9月末。
白い蕎麦の花が一面に咲く蕎麦畑には、雨が降っていた。
濡れそぼる古い水車小屋を見つめ
私は何をするでもでなく、ただ立ちつくしていた。
というのは大嘘で!
その畑に面した、
こちらのお店に突進したのでありました〜 (≧∇≦)!

蕎麦畑のすぐ向かいに製粉所とお蕎麦屋さんがあるって
めっちゃめっちゃときめきませんか!?
土から生まれ、青く育ち、美しい粉となって蕎麦切りになる
シンデレラ(?)ストーリーが一目瞭然の眺め!

もうもうもう、私にはどんな高級ブランド街の眺めよりも
輝かしい、美しい、心ときめく眺めであります♡
製粉仕立ての地粉を使う本格的な手打ち蕎麦店でありつつ
メニューはそば、うどんのほかにカレーライスも名物なので
店内は気楽な食堂のような雰囲気。
早速メニューの右下に、見逃せない文言を発見。

「当店からの心づくし」
そばうすやき一枚、自家製漬物、
ざるそばには、季節の天ぷらがついています
もう一度読んでみてください。
なかなか難しい日本語ですよね(笑)
どこからが、ついてくるのだろう? (≧∇≦)
「うすやき」と「自家製漬物」と「天ぷら」3つ全部ついてくるの?
それとも天ぷらだけかな??
よくわからないけどワクワクしながら
「ざるそば700円」を頼んでみました。
白い蕎麦畑を眺めつ待っていると・・・
やっぱり「そばうすやき」キターーーーー!!
「そばうすやき」

蕎麦粉を水で練って、
蕎麦切りにせずにそのまま焼いたらしい素朴な薄焼き。
見入ると、わーい、お蕎麦な生地♡
甘いお味噌が苦手な私はすみませんが全力で避けてしまいましたが
うすやきだけを食べてみると・・・
う〜ん、じんわり蕎麦の旨み、こうばしさもあって美味しい〜!
そして「ざるそば」には
本当に天ぷらもついてきました。
しかもこんなに大きなのが、
大胆にも直接お蕎麦の上にのっかっております!
すごい眺め (≧∇≦)
うわあ この天ぷら美味しい〜
天ぷらは、その日によって
食用菊、クワの葉っぱ、あおじその葉、キクイモの葉
といろいろらしい。
特にパリッパリとか衣が素晴らしいとかではないのだが
とにかく素材がよく、家庭的な美味しさの極みという感じ。
写真は揃っているところを切り取ったが
実際の蕎麦は、ものすごい太さのばらつきがあった。
でも私、そういうのもすっごく好きなんですよね〜
揃ってるのは綺麗だし美味しいけど、
揃ってない美味しさも大好き (≧∇≦)
夏と冬で配合を変えていて
夏は3割、冬は2割のつなぎで打っているらしい。
香りは意外にも上品系。
淡いのだが白くやわらかい香りがほんのりと漂っている。
それでいて、舌に乗せると不思議とじわーっと味が染み渡る。
それも濃いわけではないのだがとっても美味しい。
事前に「ここのお蕎麦は最近やわらかくなった」との情報を得ていたが
全然そんなことはなく、コシは多少弱いが程よいおいしい食感だった。
私には蕎麦汁の個性の方が印象的だった。
まず、長野特有の強烈な甘さがないのは素晴らしい。
ところが出汁に全然鰹を感じないのだ。
椎茸でもないし・・・となると昆布かな?
いろいろ聞いていみたかったが
とにかく人気のお店で忙しそうだったので
またの機会に〜
ちなみにメニュー左下の「ズク出す」は長野の方言で
「労を惜しまずに励む」「やる気を出す」
という意味らしいです。
方言好きの私はシビレましたぁ〜♡♡♡
