまま、ただ美味しがって食べていたので
深く考えずについていらしてください〜(^^)


3枚目 玄蕎麦粗挽きブレンド、二八蕎麦
「茨城県旧岩瀬町産、常陸秋そば、H24SY」
「栃木県益子町産、常陸秋そば、H24SY」

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3枚目以降は大きな笊に「5人分一緒盛り」で来たので
仲良く分けあっていただきました。


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ふわぁ〜とただよう香ばしさにまず酔わされる。
1,2枚目に比べて輪郭線はっきり、つるつるした肌の平打ち蕎麦。
この香ばしさ、滋味深さはゆっくり食べればもっともっと深まってきそうだなあ〜
とうっとりしていたらワワワワ、もう4枚目が来ちゃった!



4枚目 3枚目と同じ蕎麦、1日熟成
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打ってから数日寝かせる熟成蕎麦の研究にも熱心な「菊谷」店主。
こちらは熟成らしい艶と赤みをまとった蕎麦である。
つるりとした食感は3枚目と同じだが、
こちらの味わいにはやはり香ばしさより熟成感を強く感じる。
といってもいやらしさはなく落ち着いた熟成感が楽しめる、
1日熟成の蕎麦だ。



5枚目 3,4枚目と同じ蕎麦を丸抜き粗挽きブレンドした二八蕎麦、三日熟成
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こちらは3日熟成だけあってものすごい熟成感である。
甘さも味わいも猛烈に濃くなり、
ゴマとかトウモロコシとかにも似た香ばしさがいかにも熟成らしい。
見た目のとおりのぷるっとした食感で、同席の方々にも大好評!




6枚目 玄蕎麦粗挽きのブレンド蕎麦、外一蕎麦、一日熟成
「富山県山田清水産、在来種、H23SY」
「福島県柳津産、会津のかおり、H23SY」
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玄蕎麦粗挽きだけあって肌に散る黒いホシが華やか。
熟成感よりも「まろやか」という印象の濃厚な香り。
つるりぷるりの食感。
お〜〜、食べているうちに熟成の味わいも引き出されてきましたよ〜
たぶんこの蕎麦が本日の一番人気、同席の皆さん大絶賛でした!



7枚目 水洗い玄そば粗挽きのブレンド、外一蕎麦、0度で四日熟成
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四日も熟成? 0度? しかも水洗いって何?
いろいろハテナで頭がいっぱいになるが、
とにかく店主独自のアイディア、チャレンジで玄蕎麦の段階で一度水洗いをし
木綿の上で天地返ししつつ乾かしてみたそう。
(いろんな意味で「清める」狙いなのかな?)
そして打った後、通常の保管よりも低い0度で4日間熟成された蕎麦である。
すると、ワ〜面白い、なんだか「美しさ」のある熟成の香りになっております。
美しい香ばしさの内側にある熟成の香りと味わい。
年々熟成よりも「フレッシュな若い子好き」になっているオッサンな高遠だけに
この美しさは新鮮!
美しい中年さんってなかなか居ないだけに貴重ではありませんか〜(^^)



これだけの蕎麦が茹でられただけに
蕎麦湯の濃さにもびっくり。

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何も足さない「釜湯」の状態でこの濃さである。
おいしかったー



「菊谷」には何度も来ていても「蕎麦会」は初めてだった今回。
初対面の方々とテーブルにぎゅっと相席して
ひとつの器や笊から分けあったりするだけに
結構ドキドキしつつの参加でした。
でも参加者の皆さんが本当に素敵な方ばかりでびっくり!
楽しくて楽しくて、初参加のくせにくつろぎまくってしまいました。

参加者の皆さんは「菊谷」に何度か来て雰囲気がわかっている方ばかりだったので
これは「菊谷」の人徳ならぬ「店徳」に他ならない、なーんて思った私。



いい店には、いい客が集まるのだ。




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いいお酒も集まっておりましたよー!
(Aコースの方々のお酒♪)






