- 浅草「三代目 松月庵」
- 新年に入って三軒目♡
- 上野「味喜庵」(二日続けて本陣坊系!)
- 浅草「めん公望」
- 浅草「寺方蕎麦 長浦」
- 浅草「蕎亭 大黒屋」
- 浅草「なお太」
- 浅草「蕎亭 大黒屋」
- 浅草「翁そば」
- 浅草「じゅうろく」
- 鶯谷「公望荘」
- 浅草橋「御清水庵 宮川」
- 浅草「手打 恒(つね)」
- 浅草橋「江戸蕎麦手打處 あさだ」
- 浅草「尾張屋」
- 浅草「尾張屋」めずらしく本店♪
- 浅草「手打そば やぶ茂」
- 浅草「丹想庵 健次郎」(バースデー蕎麦♪)
- 浅草橋「御清水庵 宮川」利き蕎麦の会
- 家族揃って「並木藪蕎麦」!
- 浅草「蕎麦 阿娑嚩(あさば)」
- 浅草「寺方蕎麦 長浦」
- 浅草橋「御清水庵 宮川」
- 浅草「尾張屋」(二夜連続)
- 浅草「尾張屋」
- 浅草「並木藪蕎麦」(初めての、並木藪)
- 浅草「並木藪蕎麦」
- 完成!(並木藪蕎麦)
- 浅草「手打蕎麦 おざわ」
- 浅草「尾張屋」& レミ・パノシャン・トリオ!!
- 浅草橋「御清水庵・宮川」
- 浅草「尾張屋」(ここは蕎麦屋ではない )
- 浅草「会津手打そば やかた」(東北を食べよう!その1)
- 浅草橋「手打ち 更里」
- 浅草橋「江戸蕎麦手打処 あさだ」
- 浅草「並木藪蕎麦」(雨の午後、いつもの藪。)
- 合羽橋「そば清」
- 浅草「丹想庵 健次郎」
- 竜泉「スターと角萬」
- 浅草「尾張屋」
- 浅草「寺方蕎麦 長浦」(食通街)
- 合羽橋「めん公望」(19hours〜ハシゴ蕎麦)
- 花、ちる、もん
2022年01月19日
浅草「三代目 松月庵」
家の事情で小さい頃から浅草にどっぷりたっぷり
慣れ親しんできた私。
最近お気に入りのお店が増えましてね〜 (≧∇≦)
その名も「三代目 松月庵」。
店名は劇画調だが店の佇まいはモダンで親しみやすい感じ。
入り口左手の張り紙、
「茨城・神田山産の常陸秋そば使用」
「十割手打ち蕎麦」
の文字が眩しい〜〜〜 (≧∇≦)
まだ新しいだけに、明るく清潔感あふれる店内。
スクリーンをうまく使って
各テーブルが個室風になっているのがすごい。
ここはとにかくメニューが盛り沢山で楽しい!
町蕎麦屋だった松月庵を三代目が一昨年、十割手打ちの店として
スタートさせたというこちら。
お蕎麦は「常陸秋そば使用の十割手打ち」ながら
「初代のカレーライス」をはじめ
「かつ丼」「かつ重」「天重」「親子丼」
「二代目女将お手製 ぬか漬け」
など町蕎麦屋時代のお客さんを
大切にしているんだなあ〜と感じられるメニューも充実。
いいなあーこういうの!!
それでいて
「からすみ蕎麦」や「湯葉とじせいろ」「彩り海鮮のアクアパッツァ」
なんていう、三代目のヤル気とセンスを感じる創作系メニューもあるのだからたまらない。
もー、このからすみ蕎麦、
めっちゃ惹かれるんですけどー!! (≧∇≦)♡
お酒も充実しまくりなので目移りしたが
今夜は寒いので、熱燗でおすすめの「黒澤80」。
ん〜〜〜っ!!いいですね〜っ
こういう野菜いっぱいの家庭的なお通し出してくれるところに
ワタクシめっぽう弱いです。
うれしいなあ〜
「牡蠣のオイル漬け」
みっちりねっちりとした食感。
牡蠣の旨味が凝縮されて、お酒が進んじゃう〜
「ふわ出汁巻きたまご」
名前に惹かれて注文したこちら。
ふっくら豊かで美しい〜♡
あれ?でも「出汁巻き」というには甘い、
東京の「玉子焼き」みたいな香りがしてる・・・?
と思ったらその通りしっかり甘くて「出汁巻き」というよりは
「玉子焼き」でした。(下町浅草ですから!(^^))
食感はジューシーで最高!!
私は断然「出汁巻き」派ではありますが
こういう甘い系の玉子焼きは
添えられたおろしにお醤油垂らして食べると
美味しいんですよね〜!おろしバンザイ (≧∇≦)
紫蘇もちぎって一緒に食べるとさらに美味♡
「桜海老のかき揚げ」
うっひょー!美味しそう〜!!
お塩はすでにかかっているとのことなのでそのままぱくり。
うっまーーー!!
これ以上無理というくらい繊細なサクサク感。
お塩だけでなくお醤油で下味がついてるようなしっかりした味で
もうこのかき揚げだけでいくらでも飲めちゃいそう。
(注:酒量だけは小鳥です)
強いて言えば桜海老がちょっと少なく衣が多めなのだが
それでもこんなに美味しいって凄い!
これは次回も頼みたいなあ〜♡
そして、いよいよ・・・
私の胸を焦がすこの絶景をご覧ください。
「二種もり(せいろと田舎)」!!
「せいろ」と「田舎」がある店はたくさんあるが
やっぱり二種もりにしてくれるとときめきが違うんですよねえ〜
どうです、この美しきコントラスト!!
まずは「せいろ」から・・・
目が覚める、濃厚なかぐわしさ!!
まず出会うのはムワワワ〜としたたくましさだが、
それが最後には豊かでバランスの良い、
まさに常陸秋そばらしい香りにおさまる感じ。
素晴らしいーー!おいしいーーー!!
(これだけ書いてまだ食べていないことにご注目(笑))
口に含むとしっかりはっきりした舌触り、やや硬めで強靭な食感。
しかしそれも食べ進むうちにだんだんと優しく食べやすくなった。
味わいも濃厚で、もうもうもうとにかく食べている間じゅう
しあわせ、恍惚!!
「田舎」
箸先から寄せた香りは、黒くジワーッと低いイメージの香り。
華やかに香るこうばしさではないので
香りは「せいろ」より意外に地味な印象だ。
かなりの太打ちでネッチリしっかりした質感なので
もぐもぐ噛むお蕎麦なのだが
そこから溢れる味わいがとにかくすごい。
どこかで嗅いだことのあるめちゃくちゃ美味しい味わい・・・
と思ったら、なんとよもぎでした!!
よもぎっぽいお蕎麦は過去に食べた経験ありますが
この美味しさは凄いなあ〜
蕎麦汁は下町らしく?
がっつり甘い。
鰹の濃厚な旨味+甘味!!
特筆すべきはこの蕎麦湯。
びっくりするほど濃厚なのだが、
濃厚なだけなじゃなく味が激うま!
上質なお蕎麦の味もするんですが、
なぜか樽酒のような香りがそれを包んでるんですよね〜
お櫃のごはんみたいな、日本の美しい香り♡
さー蕎麦湯も飲んでもうフィナーレ、かと思いきや、
このあと凄いデザート食べちゃうもんね〜
ガマンできませんでした、「からすみ蕎麦」!
自家製のからすみが嬉しくて笑っちゃうほど贅沢にたっぷり。
添えられたオイルをかけて食べると・・・
こんなん美味しいに決まってるやろーーーーーー!! (≧∇≦)
もうなんというか、これはイタリアンですね。
でもボッタルガのパスタよりはすっきり粋な感じがあって
それはやはりこのお蕎麦の美味しさゆえだと思うんですよね〜
これだけ美味しいお蕎麦を種物で食べちゃうのはもったいない、
と心乱れつつ、でも今この逢瀬を精一杯楽しみたい、
と無我夢中で完食しました♡
この日はスクリーンを隔てた隣のテーブルの会話が面白すぎて
気分的にはかなりディープな浅草を体験したのですが笑笑
(某有名芸術系女子大学生二人がその日出会ったらしいアイドル好きのおじさんふたりに
キャバクラとガールズバーの違いを説明していました・・・)
私がこの店を好きな理由は、もちろんお蕎麦の美味しさもあるが、
家族が一丸となって、お客さんにとって居心地の良いお店を
一生懸命、謙虚に続けてきたのが伝わってくるから。
通いたくなっちゃうんだよなあー
こういうお店は・・・
冬のうちに、牡蠣蕎麦も食べに来なくっちゃー! (≧∇≦)
2022年01月03日
新年に入って三軒目♡
新年に入って三軒目のお蕎麦。
お蕎麦屋さんは年末忙し過ぎて
新年はお休みのところが多い中、
やっているお店を狙っては愛を繋いでおります。
本日はマイ・ファースト蕎麦屋、尾張屋。
日本でただ一軒、私が「もりそば」でなく
「ざるそば」を頼む店です♡
http://ayakotakato.seesaa.net/article/148853108.html
2021年12月29日
上野「味喜庵」(二日続けて本陣坊系!)
「二日続けて本陣坊系!」
前回の続き〜
一人で神田「味喜庵」に行き、久々に感動、大興奮した翌日、
私は家族と茨城へ小旅行に出かけた。
父の希望で春風萬里荘を訪れ、日動美術館も楽しんで
素晴らしき師走の休日を過ごした。
しかし我が家の家族旅行で毎度困るのが食事。
何しろ父は私が「イタリア生まれの武士」と名付けた程、個性的かつ自由な人で、
食事の店を前々から予約するなんてとても無理。
もちろん予約自体は私がするのだが、直前までフリーダムでいたい父に
どんなものが食べたいかを何日も前に尋ねるとか
「今日は夜は◯◯時にここに行きます」とか予定を決めるのがまず無理なのだ。
というわけで夜食べるところが何も決まっていないままの茨城からの帰路、
車の中であらためて訊くと(直前なら訊いていいんです)
なんと母が「お蕎麦なんていいんじゃない?」と言うではないですか〜!
父もそれでいいと言うので、さあそれからが大変。
私は私の持てる限りのお蕎麦屋さん知識をフル回転させ数十分間、
今日のこのシチュエーションに合った店を洗い出し、選び出し!!
