2022年05月16日

西大島「銀杏」


本日は、めずらしく女子会蕎麦〜♡

しかも我が愛すべき中高の同級生4人なので
まあ〜とにかくしゃべる笑うしゃべる笑うで忙しくて!!
というわけで本日は、いつもとちょっと違い
「全身全霊で蕎麦と向き合い待ちうる限りの愛を捧げる」のではなく
「3割くらいの脳と細胞で蕎麦を味わい愛しんだ記録」ですが
これはこれで面白いかな〜



IMG_8494.jpeg

住宅街に突然現れる、クールで美しい存在感。
「有名建築家の私邸」
という雰囲気なのに手打ち蕎麦屋さん、
というギャップが素晴らしい。


IMG_8495.jpeg

連日大賑わいの大人気店。
それもそのはず、「銀杏」のようなお店はなかなかない。
というか私は知らない。
そう思うほど、素晴らしい個性を持ったお店なのだ。
開店した頃から知っている私としては
時の流れに感無量である。


その大きな個性の一つがこの店の「料理」であり、「種物そば」である。
とにかく一つ一つが平凡でなく、センスと工夫に満ちていて
どれも素晴らしく美味しい。

私は私が好きなどんな手打ち蕎麦屋さんに行っても
友人に「何がおすすめ?」と聞かれると、
まずはシンプルなもりそば。
そして田舎や粗挽きなどがあれば
その食べ比べをつい勧めてしまうのだが
この店に限っては「やっぱりお料理や種物!」と言わざるを得ない。
美味しい
「せいろ」「産地限定十割蕎麦」「粗挽き田舎蕎麦」
などもあるのに、それほど魅力的な種物そばなのだ。



だって、これですから。
メニューそのものも、イラストも、素晴らしすぎますよね!?

IMG_8497.jpeg

IMG_8498.jpeg

IMG_8499.jpeg


このメニューについては10年以上前に既に愛を語り尽くしているが
とにかくかわいくて美味しそうでどれもこれも食べたくなってしまう。


愛すべき同級生たちはしゃべりまくりつつも
実によく飲みよく食べ全員大変な食いしん坊という
めちゃめちゃ頼もしいメンバー!
(しかもみんなビビるほど美人 (≧∇≦))

メニューも一同真剣に協議し見極め選び抜きました。

「お通し・牡蠣の白和え」
IMG_8500.jpeg

もうね〜
お通しですでにノックアウトされてしまいますよねー!
牡蠣の、白和えですよ!しかもお蕎麦屋さんのお通しで。
しかも案の定めちゃめちゃ美味しい!
白ねり胡麻も入ってるのかな?かなりねっとり濃厚な白和えで
牡蠣の香りも味わいも素晴らしい。
おいしい〜〜この10倍くらい食べたい! (≧∇≦)
あまりにも美しくて完成度が高いので、写真だと
なんだか大きなプレートに盛られたイタリアン?
みたいに見えるかもですが、実はすごーく小さなお皿で
可愛らしいお通しです。



「筍の姫皮煮」
IMG_8505.jpeg

美味しいだろうなとは思ったが
最高の香りと食感!!
筍の香りも出汁の香りも質感も繊細で
季節のよろこびがこの小さな一品に詰まっている。


「蛍烏賊の天ぷら」
IMG_8506.jpeg

「蛍烏賊みたいにそれだけで美味しいもん
天ぷらにしたら美味しいに決まってるだろ!」
と思ったらそうでもなくて、
実は過去に「うーん、いまいち合わないね?」と感じたものも
出会ったことがある。
しかーし、そこは「銀杏」さんでございます。
この蛍烏賊うまーー!
その他もいろいろ入ってるけど
私がたまたま食べた山菜(こしあぶらかな?)も最高でした。



さてここより早くも蕎麦の部でございます。

私に「種物そば」がおすすめと聞き、
そのイラストの可愛さに感激していた女子達は
当然そのまま「種物そば」を食べるのかと思いきや!

私が「二色せいろを食べた後に種物そばを食べる」
と一般的にはおかしな欲望を宣言したら
全員「私もそうするー!」と言うではないか。
マジか!キミたち素敵すぎるんですけど!(大笑)
(しかも飲む方も「ワタシつぎ新政ー!」「ワタシ赤ワインー!」とガンガン (≧∇≦))


というわけでまずは「二色せいろ」から。
ここはなんと4種類もお蕎麦がありその中から選ぶという
胸が張り裂けそうなシステム。

「せいろ」
「産地限定十割蕎麦」
「粗挽き田舎蕎麦」
「変わり蕎麦(本日はよもぎ)」

少なくとも上の三つは絶対に食べたいので
いつもならあらゆる手を使って3枚食べるワタシですが
本日は女子会モードでしおらしく(断腸の思いで)
二つ選びました!


「産地限定十割蕎麦」
IMG_8509.jpeg


うおおお
すごい、予想以上のルックス!
ゆらめく陽炎のような白い影、褐色のホシ、
素朴極まりない輪郭線がそそります〜
たぐり上げるとフレッシュな野生と深い香ばしさがフワーッ。
しかも甘さもあって、最高のかぐわしさ!すばらしい〜〜
食感はかなりしっかり目でそれほど太くはないが
もぐもぐ噛む感じがある。
短く切れているものも多いが私はそれは全く気にならないので
噛み締めて膨らむ味わいに恍惚。
成田の上野さんのお蕎麦。さっすがだなあー!