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2011年09月21日

大塚「みとう庵」


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大塚駅前の路地に潜む、
立ち食いそば「みとう庵」。

お昼時の大人気ぶりは凄いもので
サラリーマンがひっきりなしに、
押し寄せるようにやってくる。

私の行った時間帯には女性客はおらず
全員クールビズなサラリーマン。
店内で並んでカウンターの空きを待っていると
「ハイここね!」と私がくっつくべき岸辺を指定されるので
慌ててそこに碇泊する。


最近になって
夕方5時までは細打ちの「石臼粗挽きそば」、
5時以降は太打ちの「石臼田舎そば」という
時間帯切り替えシステムになったこちら。
今は細打ちの時間帯だ。



「石臼粗挽きそば」

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「乱切り」という言葉を思わせるような(意味は違うが)
荒々しい切り口。
しかしこんなたっぷり250gの蕎麦が300円で食べられるのだから
味気ない機械製麺の蕎麦が出てきて当然のところなのだ。
手切り風・不揃い押し出し機械製麺というのもあるが
無論それとも違う。
包丁手切りの素朴な輪郭線、ありがたいなあ。

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ちょっと熟成を思わせるつやつやした肌。
たぐりあげるとムー!と濃厚な蕎麦の香り。
口内にかすかな、ちくちくとした刺激を感じるような粗挽きで
噛みしめると粘土のような密度の濃さを持っている。
香りも味も濃厚なら、食感まで濃厚な蕎麦だ。

これは、機械打ち手切りなのかな?
北海道幌加内産の玄蕎麦使用である。


店内で次から次に叫ばれるオーダーは
「かき揚げ天もり!」580円
「刻み鴨汁せいろ!」400円
「カレー南蛮!」580円
など、人気は集中せず様々のようだ。


入り口の食券売り場にあった
トッピング
「穴子天」200円
「かき揚げ天」100円
「ちくわ天」100円

ていうのも楽しそー!



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10/7、江古田バディでライブやります!



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2011年08月29日

庚申塚「手打蕎麦 ひさご亭」


面白い駅があったものだ。

都電荒川線「庚申塚」駅。
電車からホームに降り立ったその足を、
そのままうっかり3歩5歩進めてしまうと
あら大変あんみつ屋に入ってしまう。

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この「あんみつ屋」と「炭火焼屋」の所在地は「庚申塚駅ホーム内」。
改札のない無人駅につき電車を利用しなくてもお店には入れるのだ。
小さな階段を降りた駅前にあるものといえば
「箏曲教園」の看板のみ。
なんて面白い眺めだ!


とは言え不思議な世界はこちら側だけで
ホームの反対側は商店街になっている。
観光地化して賑やかな「巣鴨地蔵通り商店街」が
やっと落ち着き普通の商店街らしくなってきたあたりだ。

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その商店街の八百屋さんの隣に、なにやらいい感じの構え。
「手打蕎麦」の四文字が、
私にはラス・ベガスの電飾くらいピカーッと輝いて見える。

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カウンター7席のみの小さな店。

店内は木の壁の雰囲気があたたかく、
清潔な調理道具、趣味のいい器などが整然と並んでいるのが目に入り
居心地はすこぶるいい。
奥の席では地元のおばちゃんが二人、
「アタシね、ここのお蕎麦だーいすき」と
お昼のサービスセットを食べている。

ランチタイムのサービスセットは
「天ぷら盛り合わせ(4品)+二八そば」。

天ぷらはまず海老かキスかを選び、
残りの3品は目の前の笊から好きな野菜を選ぶ。

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色鮮やかな野菜が美しく、何とも嬉しい演出。
お客さんが選ぶ時以外は
手拭いがかけられているのも良い風情。


目の前で揚げてくれた天ぷら。
ちょっとちょっと、特に手前のキス、おいしそうじゃあないですか?

