- 京都・北大路「みとしろ」
- 京都・長岡京「牽牛」
- 京都・京田辺「手打ち蕎麦 楽庵」
- 京都・スロヴェニア料理店で蕎麦料理!「ピカポロンツァ」
- 京都・東福寺「そば茶寮 澤正」
- 京都・北山「大坪屋彦七」
- 京都・新田辺「山ぶき」
- 京都・宇治「しゅばく」
- 京都・西向日「蕎麦工房 膳」
- 京都・五条「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」
- 京都・四条烏丸「円屋」
- 京都・東福寺「そば茶寮 澤正」
- 京都・京都市役所前「紫雲仙」
- 京都・祇園「蕎麦流々 千角」
- 京都・京都駅「京都和久傳」大叔母とにしん蕎麦
- 京都・嵐山「嵐山よしむら」
- 京都・大原「野むら山荘」
- 京都・北山「じん六」(祝・新装開店!)
- 京都・伏見桃山「Müller(ミュラー)」
- 京都・藤森「いまふく」
- 京都・桂「隆兵そば」
- 京都・夷川通寺町「ろうじな」(粗挽きそば)
- 京都・北白川別当「手打そば みな川」
- 京都・智恵光院通五辻「蕎麦屋 にこら」
- 京都・祇園四条「蕎麦や 竹花」
- 京都・北山「じん六」
- 京都・夷川通寺町「ろうじな」
- 京都・河原町「そば 酒 まつもと」
- 京都・茶山「藤芳」
- 京都・北山「蕎麦 YUKI」
- 京都・堀川鞍馬口「かね井」
- 京都・丸太町「手打ちそば 花もも」
- 京都・北山大宮「おがわ」
- 京都・北山「じん六」
- 嵐山「星のや 京都」(宿の蕎麦)
- 西のしあわせ 番外編
- 京都・東山「枡富」
- 京都・西院「むら木」
- 京都・四条烏丸「笹屋」
- 京都・丸太町「とおる蕎麦」
- お〜い
2017年07月14日
京都・北大路「みとしろ」
京都のお蕎麦屋さんは結構廻っているつもりでも
まだまだこんな出会いがあるのだから嬉しくなってしまう。
こんな美味しいお店があったとは!!
観光の中心部からは離れているが
だからこその、この雰囲気。
ぽつんと小さな入り口と白い暖簾、
提灯にきっぱりと浮かぶ「手打十割蕎麦 生粉打」の文字。
雅が似合う京都ではなかなか出会わない粋な趣だ。
店に入るとなんとまだ誰もいない。
時間が早いせいもあるだろう。
いかにも職人らしい店主がお好きなところにどうぞと案内してくれる。
外観からも感じたがお酒も美味しそうなお店ですね〜〜♪
ほらほら、王道の蕎麦前セレクション。
かーっ いいですねえ〜
しかーし、実は訳あって私は今日の昼間京都市内を44km歩いたので
泥のように疲れている。(わかる人にはわかっちゃう(^^))
今お酒を飲んだりしたらおちょこ一杯で椅子から流れ落ちてしまうに違いない。
というわけで空腹に任せておいしいもの、食べましょう〜!
「せいろそば」と「あらびき」は絶対いくでしょ、
あっありがたや「二品盛り せいろとあらびき」がある♡
そして店主はもともと京都の人だが福井で修行しただけあって
「越前そば ぶっかけ(辛味大根)」があるのも大変気になる(大好物 (≧∇≦))。
でもお腹空いてるのでその前にがっつりこちらを。
「天ぷら盛り合わせ」
なんとゴージャスな山盛りの天ぷら。
上の写真の角度が正面かと思いますがいまいちボリューム感が伝わらないので
「天ぷらの裏に廻る」(尾崎放哉風)
積み上げられた海山の幸の豊かなこと。
こんなふうに重ねられるだけあって
カッキンカッキンのバッキンバッキン の衣なのだが
それがスナックみたいでこれまた美味しい。
カマンベールチーズもあって天ぷらというよりまさに贅沢フリット!
うーん、飲まないと決めたのにこれは飲みたくなっちゃう味ですねえ〜(≧∇≦)
「二品盛り せいろとあらびき」
えええ
ちょっとちょっと
なんですかこのものすごい緑は!!
なんという、なんというおいしそうさ・・・
なんだか疲れてへにゃってたけど突然頭も目も一発で冴え渡りました・・・
どちらも十割、福井丸岡産の蕎麦。
右が「せいろ」で左が「あらびき」。
あまりの美味しそうさにいつもまでも見比べ見惚れていたいくらい。
うっ うっ うれしいよう・・・(食べる前から泣かないように)
「せいろ」
ふわーっと漂う、なんとも素晴らしいかぐわしさ。
これは・・なんと表現するべきか・・
最初に出会う香りは穏やかながら蕎麦の香りの素晴らしいところだけを
ふわりとすくい上げたようなさりげないかぐわしさ。・・なのだが
そう感じた瞬間にもう一歩奥深い香ばしさ、ふくよかさに踏み込みハッとする。魅了させられる。
極細の蕎麦は口に含むと見た目以上に密で繊細、なめらかな食感。
噛み締めると歯の間でかすかに伸びるようなやさしい素晴らしいコシがあり、
もうもうもう、とにかく香りも味わいも食感も素晴らしすぎる。
食べている間中たまらなくいい香りにほわ〜と包まれ
ぐっと見つめるともう一歩奥深く香ばしさに何度でも出会いその度に感激してしまう。
おいしい・・・美味しすぎる・・・
こんな美味しいお店があったとは!!
「あらびき」
「せいろ」よりさらに美しい緑でさらに極細の「あらびき」。
香りや味わいはせいろとほぼそっくりの素晴らしさだが
こちらは超繊細な極細の粗挽きというところがさらにすごい。
十割でこれだけの粗挽きで、こんな儚いまでの繊細さなのに
噛み締めるとやさしいコシがしっかりと受け止めてくれ
ええええ、なんなの?魔法使いなの!??と思う程、見事としか言いようがない。
店主によると粗挽きの方が圧倒的に人気とのことだが
私は全くどちらも選べないほど大感激!!
「せいろ」も「あらびき」も食べている間中完全に私を占領し夢中にさせ続け
もうなにがなんだかわかりまへん・・・
疲れすぎてて意外と量が食べられずたどり着けませんでしたが
こちらも美味しそうでした〜
「越前そば ぶっかけ(辛味大根)」
次回はぜったいこれもいきます!!( •̀ .̫ •́ )✧
蕎麦後の蕎麦湯。
例によってお蕎麦が美味しすぎて汁は一度もつけられませんでしたが
汁は蕎麦湯の時の大事なおつまみ♡
私にとっては蕎麦湯がお酒で蕎麦汁がおつまみ。
蕎麦湯をそのままゴクリ、蕎麦汁チロリのエンドレス極楽浄土〜
この汁がまた全然京都っぽくなく
おもいっきり濃くて甘さも控えめでキュン!としている。
いかにもこの店らしい個性だ。
私は関西の関西らしいお蕎麦屋さんの個性がとても好きだし、
京都の京都らしいお蕎麦屋さんも大好き。
しかしこの店は私から見ると京都らしさが感じられないところが潔く楽しい。
何と言ってもおいしい!
京都らしくないとは言ったが店名の「みとしろ」は
ここから近い上賀茂神社の「御戸代能」からとったそうである。
(御戸代−神にささげる稲を作る田。神田(しんでん))
京都らしくないのではなく、
故郷を愛する京都人の、本当に京都らしいお店なのかもなあ・・
そう思いつつ、白い暖簾をくぐって出る。
今日歩きに歩いたこの脚でまだ歩けることに感謝しつつ
こんなに美味しいものを食べることができたことに感謝しつつ
また無心に歩きたいと思うのだ。
2017年05月02日
京都・長岡京「牽牛」
関東の人間からすると「長岡京」という駅名があることからして
御伽の国の世界である。
長岡京ってあの、歴史の時間に習った、桓武天皇の長岡京ですよね??
ドナルド・キーン氏が初めて日本に来た時
夜行列車が「関ヶ原」の駅に停車して思わず涙したという話を聞いたことがあるが
歴史深い街の名前はその響きだけで十分に感動的なものだ。
駅を降りたらそこは8世紀の長岡京、のわけはないが
そんな楽しい妄想に駆られつつ、
でも目的地は例によってまたまたお蕎麦屋さん・・(* ̄∇ ̄*)
ん?お蕎麦屋さん?
路地を入ってすぐの小さな店はご近所の神社の幟のせいもあってか目立たない。
「神足(こうたり)神社」ってなかなか読めないですねえ、
ちなみにここは住所も神足。
外観に「蕎麦」の文字はないし店名はなんとアルファベットだし
何の店かもわからない。
初めてやって来た者にはなかなか入りづらい雰囲気だ。
でも近づけば「蕎麦切り定食」の小さな看板があるので
エイヤと扉を開けてみましょう〜〜
「いらっしゃいませ!」
迎えてくれた奥さんの感じの良い笑顔にホッとする。
店内は玄関で靴を脱いで上がるようになっていて
右手にカウンター、左側が座卓の席。
カウンター内ではどことなく淡々と落ち着いたムードの店主が静かに調理をしている。
何組かの先客は皆常連さんらしくいかにも慣れた雰囲気。
奥さんは見慣れぬ顔である私に
「こちら、初めてですか・・・?」
と笑いかけ、メニューの説明をしてくれた。
説明と言っても簡単です。
こちらのお昼のメニューは「蕎麦切り定食」のみ!
なので入店すると自動的にそのメニューを食べることになります(^^)
しかもここは夜の営業はなく昼のみなので
(以前は予約貸切で夜の会席料理、居酒屋としての営業をしていたそうだが最近はしていないらしい)
現在はとにかくこの「蕎麦切り定食」のみのお店となっております!
おもしろい〜〜〜〜
しかも壁にはあちこちに
「お得な回数券販売してます
蕎麦切り定食チケット 11枚綴り 10000円」
という張り紙があるので、いかに常連さんが多い店かが窺い知れるというものだ。
「蕎麦切り定食」
「冷ざる蕎麦」
「鯛めし」
「かしわと山菜の酢味噌かけ」
ピッカピカに輝く蕎麦は見た目以上に密度が濃く
たぐり上げるとずっしり重量感がある。
重くてツルツルなので箸から滑り落ちそうな感覚すらあるほど。
むわ〜と甘い香りとつるんつるんの舌触りは
乾麺に似た印象を受けるほど整っていて
噛み締めるとふわんと粉の甘みが広がる。
外二、北海道の手打ち蕎麦。
汁はやや甘め、こっくりとした印象のもの。
セットのご飯は日替わりで、今日は「鯛めし」。
京都という土地のイメージからすると魚の香りがガツンと感じられる
ややたくましい感じの鯛めしだ。
「鯛めし」にしても小鉢の「かしわと山菜の酢味噌かけ」にしても
やはりお蕎麦やさんというよりは料理屋っぽいメニューで
本当に個性的な面白いお店だなあ〜
帰り際も奥さんはカウンターから玄関のところまで出て来てくれて
ニコニコと実に感じよく京都産の蕎麦のことなどを話してくれた。
お昼のみ、「蕎麦切り定食」のみの小さなお店。
京都の郊外で、常連が通うこんな蕎麦文化があることに
なんだか私まで嬉しい気持ちになって白い暖簾を潜って出る。
2017年04月29日
京都・京田辺「手打ち蕎麦 楽庵」
今月オープンしたばかり、ピッカピカの新しいお蕎麦屋さん♪
開店直後だというのに駐車場が満車とはすごい人気。
青空に看板の白い文字がまぶしく映える。
入り口にはお祝いの花が並んでいる。
立派な胡蝶蘭ばかりでこれまたすごい。
賑やかで楽しそうなランチ。
限定30食って結構多いような・・・
駐車場も満車だし、なんだか扉を開けるのが怖いなあ、
いっぱいだったらどうしよう
うわーやっぱり満席!?
と思いきや、辛うじて一つだけテーブル空いてました。よかった〜〜
(混んでいる時は天井を撮影(^^))
テーブルにつきあらためて眺めると
店内は活気に満ちた素晴らしい雰囲気。
色味はシックだが明るいインテリアで
店名入りのTシャツに黒い三角巾でバシッと決めた女性スタッフ達が
元気に甲斐甲斐しく働いている。
何よりお客さん達の楽しそうなこと!
なんとなくお昼食べてますーというのではなく
楽しく美味しいものをここに食べにきました!と華やぎが
どのテーブルにも感じられる。
東京の人間からすると京都という場所とお蕎麦というものは
イメージとしてあまりリンクしづらいものだが、
こうしてお蕎麦がガッチリ愛されているのを見ると私まで嬉しくなってしまう。
ムンと香る強めの野生、ややなまなましい水のような香り。
端整な極細で、表面がくっきりと硬めなので
その繊細な舌触りが余計際立って感じられる。
噛みしめるとややポキポキした食感なのだが
極細なのでくちゅっと食べやすい。
これはきっと北海道のお蕎麦だ、と確信していたら
やはり北空知の蕎麦でした (≧∇≦)/
蕎麦汁は濃厚で甘め。
そして実はさっきから大変楽しみにしてることがありまして・・・
入り口にはお祝いの花が並んでいる。
立派な胡蝶蘭ばかりでこれまたすごい。
開店前からたくさんの人に応援されてるお店なんだなあー
賑やかで楽しそうなランチ。
限定30食って結構多いような・・・
駐車場も満車だし、なんだか扉を開けるのが怖いなあ、
いっぱいだったらどうしよう
うわーやっぱり満席!?
と思いきや、辛うじて一つだけテーブル空いてました。よかった〜〜
(混んでいる時は天井を撮影(^^))
テーブルにつきあらためて眺めると
店内は活気に満ちた素晴らしい雰囲気。
色味はシックだが明るいインテリアで
店名入りのTシャツに黒い三角巾でバシッと決めた女性スタッフ達が
元気に甲斐甲斐しく働いている。
何よりお客さん達の楽しそうなこと!
