はるばるこの地に辿り着いた時
その存在のあまりの美しさに呆然とした。

驚くほど大きくて美しい家が、森の中に建っている。
そして今からこの中で、美味しい手打ち蕎麦が食べられる。
言葉では言い尽くせないほどの幸せだ。

中に入ると、さらに息を呑む。
き、綺麗すぎん??
200年も前の家だなんて信じられないほど、ピカピカに美しいのだ。
大切になおされ手入れされながら、呼吸し続けてきた家。

スペースはうんと広く、そこにどっしりとしたり家具や麻の暖簾などが実にセンスよく配されている。

長年いろんな素敵なお蕎麦屋さんに出会って来たが、
大きさも含めて、この存在感の美しさはその中でも飛び抜けている。

日本の家の美しさというものはこの100年くらいで迷走しまくってしまったが
私は、ここに帰りたい。
ここに帰って来たいという美しさが、
完璧な形ですここにある。
なんとね、ここは「旅館」でもあるんです。
「料理旅館」ならぬ「蕎麦旅館」。
えーっ本当にここに帰ってこられるの?寝起きできるの?
それは是非一度体験してみたい!!

メニューは少数精鋭ながら、山の恵みがいっぱい。
さっぱり食べたい人もガッツリいきたい人にも対応してくれそう(≧∇≦)



選んだものは
「白川合掌とうふの冷奴」(300円)
「ざるそば」(1200円)
「温泉玉子そば」(1300円)
「ざるそば」(1200円)ってのはまあ観光地価格と言えばその通りなのだが、
今日に限って言えばこれでも安いくらいに感じた。
遅い時間に来たため広いスペースにはほとんど人がおらず
静寂そのもの。
窓の外は緑の光に溢れ、
200年前の家の中に美しい陰影を与えている。

「白川合掌とうふの冷奴」

見た目は島とうふみたいにがっちりしているが
食べてみるとそこまでではない。
昔ながらの感じの木綿豆腐。
「ざるそば」

おお〜
黒い肌、やや平打ち。
ぬったりずっしり重たげに皿の中央にぎゅっと盛られている。
そしてこのお蕎麦。
なんとなんと「自家栽培」の白川郷在来種なんです!

思い切り香ばしい黒い、だけど甘くない澄んだ香り。
これに似て、甘くてムワァーとむせぶような香りのものはいくらでもあるが、
この澄んだ美しさは稀有!!素晴らしい!!
しかもこの質感。
もったりと優しい、二八っぽい質感(正確には8.5割らしい)の中に、
チクチクするほど楽しい刺激が忍ばせてある。
味わいも滋味深く、しかもフレッシュに澄んでいて最高。
おいっっしーい!
こんな素敵な場所でこんなに美味しいお蕎麦が食べられて
しあわせすぎるーー!!
「温泉玉子そば」


無類の卵好きのためどんなメニューか見たくて頼んでしまった。
冷かけの上に温玉。
そんなんお蕎麦がどんなお蕎麦でも美味しいに決まっとるわー!
「自家栽培」の白川郷在来種、手打ちの
こーーんなめっちゃくちゃ美味しいお蕎麦を
温玉で食べちゃうのは勿体無すぎて
一口一口ヒヤヒヤしてしまうが・・・(蕎麦貧乏性(^^;;))
これぞ、究極の贅沢。
果たしてここに泊まったらどんなご飯を食べられるのか?
気になりすぎる!!
この美しい家で、いつか眠りたい。