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「おいしーー!」
思わず声を上げてしまった。
バリッとした衣の中の、ふんわり〜としたキス。
かぼちゃ、玉ねぎ、茄子も
香ばしくバリバリの衣に美味しさを守られて
うわー、こりゃおいしい天ぷらですよ。

「綿実油で、揚げているんですよ」。

美味しい美味しいと喜んでいる私に、店主がのんびり教えてくれる。
カウンターのみの小さな店は店主のキャラクターが
店の一番の印象となりやすいが、
この店は前述の通り、実に居心地がいい。

「二八そば」
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目の前で茹でられ、目の前で丁寧に美しく散らして盛られた蕎麦。

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ふわぁっと香る二八らしい甘い香り。
口に含むとまた「ふわぁっ」。
軽くやさしい食感である。
そっと大切にかみしめ、ひろがる甘みと味わいを楽しむ。
壁の張り紙によると「 群馬県赤城村産 深山蕎麦」だそうだ。


「ね、おいしいでしょ?ここのお蕎麦おいしいんだから!」
おばちゃんが話しかけてくる。
おばちゃんだけに勢いがあり、これでおいしくなかったら辛いところだが
本当においしかったので私もニコニコ
「おいしかったですー!」。



暖簾を出ると、雨上がりの商店街。



巣鴨方向へ歩き出すと、面白いもの発見。
さすがは「巣鴨地蔵通り商店街」。
ラーメン屋さんらしいのだが・・・
ショー・・?

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posted by aya at 01:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>豊島区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月30日

大塚「そば処 小倉庵」


大塚という土地には明るくないが
行く度に底知れないディープな面白さを感じる街である。

駅前のロータリーから、
急に一段下がったように斜めに入り込む路地、「三業通り」。
その名前も、ふいっと別の世界に入るような地形も
変わっているなとは思っていたが
ここがその昔遊郭への入り口であったことを今日知った。
なるほど、道が急にカギ状に曲がっているわけだ。

三業って
「芸妓置屋、待合、料亭の営業が許可される区域を指す行政用語」
なんですね。
このあたりに食の名店が多いわけである。




そんな三業通りにのんびりと翻る「手打そば」の幟。
看板の字もでかでかと「そば処 小倉庵」。
飾らず奇も衒わず、堂々のんきな感じがいい。

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ここはとにかく全てが安い。
店内に申し訳なさそうに値上げの張り紙がしてあるのだが
手打ちのせいろの、値上げ後の価格が500円である。
きしめんもうどんも全て手打ちで500円。
機械打ちならともかく手打でこの値段。
どうなっとんじゃ!


100円玉3つでこんな立派なかき揚げも食べられます。

「桜海老のかき揚げ」

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「よいしょそば」
「あつよいしょ」
「あつもり」
「てんぐざる」(かき揚げつけ麺)
「葉衣」(野菜天ぷらつけ麺)

なんて、他ではあまり見かけないメニューがぎっしり並んだ中から
今日は珍しく「せいろ」でなく
「とろろせいろ」

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このとろろが、フワフワに泡立てられ量もたっぷり、見るからに美味しそう!
私には少々濃くて塩辛かったが、
下町に来たってぇのはこういう事なんでい。




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ふっくらしたコシを持ったおらかな印象の白い蕎麦。



今日は十割がなくて残念だったけど、
また来ますよ〜

次回はどことハシゴしようかな?






.
posted by aya at 22:51 | Comment(4) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>豊島区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月12日

巣鴨「手打そば 菊谷」(移転新装開店 )


無事福岡から帰りました〜

福岡で行った5軒のお蕎麦屋さんの楽しさ素晴らしさ、
その興奮も覚めやらぬうちに元気に東京をたぐっております(^o^)

昨日は、移転新装開店の「手打そば 菊谷」@巣鴨へ。
福岡へ行っていてプレオープンに行かれなかったので
わーい、遅ればせながら、菊谷さんおめでとうございます〜〜



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開店早々、めっちゃ流行っております。
店内大賑わいであります。
正統派の店構え、綺麗なお店だなあ〜


スッキリと美しいピカピカの店内の奥のカウンターに通され・・

そう今日はお祝いですからね、私もこれくらいやりますよ!