こう言うときの私の集中力と
何としても成し遂げたいという情熱は我ながら凄い。
やはり家族みんなでなので、
お蕎麦だけでなくおつまみが充実しているお店がいいし
できれば個室でゆったりしたい。
大衆的な感じもいいが、今日のこの感じだと
ちょっと雰囲気もいいお店がいい。
そこに閃いたのが、昨日行った神田の「味喜庵」( •̀ .̫ •́ )✧
しかしその日は土曜日で神田「味喜庵」はお休みなので
上野にある味喜庵に行くことに決定〜!
外にあるメニューからして楽しそう〜!
通されたのは広くはないが個室になっているテーブルで
居心地のいい席でよかったー!
お腹が空いている父はこの店の様子に大満足のようで
壁に貼ってある写真付きのキャッチーなメニューにさっそく引っ掛かり
「これ全部取ろう!」とか言い出します (≧∇≦)
えっ全部!?ほんとに?と確認すると
「下仁田ネギ」と「出汁巻き卵焼き」は外せないらしいので
じゃあそれいきましょう!
「栃尾の油揚げ」もいいな〜
お通しからして大変美味しい。
「ぶり刺し」
私の熱いリクエストで頼んだぶり刺し。
脂がガッツリ乗ってるのにとても美しい脂感でおいしい〜!!
「〆鯖」
なにせ鯖が好きすぎて一生分を先取りで食べてしまい
7年ほど前にアニサキスアレルギーになった私です( ̄▽ ̄)
最近は勝手に解禁して食べちゃってます〜
ああ〜天国の味がする〜
「下仁田ネギ」
父が一番に目をつけてオーダーしたので期待しちゃったのですが
意外とフツウでした〜
私、家でもよくこういったものを食べるもので(^^;)
「穴子天」
これが美味しかった。
大きくはないが旨味濃厚、臭みゼロの素晴らしい穴子!!
衣はパリパリではなく優しい薄衣で上品な美味しさ。
これいいですねえ〜
「ゲソ焼き」
これも父のリクエスト。
これが見た目以上に美味しかった!
歯応えある部分とやわらかでしっとりした部分があり、
焼きの香ばしさがたまらない。
「出汁巻き卵焼き」
ふっくら美しい、いい眺め!
美しい出汁巻きはどうしても断面を撮りたくなる私。
味としては出汁薄め、甘みしっかりめで
出汁巻きというよりは東京の卵焼きの感じ。
「出汁巻き卵焼き」っていう名前だからいいのかな? (≧∇≦)
「牡蠣フライ」
家族みんなの大好物牡蠣フライ。
大粒でふっくら、衣もサクサクでみんな大喜び!
素晴らしくおいしい!!
そしてついにクライマックスへ。
みんな好きなお蕎麦をそれぞれに注文!
「九条葱おろしそば」
とりあえず九条ネギしか見えない豪快な姿!
大根おろし、鰹節、九条葱、刻みどんこ、揚げ玉、揚げ餅、
のお蕎麦。
覗き込んだらちょっとだけお蕎麦が見えました (≧∇≦)
「ぶっかけそば」
山菜、おろし、三陸若布、かつお節、九条葱、揚げ玉。
そして私は「大海老天もり」にしちゃった!
「大海老天もり」
海老はぷりぷりで美味しかったが
さっきの穴子天と比べるとちょっと衣が頼りない感じかな?
本陣坊系らしい綺麗なお蕎麦。
もともと本陣坊系のお店のお蕎麦には
「香りはあまりないけれど色々食べ飲みした後に
喉越しよくツルッと食べられる粋な蕎麦」
という認識を持ってきた私。
しかし昨日、10年以上ぶりの本陣坊系として
神田「味喜庵」に行ってみて、その鮮烈な香りに感激させられたのだ。
この上野「味喜庵」でも期待の高まるところ、だったが・・・!?
あらー
なんだかこちらは全然香りませんでした。。
口に含むと驚くほど強靭なコシがあり、でも決して硬いわけではなく
噛み締めるたびに弾むよう。
味わいもスッキリで、やっぱりここのお蕎麦は飲み食いした後の
〆用のお蕎麦だなあ〜と実感。
天もりの野菜天と一緒に食べると
めちゃめちゃ美味しかったので無問題!!
(実は私天せいろが大好物なのに
お蕎麦をお蕎麦だけで食べたすぎて普段は全然オーダーできないもので〜 (^^;) )
「鴨せいろ」も一口もらいましたが、王道の美味しさでした♡
まあ〜 とにかく楽しかったこと楽しかったこと!
家族全員大喜びで「こんなにいいお店を選んでくれてありがとう」と
ものすごく感謝されちゃいました。
ううっ うれしい、必死で選んだ甲斐あった!
そうなんですよねえ〜
私はついいつもお蕎麦命、お蕎麦の香り命過ぎて
そこに向かって突進する人生を歩んでいるけれど
人と行く時はそのシチュエーションによって
どんなお蕎麦屋さんがいいかが全然違ってくる。
今日みたいな日には本陣坊系のお蕎麦屋さんはやっぱりピッタリ。
他の本陣坊系のお店にもまたいろいろ行ってみよーっと!
一人で神田「味喜庵」に行き、久々に感動、大興奮した翌日、
私は家族と茨城へ小旅行に出かけた。
父の希望で春風萬里荘を訪れ、日動美術館も楽しんで
素晴らしき師走の休日を過ごした。
しかし我が家の家族旅行で毎度困るのが食事。
何しろ父は私が「イタリア生まれの武士」と名付けた程、個性的かつ自由な人で、
食事の店を前々から予約するなんてとても無理。
もちろん予約自体は私がするのだが、直前までフリーダムでいたい父に
どんなものが食べたいかを何日も前に尋ねるとか
「今日は夜は◯◯時にここに行きます」とか予定を決めるのがまず無理なのだ。
というわけで夜食べるところが何も決まっていないままの茨城からの帰路、
車の中であらためて訊くと(直前なら訊いていいんです)
なんと母が「お蕎麦なんていいんじゃない?」と言うではないですか〜!
父もそれでいいと言うので、さあそれからが大変。
私は私の持てる限りのお蕎麦屋さん知識をフル回転させ数十分間、
今日のこのシチュエーションに合った店を洗い出し、選び出し!!
こう言うときの私の集中力と
何としても成し遂げたいという情熱は我ながら凄い。
やはり家族みんなでなので、
お蕎麦だけでなくおつまみが充実しているお店がいいし
できれば個室でゆったりしたい。
大衆的な感じもいいが、今日のこの感じだと
ちょっと雰囲気もいいお店がいい。
そこに閃いたのが、昨日行った神田の「味喜庵」( •̀ .̫ •́ )✧
しかしその日は土曜日で神田「味喜庵」はお休みなので
上野にある味喜庵に行くことに決定〜!
外にあるメニューからして楽しそう〜!
通されたのは広くはないが個室になっているテーブルで
居心地のいい席でよかったー!
お腹が空いている父はこの店の様子に大満足のようで
壁に貼ってある写真付きのキャッチーなメニューにさっそく引っ掛かり
「これ全部取ろう!」とか言い出します (≧∇≦)
えっ全部!?ほんとに?と確認すると
「下仁田ネギ」と「出汁巻き卵焼き」は外せないらしいので
じゃあそれいきましょう!
「栃尾の油揚げ」もいいな〜
お通しからして大変美味しい。
「ぶり刺し」
私の熱いリクエストで頼んだぶり刺し。
脂がガッツリ乗ってるのにとても美しい脂感でおいしい〜!!
「〆鯖」
なにせ鯖が好きすぎて一生分を先取りで食べてしまい
7年ほど前にアニサキスアレルギーになった私です( ̄▽ ̄)
最近は勝手に解禁して食べちゃってます〜
ああ〜天国の味がする〜
「下仁田ネギ」
父が一番に目をつけてオーダーしたので期待しちゃったのですが
意外とフツウでした〜
私、家でもよくこういったものを食べるもので(^^;)
「穴子天」
これが美味しかった。
大きくはないが旨味濃厚、臭みゼロの素晴らしい穴子!!
衣はパリパリではなく優しい薄衣で上品な美味しさ。
これいいですねえ〜
「ゲソ焼き」
これも父のリクエスト。
これが見た目以上に美味しかった!
歯応えある部分とやわらかでしっとりした部分があり、
焼きの香ばしさがたまらない。
「出汁巻き卵焼き」
ふっくら美しい、いい眺め!
美しい出汁巻きはどうしても断面を撮りたくなる私。
味としては出汁薄め、甘みしっかりめで
出汁巻きというよりは東京の卵焼きの感じ。
「出汁巻き卵焼き」っていう名前だからいいのかな? (≧∇≦)
「牡蠣フライ」
家族みんなの大好物牡蠣フライ。
大粒でふっくら、衣もサクサクでみんな大喜び!
素晴らしくおいしい!!
そしてついにクライマックスへ。
みんな好きなお蕎麦をそれぞれに注文!
「九条葱おろしそば」
とりあえず九条ネギしか見えない豪快な姿!
大根おろし、鰹節、九条葱、刻みどんこ、揚げ玉、揚げ餅、
のお蕎麦。
覗き込んだらちょっとだけお蕎麦が見えました (≧∇≦)
「ぶっかけそば」
山菜、おろし、三陸若布、かつお節、九条葱、揚げ玉。
そして私は「大海老天もり」にしちゃった!
「大海老天もり」
海老はぷりぷりで美味しかったが
さっきの穴子天と比べるとちょっと衣が頼りない感じかな?
本陣坊系らしい綺麗なお蕎麦。
もともと本陣坊系のお店のお蕎麦には
「香りはあまりないけれど色々食べ飲みした後に
喉越しよくツルッと食べられる粋な蕎麦」
という認識を持ってきた私。
しかし昨日、10年以上ぶりの本陣坊系として
神田「味喜庵」に行ってみて、その鮮烈な香りに感激させられたのだ。
この上野「味喜庵」でも期待の高まるところ、だったが・・・!?
あらー
なんだかこちらは全然香りませんでした。。
口に含むと驚くほど強靭なコシがあり、でも決して硬いわけではなく
噛み締めるたびに弾むよう。
味わいもスッキリで、やっぱりここのお蕎麦は飲み食いした後の
〆用のお蕎麦だなあ〜と実感。
天もりの野菜天と一緒に食べると
めちゃめちゃ美味しかったので無問題!!
(実は私天せいろが大好物なのに
お蕎麦をお蕎麦だけで食べたすぎて普段は全然オーダーできないもので〜 (^^;) )
「鴨せいろ」も一口もらいましたが、王道の美味しさでした♡
まあ〜 とにかく楽しかったこと楽しかったこと!
家族全員大喜びで「こんなにいいお店を選んでくれてありがとう」と
ものすごく感謝されちゃいました。
ううっ うれしい、必死で選んだ甲斐あった!