なんとなくお昼食べてますーというのではなく
楽しく美味しいものをここに食べにきました!と華やぎが
どのテーブルにも感じられる。
東京の人間からすると京都という場所とお蕎麦というものは
イメージとしてあまりリンクしづらいものだが、
こうしてお蕎麦がガッチリ愛されているのを見ると私まで嬉しくなってしまう。
BGMは軽快なジャズピアノトリオ。
ランチセット以外のお昼のメニューは基本的にお蕎麦のみ。
「楽庵」には「蕎麦ピザ」「鴨ロース」「鶏肝煮」など
いろいろ美味しそうなおつまみがあると聞いていたので
それは夜のみとはちょっとがっかり。
でもお蕎麦で昼酒っていうのもいいですよね〜
「もりそば」
ランチセット以外のお昼のメニューは基本的にお蕎麦のみ。
「楽庵」には「蕎麦ピザ」「鴨ロース」「鶏肝煮」など
いろいろ美味しそうなおつまみがあると聞いていたので
それは夜のみとはちょっとがっかり。
でもお蕎麦で昼酒っていうのもいいですよね〜
「もりそば」
「もりそば」にも煮物の小鉢がついているのが嬉しい♡
(日々蕎麦だらけな栄養の偏りを気にしてるので(* ̄∇ ̄*))
ムンと香る強めの野生、ややなまなましい水のような香り。
端整な極細で、表面がくっきりと硬めなので
その繊細な舌触りが余計際立って感じられる。
噛みしめるとややポキポキした食感なのだが
極細なのでくちゅっと食べやすい。
これはきっと北海道のお蕎麦だ、と確信していたら
やはり北空知の蕎麦でした (≧∇≦)/
蕎麦汁は濃厚で甘め。
そして実はさっきから大変楽しみにしてることがありまして・・・
うふ。
ここは「もりそば」にうずらの卵がついているんです!
ここは「もりそば」にうずらの卵がついているんです!
(≧∇≦)
やっぱりだあー!
こっくりと氷砂糖のような甘さを感じる蕎麦汁にうずらの卵を入れると
なんとチョコレートな味わいが生まれてしまう摩訶不思議現象。
(飽くまで私の感覚です(* ̄∇ ̄*))
チョコレートをはじめとする甘いものや甘い味付け全般苦手な私なのだが
このチョコレート系汁は個性的で楽しい美味しさだ。
「ランチ」
(チョコレートワールドに脳がトロけたかなんと珍しくピンぼけ〜ショック(T_T))
ワカメそば
やっぱりだあー!
こっくりと氷砂糖のような甘さを感じる蕎麦汁にうずらの卵を入れると
なんとチョコレートな味わいが生まれてしまう摩訶不思議現象。
(飽くまで私の感覚です(* ̄∇ ̄*))
チョコレートをはじめとする甘いものや甘い味付け全般苦手な私なのだが
このチョコレート系汁は個性的で楽しい美味しさだ。
「ランチ」
(チョコレートワールドに脳がトロけたかなんと珍しくピンぼけ〜ショック(T_T))
ワカメそば
ちくわの2色揚げ
れんこんのきんびら
小松菜となめたけの和え物
そしてサイドメニューでも頼める炊込みごはん。
ランチのお蕎麦は(温・冷)から選べるようになっている。
あつものの出汁もやや甘め、塩分も控えめ。
おかずも老若男女、子供にも愛されそうなやさしい味つけだ。
デザートの
「ブラウンシュガーのシフォンケーキ」
「蕎麦粉のシフォンケーキ」
ってのもいいメニューだなあ〜
人気の秘密はこんなところにもありそう。
私は断然、蕎麦粉のシフォンケーキのほうで!
蕎麦が入っていれば何でも大好き (≧∇≦)
「腰砕け猫にマタタビ我に蕎麦 彩子」
2017年04月04日
京都・スロヴェニア料理店で蕎麦料理!「ピカポロンツァ」
今夜は、蕎麦は蕎麦でもスロヴェニアの蕎麦料理〜♪
日本でただ一軒というスロヴェニア料理店に楽しみにやってきました。
スロヴェニアはヨーロッパの中でも非常に多く蕎麦を食べる国で
その消費量はなんと日本より多い。
日本のように麺状にして食べるのではなく
実に様々な形で毎日の食卓に登場するらしい。
パンやケーキはもちろん、ピザのような形状で乳製品や野菜と一緒に食べるもの。
リゾットやおかゆのようなもの。
ユニークなところでは「蕎麦の実の腸詰め」、要は蕎麦ソーセージ!
日本人から見るとかなり斬新なメニューに思えるがスロヴェニアでは
メジャーな食べ物だというのだから世界は広いものだ。
蕎麦という穀物を偏愛する動物として生まれた私は
とにかく蕎麦が入った食べ物はなんでも大好き。
もちろん一番好きなのはやはり日本の「もりそば」だが
蕎麦パンや蕎麦ガレット、蕎麦の入った料理など
蕎麦が入っていると知らなくても一口食べると
「コレ美味しい!!」と体が勝手に反応してしまう。
まさしく猫にマタタビ私に蕎麦なのだ。
京都、太秦天神川駅から北に歩いて5分ほど。
お店の名前「ピカポロンツァ」はスロヴェニア語でてんとう虫という意味だそう。
意味も響きも可愛いなあ〜
ほらほら、お蕎麦メニューがいっぱいあるでしょ?
「そば粉のズリヴァンカ」
「そば粉のパン」
めちゃくちゃおいしそーーーーー(≧∇≦)♡
店の一階はカフェになっているらしいのだが・・・ん?誰もいない?
一歩入るとチャイムが鳴り、二階から「どうぞお入りくださーい」と声がする。
ここを上がるんですね。
靴を脱いで二階に上がろうとするとその階段がまた松本城もびっくりの急さ!
早速面白いぞ京都のスロヴェニア!! (≧∇≦)/
二階の客席。
スリッパを履いているのでなんとなく家庭的なイメージだ。
日本人の奥さんが接客担当で
スロヴェニア人の終始寡黙なご主人がシェフとして厨房で黙々と作業している。
メニューは写真に説明つきの丁寧なものだが
初心者の私にはそれでも想像がつかないものばかり。
ギバニッツァ?
アイドウカ?
ベチェンカ?
クルヴァヴィツェ?
えーい、もう今日は結論から言わせて頂きますが
ここのお料理はとにかくどれもめちゃくちゃ美味しいんです。
もちろん私は蕎麦が入ったお料理が目当てだったのだが
蕎麦が入っていないものも、何を食べても美味しいなんて!
「蕎麦パン」
ちょっと酸味のある素朴な穀物、プラス何かハーブの香り。
中は素朴にふんわり、軽すぎず重すぎず素晴らしく美味しい。
耳の部分はパリパリというよりシュー皮的なみっちりした感じ。
私は家で蕎麦粉十割のパンケーキを焼くのにハマっているのだが
(え、食べ過ぎ予防で蕎麦粉を家に持ち込まないことにしてるんじゃ?(^^;;))
こちらは蕎麦粉1割。なのにこの美味しさは一体なんなんですか〜〜
「そば粉のズリヴァンカ」
台の部分は蕎麦粉10割。
これでもかと黒く小躍りしたくなるような美味しそうさ♡
具の部分は日替わりで
今日はカッテージチーズと紫玉ねぎを合わせたものがのっている。
クリーミーな具の部分も美味しいし
台の部分のストイックな穀物感がたまりゃーん!
甘くて優しい小麦では絶対に出せない、渋く素朴な穀物感がこの料理のキモ。
ああすばらしやスロヴェニア料理・・・
この「そば粉のズリヴァンカ」についてきた付け合わせがまたすごい。
「ザウワークラウトのかぶら版」と聞いて、
へーさすか京都だな〜とはんなりのんびり気分で口にすると・・・
おおおおお、本気の発酵の強烈な美味しさ。
酸っぱさが最高!
かぶらを塩でつけておいただけだそうで、野菜が自力で発酵した美味しさに驚かされた。
「豚のペチェンカ」(スロヴェニアのローストポーク)
豚のブロック肉に下味をつけオーブンで焼くというスロヴェニアの代表的料理らしい。
メニューに「味わい深い肉の風味が大好評」と書いてあるがまさにその通り。
食べた瞬間思わず「ウワおいしー!!」と声に出てしまったほど。
豚肉の旨味が凝縮されたような、
私の理想である「素材をできる限りそのまま楽しむ」素晴らしい料理。
肉の下にある付け合わせは「ザウワークラウトをパプリカで煮たもの」。
これがまたマイルドなソースの役割をして滅法美味しい。
パンを使って一滴残さず食べてしまった。
さてお次はいよいよ、食べるまで私も全く想像がつかなかったこちら。
「アイドウカ(蕎麦の実のソーセージ)」
見た目は美味しそうな普通のソーセージ。
「小ぶりのドーナツくらいのサイズ」と書いてあった通りサイズはかなり小さめ。
奥さんに「中身は肉より蕎麦の実の方が多い」と聞いてワクワク切ろうとしたが
プリプリ過ぎてなかなか切れない・・
やっと割れると、わあーすごい!!
中から溢れる、ほろっほろの蕎麦の実。
蕎麦の実というのは蕎麦粉より蕎麦の香りは感じにくいのだが
米より麦よりさらに素朴な穀物の風味。
そこに肉(豚肉かな?)の風味がたまらない素朴な美味しさで
これは私にとっては最高の腸詰めだ。
付け合わせの紫大根がまた恐ろしく美味しい・・・
ドレッシングでマリネされたような感じなのだが
何故か大変美味しいマッシュルームの香りがする。
(マッシュルームは入っていないそう)
なんなんでしょうこのお店は、何を食べてもマホーのようにおいしい!!
先ほど付け合わせでついてきた「かぶらのザウワークラウト」が美味しかったので
メニューにある「ザウワークラウト」もとってみました。
「ザウワークラウト」
これも食べた瞬間「ナニコレ!!」と小さく叫んでしまった。
大げさでなくそれくらい衝撃的に美味しいザウワークラウトなのだ。
本気の本物の野菜の自力発酵の美味しさ、プラス、ガーリックが入ってるのかな?
よくわかりませんがなんだか私のマタタビ的美味しい要素がいくつも絡み合っていて
美味しさメーターがまたまた振り切ってしまいました・・・
デザートは黒板にあるこちらから選ぶ。
「ベリーのタルト」
甘いものが全般的に苦手なためデザートへのやる気はほぼないといっていい私だが
ここはデザートまであまりにも美味しくて本当に驚いた。
全体にやけにジューシーでグジュとしてるだのだが
ベリーがしっかり酸っぱくてみずみずしくジューシーで、あっらー なんというおいしさ。
ネッチョリ濃いところがなくベリーの美味しさそのままの感じが素晴らしい。
「スロヴェニアのハーブティー」
私が大好きなエルダーフラワーがありました♡
抽出時間のかわいい見張り番、ピカポロンツァ(てんとう虫)くん。
観光で京都に行ってスロヴェニア料理っていうのは
なかなか考えない選択肢かもしれませんが
ここはほんとーーーうにおすすめです(≧∇≦)/
電車の駅から近いのも便利だし、京都にお越しの際は是非♡
(ちなみにパンは「全粒粉パン」「ライ麦パン」「玄米パン」の日もあるようなので
事前に電話でご確認を〜(^-^))
かぶらを塩でつけておいただけだそうで、野菜が自力で発酵した美味しさに驚かされた。
「豚のペチェンカ」(スロヴェニアのローストポーク)
豚のブロック肉に下味をつけオーブンで焼くというスロヴェニアの代表的料理らしい。
メニューに「味わい深い肉の風味が大好評」と書いてあるがまさにその通り。
食べた瞬間思わず「ウワおいしー!!」と声に出てしまったほど。
豚肉の旨味が凝縮されたような、
私の理想である「素材をできる限りそのまま楽しむ」素晴らしい料理。
肉の下にある付け合わせは「ザウワークラウトをパプリカで煮たもの」。
これがまたマイルドなソースの役割をして滅法美味しい。
パンを使って一滴残さず食べてしまった。
さてお次はいよいよ、食べるまで私も全く想像がつかなかったこちら。
「アイドウカ(蕎麦の実のソーセージ)」
見た目は美味しそうな普通のソーセージ。
「小ぶりのドーナツくらいのサイズ」と書いてあった通りサイズはかなり小さめ。
奥さんに「中身は肉より蕎麦の実の方が多い」と聞いてワクワク切ろうとしたが
プリプリ過ぎてなかなか切れない・・
やっと割れると、わあーすごい!!
中から溢れる、ほろっほろの蕎麦の実。
蕎麦の実というのは蕎麦粉より蕎麦の香りは感じにくいのだが
米より麦よりさらに素朴な穀物の風味。
そこに肉(豚肉かな?)の風味がたまらない素朴な美味しさで
これは私にとっては最高の腸詰めだ。
付け合わせの紫大根がまた恐ろしく美味しい・・・
ドレッシングでマリネされたような感じなのだが
何故か大変美味しいマッシュルームの香りがする。
(マッシュルームは入っていないそう)
なんなんでしょうこのお店は、何を食べてもマホーのようにおいしい!!
先ほど付け合わせでついてきた「かぶらのザウワークラウト」が美味しかったので
メニューにある「ザウワークラウト」もとってみました。
「ザウワークラウト」
これも食べた瞬間「ナニコレ!!」と小さく叫んでしまった。
大げさでなくそれくらい衝撃的に美味しいザウワークラウトなのだ。
本気の本物の野菜の自力発酵の美味しさ、プラス、ガーリックが入ってるのかな?
よくわかりませんがなんだか私のマタタビ的美味しい要素がいくつも絡み合っていて
美味しさメーターがまたまた振り切ってしまいました・・・
デザートは黒板にあるこちらから選ぶ。
「ベリーのタルト」
甘いものが全般的に苦手なためデザートへのやる気はほぼないといっていい私だが
ここはデザートまであまりにも美味しくて本当に驚いた。
全体にやけにジューシーでグジュとしてるだのだが
ベリーがしっかり酸っぱくてみずみずしくジューシーで、あっらー なんというおいしさ。
ネッチョリ濃いところがなくベリーの美味しさそのままの感じが素晴らしい。
「スロヴェニアのハーブティー」
私が大好きなエルダーフラワーがありました♡
抽出時間のかわいい見張り番、ピカポロンツァ(てんとう虫)くん。
観光で京都に行ってスロヴェニア料理っていうのは
なかなか考えない選択肢かもしれませんが
ここはほんとーーーうにおすすめです(≧∇≦)/
電車の駅から近いのも便利だし、京都にお越しの際は是非♡
(ちなみにパンは「全粒粉パン」「ライ麦パン」「玄米パン」の日もあるようなので
事前に電話でご確認を〜(^-^))
2017年02月28日
京都・東福寺「そば茶寮 澤正」
京都に素敵な場所は数あれど、
京都に行くたび訪れたくなる大好きな場所。
今日も楽しすぎちゃって
宇宙へ飛び立ってしまいましたぁ〜〜!