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うほっ

四季桜花神。
実は一人でお蕎麦屋さんでお酒を飲んだことは
過去1回しかない私(^_^;)
今日は俄然大人な気分で、お祝いで、しかも四季桜はやたらに美味しい。
わははは さいこうだあ〜 ばんざーい



その上にこんなにおいしいおつまみを
盛り合わせにしてくれちゃったら・・・

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さばの燻製、ホタルイカの干物、鳥肝のしょうが煮、
きんぴらごぼう、鶏肉のスモーク、ぬか漬け、ふき味噌、わさび味噌

ウワー全部おいしくて大変に困りました
これでは四季桜が止まりまへん
「とても全部は飲めないと思いますが・・」なんてさっき菊谷さんに言った人誰だっけ(^^ゞ

おつまみ最高 ぜんぶ最高たのしいな ばんざーい




ほにゃららのままお迎えした、
お蕎麦1枚目は「秩父の二八」。

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いっ

一気に目が覚めました!!
この深く甘い香り。
口に含んで更に驚く穀物の甘み。
しっとりぴたぴたと繊細な舌触り。

おおお おいしい・・・・
菊谷さん、開店2日目でさぞドタバタだろうに、凄すぎる・・・





続いて2枚目は「福井丸岡在来玄挽粗挽き1割入り」でございます。

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うはあ
やっぱり

この、引き込まれるような濃厚、力強い蕎麦の香り。
ガツンと目が覚めるような野生を感じる香りだ。
しかしながらたぐりあげた姿は軽く繊細なところがまた心憎い。

福井です丸岡ですと言われたらついこういう世界を期待してしまうので
その期待通りと言うか想像以上の喜びを与えられると
そりゃあ四季桜も五臓六腑に染み渡り駆け巡るってもんです。





そして今日は3枚目まであるんだって!
ああー もう逆にこちらが祝われているような気分になっちゃうほど
嬉しすぎますよ菊谷さん!!

3枚目「茨城水府村の十割」。

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まろやか。上品なかぐわしさ。
しかしやさしいだけではない、その真ん中にちいさくしっかりと浮かぶ、
穀物のたくましさに私は降参だ。
十割だけに舌触りも前の二つとは違い、密な肌が口中をめぐる。

はああ どれが一番好きって、
今日は珍しく決められない・・・



濃厚蕎麦湯をお供に店内を見回してみれば、
どのテーブルも楽しそうで実にいい雰囲気。
店内にカメラを向けるわけにはいかないので真新しい天井を・・・
この灯りの下、今日どれほど沢山の人に、
どれほど楽しい時間が流れていただろう。

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帰り際にはすっかりシャッキリ戻っていた私。
(飲んだ量が量ですので〜(^_^;))

どの店も閉まり真っ暗な「巣鴨地蔵通商店街」を楽しく歩く。


おおっあれは何だ!

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「赤パンツ」というジャンルで日本一を競っている世界があるとは知らなんだ。
是非昼間見てみたいものだ。





夜のお寺は昼間見るよりも大きい。

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楽しい夜の散歩の終わり、商店街の看板。

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「手打そば 菊谷」は駅から実際遠くはないが
楽しい通りにあるので更に近く感じ、
あっという間に駅に着いてしまう。
しかも新生「手打そば 菊谷」は、なんと中休みなし、
11:30〜21:00までの通し営業!便利すぎる!


私も来週あたりまた行きたいなあ〜〜



手打そば菊谷
豊島区巣鴨4-14-15
11:30~L.O.20:30
03-3918-3462



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菊谷さんオメデトウ!






