駅前と聞いてはいたがびっくりするほど駅前だった。
しかも、この素晴らしい景色はなんでしょう!?

まずドーンと目を惹くのは右手の老舗酒屋の構え。
まさに中津川という古い街らしい風格たっぷりだが、
その横に佇むこの小さき名店の美しさも負けてはいない。

ミニマムに洗練されたモダンな外観ながら、
古き良き和のイメージのあるこの街の風景にスッと馴染んでいるのが素晴らしい。
名高い名店は意外にも駅ドまん前、しかもカウンターのみなんです。

この日は少々疲れていたので(遊びすぎ(笑))
カウンターではなくてテーブルに座りたいな、という思いもあった。
しかし入るや否や、めちゃくちゃフレンドリーで感じの良い店主夫妻の笑顔に迎えられ、
一気に居心地良くなってしまいました〜 (≧∇≦)

私の下手な写真では伝わらないかもしれませんが
厨房のあのタイルもオシャレで素敵でした。

うわーーん!おいしそう〜〜!!
アレとアレとアレ、絶対いく!!♡
いつもながら自分のメニュー選択決断力の速さには
感心します(笑)。

そしてなんと言ってももう今から落ち着かないのは
ここのお蕎麦が楽しみすぎて・・・♡
もちろん「粗挽きせいろ」「せいろ」両方参ります!!
「うずらの燻製」

なにせ浦和「庵浮雨」の「うずらの燻製」という麻薬に
完全に脳を侵された私。
「うずらの燻製」の文字を見た瞬間にアクセルを全開で踏んでしまいます。
「わくり」の「うずらの燻製」はお塩がかかってるんですね〜
そして卵の表面に強烈な燻製の香りをまとっています♡
味がなかまで染みてない残念さはあるが、
やっぱり燻製って素晴らしい!燻製大好き。
「ちあゆの南蛮漬け」

稚鮎の繊細な質感が楽しめ、味付けも上品で素晴らしい!
上にあしらわれたネギも美味しい。
「竹のことコシアブラの天ぷら」

この季節ならではの大地の恵みに飛びつきました。
うっまーーーーー!!
竹の子の味も質感も香りも最高すぎ!!ナニコレ!?
と思ったら、出汁で炊いてから揚げてあるそう。
醤油の焦げた香りが反則で、
美味しすぎてもう普通の顔では食べられません。
まいった♡(≧∇≦)
コシアブラも軽やかで春の香り爆発で最高。
この衣、特に香りがいいとかではないのだが
脂っこさゼロの軽やかさ、すごすぎる。
そして、カウンターですから
お蕎麦がこれからやって来る事実が、
予感ではなく現実と感じ取れます。
ああ〜楽しみすぎてどうしましょう!!
ドキドキして胸が痛いー!
「粗挽きせいろ」

ひゃあああ・・・
思っていた以上の静かな迫力、佇まいに
瞬きができません・・・
無数の粒子たち、震える輪郭線、
その隙間にはらんだ香りも、今私の眼前にある。

ドキドキと箸先にたぐりあげると、おおおお〜
ややムワッとする、野生を含んだ香ばしいかぐわしさに迎えられた。
口に含むと独特の質感。
優しい粗挽きの肌は手捻りの陶器のようで
荒いのに優しくてすべらか。
味わいも大変に濃厚で、
噛み締めなくとも口に含んだだけで生々しいような味わいが
舌にぎゅうーと押し込まれる感覚すらある。すごい。
食感もまた稀有で、噛み締めるとふわっむちっとするような
柔らかなコシがとにかく印象的。
最後噛み切らせないギリギリを攻める、
めちゃめちゃ柔らかいのに強靭なコシ。
こりゃすごいお蕎麦だ〜〜!!おいしーーー!! (≧∇≦)♡
岐阜、阿木の蕎麦。
「せいろ」

こちらは正統派の美しさ。
シンプルな器だけに蕎麦の美しさが際立つ。
もりそばの景色は、世界に誇りたい日本の絶景だといつも思う。
こんな美しい食べ物ってありませんよね!?

こちらは北海道のお蕎麦なんです。
だけど、どういうわけだか「粗挽きせいろ」と香りが似てる!?
阿木の蕎麦と似た野生と香ばしさを感じるのだが
こちらの方が野生が強め。
まあでもこういう不思議なことは他店でもあるもので、
例えば産地別で二種出す店、八種(!)出す店で、
その日出てくる蕎麦に共通点が多く感じられることってあるのだ。
その日の天気やこちらの体調のせいもあるかもしれないし、
この店主は蕎麦から野生と香ばしさを引き出すのが滅法巧いのかもしれない。
この「せいろ」も「粗挽きせいろ」同様、
ものすごく柔らかなコシが印象的、感動的!
舌触りは密でなめらかむっちり、それでいてやわらかいのが素晴らしい。
蕎麦汁はかなり濃いめ。
醤油辛さも甘みも旨みも全部強いのだが
こっくりとよく合わさっていて大変に美味しい。
はあー
こんな名店が駅前にあるなんて
中津川の人羨ましすぎる!!
ちなみに甘いもの全般苦手の私ですが
中津川の栗きんとんは大好物です♡
(東京でも帰るけどあれって実は鮮度が超大事なので
いつか中津川で食べるのが夢!)
中津川の人色々と羨ましい・・・ (≧∇≦)
こんなお店あったら毎週通っちゃいますよね〜〜!!