そうなんですよねえ〜
私はついいつもお蕎麦命、お蕎麦の香り命過ぎて
そこに向かって突進する人生を歩んでいるけれど
人と行く時はそのシチュエーションによって
どんなお蕎麦屋さんがいいかが全然違ってくる。
今日みたいな日には本陣坊系のお蕎麦屋さんはやっぱりピッタリ。
他の本陣坊系のお店にもまたいろいろ行ってみよーっと!
2020年10月07日
浅草「めん公望」
生まれついて浅草とは深ーいご縁がある私。
住んだことはないし三社祭に参加したこともないが
小さい頃から慣れ親しみまくった街なのだ。
魅力的な飲食店が多くお蕎麦屋さんもいっぱいあって楽しい街だが
たまに来るとどこも混んでるし
お店がたくさんありすぎて困っちゃいませんか?
今日はお蕎麦がすごーく美味しい穴場の名店をご紹介しまーす♪
以前は河童橋の方にあったのだが、こちらに移って久しいこちらのお店。
お好み焼きで有名な「染太郎」もある菊水通りにある。
一見、あんまりお蕎麦屋さんぽくない外観?
でもよく見ると和風の立派な看板も出ているんですよ〜
出ているのですが・・・
パステルカラーの洗濯ピンチハンガーに干されたザルたち・・・ (≧∇≦) (≧∇≦) (≧∇≦)
せっかくの素敵な看板がもったいない、とつい思ってしまうが
そーんなことより、この飾らなさ、ユルさ、和みますよね〜
近づくと扉にはユニークな張り紙も。
「母子家庭半額」
「飲食店の方15%引き」
別々の味わいを持って胸に響く張り紙。
いや〜、店主の人となりを早くも垣間見たようで
ますます和みます〜〜 (≧∇≦)
店に入ると泰然としたムードの、人柄の良さそうな店主が迎えてくれ、
お好きなお席にどうぞと言われる。
店内も飾らぬ簡素な雰囲気。
全面ガラスなので明るい自然光が嬉しいが、
店内から見ても一番目立つのは
洗濯ピンチハンガーとザルかも・・・ (^^;)
そしてそれまでお客さんがいなかったからか、
ここでBGMをかけてくれた。
なんとクラシック、しかも交響曲。
壮大な響きに身をまかせつつメニューを見る。
私のお目当はもちろん「もり」と「田舎」の2種もり♡
壁のメニューの素朴な文字と絶妙な間?のある貼り方がまた、
なんとものどかな味わいがある。
しかし木札のメニューの構成がわかりづらかったのでよーく見ると、
どうもこれは左から順に掲げてあるらしい。
店主に訊くと
「アレ〜ッ ほんとですねえ〜、へんですねえ〜、なんでこうなってるんだろう?」
とのどかなお返事で、またまたこちらものんびりした気分になる。
いいなあーここ!
本日は残念ながら「田舎そば」は打っていないということで
「二種もり」を楽しみにしていた私はものすごくがっかりしてしまったが
ないならないで、「もり」だけを心ゆくまで愛そうと思い直す。
「にしん棒煮」
甘辛く、濃〜く煮込まれたにしん。
ふっくらというよりはちょっとパリッとした食感。
そして早々に愛する人との対面となり目も心も奪われる。
周りの景色を一瞬で洗い清める、この存在感。
はあぁ〜〜〜〜っっ
やわらかい自然光の中で眺むこの美しさ!!
「もりそば」の眺めは世界遺産となるべき日本の景色であるといつも思う。
近づくほどにあまりに美しく、思わず見入らずにいられない。
見た目からおいしさがバキンバキン伝わってくる蕎麦である。
繊細な美しい平打ちで、肌の色が均一でなく素朴なムラ感があり、
かすかなホシが無数に散りばめられている。
箸先からふわぁーっと香るかぐわしさが私の脳を染める。
最高にフレッシュでさわやかな野生!!
長野かな?と思ったら秋田、山形、栃木のブレンドとのこと。
そして食感がまた凄い。
口に含むと、極上のふわっとした感触に迎えられ、
そこから風味がパーンと広がって感激!
こんなに細いのにやさしい素晴らしいコシがあり、とにかくお見事としか言いようがない。
このお蕎麦超おいし〜〜〜〜〜いぃぃぃ!!!
「かしわせいろ」
お蕎麦だけであんっっっなに美味しいのに
こういうことをされては大変困るのだが
この「かしわせいろ」がまた激烈に美味しい。
唐揚げのようなまんまるの鶏肉がごろんごろん豪快に入っていて
つゆも完璧な美味しさ!!
がっつり感がありつつも上品なまとまりがあり、全体のバランスが完璧だ。
うーん・・・お蕎麦だけで食べたいのにやめてほしい・・・
これ美味しすぎますよ・・・
しかもアホな私は今日「田舎そば」がオーダーできなかった悲しみから
なぜか温玉トッピングをオーダーしてしまいまして (^^;)
「もりそば」用に (^^;)
私は生卵とか温泉卵が大好物なのだが
彼らのスゴイところは、イマイチなお蕎麦でも、たとえ乾麺蕎麦でも
突然数段美味しいお蕎麦に変身させてくれるところなんですよねえ〜〜っ
しかしこの「めん公望」のように、お蕎麦だけで美味しすぎるお店では
全く不要なんですけど・・・
しかしこの温玉のおかげで意外な発見もあり。
ここの蕎麦つゆは比較的出汁感が少なく、
醤油がストレートに伝わるやや個性的な汁なのだが
そこに温玉が入るとばかうまに!! (≧∇≦)
このベストマッチっぷりは危険である。
「もりそば」は「もりそば」だけで食べたいのに、
もう、ほんとに、やめてほしい・・・
これまた食べたい・・・
食後はなぜか店主がテーブルの真横にドンと立ち、
結構長々と話をしてくれた。
泰然とした口調で話題が豊富で学校の先生みたいだが、
そう、この方は蕎麦教室の先生でもあるのだ。
この人の蕎麦教室は楽しいだろうなーと想像できるし
蕎麦屋の店主としても、人柄って本当に大切だなあと思わされる。
ちなみにこの店がある「菊水通り」は
かつて「菊水道場」というユニークな居酒屋があったためについた名前だそうで
しかもこの「めん公望」はその「菊水道場」があった場所なのだそう。
へえー知らなかった!
そして本日のお蕎麦の配合は「14対1」だったそうで・・・
あの超絶素晴らしいもりそばの思い出があるだけに
その数字が大変深いものに思えた。
次回は電話で確認して田舎があるときに来るんだぁーーー!!
2020年10月02日
浅草「寺方蕎麦 長浦」
どこへ行っても「もりそば」一本の私だが、
中には例外もある。
例えばこの店(下記URL)は、私が「もりそば」を注文しない全国でただのひとつの店だが、
それはごく幼い頃から家族と行っていて
その頃からのハズせないメニューがあるためであり、例外中の例外である。
(例→http://ayakotakato.seesaa.net/article/373042043.html)
それ以外の店で種物が食べたい時は
「種物も食べるけどもりそばも絶対食べる」
という作戦?を取ることになる。
しかしこちらのお腹は一つなので話は大変悩ましい。
この店も、種物が美味しすぎて悩ましいお店の一つ。
まあ〜もうなんだかおつきあいが長すぎて
私の彼氏か家族かって気がしてきてしまうような外観なのだが、
相変わらずこの佇まいにはシビレる。
並んだ看板のずっしりしたカッコよさ!!
「妙興寺そば」「そば雲水」
私にとっては歌舞伎の「まねき」みたいなもので
憧れのスターの名が此処に並んでいるのです(≧∇≦)
そしてこの暖簾。
カーッ たまりゃん!!
こうこなくっちゃねえー(≧∇≦)
浅草は時節柄どこもガラーンとしているが
本日この長浦はなんと待ちが出ている人気ぶり。
ごく小さな店なので仕方がないのだが、
私も外で数分、中の席でも少し待って、
やっとテーブルにつくことができた。
店内は渋さを極めているが
花番さんの花のような笑顔と明るい声が
いかにも甲斐甲斐しい。
さて問題のメニューを眺めますよ。
冒頭に書いた通り、普段なら1行目の「もりそば」一択の私なのだが
此処は種物がいろいろと図抜けて美味しいので
そういうわけにはいかないのである。
ちょっと見かけないメニューも多いでしょう?
「油そば」
「妙興寺そば」
「雲水そば」
「葛引きそば」
など。
説明が遅くなったが、店の外の看板にもあった
「妙興寺そば」というのはこの「長浦」の一番の特徴である。
愛知県一宮市の妙興寺に江戸時代から伝わる「蕎麦覚書」を元に
先々代が店を始めたのだ。
故に「寺方蕎麦 長浦」と名乗っている。
私の記憶ではその「蕎麦覚書」には
蕎麦は打ってから一晩以上寝かせる、と書いてあったはずである。
そしてその蕎麦の食べ方、アレンジとしては
冷たい蕎麦の上に千切り大根を載せる、というのが代表的なもので
それがこの「長浦」の看板メニュー、「妙興寺そば」となっている。
今日は久々だし、是非その「妙興寺そば」を食べようと思っていた。
しかし・・・
私にはどおお〜しても大好きな人が他におりまして。。。
その人ね、本当に本当にスゴいんです♡
まず注文してしばらくしたら
厨房から「ゴ〜ゴゴ〜」と地鳴りのような
低い音が長い間響いてきます。
そしてやっとお会いできたその人の神々しいまでのお姿ときたら!!!!
「雲水そば」
なんという美意識。
なんという世界。
あなたは枯山水ですか?
心打ち震えすぎて激写しまくり。
みなさんこれ、とろろ蕎麦じゃあないんですよ〜(≧∇≦)
なんだと思いますか?
なんと、「大根おろし」なんです!
このなめらかな表面からは想像できないですよね?
たーっぷりの大根おろしの下に、お蕎麦さんがぎっしり控えています。
しかもこの大根おろしがですね、
見てお分かりでしょうが
そんじょそこらの大根おろしとは別世界のおろし様でして!!
いったいどうやったらこんなふうにおろせるのかというほど
大変細かくおろしてあるのだ。
あのゴゴゴゴ〜という音に秘密があるのだと思うのだが、
すり鉢でもないし・・・
鮫皮の山葵おろしの大根版みたいなものがあるのかしらん?
とにかくこんななめらかでとろんとろんの大根おろしは
他の何処でも食べたことはない。
その美味しい大根おろしと絶品の手打ち蕎麦に
蕎麦汁ぶっかけて食べたら、美味しすぎて悶絶しますって!!