.
posted by aya at 00:33 | Comment(3) | TrackBack(1) | 東京の蕎麦>豊島区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月05日

豊島園「手打ち蕎麦 SOBAR UKOU」


練馬区の住宅街の奥の奥・・・

うーん、こんなところにお蕎麦屋さんがあるのかなあと
不安になりかけた頃、ちょこんと目に止まる看板。
看板さえなければ静かで平和な全く普通の民家である。

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手描きの看板はイラスト入りでなかなかの力作。
絵の上手な娘さんか奥さんが真心込めて書いたのだろうと、
入る前から心温まる思いだ。

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まるっきり普通の家のまるっきり普通の玄関を開けて中に入ると
これまた普通の家の小綺麗な和室に通される。
よく晴れた静かな昼時、窓辺の光がまぶしくあたたかい。

最初の印象は純和風の立派な和室といった雰囲気だったが
窓辺にくつろいでみればちょっと違ってくる。
店内にはどこからか、ラジオのような軽い音で
洋楽が小さく流れている。
まだ若い店主夫妻は都心のカフェでフレンチトーストでも運んできてくれそうないでたち。
自然な笑顔とどこか初々しい接客が実に感じがいい。


まずは外の看板を見て既に決めていた「蕎麦豆腐」。
器といい全体の演出といい、予想に反してなかなか渋いセンス。
これは・・期待高まっちゃいますよ〜

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看板に偽りなし。濃厚クリーミーな美味しい蕎麦豆腐だ。
豆乳のまろやかな味わいの中に、ちゃんと蕎麦粉のかぐわしさが感じられるのがいい。
蕎麦豆腐というのはその定義からして難しいのか多種多様で
濃くて美味しいけど肝心の蕎麦の味わいがないものや
これはもはや胡麻豆腐では?というものなどまであるだが
「手打ち蕎麦 SOBAR UKOU」の蕎麦豆腐は力作だ。




ランチタイムはランチメニューのみで
どのセットにも必ず天ぷらがついてくる。
というわけで私にしてはめずらしく天ぷら付きのセットですよ!

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ふっくら、こんもり、小山盛り。
薄桃色の萩焼のような丸い器の中央に
小さくも豊かに重なりあう美しい束。

見た目の通り重量感のある蕎麦で
たぐり寄せた刹那伝わるふわっとまろやかな蕎麦の香りが嬉しい。
(「うわっおいしい!」とこの時点で言うのはふつう変なのですよね)

口に含むとやはり、噛みごたえのあるしっかりとしたコシ。
見つめれば、後から後から品の良い蕎麦の風味が生まれ続ける。


食後には、こんな小さなデザートが。

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ウッ・・・

こ、この美しい佇まい。

小さな小さな器に入った、きなこのかかった蕎麦寒天・・なのですがね。

食べるよりもまず、先程から気になってたまらなかった
演出、器の素晴らしさについに我慢できなくなり
一体なんなのですかとついに聞いてしまった。

するとなんと、この店で使われている小さな素敵な器の数々は
先々代(蕎麦屋さんではないのだが)のコレクションなのだそうだ。
なるほど!あいわかった。

古き良きものが引き立てる、小さな小さな和のデザートの存在感。
甘いものは得意でない私だが、このデザートは素晴らしい。
さりげない甘味。
蕎麦と寒天,両方の素材の味。
小ささといい、大変に気に入りました。

ランチは他に
「赤いせいろセット」
「鴨せいろセット」
「たぬき蕎麦セット」
などいろいろあって
この季節は限定で桜せいろなども打っているよう。

基本的に金土日のみの営業なので
いらっしゃる前は是非電話かHPでご確認の上どうぞ〜♪



お店のHP




*高遠彩子3月〜5月のライブ出演予定*


posted by aya at 12:32 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>豊島区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする