2020年10月23日
代々木上原「手打ち蕎麦 楽」
ご縁あって、日本一ヘンな句会「かいぶつ句会」の
お仲間に入れていただいて12年。
それ以来、代々木上原はとても親しみのある街になった。
その代々木上原が、近年手打ち蕎麦店オープンラッシュなので
エライコッチャなのです!
なぜエライコッチャかと言えば、
うちの句会は皆さんとお酒を飲み食事をとり句を交わす「句酒会」なので
その前にお蕎麦、というわけにはいかないんですよね〜 (^^;)
てなわけで、今日はお蕎麦屋さんに行くためだけに
我が?代々木上原にやってきましたとさ!
駅の建物から街に出てすぐの絶好のロケーション。
お店はビルの2階なので、案内の看板が立っている。
私はこの足元の行灯が好きですねえ〜
ビルの2階の店ということで小さくてほっこりした感じのお店かな〜
なんて思いつつ2階に到着すると
おおぅ!?
なんですかこのちょーステキな雰囲気はっ!?
うんと広く取られたスペースの真ん中に
思い切り大きな向日葵のアレンジメント。
(訪れたのは8/9!)
おしゃれなムードに一気に気分が上がりまくり、
ワクワクしながら店内に入る。
うわあ
おっしゃれなお店〜〜♡
フロアに2テーブルと暖簾の奥に個室が2つ。
奥には広いカウンター席もあってそこもなんだかやたら素敵な雰囲気。
メニューは白い紙に印刷されたものがくるりとまるめて
テーブルに立ててある。
このスタイルもシンプル&清潔感があっていい。
メニューは東京土山人出身の店主の店らしい、
選び抜かれた美味しそうなものがずらり。
雰囲気DAIGOなイケメンお兄さんの接客がとても楽しく、
いろいろ目移りしつつメニューを決める。
うふ♡
お通し「烏賊と冬瓜の辛子味噌あえ」
冬瓜大好きなのでうれしい〜
ちょっと個性的な酢味噌。
「つまみ盛り合わせ」
全体の彩りのなさが意外だったが
田舎料理のようなあたたかみが感じられる盛り合わせ。
しみじみ、美味しそうなものばかり!
「太刀魚変わり南蛮漬け」
「ツルムラサキのお浸し」
「バイ貝の蕎麦茶煮」
「丸茄子に肉味噌」
「ゴーヤのきんぴら」
「太刀魚変わり南蛮漬け」は大根と合わせてあって
さわやかでとっても美味しい。
大好物で私もしょっちゅう作る「ツルムラサキのお浸し」も
すっきりした出汁が素晴らしい。
「バイ貝の蕎麦茶煮」もとても美味しいが
蕎麦茶らしさは感じられず・・・(期待しすぎ求めすぎ!蕎麦虫なもので (^^;) )
「丸茄子に肉味噌」はがっつり味かと思ったら
味付けあっさりで上品、おいしい〜
「ゴーヤのきんぴら」はがっつり、甘さもしっかり、
でもそこが美味しかった!
「砂肝オイル煮」
これまた驚くほど彩りのない世界。
砂肝の質感とこのおしゃれな器の雰囲気とが良く合っていて
スタイリッシュな雰囲気!
そして食べてさらにびっくり。
オイルに浸ってるのにさーっぱりしているのだ。
味つけも限界に控えてあり、花椒?の酸味がさわやか。
その中で砂肝の味わい、食感がとにかく素晴らしい。
まさに素材の味を最大限に生かした料理の技。
コリコリプリプリの食感がいいなあ〜!
「鰯の山椒煮」
大の魚好きの私だが和の甘い味付けが苦手なので
煮魚は苦手なことが多い。
しかしここの「鰯の山椒煮」は全く甘くない!感激!
塩分控えめだがスパイシー、というところも
鰯そのものの美味しさが感じられて心憎い。
花椒と生姜がふんだんに入ってピリッ。おいしい〜〜!
「穴子と季節野菜の天ぷら」
穴子、さつまいも、アスパラ、れんこん。
穴子の脂ののりが強烈!凄すぎるほどの脂ののりだった。
衣も少々脂っぽいがカリッカリの食感。
店内には先ほどからジャズがかかっていて
この素敵な空間に大変よく合う。
客層も若くておしゃれな感じの人ばかり。
オジサマがほとんどのお蕎麦屋さんに慣れすぎているため
なんだかここがお蕎麦屋さんという気がしないくらいだったが
その時がやってきて、私のモードは一瞬で切り替わった。
「せいろ」
おっほーーーー!!
これは凄そう、見るからに香りそう!!
これは来る!来ますよ!
ワクワク〜〜
うわあああああ
むっわあー!とものすごいかぐわしさが、
爆発的に香っております!!
ちょっと強い野生に満ちた感じの香りが北海道な気がしたのだが
やはり北海道瀬棚のお蕎麦であった。瀬棚の九一蕎麦〜♡
質感がまた素晴らしく、なんとも言えずふわっとして、
噛みしめると憎いほど優しい、でも確かなコシがある。
この食感最高ですねええ〜〜!
イケメンお兄さんによると
ずっと微粉で打ってきたが今日はたまたま粗挽きだそう。
いつもより粗挽きでこの香りはすごい!!
蕎麦汁はなかなか個性的で甘さ控えめ、ストレートに濃い。
キュンと強い感じのある濃さで、
それに加えて少し不思議な魚介系だしの香りを感じる。
そして今日はメニューを見て
我慢できなかったものをもう一つ。
「冷やかけすだち」
赤い形のよい器に、美しく盛られたすだち。
すだちそばは美しいものが多いが、ここのは特に美しいな〜!
しかも一口食べてさらに虜になった。
潔いほど味が抑えてあり、
そのすっきりした中ですだちの香りが全身を吹き抜ける!!
そしてその中にあって蕎麦は先ほどの「せいろ」より
きゅっとしまった質感で、すっきり感がより鮮やかに。
うーん、このすだちそば、ごくごく飲めちゃいます!
あっという間に完食、汁も全部飲み干してしまいました。
4月オープンの予定だったが緊急事態宣言が発出されてしまい、
5/18にオープンしたというこちら。
あの頃私は
「今頃オープン予定だったお蕎麦屋さんとか居ないのかな!?大丈夫かな!?」
と勝手に心配していたのだが
まさにこの「楽」がその大変な目に遭っていたのだ。
しかしオープン後は着実に人気を集めたのだろう、
カウンターでは常連らしい若い人が楽しそうにおしゃべりをしていた。
お兄さんの軽妙な楽しいトークも、最後わざわざ挨拶にきてくれた店主も
とても感じが良かった。
ここ、とってもおしゃれだし個室もあるし、
今度は3人くらいまでで(自粛)女子会で来たいな〜〜♡
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