2021年02月15日

亀戸「にし田」


不要不急の外出は控えなくてはいけない昨今。
しかし長年、蕎麦中毒と言っていいほどお蕎麦に溺れてきた私にとって
愛するお蕎麦に会いに行かれないのは辛すぎる。


ステイホーム蕎麦と題して乾麺蕎麦や半生麺蕎麦、
自分で焼く十割蕎麦パンケーキやガレットなどをせっせと食べて
血中蕎麦粉度が下がらないようにはしているが
それで私のこの有り余る蕎麦欲が全て満たされるわけもない。


密を避けたお店と時間を狙いギリギリまでマスクして
パパパッと手繰るのなら・・・と
選びに選んだこのお店、この曜日、この時間帯!


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亀戸天神の門前に輝く灯り。
門前にお蕎麦屋さんがあるってやっぱりいいですよね〜〜


入り口の看板には
「亀戸で一番縁起のいいそば屋はこちら」
と書いてあるらしいのがなんだか微笑ましい。

空いているといいなあ〜と思って入ると
やはりこちらも人気店なので先客はもちろんいたが
狙っただけあって2組のみ。
席数が結構あるため遠くの席にいる感じなので
これならOKでしょう!

入り口脇にはアンティークな棚があり
和食器がぎっしりと収められている。

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小上がり。

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私が大好きなのはあの張り紙 (≧∇≦)


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自分のお店のお蕎麦に誇りと愛情を持っているのが
まっすぐに伝わってくるのがいいなあ〜
もちろん、大好きな益子の鈴木さん♡のお蕎麦であることを教えてくれる
左下の張り紙も、私のハートを鷲掴みにしております!!



メニュー本はカラー写真付きで
たくさんあるメニューが丁寧に紹介されている。


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蕎麦のページの左にあるのが「にし田」の名物「天神そば」。

「豚挽肉と芝海老をそば汁で煮立てとろろを入れてさらに煮立てたおそば。
昔のお蕎麦を記した江戸そば百珍より再現いたしました」

って面白いでしょう?
すっごーく食べてみたいんですけど、
もりそば愛に一生縛られている私はなかなかオーダーするのが難しく
まだ食べたことないんですよね〜

「蕎麦前」を全て諦めれば「もりそば」と「温そば」くらいぺろっといけるが
ここは蕎麦前も大充実なのでそういうわけにもいかないのだ!!


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すごいでしょう〜?♡
迷っちゃうでしょう〜?♡


その上、手書きのこんなメニューまである。ああ困った。

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壁には常連さんおすすめのメニューが紹介されている。

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魅力的なコピーにガンガン誘惑されて、ほんとに困る〜。。。





「そばの刺身」

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一刻も早くお蕎麦に出逢いたいと私の体が申しておりましたので
こちらを選びました。
というか、これはあったら必ず頼んじゃう大好きメニュー♡



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ときめく、蕎麦粒子たち。
それは満天の星空のように私の心を魅了し、
蕎麦の宇宙に頭から引きずり込まれるような気持ちになる。
むちっとした質感でほどよい噛み応え。
かすかなざらつきもとてもいい。
蕎麦の香りと味わいがほぼなかったのが残念だったが
「返し醤油」「酢味噌」「ごま油」
という3つのタレで楽しんで食べることができた。
特にごま油。なんだか蕎麦刺しなのに馬刺し感?焼肉感?が出る!
おもしろーい!




「出し巻き玉子(ハーフ)」

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ハーフなのにこの大きさ。
濃く鮮やかな黄色が見事で、いかにも卵の味わいが濃そうで、
ワクワクしながら一口。

やっぱりここの出し巻き玉子はおいしーい!
出し巻きとしては甘めなのだがなんともバランスの取れた豊かな味わいで
素晴らしく美味しい味付け。
食感も、見た目は結構フラットでそんなにふっくら見えないのだが(ハーフだからかも)
食べると大満足のふっくらさ、ジューシーさなのだ。

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長年「蕎麦肌写真家」ですが
「出し巻き断面写真家」にもなりつつあるこの頃 (≧∇≦)




「ミニ天ぷら」
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海老、メゴチ、かぶ、なす、にんじん、こごみ。
素材の選択からしてセンスを感じるが
揚げ方も薄衣でサクッと軽く、大変美味しい。
じゅわーっと優しい甘みのかぶ、ふっくら臭みのないメゴチ、
ぷりぷりの海老、おいしかったなあ〜



「地鳥焼き」

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ここに来たら必ず頼んじゃうこちら。
ご覧の通り、焼き具合が最高なんです〜!
皮はパリッ、中は思い切りジューシー!
シンプルだがものすごいご馳走だ。




ここで、私は心を澄ませ、瞳を澄ませて

大好きなその人を待つ。


周りの空気が一変し

あなたしか見えなくなるこの瞬間。



「せいろ」

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あああああああ

ああああああああああああ


私は、もりそばの眺めというものがどれだけ好きなのだろう。

久しぶりに会えて幸せ・・・(涙)



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箸先から香りを寄せると、その香りはかなり淡かった。
しかしそれは確かに、たまらなく美しいフレッシュなかぐわしさで
私はその香りに溺れたくて嗅覚100倍の蕎麦犬モードで夢中で追いかける。
最初は淡すぎて捕まえるのが大変だった香りが、
できるだけゆっくりと食べ進むうちに
なんとどんどん深く濃くなってきてくれて、ボリュームのある美しさに!!

淡かった味わいもやや深くなってきて、ああああなんという幸せ。。。
しなやかなコシのある細切りも見事である。
栃木の鈴木さん♡のお蕎麦で、割合は外一。




蕎麦汁は下町らしくかなり甘めだが
全体がまるくまとまっていて美味しい。

こんな汁だそうです(^^)

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ジャズピアノアレンジのボサノヴァが流れる落ち着いた店内の隅には
なんとボクシングの優勝トロフィーがたくさんある。
店主がかつて獲ったタイトルらしい!!
これだけのメニュー数を一人で作れるのは
やはりセンスだけでなくパワーもすごいんだろうなあ〜


今日は食べませんでしたが
ここの「コーヒーミルで挽いた粗挽きそばがき」
は大好きなので、次回は絶対食べまーす!!











posted by aya at 17:22 | Comment(2) | 東京の蕎麦>江東区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この手合いのお店では清澄白河の「日吉屋」さんを思い出すな。昭和レトロを通り越して大正レトロの世界、変に小高い小上がり(これって大上がりみたいな) 蕎麦は自家製粉ですぞ・・なにより盛り蕎麦と共に出てくるのは 生山葵 鮫皮のおろし 岩塩とそれ用おろし金。 食べてはいないが他のお客さんの注文した「一本うどん」 これ 面白い。
Posted by 而酔而老 at 2021年02月17日 07:10
一本うどん!?なにそれ!?(大笑)

>而酔而老さん
>
>この手合いのお店では清澄白河の「日吉屋」さんを思い出すな。昭和レトロを通り越して大正レトロの世界、変に小高い小上がり(これって大上がりみたいな) 蕎麦は自家製粉ですぞ・・なにより盛り蕎麦と共に出てくるのは 生山葵 鮫皮のおろし 岩塩とそれ用おろし金。 食べてはいないが他のお客さんの注文した「一本うどん」 これ 面白い。
Posted by aya at 2021年04月24日 09:28
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