ああ好き・・・何度食べても大好き、雲水さま・・・
こ〜れ〜は〜ねぇ〜〜〜
是非みなさまにも一度体験していただきたい
超越した世界です。
本日あらためて、この「長浦」の悩ましさを再確認しました。
だって「もりそば」は絶対食べたいけれど
この「雲水そば」も次回も絶対食べたいじゃないですか!!(≧∇≦)
でも「長浦」の悩ましさは「雲水そば」だけではないのだ。
もちろん看板メニューである「妙興寺そば」も美味しいし
私もまだ食べたことのないものも含め魅力的な種物がいろいろ。
その中でも私のリピート率が高いのがこちら。
「納豆そば」
この非凡さ。
写真で伝わるでしょうか?
「納豆そば」ってやっているお店は結構あると思うのですが
やはり納豆そのものの味が強烈であることや
そこに合わせる薬味も定番があるので(ネギ、大根おろし、生卵、海苔など)
割とどこで食べても結構似てる印象の種物になるんですよね。
ところが「長浦」の「納豆そば」はこれまたブチ抜けております。
こんな「納豆そば」、他の何処でも食べたことがありません。
まずメンバーの顔ぶれが全然違う。
たけのこ、しいたけ煮、かまぼこ、大根おろし、ネギ、山菜、きゅうり、漬物。
面白い!!
密でなめらかさのある食感のメンバー達が
選ばれているのがわかる。
しかし何よりこの「納豆そば」を非凡なものにしているのは
その納豆そのもの、である。
写真で見てもわかると思うが、これまた「雲水そば」の大根おろし同様、
どうしたらこんなに細かく擦れるのかというくらい
ほぼペースト状になるまで、
なめらかあああああー!!!!
に、擦ってあるのだ。
この強烈になめらか美味しい納豆と、
密&なめらか食感で一般から選抜されたメンバー達と
絶品手打ち蕎麦に蕎麦汁ぶっかけて食べる・・・
何をどうしたらこんなすごい計算ができるのか!?
他の何処でも体験できない、超越した美味しさの
「納豆そば世界」がそこにあるのだ。
いやー これも本当に毎回食べたくなる美味しさ!!
この「納豆そば」は味も素晴らしいが見た目の美しさも非凡である。
この器、思い切り小さいのだ。
小さな器にぎゅっと盛り込まれた、とびきりのメンバー達。
器は小さいけれど量は少なすぎることはなく
大満足の「納豆そば」だ。
最後に、これも毎回外せない「もりそば」。
「もりそば」
この木のせいろが個性的で
ちょっとお寺っぽくていいですねえー
明るめの肌に黒いホシが散らされた、都会の素朴な風情。
箸先から香りを寄せると、さすがは打ちたてではなく寝かせた蕎麦。
ものすごい熟成感が伝わってくる。
しかし嫌味のない美しい熟成感で、
ナッツやゴマのような甘い香ばしさがムンムン。
熟成は数時間で様変わりするので難しいが
「長浦」の熟成はいつも最高のタイミングで出されてくるのがさすがだ。
食感はすこーしだけパキッとする感じがあり
コシもあまりないのだが、舌触りがなんともなめらかで心地よい。
蕎麦汁は少し変わっている。
単体で味わうと出汁の旨味はあるが香りがなく、
醤油を強く感じる甘めの汁なのに
蕎麦をつけるとやたら美味しいのだ。
不思議!!
今日はご紹介できなかったが
ここは「おつまみ」もめちゃくちゃ美味しいので
それはまた次回夜行った時に〜
(明るい声で甲斐甲斐しく働く花番さんが
忙しい中お客さんが入れ替わるごとに
テーブルの上も薬味の器やメニュー立てまで
全て除菌しているのに感心しました!!)
2020年02月19日
浅草「蕎亭 大黒屋」
もうどうなってもいいと思うほど愛している。
知る人ぞ知る名店ではあるが、万人受けする店ではないと思う。
気が向いた時にちょいと行って軽くたぐる、というのには向かない。
店主夫妻が高齢なこともあり近年は予約のみ。
それだけで蕎麦屋としてはハードルがかなり上がってしまう。
値段も安くはなく「せいろ 1300円」から始まる物語。
そうしょっちゅう来られるものではない。
そして何より、店内には不思議な「大黒屋時間」が流れている。
待たされる時は時空が止まったんじゃないかと思うほど待たされる。
私は最高で「お茶が出てくるまでに40分」
という記録を持っている。
(しかもお客さんは私以外に1組しか居なかった!)
それでも、私はもうどうなってもいいと思うほどこの店が好きだ。
観音裏の、この構え。
寒さのせいでなく胸が震える。
外に向かって大きく主張することなく一歩控えた姿。
この緑の間をくぐっていく感じもいい。
細長い店内は掘りごたつ式の座敷席がメインで、壁際には2人用のテーブル席もある。
私は一人で来る時は大体ここに座る。
今夜は他に2組のグループ客。
どちらもここの冬の名物「鴨すきうどんなべ」をメインに楽しんでいる。
そりゃここの鴨鍋は最高においしいからね〜〜(大黒屋の鴨鍋ブログはコチラ)
しかし今日はやっぱりお蕎麦をメインに、
普段の大黒屋を思う存分楽しみたい。
いつ見ても惚れ惚れする、白扇に書かれたメニュー。
「おせいろ 1300円」
「そばがき 1800円」
「そばやきみそ 700円」
他で見たらドン引きな価格設定。
しかし私は、この店を出る時に高いと思ったことは一度もない。
価格以上の感動、物凄い世界が、この後待っているのだ。
「天ぷらちらし」
いかにもかろやかに、バランスよく盛り付けられた天ぷら。
見た目も美しいがその味の素晴らしさときたら!!
一口かじりついただけで笑い出しちゃう天ぷらって凄すぎます。
海老の天ぷらにかじりついた瞬間、まだ口には全部入っていないのに
「同じ天ぷらでなんでこんなにも違うものか!!」
と眼が覚めるように感動し、
と眼が覚めるように感動し、
これからやってくるさらなる美味しさの予感に
キャハハハハー!と笑いだしてしまった私 (≧∇≦)
とにかく衣がおいしい。
揚げ方が別次元にうますぎる。
ふんわりさっくり、中の素材が100倍美味しく感じる天ぷら!!
「玉子やき」
ふるんっふるんっと震えながらテーブルに到着した玉子やき。
東京らしい甘口で、ふっくら極上の食感!
そこにおろしと、ほんの少しだけお醤油をつけて食べるのが
たまらなく美味しいんですね〜〜
玉子やきの背後におろしとお醤油が見えると思うんですが、
そのお醤油の量にご注目。
カーーッ 粋だよねえ〜 (≧∇≦)
そしてメニューに戻らせていただきますが
毎度毎度私の胸を揺さぶり惑わす憎い憎いこのお二方をご覧ください。
「普通そばがき」
「妙高あらびきそばがき(こそば使用)」
そんなもんどっちも食べたいにい決まってるでしょう!?!?
と叫びたいがお値段とお腹の都合上一つに決めなくてはなりません。
微粉の「普通そばがき」もそりゃあそりゃあ腰抜かすほど美味しいんですが、
本日は「映え」狙いもありましてこちらに♡
「妙高あらびきそばがき(こそば使用)」
どどーん。
なにかの武器とか、前方後円墳とかではありません。
私はこの大胆な器も大好きです♡
見入れば、そこは宇宙。
ウッ・・・
わかってはいたものの、そこに在るものの凄みに、私は固まる。
この粗挽きの粒たちと、もっちりした肌の調和。
モワーー!と強烈に香ってくる、最高のかぐわしさ。
えーんえーん
こんなに素晴らしいのものを、
私の口に入れちゃっていいんですかあ〜
入れちゃいますよ〜
エイ
ああああああああ
ああああああああああああああ
超越、としか言いようのない異次元の美味しさ・・・
なにをどうしたら、ここまでの世界に到達できるのか?
まずはこの、胸をかき乱されるほどのかぐわしさ。
こうばしさと、王道の蕎麦の穀物感に満ちた馥郁たる香り。
食感は、ねっとりとふっくらの絶妙なバランスで
そこに散りばめられた粗挽きの粒感がもうただただニクイ加減である。
荒いのだが、ことさらでない。
見た目よりはずっと優しい。
しかし一歩控えつつも口中全体に主張してくる粗挽き感が、
なんとも洗練された田舎の風情である。
そしてそれらだけに酔う間もなく、舌にぎゅうぎゅうと押し込まれてくる
このグルタミン酸を感じる強烈な、濃厚な旨みはなんなのでしょう!!
これが穀物だけから生まれる旨みって凄すぎる。
愛する愛するお蕎麦の旨みが、こんなに凝縮されて口の中で爆発されたら
私はもうもうもう、
うお〜ん うお〜んと吠えるか、むせび泣くしかないわけなのですが
それはさすがにおかしいので私は先ほどからそれを我慢して
ただただこの超越した世界と、壊れていく自分を見つめるしかないわけです・・・
壊れすぎて
「すべてのそばがきがこうあってほしい」
なんていう傲慢な?フレーズが脳に点滅してしまうほどの
飛び抜けた美味しさ。
これが1800円でよかったとおもいます・・・
じゃないと私猫みたいに毎日ここにきてしまいます・・・
本命の「おせいろ」が来る前にこんなに壊れてしまいましたが
ここではこれが通常運転。
なにしろ何を頼んでもケタ違いに美味しいのだから、
そりゃあ予約のみだろうが多少待たされようが
「だから何?」というくらい、私はこの店を愛しているのだ。
「おせいろ」
気がつけば、私はあなたしか見えない。
両隣のテーブルの賑わいも、今日ここに来るまでにあったことも全て忘れ、
吸い込まれるようにその美しさに見入る。
日本が世界に誇るべき絶景が、ここに在る。
暗めの肌に無数の粗挽きの粒をはらみつつも
どこまでも繊細で優しい風情の、極細の平打ち。
ここの「おせいろ」を愛してやまない私は
これから無限の宇宙に引きずり込まれる覚悟を決め、そこに飛び込む。
鼻腔から脳を染める、甘みのない深く渋い香ばしい香り。
ちょっと日本離れした、ヨーロッパの蕎麦粉などにあるような
外皮のしぶーいスモーキーな香りをうんと綺麗にした感じ、
のかぐわしさに新鮮にビックリする。ここまでやるかー!