この店がどんなに面白いロケーションで
どんなに面白い歴史あるお店かはこちらをご参照いただくとしまして・・
http://ayakotakato.seesaa.net/article/439013191.html
ああ 緑の向こうに館が見える。
昭和5年築、元は迎賓館であった建物。
こんなゴージャスな場所で手打ち蕎麦が食べられるとは
外観からは誰も想像できないだろう。
今日はお茶室のほうのお部屋。
炉が切ってあるがテーブルを置いて快適な個室になっている。
緑の中に立つこの館は
やはり眺めのある昼間の方がいいと思う。
(夏の夕方、暮れゆく林を眺めつつのビールもよかったけれど(≧∇≦))
テーブルにセットされた美しいお品書き。
なんたってお楽しみは最初の八寸なのだが・・・
きた〜〜〜(≧∇≦)♡
九条葱の和ポタージュ
小松菜・人参・椎茸のお浸し
林檎・春菊とアーモンドの白和え
菠薐草とベーコンの甘酢
蕎麦パンのカナッペ
そばのおやき
大根のそば衣揚げ
「澤正」の店主は料理の修行はどこでもしていない。
ゆえに出されるものは全て店主の創作料理なのだが
これが全て驚くほど美味しい。
相当自由奔放でチャレンジングなメニューが多いのだが
どれもが全く独りよがりでなく
食べた瞬間「アハハハ〜!」と笑いたくなるほど美味しい。
私が京都でもっとも恋慕している某料亭の大将が
「美味しければ何をしてもいいわけじゃない」
と言ったが、ここの料理を食べると
「美味しいんだから何したってアリだ!」
と確信する。
何したって、と書いたが「澤正」はブレない部分は絶対にブレない。
それは「最高の食材の追求」と「仕事以上に真心を込めた仕事」である。
メニュー書きの最後にある通り、ここの食材は全て店主が選びに選んだ
素材からして美味しいものばかり。
例えばこの八寸の中の「大根のそば衣揚げ」。
(真ん中のそばの芽がのっているもの)
大根の含め煮を蕎麦粉だけで揚げたものだがこれが大袈裟でなく悶絶するほど美味しい。
こんなシンプルで一見地味で他にはないものがちょこっと八寸の中に隠れていて
食べた瞬間あまりの美味しさに「何コレ!?」とびっくりさせられる楽しさ。
右上「九条葱の和ポタージュ」にしても
その左下「蕎麦パンのカナッペ(海老芋のペースト)」にしても
「これ毎日食べたい!」と思わせる最高レベルの美味しさまで振り切っている。
ここの店主は本当に美味しいものを知っている人だなあ〜と毎度感じさせられるし
ひとつひとつの料理に店主の熱意と真心が込められているのがわかる。
それはここの店の人と話しても感じることで
みなさん実に朗らかで一生懸命でニコニコ大きな声で挨拶して、言うなれば体育会系だ。
この迎賓館の建物の厳かでちょっと気取ったイメージがさわやかに崩れていて
来るたびに楽しい気持ちになり「またすぐ来たい」と思ってしまう魅力がある。
器が趣味の店主ゆえその演出も大変楽しい。
雪の銀閣寺の器の蓋を開けると・・・
「南高梅梅干の金麩羅と蕎麦茶のおこげ 蕎麦餡仕立て」
「澤正」での楽しみ、極上の美しさを誇る江戸切子の数々。
宝物のようなグラスのなかに潜むのは・・
なんとお蕎麦♡
「澤正」名物、「更級かわりそば」。
更科粉と片栗粉が混ぜてある蕎麦に
今日は「かぶらときのこの甘酢漬け」がトッピングしてある。
胡麻酢の風味が大変美味しいのだが、
ここにさらに「麻薬」をふりかけるのだからもう蕎麦犬大興奮!!
もう〜〜蕎麦茶ってなんでこんなに美味しいんでしょうね〜〜(≧∇≦)
おお〜〜〜ん・・・・
おおお〜〜〜ん・・・・・
焼き物 「鶏肉のグリル 野菜サラダ そばガレット」
おお〜 ガレットはここでは初めて出会いました。
マキマキもの大好物の私には嬉しい展開。
蕎麦のガレットは十割なのに極薄でやわらかくしなやか。
蕎麦の風味はほとんどしないのだが
鶏肉とワインビネガー風味の玉ねぎ、水菜がぎゅっとまとめて口に入ってくる、
これがマキマキもののおいしいところ♡
「手打二八そば」
ふわ〜と濃厚に漂うかぐわしさ。
ややストイックで爽やかな蕎麦の香りを二八らしい甘い粉の香りがムンと支えている。
ぷにゅんくにゅんとしたやわらかなコシがあり
万人に愛されそうな優しい香り高い蕎麦だ。
ちなみにお蕎麦は温かいものも選べます。
「澤正」のもりそばのつけ汁はなかなか個性的なシャープさがあるのだが
店主が惚れ込んだ白口浜の献上昆布使用だけあって
その真価は温かいものの方が鮮やかに感じられる。
私にはやや甘い味付けなのだがそれがかえって
山椒を入れた時にガツンとした美味しさに♡
「そばのきつねご飯 畑菜の辛子あえ 赤出汁」
このご飯にも先ほどの「麻薬」を盛大にかけてしまった私(* ̄∇ ̄*)
どんだけ麻薬中毒かって自宅に蕎麦茶持ち込み禁止にしているほどの中毒でございますよ・・
(朝昼晩蕎麦茶浸りの動物って想像しただけで恐ろしくて(^^;;))
六甲味噌の赤出汁もいつもいつも美味しすぎる〜〜
そして甘いもの苦手の私が毎度魅了させられるここのデザート!
「そばの鶯餅 そば短冊を添えて」
お菓子そのものにしても器の取り合わせにしても
毎度のことながらその美意識には唸らされるが
それもそのはず、この「澤正」はもともと明治時代創業のお菓子屋さん。
「そばボーロ」屋さんだったのだ。
その三代目である現店主が始めた蕎麦会席の店がこの「そば茶寮 澤正」なので
お菓子のセンスが素晴らしいのは当然のことなのだ。
食後話した店主はあたらしく見つけた食材について
これで何を作ろうかとワクワクしていると子供のように目をキラキラさせて語ってくれた。
味見させてもらったが確かにびっくりするほど美味しいもので
私までワクワク!
ああ〜
今日も最高に楽しすぎちゃってどうしましょう!!
楽しさ余って玄関前から宇宙に飛び立った私の様子は
次回ブログにて・・(≧∇≦)
2017年02月16日
京都・北山「大坪屋彦七」
植物園沿いの美しいメインストリートに立ち並ぶおしゃれなショップやケーキ屋さん、
裏手に広がる高級住宅街。
おしゃれエリアのイメージの強い北山エリアだが
近年ますます「手打ち蕎麦屋激戦区」となっている。
不思議ですけど、ウレシイことですねえ〜!
(2軒ハシゴしようとした間にもう一軒見つけた時は倒れそうになったが。←でも行った)
その中でも渋い系、飲み担当(^^)のお店がこちら。
北山通りから北に入るとそこはのんびり美しい住宅街。
空が広い。
こんなところにお店が・・・?と思っていたら
左手に「蕎麦屋」の幟が見えてきた。
向かいは公園という好立地。
モダンなデザインがユニークな建物。
よく見ると普通の住宅の前にちょこんと付け足されたように店舗が建っているらしい。
(どうやら住宅とつながっているらしい!)
店の向かいは公園なので子供達の元気な声が平和に響いている。
店前のメニュー。
うっふっふ、私はもう決まってるんです。
「もり」と「生粉打ち」の「二色そば」♡
お酒は富山の地酒が多いし
おつまみに「富山の珍味」というページがドーンとあったりして
(コロッケランキング一位の丸長精肉店のコロッケ!)
なんだか富山度高いなあ〜と思ったら
長く富山でお蕎麦屋さんをしていた店主が5年ほど前に京都に移って来て始めたらしい。
うわ〜なんだか七尾から京都に志を賭けて出て来た
長谷川等伯みたい!(大ファン(≧∇≦))
のんびり前の公園を眺めながら待っていると
開店前だというのに続々お客さんが現れたので驚いた。
開店すると、私たちは大人数だったので奥のテーブル席に案内されたが、
しばらくするとカウンターも全て満席になった!
決して便利とは言えない住宅街のお蕎麦屋さんなのにすごい〜〜!
京都では結構こういうことが多いのだ。
自分の好きな人(蕎麦)が大人気で嬉しいような、
ライバル心で焦るような・・・(๑˃̵ᴗ˂̵)
外観もユニークだが店内も面白い。
カウンターの上は古い建物から欄間などを集めて来てコレクションしたような
面白いコーナーになっている。
地酒が色々たのしそう〜♪
「そばがき」
まさに「練り上げた!」感じの迫力の姿。
土佐醤油が添えられているがこんなに香り高くては
ぜったいに最後までつかえませんよ・・・
(取り分けた私のぶん♡)
深い香ばしさ、甘さ、さわやかさ。
バランスのとれた誠実な蕎麦のかぐわしさを濃厚にまとい
食べる前から私をノックアウトしてくる。
食感はザラザラふっくらもっちりで、これはおいしいなあ〜
「二色そば」は一枚ずつ順番にやってくる。
「もり」
ぬったりと、いかにも香ってくれそうな肌。
意外と粗挽き、素朴な印象。
ムワーとたくましく力強いかぐわしさ。
野生的にどっしりムワーとした香りなのだが
嫌味がまったくないのがすばらしい〜!
食感は程よくずっしり一本一本が独立して大変心地よいコシがある。
こういうのを蕎麦打ちが上手い、というのではないのかな?と思わせる見事な食感。
二八らしい甘みもあるのだが香りのせいか男性的なイメージで、
味わいの濃いおいしい二八蕎麦。
「生粉打ち」
うわー!こちらはさらに粗挽き、
黒っぽく素朴な肌がたまらない。
素晴らしい眺め〜〜♡
おお〜香りはさきほどの「もり」と同じ方向で
ムワーと野生的にどっしりたくましい。
しかしこちらは香りにも味わいにも甘みが全くないのでストイックな印象だ。
コシもこちら は弱めでしっかりした感じ、
二八と十割の違いがわかりやすく鮮やか!
見た目の印象ほどではないが粗挽きの素朴な舌触りも嬉しい。
でも「もり」の食感や味わいのバランスが素晴らしかったので
ちょっとだけ「もり」の方が好きかな〜♡
「お昼のサービス品」である
「白海老のかき揚げ」400円。
白海老の濃厚さもあってトロッネトッとした食感。
「鴨せいろ」の鴨汁もひとくち味見させてもらっちゃいました♡
甘みも味もガツンと濃い目!
お酒のおつまみにもなりそうな鴨汁。
ここは地酒が楽しそうなので次回は夜に是非「富山の珍味」と共に・・
「甘海老に塩辛」
「白海老の塩辛」
「昆布締めさしみ白海老・かじきの2種盛り」
かー、たまりゃん(≧∇≦)♡
2016年12月15日
京都・新田辺「山ぶき」
こんなお店があるんだ!
と久々に衝撃を受けたお蕎麦屋さん。
他の人がしないやり方でひたすらに研究・努力する職人魂。
不器用な印象すら受けるほどまっすぐな真面目さ。
一度行っただけでこんなことをいうのは生意気だが
その稀有な存在感に目を見張った。
京都から近鉄で、急行なら24分の「新田辺」駅。
駅前は商店街だがシャッターが閉まった店が多く何だかシーンとしている。
「山ぶき」はその駅前広場(というのかわからないが)のすぐ裏手にある。
駅から2分とかからない。
「地元野菜と十割そば」「石臼蕎麦」
の文字が目立つ大きな看板。
私から見るとすでのこのあたりからしてこの店らしさがたまらない。
宣伝ベタに思えるこの店にしては精一杯目立たせた大きな宣伝だとは思うのだが
まず「蕎麦」より先に「地元野菜」を語ってしまうところが素敵すぎる。
地元野菜、すばらしいですよね!!そういうの私も大好きです!
しかし肝心のお蕎麦に関しての宣伝の控えめさ?が対照的である。
ここはかなり気合の入った「自家製粉」の店なのに
これだけ大きな看板のなかでそれを全く書いていないのだ。
そんな「商売上手でない感じ」がまた魅力でもありまして・・・
ちなみにお隣は「デパート」です。
デパートとクリーニングが同義語なのかよくわかりませんが
この眺めはほのぼのとして大変よろしいです(^o^)
2軒赤い色がなんとなく合ってる気もします。
座敷席とテーブル席がある店内は
スッキリしているが流木のテーブルやきのこのような丸椅子が
ナチュラルで可愛らしい印象。
さあメニューを見てみましょう。
ここもこの店らしさがいっぱいです♡
まず目をひくのが左下の「三十品目御膳」。
えっ これ食べると30品目食べられちゃうんだ!?
しかも新鮮な地元野菜いっぱいで?
そんな、作るのに手間のかかる、しかも商品としては地味なセットメニューを
お蕎麦屋さんで普通にやっちゃう!?
自然食レストランとかならわかるが・・・。
これはほんとーーーうに、心から
お客さんの体、健康のことを考えていなくてはできないことである。
「〇〇丼とセット」とかの方が作るのもずっと簡単だし売れそうなのに
そうではなくて「三十品目御膳」。
素敵なお店だなあー
「天ぷら盛り合わせ」についても驚かされた。
メニューに出ていた写真はこれである。
えーとこれは・・
かぼちゃとししとうと・・・奥に見えてるのはエビかな?
野菜だけの天ぷらじゃなくてエビ入っていますよね?
じゃないと1300円はちょっと高いですよね?
とつい思ってしまう地味めな写真・・・
だったのだが!
実際やってきたのはこれであった。
どどーん
「天ぷら盛り合わせ」
えー! 大きなエビが3尾も!
