2022年03月10日

長野・松本「山里」(2軒続けて、系列店!)


私は信州が大好き。

蕎麦あり山あり温泉ありで、登山もスキーもする私は
気が付くと一年中ストーカーのように通い詰めているエリアである。

想像に難くないと思うが
わざわざお蕎麦のためだけに出かけたことも長年数えきれないほど。
蕎麦旅では1日4軒廻るという強行軍になったりする。

登山やスキーでしょっちゅう長野に行っているのに
なぜわざわざ蕎麦旅にも出かけるかというと、
それは「名店ほど営業時間が極端に短い」から!

山の中にひっそりとあって極上の手打ちそば出していますなんていうお店は
「昼営業のみ、11時〜14時まで」なんてお店もザラ。
(最近、店名を見ただけで営業時間を当てられるという自分の特技に気づきましたv)。

そういう難易度の高い名店たちは
アウトドア活動のついでに行くのは当然不可能。(T_T)
お蕎麦を食べるためだけに出かけていかない限り
私は永遠に食べられないのだ。

そんな長野県において、
夜遅くまで手打ち蕎麦が食べられるお店というのは
アウトドア後の蕎麦に飢えた私には本当に神様のような存在。
そういうお店はだいたい居酒屋のような立ち位置で都市部に存在し、
しかも駅近だったりすることが多い。

こちらのお店もまさに。
松本駅から徒歩2分。
しかもラストオーダー23:30って!
もうありがたすぎて行く前から咽び泣きたくなる。
(血中蕎麦粉度下がってると情緒不安定( ̄▽ ̄)  )


IMG_0084.jpeg



ビルの2階に入っている居酒屋さんですが
入り口の風情、センスが素晴らしいです。

IMG_0083.jpeg


今回はいつもとはちょっと違ってですね、
食べたメニュー全てをご紹介するのではなく
「お蕎麦好きな方は、このお店をこのように使うといいですよ〜」
という趣旨のもと書くつもりでございます。
つまり
「居酒屋さんとして人気のお店だけど、
遅くまでやってる手打ち蕎麦屋さんとして使うとサイコーだよ!」
ってことなんです (≧∇≦)




ここのメニューはデザインが凝っていて
ファミレスメニューのように綺麗で立派。

IMG_6320.jpeg


馬肉を得意とする居酒屋さんだけあって
馬肉メニューはまだまだあります。

あまりにもたくさんあってほんとに手打ち蕎麦があるのか不安になりますが
この通り、ちゃんとあります!

44BDD065-6F61-442E-B618-B85A3DD3D7C7_1_105_c 2.jpg

居酒屋さんなのに
「手打ちそばと黒太そば」の食べ比べができるなんて
サイコーですよねーー!
実は密かに気になっていた「黒太そばも手打ちなのか?」問題については
この時スタッフに確認し、
どちらも手打ちとお返事いただきましたイェイ(≧∇≦)


季節のメニューもいろいろ揃っててワクワク〜
山菜の天ぷら大好きなのでこれは絶対いこう!!

IMG_6319.jpeg



豊富なメニューに魅せられて
結局いろいろ欲張ってしまいました( ̄▽ ̄)

「どさんこ馬刺し三品盛り」
IMG_6328.jpeg

「信州新町名物ジンギスカン炒め」
IMG_6336.jpeg

「信州サーモンとトマトのサラダ」
IMG_6326.jpeg


おしゃれ居酒屋さんらしい見栄えのするメニューが多いが、
やっぱりこれは大勢でつつくのが楽しい居酒屋さんの味かなあ〜という印象。

手打ち蕎麦屋さん愛し過ぎの変人高遠彩子の意見ですが
このお店は「限界まで蕎麦屋風に使う!」。
それでこそ真価の光る稀有なお店と感じました( •̀ .̫ •́ )✧



だってね、だってね、この天ぷらですよ!?