口に含んでさらに驚く。
ピキーッと潔いまでに、ギンギンに冷たくしめられているのだ。
この冷たさにしてこんなにも香るとは、
もう奇跡とか魔法とかそういうレベルの話である。
噛み締めてさらにシビレる極細の繊細さ、密な平打ちの質感。
私の大好物の、中国の干し豆腐を思わせる密な肌だ。
しかし食感は干し豆腐とは無論別物で、ことさらな弾力やコシを感じないのに、
歯で簡単には噛み切らせない、でもやわらかい、小慣れたコシ。
その上、噛み締めずとも舌にのっただけでぎゅうぎゅう押し込まれてくるような
濃厚な味わいに見舞われ、完全にノックアウトされる。
先程のそばがき同様、グルタミン酸系強烈な旨味。
粗挽きゆえ、ぷつぷつとした刺激も感じるがそれもことさらではなく、
すべてが繊細さと優しさと超越した洗練の中にある。
これだけあらゆる方向から私に襲いかかり盲目にしてしまう麻薬的な魅力。
自分の中を駆け抜ける衝撃的と言っていい美味しさと、
またまたむせび泣きたいほどの感動の渦の中で
「私はあなたに全てを捧げたい。」
と澄んだ熱い思いを一心に捧げつつ、
その相手をあっという間に全部食べちゃったこの矛盾に満ちた愛の世界。
毎度毎度私を狂わせる、とんでもなく超越した美味しいものばかり出すこの店の壁には
こんな書き物が。
「何でもないありふれた手打せいろそば」
いやいやいやいや・・・
いかにも一茶庵「友蕎子」片倉康雄さんの直弟子のお店らしいが・・・
かっこいいにもほどがあるでしょーーーー!!
(その下の靴べらコレクションもなんだか微笑ましい(^^)
ブーツスタンドもあるよ!)
ここのもうひとつの名物と言っていい
ひょうひょうとした個性の素敵なおかみさんが
少しお元気がないのが心配だったが・・・
店主はバッキバキにお元気!!
一言話しただけでその頭脳のキレっぷりが伝わる、
はっきりとしたエネルギッシュな物言いにホッとする。
この宝物のような店は、ずっとここにあってほしいのだ。
私が蕎麦屋について書き続ける理由はこんなところにある。
宝物のような店は、毎日毎日、何十年も宝物のような店であり続けるのに
それは人々の舌と記憶の中だけに、それぞれに残るばかりで、
記録としては何も残らない。
写真はあっても、その味や、雰囲気や、そこに流れていた時間は残しようがない。
私はなんとか、そのほんの少しのかけらでも残したくて。
稚拙な私の筆でも、何かをあらわし残すことができたらと
そこで私が感じた全てを、こうして書き続けているのだ。
とにかく衣がおいしい。
揚げ方が別次元にうますぎる。
ふんわりさっくり、中の素材が100倍美味しく感じる天ぷら!!
「玉子やき」
ふるんっふるんっと震えながらテーブルに到着した玉子やき。
東京らしい甘口で、ふっくら極上の食感!
そこにおろしと、ほんの少しだけお醤油をつけて食べるのが
たまらなく美味しいんですね〜〜
玉子やきの背後におろしとお醤油が見えると思うんですが、
そのお醤油の量にご注目。
カーーッ 粋だよねえ〜 (≧∇≦)
そしてメニューに戻らせていただきますが
毎度毎度私の胸を揺さぶり惑わす憎い憎いこのお二方をご覧ください。
「普通そばがき」
「妙高あらびきそばがき(こそば使用)」
そんなもんどっちも食べたいにい決まってるでしょう!?!?
と叫びたいがお値段とお腹の都合上一つに決めなくてはなりません。
微粉の「普通そばがき」もそりゃあそりゃあ腰抜かすほど美味しいんですが、
本日は「映え」狙いもありましてこちらに♡
「妙高あらびきそばがき(こそば使用)」
どどーん。
なにかの武器とか、前方後円墳とかではありません。
私はこの大胆な器も大好きです♡
見入れば、そこは宇宙。
ウッ・・・
わかってはいたものの、そこに在るものの凄みに、私は固まる。
この粗挽きの粒たちと、もっちりした肌の調和。
モワーー!と強烈に香ってくる、最高のかぐわしさ。
えーんえーん
こんなに素晴らしいのものを、
私の口に入れちゃっていいんですかあ〜
入れちゃいますよ〜
エイ
ああああああああ
ああああああああああああああ
超越、としか言いようのない異次元の美味しさ・・・
なにをどうしたら、ここまでの世界に到達できるのか?
まずはこの、胸をかき乱されるほどのかぐわしさ。
こうばしさと、王道の蕎麦の穀物感に満ちた馥郁たる香り。
食感は、ねっとりとふっくらの絶妙なバランスで
そこに散りばめられた粗挽きの粒感がもうただただニクイ加減である。
荒いのだが、ことさらでない。
見た目よりはずっと優しい。
しかし一歩控えつつも口中全体に主張してくる粗挽き感が、
なんとも洗練された田舎の風情である。
そしてそれらだけに酔う間もなく、舌にぎゅうぎゅうと押し込まれてくる
このグルタミン酸を感じる強烈な、濃厚な旨みはなんなのでしょう!!
これが穀物だけから生まれる旨みって凄すぎる。
愛する愛するお蕎麦の旨みが、こんなに凝縮されて口の中で爆発されたら
私はもうもうもう、
うお〜ん うお〜んと吠えるか、むせび泣くしかないわけなのですが
それはさすがにおかしいので私は先ほどからそれを我慢して
ただただこの超越した世界と、壊れていく自分を見つめるしかないわけです・・・
壊れすぎて
「すべてのそばがきがこうあってほしい」
なんていう傲慢な?フレーズが脳に点滅してしまうほどの
飛び抜けた美味しさ。
これが1800円でよかったとおもいます・・・
じゃないと私猫みたいに毎日ここにきてしまいます・・・
本命の「おせいろ」が来る前にこんなに壊れてしまいましたが
ここではこれが通常運転。
なにしろ何を頼んでもケタ違いに美味しいのだから、
そりゃあ予約のみだろうが多少待たされようが
「だから何?」というくらい、私はこの店を愛しているのだ。
「おせいろ」
気がつけば、私はあなたしか見えない。
両隣のテーブルの賑わいも、今日ここに来るまでにあったことも全て忘れ、
吸い込まれるようにその美しさに見入る。
日本が世界に誇るべき絶景が、ここに在る。
暗めの肌に無数の粗挽きの粒をはらみつつも
どこまでも繊細で優しい風情の、極細の平打ち。
ここの「おせいろ」を愛してやまない私は
これから無限の宇宙に引きずり込まれる覚悟を決め、そこに飛び込む。
鼻腔から脳を染める、甘みのない深く渋い香ばしい香り。
ちょっと日本離れした、ヨーロッパの蕎麦粉などにあるような
外皮のしぶーいスモーキーな香りをうんと綺麗にした感じ、
のかぐわしさに新鮮にビックリする。ここまでやるかー!
口に含んでさらに驚く。
ピキーッと潔いまでに、ギンギンに冷たくしめられているのだ。
この冷たさにしてこんなにも香るとは、
もう奇跡とか魔法とかそういうレベルの話である。
噛み締めてさらにシビレる極細の繊細さ、密な平打ちの質感。
私の大好物の、中国の干し豆腐を思わせる密な肌だ。
しかし食感は干し豆腐とは無論別物で、ことさらな弾力やコシを感じないのに、
歯で簡単には噛み切らせない、でもやわらかい、小慣れたコシ。
その上、噛み締めずとも舌にのっただけでぎゅうぎゅう押し込まれてくるような
濃厚な味わいに見舞われ、完全にノックアウトされる。
先程のそばがき同様、グルタミン酸系強烈な旨味。
粗挽きゆえ、ぷつぷつとした刺激も感じるがそれもことさらではなく、
すべてが繊細さと優しさと超越した洗練の中にある。
これだけあらゆる方向から私に襲いかかり盲目にしてしまう麻薬的な魅力。
自分の中を駆け抜ける衝撃的と言っていい美味しさと、
またまたむせび泣きたいほどの感動の渦の中で
「私はあなたに全てを捧げたい。」
と澄んだ熱い思いを一心に捧げつつ、
その相手をあっという間に全部食べちゃったこの矛盾に満ちた愛の世界。
毎度毎度私を狂わせる、とんでもなく超越した美味しいものばかり出すこの店の壁には
こんな書き物が。
「何でもないありふれた手打せいろそば」
いやいやいやいや・・・
いかにも一茶庵「友蕎子」片倉康雄さんの直弟子のお店らしいが・・・
かっこいいにもほどがあるでしょーーーー!!
(その下の靴べらコレクションもなんだか微笑ましい(^^)
ブーツスタンドもあるよ!)
ここのもうひとつの名物と言っていい
ひょうひょうとした個性の素敵なおかみさんが
少しお元気がないのが心配だったが・・・
店主はバッキバキにお元気!!
一言話しただけでその頭脳のキレっぷりが伝わる、
はっきりとしたエネルギッシュな物言いにホッとする。
この宝物のような店は、ずっとここにあってほしいのだ。
私が蕎麦屋について書き続ける理由はこんなところにある。
宝物のような店は、毎日毎日、何十年も宝物のような店であり続けるのに
それは人々の舌と記憶の中だけに、それぞれに残るばかりで、
記録としては何も残らない。
写真はあっても、その味や、雰囲気や、そこに流れていた時間は残しようがない。
私はなんとか、そのほんの少しのかけらでも残したくて。
稚拙な私の筆でも、何かをあらわし残すことができたらと
そこで私が感じた全てを、こうして書き続けているのだ。
2018年06月20日
浅草「なお太」
観音裏、という響き自体がすでにいい。
歴史とか伝統とかというものを、これっぽっちも飾らずに
気楽にひょいとひっかけているような趣がある。
浅草寺の真裏のそのエリアは実際に行ってみると
一見普通の住宅街にも見えるが
そこにぽつんぽつんと知る人ぞ知る名店が点在しているのだ。
浅草のどの辺りを真ん中とするかは時代によって判断が分かれるかと思うが
賑やかなあたりからそぞろ歩いて行くに観音裏はちょうどいい。
浅草でちょいと一杯やりながら一枚たぐりたい、
でも観光客でいっぱいなのも、粋過ぎちゃって気が張るような店も困る。
とことん気楽にタラララいい気分〜♪になりたい時にぴったりの、
観音裏のおいしいお蕎麦屋さん。
夏至も近い本日はまだ通りも明るい。
「なお太」と堂々と、わざとのようにヘタくそに(失礼)書かれた提灯。
もうこのあたりから力が抜けてのほほーんと気楽〜〜な気持ちになる。
初っ端から失礼を申しましたが、だってこれはきっと
「気楽にくつろいでってよ!」っていう演出なんです。
近づいた黒板の文字は綺麗なんですから♪
「なーおーた!」ウハハハなんか笑っちゃうようななごむロゴだな〜
店先のボードにはかなり詳しくメニューが掲げられていて早くも釘付け。
おつまみも楽しいんですが
お蕎麦の種ものの美味しそうさが大変なことになってます〜〜
きゃ〜〜〜
私の運命はいつだってせいろ様に決まっているのに
こんなに美味しそうな種ものがいろいろあっちゃあ
お蕎麦何枚も食べなくちゃいけないかもしれなくて
命がいくつあっても足りないじゃないですかー!!(お腹の間違いでは)
店内はカウンターと、奥にテーブル席がいくつか。
壁にかかったテレビの音がまず耳に入り、
カウンター席ではすでに男性二人組と、常連さんらしいお一方がくつろいでいる。
二人組の方の会話は終始釣りの話題であり、つまみはタコウインナーともやし炒めだ。
かー!たまりません。観音裏でこの雰囲気。もうこの時点で完璧だ!