ヒラメの昆布締めまで入って、
かぼちゃ、ししとう、しいたけ、れんこん。
パリッとした薄衣でとてもおいしい天ぷら盛り合わせ。
いやいやいや・・こんな豪華で美味しい天ぷら盛り合わせを
あの写真で紹介しちゃうって・・もったいなすぎるでしょう〜〜
ほんとに・・なんていうか・・
好きになっちゃうなあー
そして圧巻は「蕎麦がき」である。
「山ぶき」の「蕎麦がき」・・・
みなさんも一緒にびっくりしてください。
いいですか?
せーの
「蕎麦がき」
えっ
うわーーー!!
もうなんというか、この店の店構えやメニューの感じからしたら
信じられないくらい攻めっ攻めのものすごいそばがきがやってきてしまいました。
どんだけの粗挽き。
どんだけの攻めっぷり。
すごすぎる!!
蕎麦畑をそのまま乱切りしたかのような極粗挽きの蕎麦粒子。
白、緑、オレンジ、色とりどりの粒子達が目にまぶしい。
香りは爽やか系か生々しいような野生の感じを想像したが
意外にもふっくら豊かで上品な穀物の香り。
ざっくざくつぶつぶモッチモチでおいしい〜
壁には「本日のお蕎麦」という案内がある。
「蕎麦がき」はいつもは「岡山県 蒜山産」だが
今日だけたまたま「北海道・蘭越産」だったらしい。
ここで私は店主と話す機会を得たのだが
その時の店主の印象にはまさに私がこの店に感じた印象を凝縮したような感じだった。
蕎麦の個性に合わせたかなり詳しい製粉の方法や「一年中新蕎麦」を保つ保存方法などを
静かにまじめに話し続ける姿。
たった一度の印象ではあるが、冒頭に書いた
「他の人がしないやり方でひたすらに研究・努力する職人魂。
不器用な印象すら受けるほどまっすぐな真面目さ。」
に目を見張った。
「ざる蕎麦」
その店主入魂の蕎麦。
やはりただごとでないことになっている!!
息を飲む、美しさ。
端正な極細切り。
であるのに、極粗挽きの素朴な肌には粗挽きのホシが無数に浮かび
その奥に白くゆらめく陰影がまたたまらなく美しい。
これが十割って一体どういう事なのだ!と言いたくなる極細粗挽超絶美に見入り
食べる前から私はこの宇宙に頭から吸い込まれている。
実はもっと驚くべきことがある。
ここまで書かなかったのだがこの店の蕎麦は
なんと手打ちではなく機械打ちなのだ。
普段から「手打ち蕎麦屋さん応援派」の私だけにこれには参った。
こんな魂のこもった機械打ちがあるとは。
機械打ちということもあって量もすごい。
ふつうの1.5倍から2倍くらいある気がする。
どきどきとたぐりあげると、すーっと水のような香りがする。
そのみずみずしい香りの向こうに超澄んだ超美しい香りが淡く浮かんでくる。
舌触りもみずみずしく、これだけの美しい肌であるから
その肌のすべり、コシ、素朴さと優しさ、最高に素晴らしい食感!!
味わいと香りはごく上品で淡いのだが
どこまでも透明な水のような味と白く上品な穀物の淡い香りを追いかけるひととき。
本日は福井大野の蕎麦。
「鴨汁蕎麦」の鴨汁はほっとするようなスタンダードなおいしさ。
ちなみに「ざる蕎麦」の蕎麦汁は鰹が渋く深く香る甘めのタイプだった。
店主がこれと見極めた産地の蕎麦を
「一年中新蕎麦のおいしさ」で提供すべく完璧に保存し
店主自身が設計したという手作りの電動石臼挽き機で
ゆるぎない信念を込めて挽く。
「魂のこもった機械打ちの蕎麦」というものに
私はここで出会ったのだ。
2016年12月08日
京都・宇治「しゅばく」
さすがは宇治である。
京都駅から電車に揺られ宇治駅につくと
京都中心部とはまた違った観光地のムードに自然と胸が踊った。
街全体のスケール感が広々としていてそれでいて明るい賑わいがある。
何より大きな川があるので空が広くて気持ちがいい。
「しゅばく」はそんな観光地の美しい町並みにスッと溶け込んでいる。
店の前の通りは自然石の舗装になっていていい雰囲気だ。
くるくると風に揺れる「十割蕎麦」の文字。
私の心もくるくるくる〜(≧∇≦)/
この「しゅばく」、看板や箸袋には「酒蕎麦 しゅばく」と書いてあるが
なんと営業は11:30〜15:00の売り切れ仕舞い。
昼から飲んどけってことですね!(≧∇≦)/
そのせいかお酒のメニューは多くないのだが少数精鋭な感じ。
あ、喜久酔もあるー♡
観光地だけに喫茶としての利用も多いのか
アイスクリームメニューの充実も目立つ。
甘いもの全般苦手なくせに京都に来るとなぜか突然「和パフェ」に憧れる私は
この和フレーバーアイスのメニューをじーっと見ちゃいました。
しかしじーっと見なくても電飾がついているかのように輝いて目に飛び込んでくるのは
やはり「十割蕎麦」の四文字である。
個人的には「冷やしたぬき」があることと
それがこの店の一番高いメニューであることが大変気になります。
冷やしたぬき大好きなんですが手打ち蕎麦屋さんでは意外と出会えないし
それが一番高いというのはなかなかない展開である。
説明を見るとたぬきだけどきつねがのっているんですね(≧∇≦)
このように私は冷たいぶっかけとか冷やしたぬきという
「冷たい種物」が大好きなのであるが
悩ましいのは私のおなかが一つであることである。
旅行中だけ4つとかになるといいのにな・・といつも思うのだが
いつも通り一つである以上やはり私の一身はこの人のものである。
「ざる」
美しく重なる超極細。
「宇治のしゅばく山」と呼びたいほど
日本画の中の霧にけむる霊峰のようにすら見えてくる。
蕎麦にはこんな案内カードが添えられている。
以前あるお店で「最初に一口は塩でお食べください」と言って
そのままじーっと私を見ていた店主に困ってしまい
「あのう〜・・・すみません、何もつけなくてもいいですか?」
と言ったという珍体験を持つ私。
このようにただ案内が添えてあるだけというのはありがたい。
私はお蕎麦には最初から最後まで何もつけずに食べるという大悪党なので
(汁とのコンビネーションに命をかけているお店の人に超失礼)
いつもできるだけ目立たない席で蕎麦だけを食べている。
蕎麦の香りを感じたいあまり私と蕎麦の間に割り込もうとするものは
すべて敵視するという性質がDNAに刷り込まれた虫のようなものなので
塩をつけるのも水蕎麦すらも拒絶するという・・・
よいこは真似してはいけません(* ̄∇ ̄*)
繊細な蕎麦と蕎麦の隙間から、ふあーっと香る爽やかな野生!
北海道沼田産というのがまさに頷ける、ちょっとクセのある野生を感じるさわやかさ。
食感も姿の通り、食べた瞬間のふわっとした感触にハッとする。
まるで超極細の繊細な一本一本の間に蕎麦の香りをまとった空気がふくまれているかのようで
ふんわり優しい食感の隙間からややシャープな野生の香りがふんだんにあふれてくる。
味わいもフレッシュでさわやかだったが、食べ進むうちにシャープな野生の印象が強まり
さわやかというよりはかなり個性的な印象になっていった。
ここは汁もとても美味しい。
私はいつも「蕎麦湯はお酒で蕎麦汁はおつまみ」と
蕎麦湯は蕎麦湯だけでゴクリ、蕎麦汁をチロリというのを蕎麦後の極楽としているが
この汁は・・と思った時は蕎麦湯で割ることもある。
美味しい蕎麦汁は蕎麦湯で割ったときにさらにものすごい美味しさに化けるのが面白いからだ。
「しゅばく」の蕎麦汁はあまりにおいしかったのでここではかけも食べてみたいな、と思ったほど。
しかも訊けばここの温蕎麦はつなぎのはいった粗挽きらしい。
え〜っそうなんですか〜〜!とさらに食べたくなったが
やはり人気なのか温そばは先に売り切れていた。
冷やしたぬきと温そばに後ろ髪を引かれつつ
暖簾を出ると美しき宇治の街、広い青空。
もう日が暮れるのが随分早いから
夕暮れ前の平等院に急がなくっちゃ〜
2016年12月07日
京都・西向日「蕎麦工房 膳」
もう何年ぶりになるだろう。
久々に訪れた「蕎麦工房 膳」は
あたたかな冬の日差しに包まれていた。
初めて来た頃は郊外の静かな小さな工房、といった雰囲気だったが
今やすっかり有名店。
それでも店の周りの緑は変わらず長閑だ。
畑仕事が趣味という店主。
ひだまりの石臼がのんびりそれを眺めている。
店前にはこれも店主の趣味であるアイアン細工の作品が増えに増えている。
どれも素敵だなあー
このセンス好きだなあ〜
(私アイアンもの大好きで部屋の椅子もアイアンなんです(≧∇≦))
看板ももちろんアイアンだ。
有名店である上に金・土・日のみの営業なので混んでしまうことが多いが
今日は時間ギリギリにやってきたせいで奇跡的に空いている。
相当久々にやってきたが白いポロシャツ姿がすがすがしい店主も
やさしい雰囲気の奥さんも全然変わらずうれしくなる。
BGMはジャズサックス。
以前いろいろな蕎麦メニューがあったが
現在は「もりそば」のみ!
その「もりそば」のみを求めて県内外から沢山の人がやってくると思うと
ますますすごいですよね〜(≧∇≦)♡
(どうしてお蕎麦が人気だと我が事のようにこんなに嬉しいんでしょうね〜
オマエはお蕎麦ではない!といつも自分にツッコんでるんですが(^^;;))
「蕎麦工房 膳」では「もりそば」を注文すると
「細挽き」と「粗挽き」のお蕎麦が半人前ずつ出されるようになっている。
今日は私がギリギリの時間に来たせいで「粗挽き」のみしかないことがわかっていたが
いいんです全〜然いいんです、大人ですから泣きません(>_<)
だってこ〜んなすごいお蕎麦なんですから!
泣く子も黙るこの超絶粗挽き肌。
しかも十割!
目も眩む、極粗挽きの肌。
そこから吹き抜ける超フレッシュな青い香りに思わず目がかっ開く。
ひんやりと清冽な美しい香りに食べる前から全身の細胞がしびれる思い。
まだ食べていないのに「おいしい・・・!!」と
ヘナヘナしているカウンターの変なお客さん(* ̄∇ ̄*)
いよいよ口に含むと
あああああ
ああああああああ
この白く美しい味わい・・・・
すばらしすぎますのでもう私は溶けてしまいましたさようなら・・・
極粗挽きのザラつぶだけがつながっているような輪郭線は
くっきりはっきりやや固めなのだが、どこかしっとりとした優しさもある。
ザラザラザラ〜と口中を流れていくかぐわしき粒達の夢。
最後はかなり短く切れてしまっているのが多かったが
蕎麦の長さに関してあまり気にならない私は
それも大事にちびちびモグモグ楽しむ。
ここは汁も個性的な美味しさ。
私が好きな京都らしい蕎麦汁とは違う、
こっくり濃くて甘さもしっかりあって
なんだか懐かしいようなしみじみとした旨みと香りのある汁だ。
蕎麦湯を飲んでいたら
店主が今日の蕎麦の「丸抜き」を見せてくれた。
普通自家製粉をしているお蕎麦屋さんではこの写真のような「丸抜き」を仕入れ
それを自分のお店にある石臼で製粉することが多いわけだが
「蕎麦工房 膳」は黒い皮のついた「玄蕎麦」の状態で仕入れ、
「石抜き」「磨き」「脱皮」を店でしている。
(それでようやくこの丸抜きの状態になる)。
設備的にも時間的にも大変な作業であるため
この丸抜きの状態も私には店主の子供のように思えてくる。
普段から栃木県益子産・長野県塩尻産・福井県丸岡産をメインに打っているそうで
本日は長野県塩尻産であった。
京都の郊外で金土日のみ、しかも昼のみの営業なので
なかなか機会を作るのが難しいのだが
その不便さもこの店の魅力のひとつである気がする。
今日は細挽き売り切れちゃっていたので
次回は開店時間を目指してこなくっちゃー(≧∇≦)
2016年12月06日
京都・五条「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」
気がつけば京都の中でずいぶん増えた「よしむら」。
もとは嵐山の絶景を誇る「嵐山よしむら」一軒だったが
その後「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」や「別庵よしむら清水庵」が出来、
去年は「北之蔵 よしむら北山楼」という立派な店舗も北山にオープンさせた。
それぞれに個性が鮮やかで
古くから絶景つきの手打ち蕎麦屋としての個性を放ってきた「嵐山よしむら」、
立地の便利さ+営業時間の長さで超便利な「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」、
清水坂のぎゅうぎゅう混雑で死にそうになっても
お蕎麦で復活できる「別庵よしむら清水庵」(実はここも眺めが素晴らしい)、
おしゃれなゆったり感と駐車場が強みの「北之蔵 よしむら北山楼」。
ポイントとしては「蕎麦工房 蕎麦の実 よしむら」と「北之蔵 よしむら北山楼」は
お蕎麦が二八、十割、田舎と3種類楽しめますが
観光地ど真ん中の「嵐山よしむら」と「別庵よしむら清水庵」は
一応十割そばのみってところでしょうか。
(メニューにはないけど実は二八も頼めたりしますが(^^))
今回の「蕎麦の実 よしむら」は
地下鉄「五条」駅1番出口目の前という観光客にも嬉しすぎる立地の良さ!
京都の人は住所を聞いただけでだいたい場所を理解してしまう上に
あの蜘蛛の巣のように複雑なバスの使いこなし技がすごいが
旅人はそうはいかないので地下鉄駅からすぐというのはありがたすぎる。
しかも中心部と言っていい五条で、蕎麦以外のおつまみも相当充実していて
おまけに22時ラストオーダーという頼もしさ。
これなら人との集まりにも使い易いし
お蕎麦屋さんは早仕舞いのところが多いのでうれしいなあ〜。
烏丸五条交差点からすぐの五条通沿いに、
威風堂々大きな「蕎麦」の看板。
(なんと今回はうれしい集まりにはしゃいでしまい外観を撮り忘れるという大失態!
