2020年06月29日

京王多摩センター「蕎家 佳」


京王多摩センター駅より徒歩5分ほど。
「蕎家 佳」と書いて「きょうやよし」と読む。

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白地にくっきりと「手打ちそば」の文字。
この旗を見てズキュンと胸打ち抜かれるようにときめき
文字通りよろけそうになるのは私だけだろうか。
私だけかもしれない。
(好きな人の名前がこんなに大きく出ていたら普通そうなりますよね〜 (≧∇≦))


ここはメニューが豊富な上、楽しいセットやコースもいろいろある。

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本日のお目当ては、右下の
「いろいろ一品そばセット」!
楽しそうでしょう〜!?

それは決まってるんですが、
左下の「玉天」ってのがやめてほしい。
「生卵を半熟サクサクの天ぷらに仕上げました!」
って、そんなの美味しいに決まってるじゃないですかあー!
え〜〜〜どうしよう、それも頼みたいな〜
でも右上の「一品料理」の中にある「そばがき」は絶対食べるし、
おなか的に無理かも・・・
ああ誰か私におなかを貸してください・・・!!



靴を脱いであがる店内は、
ダークカラーの木のインテリアでほっこりしあたたかい雰囲気。

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テーブル席はすでに埋まっていて、
家族連れらしいグループが楽しげに憩っている。
どんどん美味しそうなものを追加注文している声が聞こえ
「えっそれもいいかも!?」とさらに心乱れる私。



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この季節メニューの「冷製スープそば(復刻)」
というのが人気らしい。
「蕎麦屋風ヴィシソワーズと野菜のお蕎麦」って、
しかも「復刻」ってそそるわぁ〜〜
山形、天童市の「吉里吉里」の「ガスパッチョ蕎麦」の鮮烈&犯罪的な美味しさを思い出しつつ、
しかしここは初志貫徹!!

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最初に決めた、この「夜のいろいろ一品そばセット」にします!

おつまみをいろいろちょっとずつ楽しめて最後にお蕎麦、
って最高ですよね。
下の2000円の贅沢なほうにしちゃうんだから。うふ。
「400円で鴨ロース1枚と天然海老天ぷら1本つけますよ」って
誘惑上手なお店だなあ〜 (≧∇≦)



「胡麻豆腐」
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まずは、ちいさーーくてかわいい「胡麻豆腐」。


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小さいけれどクリーミーで存在感あり。
なんだかシャクシャクした繊維感がユニークなので聞いてみたのだが
どうやらゴマの繊維らしい。
味がついているが濃すぎないので素材の味わいを楽しめる。



お次は「夜のいろいろ一品そばセット」とは別に注文した「そばがき」。
「そばがき」の文字見て注文しないは人生の大損!!

「そばがき」
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愛余って激写連写。
ああああああ ときめくぅ〜〜〜


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もわぁ〜んと香る、誠実な、王道の蕎麦のかぐわしさ。
口に含むともったり密でなめらかな舌触りに思わず目を閉じる。恍惚・・・
歯でそっと噛むと、もったりだけでなく
その中にエアリーな、極上の「軽さ」が潜んでいることにさらに狂喜する。
蕎麦の滋味なる味わいとうまみは舌に押し込まれるようにぐんぐん伝わり、
うっは〜〜  
このそばがき、最っ高なんですけどぉ〜〜〜〜! (≧∇≦)

もったりむっちりしてるがベタベタではなく
噛むとフッとエアリーに切れる感じが悶絶たまらぬ!!!
出来立ての生麩のようでもある。
せっかく一緒にやってきたお薬味いろいろ、土佐醤油は
そばがき本体が美味し過ぎて全くつけられないまま完食してしまった。
いいのです、お薬味はそれだけで食べてもおいしいので
あとでいただきます♡




「出し巻き玉子」

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わーい、出し巻きが「一切れ」食べられるって超嬉しい!
とにかくお蕎麦屋さんに来ると私のお腹は大変に忙しいので
出し巻きさんのようにお腹がいっぱいになりやすいものは
ちょこっとが嬉しい♡


蕎麦肌写真家でありながら
出し巻き断面写真家も目指してるらしい高遠彩子。

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卵の豊かな風味とじんわりした出汁の味わい。
見た目はふっくらジューシーに見えるが
断面からもわかるように食べてもミルフィーユのような「層」を感じ
食感はちょっと湯葉のようなくっきり感のある出し巻きだ。



「ナスのと鴨肉のくわ焼き」
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手前の大きめの鴨肉が、高い方のコースにして
プラスされた一枚かと。 (≧∇≦)

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油の染みた茄子って野菜と思えないくらいボリュームがありますよねえ〜



「天ぷら(野菜5種+天然海老1本)」

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プチトマトやパプリカ、ブロッコリーなど、天ぷらとしてはちょっと珍しい
季節の野菜がいろいろで嬉しい。
ブロッコリーの陰に隠れていたのは「シルクスイート」というさつまいもで、
しっとりなめらかな肌が普通のさつまいもとは全然違った。
そして特筆すべきは天然海老の美味しさ!
ずっしりぷりぷりで、うわ〜〜い、海老天がついてくる方のセットにして大正解〜〜!




そして、一番愛するその人は、
いつだってドラマティックに私の前に現れる。
瞬間、空気が澄み渡る。


「せいろ」
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小ぶりの笊にぎゅっと盛られてやってきた美しい肌。
褐色の笊がダークカラーの店内の雰囲気によく合っている、

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風情ある美しい平打ちの肌からかすかに漂う、
ほんのりと渋い香ばしさ。
それを追いかけつつ口に含むと
滋味深い味わい「らしきもの」がじわーと低く感じられる。
まだこの時点ではその香りや味わいの輪郭は掴めない。
それが食べ進むうちどんどんどんどん濃くなり、
香りもはっきりくっきり鮮やかに感じられるようになってきた。
深く香ばしいかぐわしさ、滋味深い旨みと粉の甘みが
しみじみとおいしい。
平打ちのため輪郭線はやさしいが質感は非常に密で、
食感はしっかりしている。
ざるは小ぶりだが深さがあるので量もしっかりあり
食べ応えがある一枚だった。



店内を見回すとさっきまで誰もいなかったカウンターも満席で
厨房は大変な忙しさ。
どのテーブルも楽しげに盛り上がっていて、
店主と奥さんが厨房と客席と飛び回って対応、
この店の人気ぶりが伺える。

メニューの1ページ目には店主の挨拶があり
「あたたかい気持ちになっていただけるような店造りとおもてなしを心掛け・・・」
とあった。
その通りのお店になっていると思いまーーす!!と
今厨房で死ぬほど忙しそうな店主に旗を振りたい気持ちになった。


心残りとしましては店先であれだけ私を誘惑した「天玉」を
食べられなかったこと。
(お腹いっぱい( ̄▽ ̄))


ランチにはこんなすんごいセットもあるし
今度はランチに来て天玉プラスもいいかもーー!!

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