もう飲む気満々の私(酒量だけは小鳥の私ですがやる気は鷹並み(≧∇≦))、
メニューを見るといの一番に見慣れぬお酒が。
「浅草の粋」!?
ベタすぎて笑っちゃうようなネーミングだが
すでに滅法いい気分なのでノリノリでこれに決まり☆
(タコウインナーちょこっと写ってるよ!(≧∇≦))
このお酒がもんのすごーーーく美味しい。てか私好み!
普段私が好きな「入り口すーっとすっきりそのあと中で膨らむような」というのとは違うのだが
最初から最後までストレートに、澄んだ旨味がキューッと駆け抜ける感じ。
私のようなお酒小学生でも飲めるくらい軽やかなのだが味わいはしっかりしていて、
ゴダゴダ変化せずキューッと短く通り過ぎる。
「浅草の粋」たあこういうもんだと言われれば嬉しくなるような、
そんな美味しさだ。
ラベルを見ると、あら名前が違う?
ご本名のほうがずっと粋じゃあないですか〜
日本酒に早朝のイメージの名前というのが斬新で
「始まる感じ」がかっこいー!
「もつ煮」
自称煮肉愛好会会長の私、
このメニューを見て頼まなかったことがかつてあったでしょうか。
「なお太」のはさっぱりめでぱくぱくイケちゃいます〜
そして煮肉愛好会会長はいつだって愛に生き、
暴走をためらいません。
「肉豆腐」
おっほー!お風呂かってくらい大きな器でやってきました。
遠近感もあるとはいえ「もつ煮」の器と比べてこの違い。
この「肉豆腐」がやたらめったらおいしい。
見た目は絹豆腐がつるんと綺麗で野菜もいっぱい入ってて上品ヘルシー系なんですが
美味しさはガッツリ♡ 味付けが素晴らしいです〜〜
こんなに美味しくちゃお酒がすすんで迷惑です〜〜
おいひー!
「そばさし」
これまた見ると頼んじゃう大好きメニュー。
切り方が違うだけで要はお蕎麦と同じでしょ?と私も思うのだが
これがまた味の感じ方が全然違ったりするから面白い。
薄手でなめらかとぅるんとした舌触り。
香りはほとんど感じなかったが噛み締めるとじんわり滋味深い蕎麦の味が
感じられてきて嬉しい。
お塩とかお醤油とかワサビとかいっぱいつけてくれたのに
一度も使わずすみません・・(^^;)
ここでいよいよ、入店前から困ったな〜〜と懸念していた
大問題に向き合います。
お蕎麦をどうするか。
どうするかって拉致したり求婚したりするのではありません。
どのお蕎麦を注文するかってことです(≧∇≦)
ううう・・・・・
この「下町系絶対美味しい種もの」オンパレードに加え、
なんですかソレ絶対食べたい!とソソラレまくる創作種もの。
も〜店主さんセンスあり過ぎ〜〜
こんなことされたらほんとに困るんですけど〜〜
普段はブレずに「もりそば」一筋の私であるが
何せ蕎麦を食べ過ぎて25年(2歳から食べています♡うそ)、
お蕎麦屋さんにおいてどうしたら自分が幸せになれるかという勘だけは
磨かれまくっております。
この「なお太」では絶対に種ものを頼むべし!
しかしやっぱりお蕎麦はお蕎麦だけでも味わいたいので
「〇〇せいろ」みたいな、つけ汁で味わえる種物をひとつは頼んで、
あとは自分のおなかの大きさが許す限り欲望に生きるべし!(いくつ食べる気(^^;))
「トマト鴨せいろ」
鴨汁にトマト!
興味と欲望のままに選んでみましたが
そんなことより私の心を鷲掴み目を釘付けにするのは
いつだってこのお方・・・
極細のやや平打ち。
穀物感のある肌が美味しそう!
細さゆえかみっちり盛られた感じで
手繰り上げてもするするとは解けず束感がある。
かなり冷たくしめられているせいもあり香りはほぼしない・・と言うより
店内は今まさに、美味しそうな居酒屋系つまみがガンガン炒められていて
ホッピー通り級にいろんなおいしい香りのお祭り状態。
しかしそこは私も負けられない戦いである。
全神経を嗅覚のみに集中させ香りを寄せると・・・
おおおお、奥からかすかに、意外にもストイックな
香ばしい蕎麦の香りが伝わってきた。
口に含むと極細の輪郭線がクッキリハッキリと感じられ
質感はみっちり密で歯ざわりも固め。
極細なのに噛み締めても最後までは噛み切らせないが
噛み締めれば味わいが感じられるので幸せに噛み締める。
そしてお楽しみのトマト鴨汁。
うっひょーーーーーー!!
ナニコレ最高すぎます、美味し過ぎます!!
高級鴨肉使ってるとかそういうのではなく、ズバリ味付けのセンスが素晴らしい。
がっつり庶民系、しかもバランスもいい最高に美味しい鴨汁に
トマトの酸味が素晴らしい!
やばいですぅ〜〜〜〜!!
こんなに美味しくちゃあ、お蕎麦が一瞬でなくなります〜〜
というわけでうはははは、お蕎麦お代わり♡
(念のため、本日2名で来ています)
トマトが美味しくてトマトの部分先に食べちゃったけど
トマトなくてもおいしい〜〜
この「トマト鴨せいろ」は「なお太」で一番お高い1500円だが
それだって全然安い!おいし過ぎ!
「なお太」に来たら是非おすすめです(^^)
「冷し肉南」
なんたってここは観音裏、あのヒヤニク様(角萬♡)からも近いエリアなので
頼まないわけにはいきません。っていうか大好物なもので(≧∇≦)
比べると「なお太」のヒヤニクははんなり繊細系。
蕎麦も極細ならお肉も薄切り、水菜がサラダ感覚で
同じヒヤニクでもこうも印象が違うかという感じ。
これまたいい味つけで素晴らしく美味しい!!
でも肉豆腐のがっつりした美味しさにノックアウトされた私としては
あたたかい肉南も食べてみたかったな〜、
次回は「肉南」か「肉せいろ」のどっちかにしよう♡
「トマト鴨せいろ」は絶対ハズせないのでまた食べよう♡
「オリジナルのりそば」
「炒めねぎのりそば」
っていうのも気になるー(≧∇≦)!
2017年05月11日
浅草「蕎亭 大黒屋」
言わずと知れた名店中の超名店。
その存在は最早私にとっては蕎麦屋ではない。
完全に「蕎亭 大黒屋」というひとつの眩い星である。
決して誰にでも薦めたくなるステレオタイプの店ではない。
運が悪ければ待ち時間は気が遠くなるほど長く、値段も安くない。
(私は最長で、着席してからお茶が出されるまでに40分待ったことがある。
しかも店は混んでいなかった!?のでその昔話のような時間に身を任せた)
しかしここで出されるものはどれもこれも飛び抜けて美味しい。
派手さのない、しみじみとした本物のありがたい美味しさが
脳に染み付いて忘れられなくなる。
それらすべてをひっくるめて、この店は私にとって浮世離れした「星」なのだ。
浅草観音裏の闇にひっそりと浮かぶ灯。
鬱蒼と建物に絡みつく草木、灯篭に浮かぶ粋な文字。
私の目には全てが完全に映る。
「蕎亭 大黒屋」として完璧だ、と思う。
店内は細長く、掘りごたつ式の座敷席とテーブル席がある。
メニューの体裁も浮世離れ。
白扇子に筆書きだ。
本当にここで食べるものは蕎麦もおつまみも素晴らしく美味しいので目移り・・♡
しかし今日は好きなものを頼むわけにはいないのだ。
実は今日は私たっての希望で
長年の夢であった「大黒屋の名物鴨すきうどんなべ」を食べに来たのです〜〜
ばんざーい ばんざーい*\(^o^)/*
(もちろん最後にお蕎麦も食べます!)
やはり鍋ですから人数がいたほうが楽しい、ということで
なかなか実現しなかっただけに、もううれしくてたまらない。
まずこの店のanother大名物である女将さんが
鍋のセットをしてくれる。
(今夜は今まででも一番の剽軽ぶり&すっぴんの美肌ぶりがすごい)
もう数十年も使っているという「陣笠鍋」。
墨のように黒く驚くほど重く、美術品のように美しい。
由緒ある製造のものなどではなく
「知り合いに銅板を叩いて作ってもらった」というところが
いかにも一茶庵「友蕎子」片倉康雄さんの直弟子の店らしいところと感じさせられる。
しかもこのコンロのカバーともいうべき木の箱は店主の手作りだ。
コンロがお客さんの手に触れて熱くないようにという実用品だが
片倉さんの教えは常に「実用」であり、
それが最高の美に至っていることには全く無意識であるところに
私はいつも驚かされ、畏敬する。
同じく直弟子で昨年惜しまれつつ閉店した秩父「こいけ」の店舗も
片倉康雄さんの教えによるこいけ店主の手作りで
私にとっては重要文化財に指定してほしいくらいの建物だった。
http://ayakotakato.seesaa.net/article/442114672.html
店の奥には片倉さんの書いた言葉が
店を見守るように掛けられている。
今日はお酒通、美味しいもの通のみなさまとご一緒ゆえ
お酒の方でもこれでもかと「蕎亭 大黒屋」を堪能します!