「新春の山菜天ぷら」
IMG_6332.jpeg

こしあぶら、こごみ、たらのめ、やまうど、ふきのとう。
パリッパリで軽い衣が素晴らしい。
そしてその衣に包まれ、噛み締めた瞬間溢れる
春の香りの豊かさと来たら!!
どこをどうとっても、「居酒屋の天ぷら」なんてレベルではない。
こんな時間に駅前でお手軽に、
これほど美味しい天ぷらが食べられるなんてすごすぎるんですけどー!!




そしてそして何よりも、お蕎麦でございます・・・


実は今回私はこのお店初めてだったため
保険をかけてしまいました。

要は2種類のお蕎麦どちらも味、香りがそんなにしないという
超絶不幸な事態に備え、「種物をひとつオーダーしておく」ってヤツです。
もちろんお蕎麦そのままの味を味わうために、つけ蕎麦スタイルの種物。


というわけで、美味しそうだったこちらにしました♡

IMG_6318.jpeg

煮肉愛好会会長なもので、
こういうメニューにはすぐ堕ちます (^^;)


「馬肉そば(黒太そば)」

IMG_6339.jpeg

運ばれてきた瞬間、「失敗した」と後悔しました・・・


だってこのお蕎麦、どう見てもめちゃめちゃ美味しそう!!!
えええ〜 これだったらわざわざ種物にする必要全然なかった・・・



そしてもう一枚の「手打ちそば」に対峙しこれまたびっくり。

「手打ちそば」

IMG_6346.jpeg

うっひょーーー!!
これもヤバイ!これは絶対美味しいです!!
嗚呼ときめき過ぎて動悸がする!!


IMG_6347.jpeg

極細平打ちの輪郭線、野趣溢れる肌にまず釘付け。
箸先から香りを寄せると、
長野の蕎麦らしい野生がふわあーと漂ってきた。
ちょっとパキパキした食感でコシは控え目なのだが
極細の一本一本がハラハラと美しくほどける感じが実に心地よい。
これはおいしい!!!
こんなお蕎麦がこんな遅くに食べられるなんて、
もうありがたすぎて厨房に泣きに行きたい(迷惑)。



「手打ちそば」にも感激しましたが
「馬肉そば」としてオーダーした「黒太そば」はさらに。

「黒太そば」
IMG_6343.jpeg

これがまた素晴らしい香りでして!!
ガッツリ黒く香ばしいのだが、一切甘さがなくむわっとしない、
スッキリとしたガッツリ感。
黒太という名前だがそんなに太くなく、平打ちなので舌触りはしなやか。
噛み締めると澄んだ甘さと香ばしさ、穀物感もあふれ、
ムチッとしたコシもある。
いやいやいや、これ美味しすぎませんか!?!?
こんなにすごいお蕎麦なのに、
メニューの中での存在感小さすぎない??
「手打ちそば」もすごく美味しかったけど僅差で
「黒太そば」の方が好きかなあ!♡
美味しすぎて馬肉のつけ汁全然つけたくない困った事態・・・ ( ̄▽ ̄)


「馬肉そばのつけ汁」

IMG_6341.jpeg

すみません、お蕎麦が美味しすぎて
結局一度もつけられず汁だけあとでいただきました。
しかしこれがまた美味しかった!
和の甘い味付けが苦手な私にはちょい甘過ぎではあったが
とにかく馬肉そのものが美味しい。
肉の旨みが全体を支配してガッツリガツンとした旨さ!
お肉2切れとつくねが2つ♡
もうめちゃめちゃお腹いっぱいなのに宝物のように食べました〜


居酒屋さんなのだから居酒屋として使う人がほとんどだと思うし
これだけメニューが豊富だとつい目移りもしてしまう。
しかし私としては、このお店は天ぷらとかお蕎麦とか、
「手打ち蕎麦屋の超定番」みたいなメニューのみ厳選してこそ
その凄さが光るお店と思いました!


うっうれしい・・・
これで登山やスキーやその後の温泉でどんなに遅くなっても
私の血中蕎麦粉度は守られる・・・

山里さんを心の灯火として、
安心してお山を下ってまいります〜 (≧∇≦)
(次回はすぐご近所の系列店さんをご紹介しまーす!)






posted by aya at 13:06 | Comment(0) | 甲信越の蕎麦>長野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。