「粗挽き田舎蕎麦」
IMG_8513.jpeg

先程の十割もかなり粗挽きだったが
こちらは、粗挽きと名乗るからには半端ない粗挽きっぷり。
箸先から寄せた香りはほぼなかったのだが
噛み締めたその質感の楽しいこと!
少しぷるっとした質感で、
その中にふんだんに散りばめられた激しめのジャリ感が楽しいですね〜
噛み締めると在来種らしいじんわりした滋味深さも感じられました。
福井の蕎麦。


ちなみに「せいろ」もつまみ食いさせてもらいましたが(奪ってません)
めちゃくちゃフレッシュでいい香りでした。

変わり蕎麦(よもぎ)が運ばれてきたらその色に一同びっくり。


「変わり蕎麦(よもぎ)」
IMG_8517.jpeg

鮮やかー!!
これも一口いただきました (≧∇≦)
最初の香りはよもぎというより
何か他の草?笹?のような香りに感じましたが
食べるとよもぎらしい香りが膨らみました。
ふるぷるの更科な質感も相まって、さわやかなお蕎麦ですね〜


お料理が大変に美味しい「銀杏」だからこそ、ではありますが
ここは蕎麦汁がまた素晴らしく美味しい。
香り高く旨みも深いけれどどこまでも上品で、
全てが完璧なバランスで合わさっている。
クー!やるなあ〜


IMG_8518.jpeg

濃厚な蕎麦湯も、質感が濃厚なだけでなく
旨みが濃厚!蕎麦粉の香りも素晴らしい。
めちゃくちゃ上質な蕎麦粉のいいものが
この中に凝縮されているのがよくわかる香りだ。


さてここより、「銀杏」の真骨頂、種物そばの部。
ここは「小盛りサイズ」でも注文できるので
すでに二色せいろを食べている私たちには
一応スタッフが聞きにきてくれたが、全員揃って
「普通盛りで!」と答えた我が友たち、惚れるわぁー(笑)



私が選んだ種もの蕎麦はこちら。

IMG_8497.jpeg

実は私、最近このお豆腐屋さんにハマっておりまして〜
(買いに行ったら3丁は買います!)
飛びつくようにこれに決めました。
イラストも可愛いですが実物はヤバいくらいの可愛さです!

「豆杏そば(冷)」
IMG_8519.jpeg

かわいい〜〜〜ナニコレ〜〜〜
ありえない〜〜〜!
「手打ち蕎麦屋さんの種物そばのかわいさコンテスト」をしたら
間違いなく上位は「銀杏」が独占する気がします (≧∇≦)
機械打ちのお店ならまだ分かりますが
こんな可愛い凝ったお蕎麦の中に
丹精込めた手打ち蕎麦が潜んでいるって
私は考えただけで感動してしまいます。すごすぎる!
たっぷりの豆乳の中に浮かんだ山菜や筍、
そこに松の実の香ばしさがいい。


これは同級生が頼んだ、

「豆杏そば(温)」
IMG_8524.jpeg

器も違うし全ての素材の質感が冷とは違いますね〜
面白い。


「銀杏そば」
IMG_8525.jpeg

大根おろし、奴ネギ、揚げ玉、その上揚げ餅って!!
こんなの美味しいに決まってますよね!?ずるいわ〜このメニュー。
分けてもらいましたが、予想通りめっちゃくちゃおいしかったです。
これ選ぶ友もすごい! (≧∇≦)


「浅利そば(温)」
IMG_8526 (1).jpeg

かつて私が忘れられないほど感動した
「銀杏」の「浅利そば」!(私は冷でした)
温ものもほんっとーーーにおいしいです!
こちらも激しくお勧めいたします!



食後にはなんとこんな可愛いデザートまで♡
4人全員のハートがまとめて鷲掴みにされました。

IMG_8527.jpeg

て、手打ちそば屋さんのデザートで、
これってありえますか!?
か〜わ〜い〜〜い〜〜〜〜!!
かわいすぎるーーーー(T_T)♡♡♡
下部のグリーンはよもぎのムース。
あまりよもぎ感はなく素直な味わいで
ここでも松の実が効いています〜


とにかく最初から最後まで楽しくて
一瞬で過ぎてしまった3時間。


今日はいつものように、
「お蕎麦と私の間に入るものは水も空気も許さない」
という、お蕎麦への異様な激愛モードではなく
ごく一般的な女子として銀杏の世界を楽しめた感じが
私としては大変新鮮でございました!


数ある手打ち蕎麦屋さんの中でも
唯一無二の個性と魅力を持った「銀杏」。

夏の種物そばも今から楽しみだなあー!
(欲を言えば「三色せいろ」もメニューに欲しい〜)



2011年7月の「銀杏」

2011年11月の「銀杏」


posted by aya at 17:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>江東区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック