2021年12月27日

神田「味喜庵」(二日続けて本陣某系!)


その時私は深刻な「血中蕎麦粉度減少症」に陥っていた。
目的のお蕎麦屋さんにフラれ、しかも不運にもお昼時は終わろうとしていた。
まずい。今すぐあの魔法の粉が体に入らないと倒れる。

ヨロヨロと歩く私の脳裏に
何故か突然浮かんだアイディア!

「そうだっ
10年以上ぶり(もっとかも)に本陣坊系のお店に行ってみよう!」
神田には「味喜庵」があるもんね〜



やった!営業時間ギリギリ間に合った〜!
お店は地下にあるらしい。

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おじさん多き街はお蕎麦屋さんも多い。
便利でありがたいですね〜 居心地いいですね〜



さすがおじさんのパラダイス神田、
隣は「もつ焼きセンター」です (≧∇≦)

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本陣坊系のお店、というのは、
日本橋、新橋、御徒町、神田など、東京に何店舗もあるグループ店。
「本陣坊」という名前の店もあるし
全く違う名前で営業している店もある。
どこも酒肴の類が豊富で美味しくて、
蕎麦屋というより蕎麦居酒屋として使えるお店。
でありながらお蕎麦はちゃんと手打ちだし、
お店の雰囲気もほどよく高級感があって会食やデートでも使えちゃう、
ありそうで意外とない存在のお蕎麦屋さんなのだ。

私も詳しいわけではないが、昔聞いた話だと
店員、弟子を大切にして店舗を増やしているということで
そういう意味でも好感度が高かった。
昔はこのグループのいろいろな店に何度も行ったものだが、
ただ、お蕎麦だけで言うとちょっと私の好みから外れたのだ。
この蕎麦打ちの技術のためなのか
はたまた使っている蕎麦粉のせいなのかわからないが
蕎麦の香りを追い求める虫のような私にとっては
どの店で食べても蕎麦の香りが物足りなく感じられた。

もちろんそれがこの本陣坊系の狙いなのだろうと私は思っている。
私のように少しでも多くの香りを吸い込みたいばかりに
汁もつけずにモグモグお蕎麦を堪能する奴の方がおかしいのであって
ここのお蕎麦は質感、食感命。
美味しいお酒とお料理を散々いただいた後でも
ツルツル〜ッと粋に、流麗にお腹に入る手打ち蕎麦、
というのが私のこの店のお蕎麦に対する見解だ。

しかしやはり少しでも多くの蕎麦の香りを嗅ぐことを
生きる目的としている動物(私)としては
香りが少ないお店はどうしても行く機会が減ってしまう。
10年以上も来なかったのはそういう訳なのだ。



前置きが長くなったが、長い時を超えて
私は久々の本陣坊系列店、「味喜庵」に入った。
神田の店は予想以上に高級感ある店舗でびっくり。

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お昼に一人で入ったというのに
綺麗な個室に案内されて贅沢気分〜
BGMは琴の音ですよ!
「え、ここほんとに神田?」と言いたくなる雰囲気(笑)。
でも店員さんはフレンドリーで、極めて居心地がいい。


そしてメニューを見て私の体温が何度か上がりました!!

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↑この時点でかなり楽しいですが



↓この楽しさはもう発熱発汗レベル!!!

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ナニコレ楽しすぎるうぅ〜〜〜!
いちばん安くてせいろ800円だからその時点でサラリーマンのお昼としては
贅沢なメニューなのだが、100円とか300円とかで温泉卵とか大海老天がつけられるなんて
見てるだけでワクワクする。


お昼からおつまみもガンガン頼めます (≧∇≦)

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もちろんこちらも〜♡

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おほーっ
私の好きなお酒がいっぱいあります〜 (≧∇≦)


これだけいろんなメニューに目移り・興奮しておいてナンですが
やはり私は私なのでお許しください、私は愛する人の胸に飛び込みます。
(「せいろ一枚ください」はこの人生において何千回と言ってきたので
寝てても言えそうな台詞である。)


そして汚い手段?というほどではないですが
一応ここで私は保険をかけます。
なにせ10年以上ぶり。
そのお店のお蕎麦がものすごく美味しいという確証がない時、
私は「卵」か「揚げ」、または「天ぷら」をプラスしてオーダーするのであります。
このトッピングがあるとどうしたって美味しくなっちゃうんですよ〜♡
今日はトッピングメニューから「こだわり玉子(100円)」をプラス。


きたーーー!!

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お蕎麦は小さめのせいろに二段重ね。
お盆もせいろもピカピカで、高級感のある美しさ!


せいろは本陣坊の「本」の紋入りですね〜

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「こだわり玉子」というだけあって
大きくて色も濃い立派な生卵。

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そしてお待たせいたしました、
肝心のお蕎麦に向かい合います。見入ります。

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つやつやと輝く肌はまさに、懐かしの本陣坊系のお蕎麦。
たぐり上げて箸先から香りを寄せると・・・
エ!? と、びっくりしては何ですが
素晴らしい香りがします〜〜〜!!♡
むわ〜とたくましい香りに加え、香ばしさもあり感激のかぐわしさ!
口に含むと、これでもかとキンッキンに〆られていて
この温度でここまで香るってほんとにスゴイ。
冷えっ冷えのつるっつるで、噛み締めるとムッチムチの強靭なコシ。
食感としては柔らかいのに驚くほど強靭なコシだ。
しまった、こんなにお蕎麦が美味しくては
せっかくトッピングでつけた「こだわり玉子」、
ぜんぜん要らなかったかも、汁なしで最後まで食べたい・・・と後悔したのだが。

私の経験ではお蕎麦には冷水で〆られて出された時から
だんだん香りが強まっていくタイプと、弱まっていくタイプがある。
残念ながらこのお蕎麦は後者で、最初の鮮烈な香りは
だんだん感じられなくなってしまった。
しかーし!そのために私は、
抜かりなく「こだわり玉子」を頼んでいたではないですか!

蕎麦汁に生卵を落として食べるのは
私が家で乾麺蕎麦を食べるときの定番で、
どんなお蕎麦もそれはそれは美味しく食べられる。
この卵はさすがこだわりと名乗るだけあって
ウン、確かにウチで買ってる卵より濃厚で美味しい!

味喜庵は蕎麦汁がまた美味しくて見事。
濃くて甘さも酸味もがっつり、でもまろやかにまとまっているあたり
老舗の名店系の、卓越した美味しさだ。



ひゃ〜〜
本陣坊系、久しぶりになっちゃったけど
こんなにお蕎麦が香ってくれるとは!!
しばらく来なくて損しちゃったかも?!

3人以上で落ち着いてゆっくりお蕎麦食べたいシチュエーションの時など
すごーく使える店なので、こりゃあまた行かなくちゃ・・・
と思っていたら、なんとこの翌日、
成り行きでまた行ってしまいましたとさ!

翌日どこへ行ったかはまた次回〜♡

posted by aya at 19:13 | Comment(0) | 東京の蕎麦>千代田区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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