ウェブサイトから外観写真お借りしました〜m(_ _)m)
近づくとなんと外からも蕎麦打ちの様子が伺えワクワク・・
店に入ると民芸風の渋い空間に迎えられる。
正面では若い職人さん達がせっせと蕎麦を打ちまくっている。
予約してあったので案内されたのは二階の個室。
吹き抜けになった空間の階段を上がっていく。
通路は外のような砂利と飛び石という凝った演出だ。
これは外国人が見たら喜ぶだろうなあ〜
案内してくれた店員さんの雰囲気は居酒屋っぽい感じもしたが
通された個室にはあちこちに花が飾られもてなしの心が感じられる。
なによりメニューの豊富さが嬉しいこちら。
(載せきれないので画像をつないだこの私のアホな努力のエネルギー源は
いついかなる時も蕎麦への愛であることに注目されたい(≧∇≦))
これだけのメニューの充実っぷりは大勢での集まりでも心強いですよね〜
「蕎麦屋のコロッケ」「そば皮春巻き」から「鍋料理」まである。
その上こんなおすすめメニューも♡
まずは楽しい今宵にかんぱーい!
「おばんざい三品」
いわゆる居酒屋だと野菜メニューが少ないことが多いだけに
こんなふうに野菜がいろいろ食べられるのは大変嬉しい。
「あなご一本天」
思ったより小さめ細めだったが
やっぱり穴子天は大人気!
「牡蠣フライ」
この牡蠣フライがまた穴子天同様小ぶりだったのだが大変に美味しかった。
クリーミー系ではなく旨みがぎゅっと詰まったような味の濃い牡蠣を
サクッと薄く軽く揚げてあって
うわ〜〜これもう一皿頼みませんか?(≧∇≦)
「だし巻卵」
おお?
このだし巻は・・・
なんだか見た目が綺麗過ぎるというか
質感がつるつる均一すぎてイマイチ美味しくなさそうな気がしてしまったのが
これまたとても美味しかった。
いわゆる京都の出汁巻きというイメージよりもちょっと濃いめの出汁で
あの〜・・ひじょーうにナマイキを申すようですが
私が作る出汁巻き卵に味が似てました・・・(^^;;)
「そば皮包」
生春巻きとか北京ダックとか「マキマキもの」に弱い私。
それが蕎麦皮とあっては頼まずにおられません(≧∇≦)
「蕎麦の実よしむら」のは
「とり肉・蕎麦の芽・きゅうり・にんじん・トマト・細ネギを
そば皮で包んで辛口そば味噌を付けて」食べるというもの。
蕎麦皮は期待よりは蕎麦感が薄かったが
モチモチ食べ応えがある感じ。
焦げたところが嬉しい♡
みんなでマキマキするのは楽しいし
これで680円ですから素晴らしいアイディアメニューですよね〜
「二八」
「二八」「田舎」「十割」と三種類ある場合の「二八」といえば
つるつるモッチリ系を想像するが、おお〜?
なんと意外なこの荒挽きっぷり。
しかし食感はするするとすべらかで二八らしいしっかり弾むコシがある。
見た目に反して味や香りはごく淡く、飲んだ後に良さそうなすっきり蕎麦。
「田舎」
こちらは思い切って黒い、やや太打ち。
透明感のある肌に華やかに散りばめられた褐色のホシ。
こちらも香りはごく淡く
透明感のある見た目通り味わいもみずみずしく透明な感じ。
しかし食べ進みつつ見つめるうちにごく淡〜く
外皮入りの蕎麦らしい香ばしい香りが感じられてきた。
それがまたちょっと麦こがしのような私の好きな香ばしさであったため
微かな香りを一生懸命追いかけ・・・
でもこの香りはあとで蕎麦湯に濃厚に出ていて嬉しかったな〜♪
「十割」
こちらは細切りで十割らしい密な質感。
味と香りはこちらもまたごく淡く・・
さすがに今回は、お蕎麦だけで言えば
「嵐山よしむら」や「別庵よしむら清水庵」のほうがおいしいかな〜・・
と思ってしまったがそれも言ってしまえば全く定かではない。
こういう大きな店になると蕎麦打ち職人もたーくさんいて、
特に随時蕎麦打ちスタッフを募集し続けている「よしむら」では
かなり若手の職人が多いようだ。
そうなってくると当然一定の蕎麦のレベルを保つのは難しいだろう。
しかし私はどこまでもアホな蕎麦ファンなので
「それはそれで面白い、毎回違って得した気分」(≧∇≦)
と楽しんでしまいそれもまあどうかと思うのだが、
でもそういうお蕎麦屋さんもあっていい、と思ってしまう。
もちろんそういうお蕎麦屋さんばかりでは困るが。
機械打ちではなく手打ち蕎麦であるだけでも嬉しい、
手打ち蕎麦という仕事に携わる人や
こんな3種類もの手打ち蕎麦を食べる機会に出会えた人が多くなっただけでも嬉しい、
と思ってしまうのだ。
以前東京の某大手おしゃれ系ダイニング手打ち蕎麦店で
ライブのリハーサル前にすばらしく美味しいせいろを食べた私は
終演後の深夜、共演者やスタッフを誘ってみんなでまた同じせいろを食べに行ったことがある。
まさかの一日二度同じ蕎麦!のはずであったが
まさかの別物そば!が出てきて本当に驚いた。
見た目も味もまったくの別物。
その店は昼前から24時過ぎまでやっているので
昼と夜では別の人が打つ事になりそういうことが起こるのだろう。
「すっごく美味しいから!」と連れていった共演者やスタッフの方々には申し訳なかったが
みんな私が拍子抜けするほど喜んで食べていたのが印象的だった。
なので次回「蕎麦の実 よしむら」に行ったときは
きっとまたぜんぜん違うお蕎麦が食べられますよ〜♪
こんな便利な場所で夜遅くまで3種類もの手打ち蕎麦が食べられるのは
やっぱり貴重な存在。
でもまた牡蠣フライのある季節に行きたいな(^o^)
(濃厚蕎麦湯、香ばしくておいしかった〜♡)
2016年07月01日
京都・四条烏丸「円屋」
いつもお蕎麦屋さんに行く時は私が行きたいお店に突進する形で
一人だったりいろんな方々を巻き込んだりして行くわけですが
今回は珍しいパターン。
京都のど真ん中、四条烏丸に住んでいる私の大好きな「家族」が
ご近所のこんなお店に連れて行ってくれました〜
炭焼と手打ち蕎麦の店「円屋(えんや)」。
位置的にはは四条烏丸の交差点から本当にすぐなんです。
しかしものすごーくややこしい路地の奥の奥にあり、
しかもその途中にちょっと似た店名のお店がいくつもあり
何が何だが分からないうちに連れてきてもらっちゃいました(^^)
「手打そば」は限定15食!
え〜〜〜そんな、残酷な! まだあるのかな、しんぱいすぎる(>_<)
店に入ると一階はカウンターのみ。
「いらっしゃいませぇーーえっ!!」と元気な声で迎えられ
予約してくれていた三階に通される。
階段が細くて急で長いのがさすが京都。
一階から三階まで一気につながっている。
お料理を持って昇り降りする店員さんはさぞ大変だろう。
メニューは炭焼を中心に、
おでん、ポテサラ、チヂミ、オムレツまでなんでもある〜
「限定15食」の「手打そば」まだあるって!
よかったー☆
予約でいろんなコースもあり・・
わ〜お酒も私ががすきなのが多くて嬉しい♪
でもやっぱり一番気になるのは別紙の「本日のおすすめ」ですよね〜〜
今日はいっぱい食べるイケメンが二人もいるし(兄弟にも見えちゃう親子♡)
いっぱい頼んじゃいましょう〜
まずは「おから」。
中学生とは思えない渋いチョイス。
(彼ってばとってもセンスが良いのです(^o^))
甘めの味付けで大人気、売れる売れる♪
「ポテトサラダ」
ここのポテサラはゴボウをはじめいろんな野菜が入っていて濃厚クリーミー、
こちらも大好評、大人気!
「牛すじ煮込み」
これは「煮肉愛好会会長」である私のリクエスト(現在会員2名)。
ここの全体にすっきりとして赤コンが京都らしく
ネギが効いてて滅法おいしい。
「ホタルイカ(富山湾)」
うっ 大好物のホタルイカ・・・
アニサキスアレルギー二年目の私はジッと我慢の子ですが・・
おいしそうだなあ〜〜
いつか絶対アレルギー克服して食べるぞぉぉぉ
そして巨大なUFOがテーブルに着陸しました。
ドッカーン!!
「炭焼盛り合わせ」
すごい・・・
お魚を食べ過ぎてアニサキスアレルギーになったほど魚好きだった私は
(焼いた)お肉についてはかなり無知で、現在まだまだ学習中、興味津々。
タン、シロ、ツラミ、ハラミ、生麩、つくね。
シロ、ツラミ、タンがおいしかったー♡
それにしてもここは器が凄い。
どれも作家物のような大胆で重厚なコレクションなのだが
とにかく大きい!重い!立派!
これを料理を盛って毎日あのものすごい階段を昇り降りする店員さん・・・
ほとんど曲芸技だと思います・・
最後の「蕎麦前」は
円屋名物「焼きしゃぶ韓国風サラダ」。
名前はサラダ、なんですけどこれまたボリュームが・・
どどーん
この器によくぞこんなにと関心するほどの大盛り、物凄い標高を誇っておりました。
甘辛に焼いた豚肉にマヨたっぷし。
(この「マヨたっぷし」というのは
中学生の頃大好きだった東海林さだお氏の本で見た懐かしいフレーズ(^^))
これが650円なのだからさらに凄い。
ひとつひとつのメニューが予想以上のボリュームだったため
みんなかなりお腹いっぱいになってきてしまっていたのだが
お蕎麦はもちろんいきます( •̀ .̫ •́ )✧
しっかり4人分注文してあったので「2人前ずつ2皿」くるとのこと。
わわわわわ
お蕎麦の量もすごい!
写真じゃ伝わらないでしょうか〜
ほら・・・ね!
大きなお皿に穏やかに広がる、優しく繊細なさざなみ。
いかにも北海道の蕎麦らしい爽やかでやや強い野生と二八らしい甘い香りが混じり合い
ほわ〜と濃厚に漂っている。
細い平打ちゆえ食感はごくやさしく、飲んだ後でもお腹いっぱいでもいけてしまう。
味わいも濃厚で、しかもそれが食べ進むにつれどんどん濃くなっていって
最後にはい草にも似た濃厚な香り,野生を楽しませてくれた。
汁はなかなか個性的で京都には珍しく相当濃い。
甘めだし出汁も強い。
なのに、なんだかかんだかとってもおいしい。
私の大好きな「さっちゃん」は料理上手&美味しいもの好きで
しかもものすごーくセンスがいい方なんですが
そのさっちゃんも美味しいと太鼓判でした〜
京都は素敵な店、高級な店、観光向けの楽しい店はたくさんあるけれど
気軽にワイワイやれるお店が少ない・・と勝手に思っていたのだが
(私が観光客だからかもしれませんが)、
うーん 京都のど真ん中にこんなお店があったとは。
今日はさすが地元のファミリーにいいお店教えてもらっちゃった!
1階に降りるとカウンターの中にいた店員さんが
「ありがとうございましたぁ〜〜〜!!」
とビックリするくらいの大音声で元気に送ってくれる。
そのニッカーーー!!という笑顔のパワーはちょっと珍しいくらいのもので
ついこちらも楽しい気持ちになりゲラゲラ笑いながら店を出てきた。
楽しい気分を全身にまといながら、みんなで夜の京都をちょっとお散歩。
地元の人しか知らないような隠れ名所をいろいろ教えてもらう。
私はあまりにもしあわせで、この家族が大好きすぎて、
この気持をどうしたらいいんだろう・・?と思いながら
ただ相槌を打って歩いていた。
甘めの味付けで大人気、売れる売れる♪
「ポテトサラダ」
ここのポテサラはゴボウをはじめいろんな野菜が入っていて濃厚クリーミー、
こちらも大好評、大人気!
「牛すじ煮込み」
これは「煮肉愛好会会長」である私のリクエスト(現在会員2名)。
ここの全体にすっきりとして赤コンが京都らしく
ネギが効いてて滅法おいしい。
「ホタルイカ(富山湾)」
うっ 大好物のホタルイカ・・・
アニサキスアレルギー二年目の私はジッと我慢の子ですが・・
おいしそうだなあ〜〜
いつか絶対アレルギー克服して食べるぞぉぉぉ
そして巨大なUFOがテーブルに着陸しました。
ドッカーン!!
「炭焼盛り合わせ」
すごい・・・
お魚を食べ過ぎてアニサキスアレルギーになったほど魚好きだった私は
(焼いた)お肉についてはかなり無知で、現在まだまだ学習中、興味津々。
タン、シロ、ツラミ、ハラミ、生麩、つくね。
シロ、ツラミ、タンがおいしかったー♡
それにしてもここは器が凄い。
どれも作家物のような大胆で重厚なコレクションなのだが
とにかく大きい!重い!立派!
これを料理を盛って毎日あのものすごい階段を昇り降りする店員さん・・・
ほとんど曲芸技だと思います・・
最後の「蕎麦前」は
円屋名物「焼きしゃぶ韓国風サラダ」。
名前はサラダ、なんですけどこれまたボリュームが・・
どどーん
この器によくぞこんなにと関心するほどの大盛り、物凄い標高を誇っておりました。
甘辛に焼いた豚肉にマヨたっぷし。
(この「マヨたっぷし」というのは
中学生の頃大好きだった東海林さだお氏の本で見た懐かしいフレーズ(^^))
これが650円なのだからさらに凄い。
ひとつひとつのメニューが予想以上のボリュームだったため
みんなかなりお腹いっぱいになってきてしまっていたのだが
お蕎麦はもちろんいきます( •̀ .̫ •́ )✧
しっかり4人分注文してあったので「2人前ずつ2皿」くるとのこと。
わわわわわ
お蕎麦の量もすごい!
写真じゃ伝わらないでしょうか〜
ほら・・・ね!
