本日はお蕎麦屋さんではなく
和食屋さんでたまたま出会えた手打ち十割蕎麦のご紹介。
気がつけば年に10回程行っている、愛する松本の街。
その松本に大人気のレストラン、
「ヒカリヤヒガシ」と「ヒカリヤニシ」がある。
明治20年建築の名門商家の堂々たる、美しい建物をリノベーションし、
母屋を和食の「ヒカリヤ ヒガシ」として、
改装した蔵をフレンチの「ヒカリヤ ニシ」として
再生させたレストランである。
特に「ヒカリヤ ニシ」は長野県で唯一の
「ルレ・エ・シャトー(Relais & Châteaux)」加盟レストランでもある。
Relais & Châteaux!!
初めて行ったパリで元修道院の建物のRelais Christineに宿泊し
Relais & Châteaux という言葉は私にとってその時初めて知った魅惑の響き。
Relais & Châteaux加盟店紹介のガイド本は
見ているだけでもうっとりなんですよね〜♡
話は逸れたが、今回はたまたまご紹介いただき
家族でヒカリヤを訪れることになったのだが
その日は「ヒカリヤ ニシ」は定休日だったために
必然的に和食の「ヒカリヤ ヒガシ」の方に行くことになった。
想像はしていたが、建物の美しさにとにかく圧倒された!!

すすすすごすぎる
美しすぎる

好きすぎて激写しまくり〜

松本城を思わせる黒々とした姿に完全に一目惚れ!!
入るのに緊張を覚えそうなほどの素晴らしい建物だが
中に入ると意外と雰囲気は砕けた感じ?
簡易着物のようなものを着た若い女性スタッフが
いらっしゃいませ〜と迎えてくれ個室に案内された。
個室は床の間や立派な襖絵もありいいムード。
スタッフがお料理の説明をしてくれるのだが
これがなんともこのムードに似つかわしくない初々しさで
こちらも一生懸命耳を傾けて聞くことになった。
その時、事件が!
聞き捨てならない単語が飛び出し
私の両耳がぴょんと立ちました!!!
本日のコース料理はこちらなのですが

なんと最後のごはんを、
プラス料金で手打ちの十割蕎麦に替えられるんだとか!!
ハーイハーイハーイ私替えます!絶対お蕎麦にします!
父が可笑しそうにこちらを見ていました(笑)。
コースのお料理はこんな感じ。

特に美味しかったのは卵味噌漬、勘八の幽庵焼、
真鯛もすごくいいところでおいしかった〜
でも最初に「十割蕎麦」の四字熟語を耳にして以来
すっかり落ち着きを失くした私(笑)。
いよいよ、その時が〜♡

おー!
色とりどりの美しい和食を見た後だと
蕎麦という食べ物のストイックな美しさがますます際立って見える。
本当に、蕎麦の景色は世界に誇りたい絶景だ・・・

褐色のホシが散りばめられた肌。
輪郭線に全く角がなく、ちょっと手打ちとは思えないくらい
ほにゃーんと優しげな雰囲気の蕎麦だ。
(正真正銘手打ち十割蕎麦ですが!)

箸先から香りを寄せると、
ジーッと低く香る、いわゆる長野らしい野生より一歩渋い、
素朴で土着的な香り。
ここから近い、奈川の蕎麦の香りだ。
食べるとこれがまた十割と思えないほど軽い。
ふわっとした感じはとてもいいのだが、悪く言えば頼りないかな?
味わいは淡く、見た目でも思ったが、知らずに食べたら
機械かな〜?と間違えてしまいそうな食感だ。
でも、美味しいコース料理を食べた後なので
このふわっと淡いお蕎麦はスルッと入って
ちょうどよかったかも!
お料理が美味しかったので蕎麦汁には期待。

意外にもかなり甘かったが長野の平均よりは甘くなく、
出汁の味がすっきりしているので全体にはしつこさがなく
澄んだ印象だった。
とにかく大好きな松本のこんな美しい建物で
家族水入らずで個室で楽しいひとときを過ごせたのは
本当に楽しかったし、素晴らしい思い出となった。
今度は「ヒカリヤニシ」も行ってみたいなあー
お蕎麦は出てこないと思うけど!(笑)
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