と言いつつ「酒量だけは小鳥」の私、
本日は皆様のお酒通っぷりをほえーと眺める殻付きヒヨコに格落ち気味でしたが、
ここは酒器のコレクションがまたすごいので
それだけでも楽しめました〜♪
注ぐ時にピロロロと小鳥のように鳴く徳利は見たことがあるが
なんとこれはお猪口も鳴く珍しいもの。
片口の注ぎ口のようになっている部分から飲むと
「ピロロロ・・・」
男性が小鳥のように鳴いているとなんとも可愛く
また飲むたびに「私飲んでまーす!」とテーブル中にアピールしてしまうという
話題と笑いの尽きない楽しい酒器。
五角に梅と垣根の絵付けも邪気のない美しさだ。
「焼き味噌」
蕎麦屋の大定番だけにあちこちで出会うが
なんでここのはこんなに魔法のように美味しいのでしょうねえ・・・
ふんだんな蕎麦の実が思いっきりざっくざくなこと、
焦がした部分の素晴らしい香ばしさ、生姜などの薬味のことさらでない風味。
甘さは結構しっかりあるのだが要はバランスの妙ということなのだろう。
とにかく大変に美味しいのだ。
底に富士山の写真(!)がある珍しいお猪口。
お隣の方のは北斎の赤富士でした。
「覗き富士」、おもしろい〜〜
いよいよメインの登場であります。
長年の憧れであった「大黒屋名物・鴨すきうどんなべ」。
どどーん!!
大皿に山盛りの、畑の恵みの美しさ。
新鮮な鴨肉の明るい色味も大変美しいのだが
それが視覚的に後回しになる程この野菜は特別に美しかった。
なんというか立体的にハリがあって
いきいきとした生命力が感じられるような、
みずみずしさが弾けるような野菜ばかりなのだ。
そのひとつひとつに丁寧に面取りなどの仕事がしてあり
僭越ながら鍋奉行を仕った私は愛しく嬉しくそれらを箸で扱った。
鍋はこのお出汁で食べる。
このお出汁がまた絶品である。
よくある鍋用の出汁ポン酢などとは別世界!
強いところ濃いところが全くない、しみじみとさりげない出汁。
そこにたっぷりのおろしが入っていて、どこかさわやかな軽やかさがある。
このさわやかな軽やかさはなんだろう?と思ったら柚子だったので
私はまたしても全く参ってしまった。
私は日頃柚子とか柚子胡椒とかポン酢の味つけのものをすすんで選ばないのだが
(遺伝性醤油中毒のせいもあってしゃぶしゃぶはお醤油で食べる♡)
それはそれらが嫌いなのでは決してなく
効かせすぎて素材の味が見えなくなっているものがほとんどなので
つい避けてしまうのだ。
蕎麦もそうだがなんでも素材の味を楽しみたい私としては
柚子ものはほんのり幽かに効かせてこそ全体の美味しさを引き立てると思っている。
この「蕎亭 大黒屋」の汁はまさにそんな効かせ方で主役はどこまでも野菜であり鴨肉。
出汁は存在を最小限に消して素材の味をそっと支えている感じで
見つめるほどに参りました・・・・
おーいーしーいーーー(≧∇≦)!
九重堆朱のような漆塗りに
裏と表でおかめひょっとこになっている楽しい酒器。
今夜のお酒はどれも私にはかなりオトナがっつりなお酒が多かったので
お酒は器についてばかり書いていますが
中ではこの「至」が入り口が細くてまっすぐで美味しかった(≧∇≦)
鴨肉もこの写真の見た目は華やかだが質感も味わいも実に上品。
ガツンとした派手さはまったくなく美しい野菜と鴨肉をしみじみと味わう鴨鍋。
食べ物のありがたさ美味しさがシンプルに私に染み渡っていく。
山の絵が描かれたユニークな急須型の酒器と
逆さ富士のお猪口。
こういう形の酒器を見ると和装バッグに見えて
着物姿でこれにお酒入れて澄まして外歩いてたら
面白いなあと思ってしまうんですが(* ̄∇ ̄*)
野菜と肉をほぼ食べつくしてしまうと、
今夜は常に絶好調な感じの女将さんがカタカタカタ!と下駄の音かき鳴らして
うどんを持ってきてくれた。
このうどんももちろん手打ち、しかも小麦粉も自家栽培らしい!
金町にある蕎麦畑で小麦粉も育てているのだそう。
知らなかったーーー!
この迫力の色、姿。
わたくし普段の悪い癖がつい出まして
お鍋に入れる前に1本そのまま食べてみちゃいました。
お、おおおいしいぃ〜〜〜〜なにこれー!
小麦粉の豊かなうまみと甘み、香り、ぷりぷりの食感。
本当に美味しい手打ち蕎麦屋さんの手打ちうどんというのは
美味しすぎて参ってしまう。
秩父「こいけ」の手打ちうどんも絶品だったなあ・・
あまりのおいしさにうどんを追加注文したくなりましたが
みんなでぐっと堪えました。
なんたってこの後、あの方にお会いするんですもの・・・
「おせいろ」
うわ
これは・・・
めくるめく鴨鍋ワールドに夢中になっていた私は
突然枯山水の眺めか何かに出会ったような気がした。
テーブルの隅に宇宙が生まれた。
店主が長年表現してきた蕎麦のあり方が、ズンと私に伝わってきた。
この、何でもなさそうな顔をした迫力・・・!
静かに、ただそこにある宇宙。
繊細な極細、平打ちの黒い肌。
その上にまばらに浮かぶ無数のホシたち。
ふーっと低く深く香るたくましいかぐわしさに誘われ口に含むと思いの外つるりすべらか。
さりげないざらつきはあるのだが質感が密なので舌触りはつるりとしている。
繊細な蕎麦束が口中を流麗にめぐり、そっとかみしめると
これをコシというべきなのか迷うほどの儚いさりげない弾力に支えられる。
箸先で寄せる香りはやや生々しさを感じるほどたくましいのだが
食べてみるととすっきり黒く香ばしいのが軽やかで嬉しい。
ああああ おいしい〜〜〜〜〜
おいしいよう〜〜〜
今日は今までこの店で出会った中では一番黒く一番極細だったし
印象も少し違うところがあったが
そこは蕎麦の香りや甘み、食感を引き出すべく11台もの石臼を使い分けて
その時の粉に合わせて自家製粉しているというこの店ならでは。
底に静かに流れるしみじみとありがたいような美味しさは
まさに「蕎亭 大黒屋」らしい蕎麦だった。
今年で開店40年となる「蕎亭 大黒屋」。
長年店主と奥さんとで忙しく切り盛りしてきたが
この数年は昼の営業はやめて夜の予約のみの営業となっている。
少し不便にはなったけれど
もともと便利な店ではないから全然いいのだ(≧∇≦)!
この浮世離れした「星」が
観音裏にいつまでも輝き続けていてくれますように。
そう願いつつ、皆で楽しくゲラゲラ笑いながら
浅草の路地を歩いて帰った。
月がすぐそこにあるかのように紺色の空に浮かんでいた。
「浅草寺屋根で飲んでる春の月」
2017年02月18日
浅草「翁そば」
私にとって浅草は、幼い頃から慣れ親しんだ第二のホームタウン。
しかしなんと、ここは来たことがなかったのだ。
いいですねえ〜この風情、出そうと思って出せるものではございません。
「きそば専門店」(≧∇≦)♡
その店だけ風情爆発してる蕎麦屋は他にもありますが
ここは浅草の中でもディープなエリアにあるだけあって
付近一帯まるごと爆発しております(≧∇≦)
某師匠には修業時代の思い出深い店だそうで噂は聞いておりましたが
どんなかな〜?
うはは これまたいいですねえ〜
写真はほんの一時の空いた瞬間を狙ったが
店にはひっきりなしにお客さんが訪れ始終にぎやか。
お客さんは私以外100%オジサマである。
作業服姿の方あり、スウェット上下にダウン羽織りの方あり、サラリーマンあり。
品書きにアルコール類が一切見当たらないのだがビールはあるらしい。
テレビの音、お客さん達がめくるスポーツ新聞。
甲斐甲斐しく働くお店の人の明るい声。
15:00〜16:30まで短い中休みがあるが
それ以外は11:45〜19:30まで、ずっとこんな時間が流れているのだろう。
そして今日は寒いだけあって圧倒的にカレー南蛮が人気だ。
どの人もみんな入ってくるや否や迷いなく注文する。
しかし雪が降ろうがステーキが降ろうが私の運命はこの人に定められている。
「もり」
うは♡
このなまめかしくも白っぽい、太〜い平打ち。
この店の方が薄く端正ではあるが
ここからも程近い「角萬」のお蕎麦とちょっと印象が似ているのが面白い。
http://ayakotakato.seesaa.net/article/156183187.html
むっは〜〜と濃厚に香る、小麦粉とそば粉の入り混じった香り。
太い平打ち、もっちりした強靭なコシがあるが硬さは全くなくむしろ柔らかい。
柔らかいのに見事な深いコシがある。
その中からおいしい小麦の味わいと甘みが溢れ
じわ〜と口いっぱいにひろがる。
うわ〜なんかほっとする美味しさだなあ
そしてなんといっても450円!!感動の450円!(≧∇≦)♡
手打ちに見えたがどうやら機械ごね手切りの蕎麦らしい。
「冷やしたぬき」
わわわ
青十草の器が引き立てるこのシンプルでまっすぐな眺め・・
「もりそば」の景色、その美しさを世界中に自慢したいと常々願っている私だが
「冷やしたぬきの美」にハッとさせられたのは初めてだ。
恐るべし下町の美意識!
そして実は私「冷やしたぬき」というものが大大大好物なのです(≧∇≦)
何時いかなる時も「もりそば」に身も心も捧げてしまうのでなかなか注文できませんが
今日は一口味見させていただきまして・・・
お〜 揚げがバリバリ香ばしくて、
もっちり太い平打ちに濃いめの味付け、おいしさも直球シンプル!