大きなお皿に穏やかに広がる、優しく繊細なさざなみ。
いかにも北海道の蕎麦らしい爽やかでやや強い野生と二八らしい甘い香りが混じり合い
ほわ〜と濃厚に漂っている。
細い平打ちゆえ食感はごくやさしく、飲んだ後でもお腹いっぱいでもいけてしまう。
味わいも濃厚で、しかもそれが食べ進むにつれどんどん濃くなっていって
最後にはい草にも似た濃厚な香り,野生を楽しませてくれた。
汁はなかなか個性的で京都には珍しく相当濃い。
甘めだし出汁も強い。
なのに、なんだかかんだかとってもおいしい。
私の大好きな「さっちゃん」は料理上手&美味しいもの好きで
しかもものすごーくセンスがいい方なんですが
そのさっちゃんも美味しいと太鼓判でした〜
京都は素敵な店、高級な店、観光向けの楽しい店はたくさんあるけれど
気軽にワイワイやれるお店が少ない・・と勝手に思っていたのだが
(私が観光客だからかもしれませんが)、
うーん 京都のど真ん中にこんなお店があったとは。
今日はさすが地元のファミリーにいいお店教えてもらっちゃった!
1階に降りるとカウンターの中にいた店員さんが
「ありがとうございましたぁ〜〜〜!!」
とビックリするくらいの大音声で元気に送ってくれる。
そのニッカーーー!!という笑顔のパワーはちょっと珍しいくらいのもので
ついこちらも楽しい気持ちになりゲラゲラ笑いながら店を出てきた。
楽しい気分を全身にまといながら、みんなで夜の京都をちょっとお散歩。
地元の人しか知らないような隠れ名所をいろいろ教えてもらう。
私はあまりにもしあわせで、この家族が大好きすぎて、
この気持をどうしたらいいんだろう・・?と思いながら
ただ相槌を打って歩いていた。
2016年06月16日
京都・東福寺「そば茶寮 澤正」
「東福寺」駅を降りるとまだ陽は十分に残っていた。
夜の予約時間に合わせてやってきたのだが
明るいうちに京都の街を歩けて嬉しい。
駅から東福寺とは逆方向に住宅街を歩いてきて
もう店に近いなと思ったところで真正面に立派な門に出くわして驚いた。
なんと、泉湧寺ではないですか!
(私はいつもこんな感じ・・
お蕎麦屋さんに行ったつもりが「アラこんなところに平等院が!」とか(* ̄∇ ̄*))
泉湧寺の門の直前で小道に入りさらに進むと「剣神社」も。
ああ なんて楽しい。
こんな美しい旧跡が住宅街のなかにひっそりとある。
前を歩いていた中学生の女の子がふっとモダンな新築の家に帰っていったりして
夕暮れ時の京都の日常のなかにいる喜びに浸る。
しかし地図は突然道をそれ、こんな面白い急坂を下れと言い出した。
え なんですかこの道は!
自動的に鬱蒼とした藤棚に吸い込まれていきます。
宮沢賢治の世界。
藤棚をくぐると、なんだか私が生まれた家を思い出すような緑の中の小さな坂道。
登りつめると
( °o°)
( °o°)
( °o°)
えええええええ
まぢですかコレですか!!!
さすがは昭和5年築の元迎賓館・・・・
日本家屋に洋館がくっついた昭和モダンなデザインが何とも優雅で
ただごとでない風格と気品に満ちている。
物語ならここで白ひげの執事のおじいさんが無表情に出てきそうだが
玄関に入ると明るくハキハキとした若い男性がにこやかに迎えてくれホッとする。
通された部屋は
( °o°)
すっっ
素敵すぎるんですけど!!!
私今日ふつ〜〜にのんびりお蕎麦屋さんにきたつもりだったんですけど!!
ええええ〜〜〜 こんな個室・・・
どうしましょう・・・うれしすぎる・・・・!!
窓からは見えるは今日の最後の陽に輝く木々の葉。
小鳥の声、カラスの声、葉ずれの音しかしない静寂。
・・・なに?
ここは天国ですか?
いきなり降りかかった嬉しすぎる展開にヘナヘナ・・・
テーブルには本日のメニューが。
いや〜〜〜ん
もうもうもうほんとに嬉しすぎてダメでゴンス!!(壊れた)
美味しそうすぎる上にこのメニューの体裁が素敵すぎて
早くもすんばらしいセンスを感じてわくわくが絶頂を越えて落ち着くので精一杯!!
人間のフリ大人のフリに努めるべし!!
鳴いちゃダメ!遠吠えは心の中で!
おお〜〜〜ん
おおお〜〜〜〜ん・・・
お酒のメニュー。
結構頑張って歩いてきて暑いのでこちらに。
わたくし、こんなに優雅なアサヒスーパードライ(瓶)は生まれて初めて見ました。
それもそのはず。
この江戸切子のグラスはなんとここで名前を言うのも憚られる
超・名工による最高級品!!
ひえぇぇぇ〜 そんなすごいもので飲んじゃっていいんですか〜?
美しさもさることながら持った手触りがなんともくっきりと、しかしもったりなめらか色っぽく、
うう〜〜〜ん ただただ すごすぎる・・・
「八寸」
きゃ〜〜〜
嬉しすぎる!叫ばない!飛びあがらない!私は大人!
遠吠えは心の中で・・・おお〜〜〜ん・・・
人参の冷たい和スープ
オクラのモロッコインゲンと揚新じゃがのお浸し
大葉とプチトマトの白和え
パプリカとはるさめの甘酢
蕎麦パンのカナッペ
芋餅のはちみつ漬木の実乗せ
蕎麦衣の寄せ揚げ
人参スープは私のお気に入りの横浜のイタリアンでも大好きなメニューなのだが
ここのは鰹出汁が美しく感じられる和仕立て。
えー!これはすごい。
すっきりさっぱり甘くなく、あまりの美味しさにビックリ。
寄せ揚げには三度豆、キャベツ、赤タマネギ、隠し味にスルメが使われているらしいのだが
この異様な美味しさはやっぱり蕎麦粉のなせる麻薬効果でしょうか。
香ばしさが素晴らしい〜〜
ちょっと甘めの白和えはねっとり濃厚。
大葉というのがニクイ美味しさ。
蕎麦パンのカナッペは反則過ぎます!!
たまごとベーコン、バターで朝ごはんに毎朝いっぱい食べてダメ人間になりたいほど美味しい。
う〜〜〜ん!
ここまでで十分にわかってしまいました・・・
ここの店主は美的センスも味のセンスも素晴らしい!!
これからがますます楽しみ・・・♡
温鉢
「竹田の太白おあげ、トマト、蒟蒻のクリームチーズ蕎麦餡仕立て」
あっつあつの炊合せに
エンドウ豆とクリームチーズを和えたソーズが掛かっている。
ボリューム感とみずみずしいヘルシーさのバランスが絶妙。
何よりアイディアの奇抜さを感じさせない自然で素朴な美味しさがすごい。
本当に面白いお店!!
小鉢
「更科変わりそば 彩り野菜のピクルス」
いろんな変わり蕎麦を見てきたが
こんな素敵なグラスに入った変わり蕎麦は初めてだ。
新たまねぎ、パプリカ、白きゅうり。
ここの野菜は山科・神田農園の無農薬野菜というだけあって本当に美味しい。
蕎麦は更科粉と片栗粉が混ぜてあるということで蕎麦の風味はほぼないが
むっちりとした食感で何よりゴマダレが反則すぎる。
こんなのおいしいに決まってる〜〜ずるい〜〜(≧∇≦)
この先まだまだお料理が出てくるのはわかっているがもっと食べたい、
煩悩をかき乱される美味しさ。
伏見・藤岡酒造「蒼空 純米 美山錦 火入れ 」
祖母が伏見出身のため嬉しくなって頼んだのだが
この江戸切子がまた凄すぎてのけぞる。
え〜〜〜 いいのかなあ〜〜
こんなので飲んだら余計美味しく感じて酔っ払っちゃうじゃないですか〜〜
(実際この蒼空は甘めだけれど余韻はスッキリ澄んで消えるので私でも飲みやすくて
小鳥にしては結構飲んでしまいました・・・うはははは)
途中で出された麻薬・・・じゃなくてシーズニングとしての蕎麦茶。
いや〜・・ダメですってばこんなの出しちゃ・・・(≧∇≦)
何を隠そう私は自宅で禁止にしたほど蕎麦茶が大好き。
こんなのかけたらなんでも香ばしくて夢のように美味しくなってしまいます。
焼き物
「豚肉の焼きしゃぶマリネ そばのガレットのサラダ仕立て」
レタス、きゅうり、赤玉ねぎを使いビネガードレッシングでサラダ仕立てにしてある。
豚肉さんの姿は見えないが下にちゃんと居ました。
焼きしゃぶというだけあってユニークなガッチリした質感で
クリームチーズを蕎麦衣で揚げたものが良いアクセントになっている。
日が暮れてきた。
小鳥やカラス達はもう巣に帰ったのか
今はもう竹林の葉ずれの音しかしない。
私は竹林に囲まれた家で葉ずれの音を聞いて育ったので
なんだかとても切なくてありがたい気持ちになる。
「手打ち二八そば」
江戸切子や清水焼など器のコレクションがすばらしい「澤正」だけに
蕎麦もただごとでない器に盛られてきた。
スリランカの塩も添えられている。
二八らしい香りをほわ〜とまとったなめらかな姿。
口に含むとつるんつるんの舌触りで、ムニュンムニュンとコシがすごい。
香りも味わいも二八らしいがとても上品な印象であるところがいい。
北海道黒松内町の蕎麦粉。
驚いたのはその蕎麦汁である。
そのままで少し舐めるとちょっと個性的なシャープさを感じたのだが
蕎麦湯で割ってみてビックリ。
「蕎麦汁は蕎麦湯で割った時に真価がわかる」と言われるが
ここの汁ほど突然美しく出汁の香りが際立ったのは記憶にない。
スパーン!と縦に突き抜けるような美しい昆布の香り。
驚いて思わず尋ねるとやはり。
店主が惚れ込んで仕入れているという、白口浜の献上昆布であった。
本物って語らずともバレてしまうのねえ〜としみじみ驚かされました(>_<)♡
ここで、メニューに無い一品。
そばがき「焼いていないもの」
ガラスのレンゲ?に乗った一口サイズが可愛らしくて楽しい。
みっしりミッチリ水分の少ない素朴な感じが
椀がきのような印象のそばがき。
力強い風味が一口の中にほわっと封じ込められている。
「そばがき(焼いてあるもの)」
そばがきを一口サイズで「焼いてないもの」「焼いてあるもの」
と二種も出すアイディア、センスに脱帽!!
小さけれどとっても手間がかかるのにそれでも形にするところが
職人というよりアーティストな感じで楽しすぎる。
焼いた方はお餅のようにもっちりむっちりして
香ばしさが素晴らしすぎて思わず「炭火焼ですか?」と訊いてしまったほど。
ガス火でもこの香ばしさって,蕎麦という穀物の凄さを思い知らされる。
砂糖醤油も添えられてくるので甘党の方はぜひそちらで♡
ご飯
「南高梅干の炊込そばご飯 赤出汁六甲味噌仕立て」
もう相当お腹いっぱいだったのでご飯食べきれないかも・・と思っていたが
(蕎麦ならいくらでもドンと来いなのにご飯となるといきなり尻込み(* ̄∇ ̄*))
可愛らしい上品な盛りでよかった〜
うわ
この御飯も美味しい〜〜
モッチリホワッとした炊き加減、南高梅の梅干とあられの風味。
でもやっぱり私には蕎麦が隠し入ってるからこんなに美味しいんだと思う・・・(^^)
菓子
「そばのこおり餅 そば短冊を添えて」
うわわわわ
さすがのこの姿!!
フランスの一流パティスリーのデセールと並べても引けを取らない
アートのような和のデセールの眺め。
寒天で漉し餡をくるんだ「こおり餅」。
とぅるんつるんと極上の食感と美しい姿。
さすが!!
・・・実は、意図的にここまで書かずにおりましたがこの「澤正」、
もともとは明治時代創業のお菓子屋さん、それも「そばボーロ」屋さんだったのです。
その三代目である現店主が始めた蕎麦会席の店がこの「そば茶寮 澤正」。
料理はどこでも修行していない、と言う店主だが
相当な知識とセンスを感じさせる独創的な料理は本当に心から美味しかった。
この建物、空間、器、料理、すべてに通じるセンスのすばらしさに酔わされたひととき。
しかもこんな優雅な店ながら
店主の人柄が明るく気取らずたいへん感じがいいところが素晴らしすぎる。
アハハハと明るい笑顔と機敏な雰囲気はこの迎賓館の厳かな空間よりも
太陽の下のテニスコートか何かの方が似合いそうな感じ。
最初に出てきたにこやかな若い男性はなんと四代目で
会話が楽しくてゲラゲラ笑って、肩肘張らずに優雅な「澤正」を満喫できた。
外に出ると、音のない闇。
庭木も灯篭も庭石も往時のままだけに
ズンと胸を押されるような迫力だ。
最後に、無粋ながら書きたいので書いてしまいますが・・・
元迎賓館で、こーーーーんな贅沢でおいしい夜を満喫したのに、
あのコース、ろ、ろくせんえんだったんですよ・・・!!
しかも京都で!
いいんですか!?
これは・・・みなさん行かないテはないですよ〜〜
京都にいらした際はぜひぜひ♡
2016年03月25日
京都・京都市役所前「紫雲仙」
住んでいる人はバスを使いこなして実に便利そうに暮らしているのだが
慣れない者にはなかなか難しいのが京都での移動。
あのバス路線図は何度見ても目がぐるぐるチカチカするほど複雑だし
知らない者にはまずバス停の場所がどこだかわからない。
なのでこの店のように「地下鉄の駅からすぐ」なんて立地は
ひじょーうにありがたいのであります。
駅近でもこの風情、が京都の凄いところ。
うーん かっこいいお店だなあー
黒板塀が私の大好きな松本城風♡
鮮やかな暖簾もバッチリ決まって、実に気持ちがいい外観だ。
店内は京都らしく奥に長い。
ピカピカに新しいスタイリッシュな空間に
BGMのジャズ・サックスがやわらかく響いている。
大きなテーブルの真ん中にガラスの台がついているのがユニーク。
隣にビジネスランチのグループが来ていたがこの一段高くなったガラス台のおかげで
中華の丸テーブルのような?ちょっと特別な感じが演出されていたように見えた。
向い合っての相席の時は仕切りの役割も果たすだろう。
入ってすぐのコーナーもとてもいい。
空間を贅沢に使って斜めに置かれたテーブルが大正解。
一人客には素晴らしく居心地が良さそうだ。
実際今来たお兄さんは早速あの席に座って、
事もあろうにひとりで贅沢な三段重のコース?を食べている!
えーっアレすごいなあ、おいしそうだなあ、どんなコースなんだろう・・
と見たらなんと・・
どうやら きゅうひゃく円らしい!!
すごい・・・見たい・・・
なんだかものすごく美味しそうなんだけど・・
杉箱ってのがウマイ、ニクイ!
日本の器は本当に世界一すごいと思う。
こんな美しい木の箱に食事を入れてくるなんて。
「天玉重とおろしそば」っていうのもいきなりで面白いし
このお店はいろいろ工夫がいっぱいだなぁ〜
ううう・・・おいしそうなものだらけ
しかしアニサキスアレルギー発症1年目の私は涙を飲んでいろいろガマン・・
というわけで。
「そばがき」
これまた大胆不適な、鮮やかな鬱金色の器でやってまいりました。
黄色い水連の葉の真ん中で、じーーっと眠っているようなそばがきさん♡
ほわーっっ この食感は面白い。
ふわんっふわんっのとろんとろんで極上の軽さ!
口に入ってきたときのとろふわーんとしたエアリーさはもはや「色気」すら感じるほど。
そのままつつまれて眠りたくなるようなたまらない食感。
香りは淡めで、甘みのない墨のようなストイックなイメージ。
味わいも淡く澄んでいるのだがとにかく食感の素晴らしさであっという間に食べてしまった。
「百井玉子のだし巻き(小)」
東京の玉子焼きと違って甘くない京都のだし巻きがだーい好きなので
つい頼んでしまうメニュー(≧∇≦)
豊かな眺めだなあ〜〜
あつあつふっくら、出汁の味わいがジュワー!
甘さはなく塩分も極限まで抑えられていて
憎いほど上手い。素晴らしい。おいしー!!
「黒毛和牛の炙り焼き イチボ50g」
お魚を愛しすぎてアニサキスアレルギーになってしまった私は
最近は以前と比べると驚くほどお肉を食べています。
これはイチボにしては脂がすごくのっている。
イチボでもいろいろあるんだなあ〜
美味しいものを少量って贅沢♡
「十割ざる」
わっ これまたスタイリッシュな演出!
ざるにこの四角皿を合わせるの、素敵〜
みずみずしく投げ出されたように笊の上にひろがる端正な細切り。
赤いホシに見入るうち、むわ〜とたくましく強い香りが漂ってきた。
見た目よりみっちり密な肌は非常になめらかで
表面にかすかにぬめりを感じるような、とろりとした舌触り。
最初むわーと感じた力強い香りはだんだん変化して野生的なシャープさのある香りに変わり
香りも味わいも最初から最後まで濃厚!
本日は福井の蕎麦。
へえ〜こういう個性の福井のお蕎麦もあるんだなあ〜
汁は出汁がバシーンと効いて甘さはすっきり、美味しいつゆ。
私にとって蕎麦湯はお酒で蕎麦汁はおつまみ。
蕎麦湯をそのままでゴクリ、蕎麦汁をチロリ、を至福の幸せとしている私は
関西の蕎麦汁も大好き!
さてこの後は特別公開中のあの庭と、あの絵に会いに・・・
京都は本当に楽しくて、忙しい!
2015年12月17日
京都・祇園「蕎麦流々 千角」
去年の秋、母と二人で「京都の雑貨屋さんめぐり」なんてカワイイことをしている最中
前を通ってしまったのがこの店。
あっこんなところに手打ち蕎麦屋さんがある!
ん〜〜〜〜どんなお店なのかな〜〜???
と後ろ髪どころか首が180度回転しそうになりながら通り過ぎたので
あれから気になり続けて1年。
ついに今回やってきました〜
外観からは中の様子は伺えないが、なんてったってここは祇園。
一日限定二組のコースもあるし、格の高いお店なのかな・・・
とちょっとドキドキしつつお店の前のメニューを見ると、
おや・・?
なんか普通〜に親しみやすそうじゃないですか〜(^o^)
あのかき揚げおいしそー!
「手打ち蕎麦・地酒」
あらっ なんだか俄然楽しくなってきちゃった!
店に入ると「いらっしゃいませーーー!!」
奥さんらしい人のよく通る高い声。
そして店内は近所の人や観光客で賑やかにワイワイわさわさ満員御礼!
店舗自体はモノトーンで落ち着いた感じなのだが人気余って庶民的と言ってもいい賑やかな雰囲気。
店の前に來るまで高級店かと構えてきた私は拍子抜けしてしまった。
こんな張り紙も発見。
南富良野ですか〜♪
その手前にはなにやら美味しそうな地酒がいっぱい。
満員なので入れないのかと思ったら奥にどうぞ〜と案内してもらえた。
すると奥にはいきなり雰囲気がガラッと違う静かな個室風のお部屋が。
(+上杉謙信似の製粉機が)
わー!
朝からガンガン歩きまわって疲れてるのでこの静かな空間はうれしい〜
これはラッキー(≧∇≦)
メニューに書いてあるお蕎麦は
「せいろ」と、その他いろいろ楽しそうな種物がいっぱい。
しかしこの時、神が私に何かをささやいたのか私は店員さんに
「あのーお蕎麦は、お蕎麦としては一種類なんですよね?」
と確認したのだ。すると
「+200円で新蕎麦十割がありまーす!」
というではありませんかーっ
訊いてヨカッタ〜〜〜(* ̄∇ ̄*)
メニューにある「せいろ」は二八らしい。
じゃあ「二八」と「十割」で、と思ったが・・・
ん〜〜
外の看板でも惹かれたけど桜海老のかき揚げいいなあー
いっちゃうか!
「お待たせいたしました。 限定鴨せいろ」
っていうのも表現がうまいというか気になるというか要は食べたい。
どうせお蕎麦はお蕎麦だけで食べちゃうににしても
それらはおつまみな感じで、食べたいものをいっちゃいましょー!(^o^)
というわけで
「桜海老のかきあげ天せいろ 小鉢つき」
の小鉢さんが最初にやってきました。
「自家製蕎麦胡麻豆腐」
これ、ミニチュアみたいに小さくて可愛かった〜〜〜
(箸袋の幅と比べるとお分かりいただけるかと(^^))
ねっとり濃い感じでなく質感も味もさっぱり系の蕎麦胡麻豆腐。
「そば屋の自家製豆腐、うに添え」
ちょっとーー 反則反則〜〜
こんなのオイシイに決まってるじゃないですかズルイ!
お豆腐にはなんにも乗ってないのが理想だけどウニさんならもっちろん許します。
むしろいつでもウェルカム!!(≧∇≦)
パフェのような足つきのガラスの器にお豆腐、塩ウニ、しそ、葱・・・
私の好きなものしか乗ってない(≧∇≦)
カフェに行ってパフェじゃなくてこれだったら毎回食べたい〜〜!
「桜海老のかき揚げ」
このビジュアルには弱い。
この手のかき揚げを見るとどうしても利休庵タワーを思い出さずにはいられないが
実に楽しい、嬉しい!
パリッパリッの食感と桜海老の豊かな香り。
かき揚げって汁につけてお蕎麦と一緒に食べると
悶絶級に美味しいのはわかっているのだが
どうしてもお塩だけで食べちゃうんですよね〜
「新蕎麦十割」
新蕎麦十割はお塩でもどうぞ〜と塩が添えられてきた。
色とりどりのホシを浮かべ、ピカッと輝く粗挽き肌。
この蕎麦は食感、質感が独特で
これだけの粗挽き、これだけざらざらの素朴肌ながら驚くほど繊細、端正な舌触りなのだ。
いわゆるコシとか弾力と言ったものはあまりないのだが
あらびきのやさしいポコポコしたフシの感じ、
はらはらとやさしい舌触りが非常〜に魅力的。
香りも味わいもごく淡いのだが
その食感を追いかけて夢中になってしまう魅力がある。
「鴨せいろ(二八)」
二八は十割よりさらに香りも味も淡く澄んだ感じ。
こちらはしっかりとした食感、よく考えると固めなのだが
それを感じさせない繊細さ端正さでこれは種物にとてもよさそう。
こんなに端正な印象ながら挽き方で大小がつけてあるのか
独特の節感やざらつきを感じるのが楽しい。
「鴨せいろ」の鴨汁。
ガッツリ、油もしっかりめ、ボリューミーな汁。
鴨肉が柔らかく、しかもムッチリしておいしい。
ここは終始静かだったが
メインの客席は相変わらず大盛況らしくどんどん注文が入って
お店の女性の甲斐甲斐しい高い声が絶え間なく聞こえてくる。
BGMはジャズピアノ。
さあー午後も行きたいところがいっぱい!
これ↓も楽しそうで食べている間じゅうついチラチラきになっちゃったけど
それは今度夜来たときに〜♪
2015年12月15日
京都・京都駅「京都和久傳」大叔母とにしん蕎麦
私のルーツの4分の1は京都だ。
私の親戚には面白い人が沢山いて、
特に「女傑」と呼ぶべき大叔母達が何人もいた。
それぞれの大叔母同士には血縁はないのに「なぜこんなにも!?」
と思うくらい素敵であっぱれで、どこか笑っちゃう大叔母達。
日本で最初に海外公演を果たしたプリマドンナだった大叔母。
(なのに普通の会話が五代目志ん生級に可笑しい。相槌一つがたまらなく可笑しい)
初期の宝塚女優だった大叔母。
(バレエと日舞の名手で晩年は私の親友だった)
皆残念ながら亡くなってしまったが
今回は今も元気で京都に住んでいる「伝説のスーパー美人」の大叔母と
京都駅でランチすることに。
大叔母に会うのは久しぶりだったが遠くから見ただけで私は仰け反った。
その類稀なる美意識。
セーターも、パンツも靴もバッグもこれ以上ないほどシンプルな美しさで、
見れば見れるほど選びぬかれたものであることわかる。
マーガレット・ハウエルが見たら驚くのではないかと思う程
文句のつけようがないコーディーネート。
歳はとっても美貌は変わらず。(きゅ、90歳・・・アンビリーバボー)
肌は抜けるようにそれこそ雪のように白く、
お化粧で白いのではなく首筋まで抜けるように真っ白で、
美しい形の小さな口元には鮮やかな真っ赤な口紅つけているという・・・
ええええ??大叔母、何歳だったっけ??と何度も見入ってしまったほど
もうもうもう、ひたすら口あんぐりの美しさ!!
あまりの全身の美しさに私はどうしてもいろいろ聞きたくなってしまったのだが
なんとその美しいアイボリーの編み込みセーターは大叔母の手編みという。
しかも、
「東寺のがらくた市で糸問屋の放出品の何キロもある糸束を買って持ち帰って
細い糸と太い糸を合わせて自分で編んだの。同じデザインで何枚も編んだわ」
とサラリと言う。
そこに合わせたこれまた素敵なネックレスは
ドリス・ヴァン・ノッテンがアフリカで買い付けたビーズで作りました、
と言われたら信じるようなニクイほどお洒落な木のネックレスだったのだが(しかもニ本重ね付け)
「東京に行った時乗り換えの駅の構内で300円のを2本買ったの」
と言う!!!!!( ̄□ ̄;)!!
しかも大叔母は料理の名手でいまだに京都某店に某食べ物を卸してるって・・・・・
もうもうもうひたすらアッパレ、ただただ降参するしかない。
そんな大叔母なだけにどこでランチしていいか本当に迷ってしまったが
脚が不自由なため駅から近いところがいいというご希望。
というわけで今日は「和久傳」のお手軽バージョン、
「京都和久傳(ジェイアール京都 伊勢丹11F)」へ。
私は何を隠そう伊勢丹デパ地下で売っている
「和久傳」の「鯛ちらし」弁当がだぁ〜〜〜〜い好きでして、
その「鯛ちらし」も入っているランチコースを選択♡
「京都和久傳」はデパートのレストラン街にあるだけあって
さすがに雰囲気はかなりカジュアル。
出てくるお料理もかなりカジュアル〜だったのだが
とにかく最後の鯛ちらしが楽しみで楽しみで・・・♪
ところが、実際は〆の炭水化物は3つから選べるようになっていて、
そのひとつには「にしん蕎麦」もあるではないですか・・・・!!
そうか〜「和久傳」は紫野の2階で「五(和久傳の手打ち蕎麦屋さん)」
も始めたし、ここにも手打ち蕎麦があるわけなのね〜〜
うううう迷う・・・大大大すきな「鯛ちらし」を諦めて、
普段は食べない温蕎麦に、いくか?いかぬか!?
いきます!鯛ちらしはまたデパ地下で買えるし!(^o^)
というわけで和久傳的「にしん蕎麦」。
おーっ意外にも太打ちの平打ちである。
そしてよく考えると私「にしん蕎麦」というものを生まれて初めて食べます(* ̄∇ ̄*)
どんな食べ物なんでしょう アハハハ〜〜〜〜
お・・?
おおお〜〜〜〜
おいしいじゃないですか〜〜
まずとにもかくにも蕎麦の香りを嗅ぎたい欲求がDNAに書き込まれた虫のような私は
この絶対的に周囲を支配する出汁の香り高さにしんの香り高さをすべてかき分け
蕎麦を味わうことだけにどうしても集中してしまうのであるが・・・
これが大変美味しかった。
蕎麦粉の良さが伝わる正統のかぐわしさ、
程よいコシの中から生まれるバランスの良い、滋味深い味わい。
わ〜 予定していなかっただけにうれしいな〜〜
おそば おそば おそば(^o^)
そして出汁もさすがに素晴らしい。
とにかく和食の甘い味付けが苦手な私はこういった煮魚っぽいもの?は
ちょっとドキドキなのだがこれは甘くないし
にしんもすっきりした旨みがあって肉ホロリ、とても美味しかった。
それでも未練がましく「鯛ちらし」の写真も撮らせてもらった私(^^)
あらまー!ご飯が信じられないくらい薄いではないですか!!