つくづく「冷やしたぬき」ってすごいメニューですよね〜
こんなの美味しいに決まってますよね〜
聞けばここの「カレー南蛮」は熱狂的なファンも多い
大変有名な「カレー南蛮」らしい。
どう違うんだろう?興味津々・・・と言いつつ
私は「じゃあぜひ次回はそれを!」とはならず、
やっぱりどーしても冷たいお蕎麦が好きでして・・
メニューには書いてないが実はあるらしい
「冷やしむじなそば」が食べてみたいっ(≧∇≦)
でもね、でもね、
多分またここに来て席に着いたら
「もりそば一枚!」
と言ってしまう、そんな私の人生なのです・・・ちーん
2015年11月16日
浅草「じゅうろく」
浅草・観音裏に新しく出来たお蕎麦屋さん。
観音裏と言っても三ノ輪との真ん中くらい、
あの名高き蕎麦の名店の何ブロックか先である。
街の中心からはかなり歩くことになるが
何せ浅草というのは面白い街なので歩くに全く飽きない。
歩いた先に見えてくる「手打ちそば」の看板。
好きな言葉は何ですか?と訊かれて大真面目に「手打ち蕎麦!」と答えてしまうほど
手打ち蕎麦という言葉が好きな私。
観音裏という愛すべきエリアにこんな看板が見えてきただけで小躍りしたくなってくる。
(実際は小躍りでなく小走りしました(^^;;))
中の様子が伺えない構えはお蕎麦屋さんと言うよりは
お寿司屋さんとか、ちょっとした和食屋さんのような。
おおお「せいろ」が1000円、「あらびき」が1200円。
かなり高級店な価格設定である。
そして「秋の天せいろ」の中の「対馬産穴子」という5文字、この吸引力!
ハイッ もう吸い込まれました。
これは食べたーーい!!(≧∇≦)
店内はカウンターあり座敷あり、
こざっぱりと落ち着いた雰囲気。
カウンターには数組の先客がくつろいでいて、それがまた実に楽しそう。
観音裏のこんな蕎麦屋で、美味しそうな蕎麦前食べながら
今まさに次の日本酒を選んでるところだったりして
いいですねえ〜〜〜
もうもうもう、私はここに座っただけでその雰囲気の素晴らしさに
ウカカカカカと笑い出したくなりましたね〜
うはははーもう今日は嬉しいから飲んじゃうことにしたー!
うははははははは
で? で?
おつまみは何にしよう??
うわー いろいろ楽しそう。
「栗の木の実の白和え」
「鴨ロース赤ワイン煮」
あたりが大変に気になる。
対馬産穴子も是非食べたいけど「天ぷら」か「含め煮」か迷うところだなあ〜
「そばがき」には「なめらか 粗美季」と添えてある。
これは絶対に食べます! (≧∇≦)
ここはお蕎麦も「瀬色そば」「粗美季そば」だったりして漢字表記が独特だ。
アレコレ迷っていたら白い割烹着姿の女将さんが
「あのー、もし良かったらいつもはお通し300円いただいているんですけど
今日は500円いただいてちょっといいのにするので
そちらをご覧になってからお決めになりますか?」
と声をかけてくれた。
この女将さんがまためちゃらくちゃらにかわいい。
店主が「女将!」と呼ぶので女将さんと書いたがその言葉が似合わぬ程若く(20代)
明るくほわ〜〜とした雰囲気になんとも癒される。
しかもこの店の蕎麦は何を隠そうこの女将さんが打っているのだからさらに驚きだ。
というわけで女将さんが運んできてくれた、
「お通し」
わー なんと!
私がメニューを見て食べたいと思っていたものが3つとも入ってるではないか!
「栗の木の実の白和え」
「鴨ロース赤ワイン煮」
「対馬産穴子含め煮」
これはますます嬉しい、素晴らしい、もうこれは絶対にお酒だ、
私は今夜どうなるのでしょう・・
しかも3つとも思った通り美味しい!
せっかく観音裏の蕎麦屋にいるのだから
こんなの選んでみました〜 珍しい!
「浅草の大桝が出しているお酒ですっきり系です」との説明だったので
どこで造っているお酒なのか訊いたら佐賀の天吹酒造だった。
これが大変美味しい。
たしかにすっきり澄んでいるのだがスッと瞬時に舌にひろがる旨みもあり
しかもそれがまたスッと消える。
うはは〜 もうだれか私を止めて〜〜
(とか書いていますが一晩でおちょこ2杯くらい(≧∇≦)・・入店15分で立派なヨッパライ(≧∇≦))
超ご機嫌で暴走する私に女将さんがこんなものを持ってきてくれた。
「切り込みです」
なになにー?
「ソリ込み?」それは暴走族(* ̄∇ ̄*)
「とり込み?」それは洗濯物(* ̄∇ ̄*)
あっこういうのを「切り込み」っていうんだ!
(生魚を包丁で切り刻んで発酵させた北海道・東北の郷土料理)
知らなかったー
これは「北海道のにしんの酒盗」。
魚好きの私はたまらない一品でものすごーーーく食べたいが
アニサキスアレルギー1年生につき指を加えてガマンガマン。
「そばがき」
お時間がかかるかもしれません、といわれていた「そばがき」が
意外と早く登場。
あああああ
ああああああああ
「やっぱりその日最初の蕎麦香浴が出来る瞬間はたまらない!!」
と私の全身の細胞が申しております・・・・
色鮮やかに目に飛び込んでくる大粒の蕎麦粒子。
輪郭線はなめらかので微粉も多そうな、なめらかザクザク系かな?
と思ったらこれが、見た目からは想像できなかった珍しい食感。
見た目は丸く綺麗に成形され切った側面もスパッとしているのに
口に入れると意外な程見た目以上にドロとろ〜っと流れていき
微粉と粗挽きの割合のせいなのか不思議なみずみずしさを内含している。
爽やかで上品なかぐわしさがふわー!
味もまた個性的でじわーと舌に染み込むような、不思議な苦み、生々しい水のようなたくましさがある。
言葉で書くとよろしくないようだがそれがすごく美味しい。
長野の信濃一号。
お蕎麦は「秋の天せいろ」にしてここで天ぷらだけ先に持ってきてもらった。
対馬産の穴子を真ん中に、鳴門金時、信州きのこ、蓮根。
秋はほんとに豊かな季節だな〜楽しいなあ〜
簀の上に飾る演出がますます秋の楽しさを盛り上げてくれる。
せっかく観音裏の蕎麦屋にいるのだから
こんなの選んでみました〜 珍しい!
「浅草の大桝が出しているお酒ですっきり系です」との説明だったので
どこで造っているお酒なのか訊いたら佐賀の天吹酒造だった。
これが大変美味しい。
たしかにすっきり澄んでいるのだがスッと瞬時に舌にひろがる旨みもあり
しかもそれがまたスッと消える。
うはは〜 もうだれか私を止めて〜〜
(とか書いていますが一晩でおちょこ2杯くらい(≧∇≦)・・入店15分で立派なヨッパライ(≧∇≦))
超ご機嫌で暴走する私に女将さんがこんなものを持ってきてくれた。
「切り込みです」
なになにー?
「ソリ込み?」それは暴走族(* ̄∇ ̄*)
「とり込み?」それは洗濯物(* ̄∇ ̄*)
あっこういうのを「切り込み」っていうんだ!
(生魚を包丁で切り刻んで発酵させた北海道・東北の郷土料理)
知らなかったー
これは「北海道のにしんの酒盗」。
魚好きの私はたまらない一品でものすごーーーく食べたいが
アニサキスアレルギー1年生につき指を加えてガマンガマン。
「そばがき」
お時間がかかるかもしれません、といわれていた「そばがき」が
意外と早く登場。
あああああ
ああああああああ
「やっぱりその日最初の蕎麦香浴が出来る瞬間はたまらない!!」
と私の全身の細胞が申しております・・・・
色鮮やかに目に飛び込んでくる大粒の蕎麦粒子。
輪郭線はなめらかので微粉も多そうな、なめらかザクザク系かな?
と思ったらこれが、見た目からは想像できなかった珍しい食感。
見た目は丸く綺麗に成形され切った側面もスパッとしているのに
口に入れると意外な程見た目以上にドロとろ〜っと流れていき
微粉と粗挽きの割合のせいなのか不思議なみずみずしさを内含している。
爽やかで上品なかぐわしさがふわー!
味もまた個性的でじわーと舌に染み込むような、不思議な苦み、生々しい水のようなたくましさがある。
言葉で書くとよろしくないようだがそれがすごく美味しい。
長野の信濃一号。
お蕎麦は「秋の天せいろ」にしてここで天ぷらだけ先に持ってきてもらった。
対馬産の穴子を真ん中に、鳴門金時、信州きのこ、蓮根。
秋はほんとに豊かな季節だな〜楽しいなあ〜
簀の上に飾る演出がますます秋の楽しさを盛り上げてくれる。
盛り上がったところで
熱燗「花巴」飴色に焼かれた焼き鳥。
ネギだくが嬉しい〜♪
いよいよ時が満ち、私は心を澄ませてその瞬間を待つ。
このときめき・・初めてのお店のお蕎麦に出会えるこのワクワク感!
「瀬色そば」
大きめのせいろの真ん中の方に
ぎゅっとぴったり重なって現れたみずみずしき姿。
端正な細切り、つやつやと水分をたたえた肌。
さわやかな香りが淡く静かに漂い、美しく澄んだ味わいがそれに続く。
みずみずしくつるりぷるりとした舌触り、弾むような腰。
これは飲んだあとにすっきりつるつる食べたらたまらないだろうなー
信濃一号だというが信濃一号の野生がこんなに美しく染み渡ってくるとは。
もっと言うと二八なのにあまり二八っぽくなく
十割かな?と思わせる凛としたものを感じる蕎麦。
思われず「美味しーーい!」と声に出して言ってしまったら
エヘヘというように「美味しいですよね〜」と自分で言っちゃう女将さん。
「自分の作る蕎麦がだーいすきなんですよ!」
と歳の離れた奥さんをからかうように店主。
私は可笑しくて大笑い、カウンターのお客さんもみんな楽しそうで
ああ今夜は本当にしあわせだな〜(≧∇≦)
「粗美季そば」
褐色がかった肌に散りばめられた無数のホシ。
素朴でありながら繊細さを感じるほど端正で、実に美しい姿だ。
箸先に手繰り上げると意外な香りがふわぁ〜
ほー!香りはまるで美味しいさらしなのようだ。
味わいも美しく澄み、さらしなに似た感じ。
舌触りもまた意外で、つるりとした中にこまかなこまかなジャリ感があり
かみしめた印象はしなやかでやさしい。
これだけの見た目ながら
全体としてはせいろよりやさしい印象すら受けてしまう粗挽きだ。
汁はやや個性的で下町のそれとはちょっと違う甘さとシャープさを感じるもの。
薬味にゴマがついてくるのも個性的で
おつまみとしてボリボリ美味しく食べちゃった(^o^)
蕎麦湯を飲みつつ、函館からやってきたという店主と少し話をしたり、
さっき入って来た老夫婦が楽しげにメニューを選ぶのを遠く眺めたり。
ああ 観音裏の夜は
たのしいなぁー