確かにコースでこの前にたくさんお料理が出てきたので
ご飯が少ないのは当然の配慮なのだが・・
これではせっかくの美味しいバランスが〜・・
一口もらいましたが何故かデパ地下弁当のほうがずっとおいしく感じてしまった・・
(実際この翌日の夜また買って新幹線で食べましたがやっぱりめちゃくちゃ美味しかった(≧∇≦)♡)
久しぶりに会えた大叔母とのランチタイム。
とても刺激的で楽しい時間ではあったが
今はもう亡くなってしまった親戚たちの話をたくさん聞いて
諸行無常の感、寂しさにも引きづられた。
あれほど輝いていた人達、輝いていた時代がまるごとみんな、消えてしまったなんて。
しかし食事が終わり店を出ると
いつ直したのか大叔母の真っ赤な口紅が綺麗に塗り直されていた。
それを見たらもうとにかくただただ
「参った!」!!(≧∇≦)
90歳の大叔母に元気をもらったひとときだった。
2015年12月12日
京都・嵐山「嵐山よしむら」
近年観光客の急増が日本中で話題の京都。
清水(きよみず)さんなんて行った日にはそれこそお山全体が渋谷駅前くらい人・人・人の大混雑で
30cm前に迫った人の背中を見に行ったのだかなんだかわからなくなるほどだ。
ここ嵐山も名勝地だけにやはり大変な混雑なのだが、
「嵐山よしむら」はなんと言っても午前中10:30からの開店だ。
10:30からお蕎麦食べる人も少ないだろうから
まあ開店時間に行っておけば大丈夫でしょう!
・・と思ったのは全然甘かったようで・・・
あの〜〜・・・あの人の多さは一体ナンデスカ?
(真ん中の二階建ての建物が「嵐山よしむら」)
鴨川沿いの、私の記憶では静かなあの通りになんであんなに人がいるのでしょう??
何かイベントとか?結婚式とか?事件とか?
近づいてみると
別になんということもなくなくただただ観光客で溢れているだけであった!
それにしても「嵐山よしむら」、まだ開店前だというのに
なんでこんなに人だかりが・・?
これじゃあまるで名所旧跡か何かみたいではないですか〜
入ってみてびっくり。
えええええ〜〜〜10:30の開店前から行列???うそでしょ?
ちなみに左奥は「嵐山よしむら」経営の「豆腐料理松が枝」となっていて
そこにも行列ができている。
「嵐山よしむら」の入り口は手前のこちら。
私が知っている「嵐山よしむら」はもっとゆったり静かなお蕎麦屋さんであったのだが・・・
まるで別の場所のように思えるほど雰囲気まで違う気がする。
人気の秘密はやはりこの店のロケーション!
嵐山の絶景を眺めながら美味しいお蕎麦を食べられるのはやはりたまらない魅力だ。
2階のカウンターが特等席となっているのだが・・・
さあ皆さんいいですか?
一緒に驚いてくださいね〜この絶景に!
じゃ〜〜〜〜ん
わーーーー!!
ぜっ
けい
だぁーーーーー!!
やはり何度来てもここの眺めは圧倒的に凄い。
こんなところで美味しい手打ち蕎麦って・・・極楽浄土??(≧∇≦)
メニューは清水さんや五条にある「よしむら」の他の店舗とだいたい、だいたい似た感じ。
「そばがき」
たいへん たいへん
あらかじめ醤油タレみたいなのに浸かっちゃっています。
そのままで食べたい私としてはなかなか衝撃・・・(>_<)
しかし自然の光の中、一筋の湯気を立ち上らせるその姿は
神々しさすら感じる美しさだ。
草のようなさわやかな香りがふわーっ
ふんだんに空気を含みもっちりふんわり、ややざらつきのある食感。
ああ〜〜おいしいなあ〜〜
と一生懸命タレのついていないところをまずは食べて
あとから甘辛醤油タレ?の付いた部分をいただきました(^^)
「季節の天ぷら盛り合わせ」
これだけの絶景だけに仕方ないのかもしれないが
お蕎麦が一枚1080円という観光地価格の「嵐山よしむら」。
でもこの「季節の天ぷら盛り合わせ 1240円」はそれに比べてかーなーりお得!
臭みもなく脂のりまくりの大きな大きな穴子。
海老も甘くていい海老で、かぼちゃ、銀杏、まいたけなど秋の野菜が美味しい、嬉しい。
バリッバリッの衣がボリュームありすぎな感じもしたが
朝から嵐山歩きまわってお腹すいていたのでバリバリいきました!
「石臼挽き十割そば」
嵐山の光の中に投げ出された、蕎麦という美しい穀物。
おおお〜
これはまさしく先程の「そばがき」と同じ、さわやかな草のような香り。
しかしそれがすぐに消えて、ちょっと変ったまろやかさのある
穀物のふっくらした香りと淡い味わいに変化していった。
見た目はややざらついていそうな素朴な感じだが
舌触りはなめらかで輪郭線はっきり、でも硬さはなく柔らかなコシがある。
全体におとなしく淡く上品な印象の十割蕎麦。
本日は北海道の蕎麦だそう。
メニューからは全く読み取れないのだが「嵐山よしむら」には二八のお蕎麦もあるらしい。
五条の「蕎麦の実よしむら」には二八も田舎もあるのであってもまあ不思議ではないのだが
ここのメニューはどうみても
「石臼挽き十割そば」1080円
「追加蕎麦(そば粉100%の手打ちです)」760円しかない。
なのでわたしもてっきりここは十割だけに絞っているのだと思っていただけに
左隣のセット物?を頼んだお客さんに「二八のお蕎麦です〜」と運ばれてきた時は
思わず耳も目も左にずい〜んと吸い寄せられてしまった。
というわけで、
「二八蕎麦」
あれ?
見た目は「石臼挽き十割そば」にそっくり。
見分けがつかないほどだがこちらのほうがやや赤みがあって
しっとりずっしりしてるかな?
見た目は似ていてもこちらには草っぽい香りがなく
水のような香りが静かにただよっている。
こちらのほうがさらにつるつる、輪郭はっきり、ややかため。
噛みしめると香ばしさと甘さが生まれそれが濃厚になっていくのが嬉しい。
意外や意外、十割よりこちらのほうが好きかも?
ちなみに人気の「鴨汁そば」はこんな感じ。
鴨肉がやわらかな弾力があって味わいも濃くてとても美味しい。
少し甘めの出汁もとても美味しい。
汁は冷たいお蕎麦のつけ汁では横に広がる強い甘みを感じたが
温そばだと甘さはほんのりとして出汁の良さが際立っている。
この窓辺に居ると
蕎麦湯の湯気を見ているだけで時が経ってしまいそうになる。
時々店内を見回すと一瞬空くこともあるにはあるのだが
またすぐにいっぱいになる嵐山の大人気店。
ウェブサイトを見たら蕎麦職人さんの多さにビックリしました( °o°)
http://www.arashiyama-yoshimura.com/soba/sobanomi/kodawari.html
2015年12月10日
京都・大原「野むら山荘」
京都中心部から地下鉄に乗り最北の終着駅「国際会館」駅で下車。
(なつかしい〜)
そこからバスに乗り、揺られ揺られて降りる停留所は
その名も「野村別れ」。
「♪のむぅらぁああ〜〜っわかれぇのううう〜〜♪」
とデタラメな歌が歌いたくなるほど、
大原女の昔話にでも出てきそうな地名ではないか。
その「野村別れ」から徒歩数分の「野むら山荘」・・・
あっ 看板が見えてきました〜
元は旅館であったが今は宿泊業はしておらず
料理を楽しむ贅沢な広大な館として隠れた人気を誇る「野むら山荘」。
お料理のメインは地鶏や軍鶏。
その「野むら山荘」が、ここ数年手打ち蕎麦を出しているというので
今日はやってきたわけなのですが
えーと建物はどこに・・・
あ、あの石に「野むら山荘」と彫ってあるのであの階段を登って行けばいいんですね。
それにしても広いなあー
んん???
素敵な庭園に着いてしまいました。
建物まだ見えません〜
やっと建物が見えてきました。
どれだけ広いんでしょう。
玄関。
わわわわ 素敵な情緒〜〜〜
玄関に入ると、元旅館らしいこんな空間が。
ウワサの美しい女将さんが迎えてくれて
お部屋に案内されるのをここでしばし待つ。
私はこの大きな木の椅子が大変気に入り(会ったことの無い祖父が買い、遺したものを思い出す)
それに座って大原の静寂を聞いた。
まもなくまた女将さんがやってきて奥に案内される。
と言っても非常に広いのでどこをどう行ったのか覚えていないのだが・・
たどり着いた先は、茶室であった。
えっ!
丁寧な作法でお菓子まで出た!
ちょっとちょっと、
もっと気軽なランチかと思っていた私はびっくりしたが
(お値段からしたら信じられない)
だんだんこの「野むら山荘」の大きな、豊かな時間が楽しくてたまらなくなってきた。
特に10年以上習っていた茶道を数年前にやめた私には
久々の茶室でのお茶がたまらなくうれしかった。
黄身餡のお菓子もお茶も美味しかった。
お茶が済んだらいよいよ昼食場所へ。
今度は仲居さんに案内され、また広大な館内をぐるぐるとどう歩いたのか・・
(案内されながら廊下の窓からお庭を激写。本当に広い。)
たどり着いた先は
ゆっくり泊まりたくなっちゃうほど気持ちのいい、
まるきり旅館の一室!
(元旅館なのだから当たり前だが)
うれしいなあ〜
こんなところでゆっくりお昼ごはん&お蕎麦が食べられるなんて。
こんなに広くては手入れもさぞ大変だろうにお庭もきちんとととのえられている。
手書きの、本日のお品書き。
本日は「軍鶏鍋と手打ち蕎麦のコース」。
・・と思ってやって来たのだがなんとすっぽんも出るではないか。
その他いろいろ美味しそうなものもいっぱい。
ううううう ますますすごい 「野むら山荘」・・・
九条葱の紅白酢味噌和へ
海苔玉
手羽田楽
柳葉魚燻製
へしこ大根
私はにっくきアニサキスアレルギーのため
一番食べたいへしこと柳葉魚が食べられなかったが
食べたものはみんな美味しかった。
海苔玉って綺麗で美味しいなあ〜
「すっぽん土びんむし」
うううううれしい・・・
生姜の香りがふわ〜〜
肝も入ってる〜〜
肝も美味しいけど皮のとぅるんとしたところも
なんだかぐしゃぐしゃした形のとこもそれぞれに美味しい。
こういう、部位ごとに楽しめるものってだーいすき。
「野むら山荘」名物の「軍鶏鍋」。
うわ〜〜〜 軍鶏おいしそう!!
食べ物はワイルドなもののほうが好みの私にはこれは魅力的。
「うちだま」がぴかぴかしてる〜〜
すべての料理はスタッフの女性が丁寧に(おそらくすごく遠い厨房から)運んできて
とても丁寧に給仕してくれる。
最近は旅館でもお部屋食を省いて食堂でのサービスをすることろも多いのに
なんと贅沢なランチだろう。
ぐつぐつしてきました。
この軍鶏鍋が美味しい!
和食の甘い味付けが苦手な私はすき焼きなどが甘すぎて食べられないことが多いため
この軍鶏鍋もちょっとドキドキしていたのだがこれは美味しい!
甘みはほんのりで出汁がとても美味しい。軍鶏の旨みがすごい。
鶏肉とは違う身のしっかりした美味しさ。
これまた一つ一つの部位が全然違ってとても楽しい〜美味しい〜
「手打ち蕎麦(十割仕立て)」
おお〜ほんとに来た!
お蕎麦がきっかけでここに来ることを決めたのだから出てきて当たり前なのだが、
すっかり異次元気分に浸っていたのでなんだか現実に帰ってきたような
家族に会ったような気持ち。(蕎麦と家族なんですか?)
ごく微かに香る上品な粉の香り。
見るからにパキパキしていそうな輪郭線は
口に含むとまさにパッキパキの舌触り、くっきりはっきり固めの食感。
香りも淡いが味わいも上品に澄んでいる・・・と思ってよく見たら
きれいな紫色の辛味大根がついているではないか。
鰹が効いた甘めの汁に紫辛味大根を投入。
すると・・・
突然、夢のようにおいしい〜〜〜〜〜!!!!
めちゃくちゃおいしい〜〜〜〜〜〜!!
なんというか、これはもう魔法ですね。
すべてがマッチしている。
パッキパキの食感も、超すっきりな蕎麦の味わいも、鰹がガツンの甘めの汁も
すべてが辛味大根で食べるこのスタイルのためであったと思えてくる。
この辛味大根のおろし方(細かく刻んだような)も絶妙だし
軍鶏鍋のあとでやや火照った体にはもうたまらない涼やかさ、美味しさ。
もともと「越前おろしそば」が大好きな私はウン♡ウン♡ウン♡ウン♡と大喜びで
あっという間に食べちゃいましたとさ(^o^)
「野むら山荘」のウェブサイトのトップページには
「何といっても蕎麦は香りと喉越しが命、
主人自ら必要分を打ちたて茹でたてで提供しています。
小難しい蕎麦うんちくはそこらに置いといて、
つるつるっと気軽に楽しんでいただければ嬉しく思います。」
とあるのだが、そうそうまさにそうですよね!
つるつるっと、楽しく美味しくいただきました〜〜〜(^o^)
「水菓子」
このデザートにもハートを鷲掴みにされました。
ものすごくいい果物をちょっと、って最高の贅沢ですよね〜
このみかん、産地を訊けばよかったなあ、味が濃くてすごくおいしかった。
キウイはりんご、いちごに次いで私の大好きな果物♡♡♡
あまりにも感激したので敢えて値段について言及してしまうのだが、
この軍鶏鍋と手打ち蕎麦のコースは4300円。
昼から4300円というのは贅沢といえば贅沢だが、
これだけ贅沢な敷地、館で、素晴らしいサービスで
すっぽんに軍鶏鍋、茶室でお菓子までいただいてこの値段はありっえませんっ!!
満足感からするとその倍でもアリかなと思えました〜〜
(帰りはなんと三千院まで送っていただけちゃったし!!)
4人以上だと「国際会館」駅まで送迎バスというサービスまであるらしい。
これは京都のマダムたちの女子会に人気なのも頷ける。
楽しかったな〜〜〜
今度は桜の季節に会いに来たい。