2016年07月05日

大森町「もりいろ」


京浜急行「大森町」駅。

東京に住んでいても降りたことがある方は少ないかもしれない。
「え?そんな駅はじめて聞いた」なんて人もいるかもしれない。

しかーし、そんなことを言っている場合ではございません!
品川からたった13分。
その駅前と言っていい場所に、
こんっな超絶に素晴らしい名店があるんですから
行かなきゃ損!本当〜〜に損!!
私と一緒にぜひ行きましょう〜〜〜(≧∇≦)/


「大森町」駅の改札を出てすぐ。
商店街の入口のようなところにあるこんな印象的な建物。

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エントランスも2階も、青々とやわらかそうな木々を抱いているかのよう。
お店というより素敵なお家みたい。
こんなところでおいしいお蕎麦を食べられるなんてうれしいなあー!


店内も、外観からの期待を裏切らない完璧な美しさ。

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ゆったり居心地が良さそうなカウンター席。



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どの席にも座ってみたい、なんて思う店は珍しい。



そして何より、
ここは出てくるものがなんでもかんでも本当にやたらめったら美味しいのだ。

メニューを見ただけでもわくわくするでしょう?

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「クレソンのポテトサラダ」って!
「鴨ロースと九条ねぎの冷かけ」って!
「豚肩ロースのビール煮込み」って!

うううう 全部食べたい・・・



どれもつい飲みたくなるような美味しそうなものばかりなだけに
お酒の品揃えもだいじなところ。
ベルギービールも日本酒も、いいでしょう〜?
これはほんの一部♪

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その他メニュー本には定番のお酒やおつまみのページがまだまだあり、
見開き全部がワインのページもあるんですよ〜♪

おつまみのところには「大豆」というカテゴリがあるのに感動。
どれも魅力的なものばかりでお腹が3つくらい欲しくなる。



しかもお蕎麦は
「産地、挽き方の違う二種類のお蕎麦」の「二種もり」
があるのです!

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二種もり、私とっぴでお願いします!(死語)
それがなくなったらぜったいに泣くからぜったいにとっぴ!!

なぜ死語を連呼してまでお蕎麦の心配をしているかというと
名店は名店だけに大人気だから。
上の店内写真は帰りに撮ったもので、実際は開店直後から常にほぼ満員。
ゆっくり昼酒を楽しむ人、カウンターでさっと手繰って帰る人。
開店して一年余りだがいろいろな層に愛されてすでにすっかり町の人気店なのだ。



私は今日はゆっくり楽しみに来ちゃいましたよ〜


うふ♡

「新政 生成(エクリュ)」
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「農家直送・北海道蘭越産アスパラの天ぷら」
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蘭越と聞くと蘭越産の美味しい蕎麦を思い浮かべてしまうが
アスパラも素晴らしい香り高さ。
しっかり太くてホクホク香ばしい畑の恵み。
さっくりした薄衣も見事だ。




「汲み湯葉」
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全体にやわらかとろとろではなく液体と皮の感じの王道の湯葉。
食感はキリッとしているが豆の旨みは濃厚。
生醤油もとてもいいものらしく湯葉の美味しさが倍増して感じられた。
金継ぎ文化が大好きな私は器にもシビレました〜



「そばがき」
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きゃ〜〜〜
もうもう・・・なんといったらいいのやら・・
なんでしょうこの、
「あなたがおいしいのはもうわかりました」
という自信たっぷりな予感は!
すでに世界を手中にしてしまったかのようなしあわせ感!!
うれしすぎて・・・うっ

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ふわぁー!!と思い切り濃厚に香る青いフレッシュな香り。
この香りの素晴らしさ濃厚さはうれしすぎる。
もっちりむっちりザラザラの粗挽き肌。
ふわっとエアリーなタイプではないので食べ応えがあるのだが
あまりにも美味しい旨みと甘みの濃さにあっという間に食べてしまう。
器もセンスがいいなあ〜 何もかも本当に素晴らしいお店だなあ〜



「塩豚と大豆の煮込み」
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「煮肉愛好会会長(会員2名)」であり大豆好きの私としては
聞いただけでたまらないメニュー♡
まず大豆だけ食べてみるとソーセージのようながっつりした風味がしてドイツ料理の雰囲気。
しかし塩豚そのものを食べてみると和の感じ。
豆の煮込みなので全体の印象はラテンぽくもあり
これは楽しくていいおつまみだなあ〜
「豚肩ロースのビール煮込み」も気になる!!



ああ そして

私はあなたに出逢った。

「二種もり(一枚目)」
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たっ
たまらなすぎるこの姿・・・
あなたはおいしい。まちがいなくおいしい!!
栃木・益子の鈴木さんの蕎麦
ウワーン うれしいよう〜〜〜

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ぷわぁー!
箸先から香りを寄せるまでもなく濃厚に漂う香ばしさにびっくり。
フレッシュ、さわやかというのではなく、
まったり甘くふっくら濃厚な穀物のかぐわしさ。
やや粗挽きの素朴な肌ながら角がくっきり感じられ一本一本が独立しているので
口に入れた瞬間は硬そうに感じるのだが嚙みしめると全く硬さはなく柔らかな見事なコシがある。
何よりこの蕎麦はびっくりするほど甘い。
ほぼ常温と言っていいほどほとんどしめてられていないため
余計に甘さがぎゅううぅうと強烈に感じられ
食べ進むほどにさらに甘さが深まっていく。




「二種もり(二枚目)」
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こっ
これは〜
さらにすごいのがきちゃいましたよ・・・・
これだけおいしそうなオーラむんむんの太打ちには滅多にお目にかかれるものではない。
これは、さらに、絶対においしい!


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わおーーーーん・・・・
おおおおおーーーーん・・・

感激余ってもう吠えるしかありません

なんという美しく深遠な世界!!

最初はね、一枚目の益子の香りが強烈すぎたので香りが弱く感じたのです。
しかし探るうち炭のようなストイックな香ばしさが感じられ
それがだんだん白く美しい粉の香りにふくらんで
次第にそればかりになって
もう もう 目が開かない恍惚宇宙・・・

粗挽きのざらざらするするした舌触り、ずっしりした太打ち。
嚙みしめるほどに白く美しい味わいが膨らみ
やさしい甘みはすーっと口中を染め
ああ〜〜 だいすき。おいしすぎてもうだめです・・・

さらにこの蕎麦が店主の修行先「小松庵」で私が溺愛していた
北海道・新得の蕎麦と聞き大いに驚かされる。
エーッ 新得からこんな個性を引き出すとは、全く違うイメージだ。




もう何が何だかヘナヘナのところに
大変なニュースが。

なんと今日はたまたまお蕎麦がもう一種類あるそうなのです!

たべますたべます是非いただきます!!
(昇太師匠の「不動坊」の「ください今ここにください!」って手を出すの思い出しちゃった(≧∇≦))


「三枚目(埼玉・三芳)」
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( °o°)

ナンデスカこの目が覚めるような美しすぎる緑色はぁ〜!?
あまりにも緑色に写りすぎて色調補正しないと不自然だったほどの鮮やかな緑色。
しかも珍しいくらい繊細な細打ちだ。
これまたものすごいのが出てきちゃった(≧∇≦)♡

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いやいやいや・・・
いくらなんでも青すぎます。美しすぎます。
どんな人が育ててどんなふうに製粉して打ったらこんな色に到達できるのかと思うほどの
最高レベルの美しい青緑色。
そして見入るほどにミニチュアのような極細打ちである。
極細なだけなら他にもあると思うがこの儚いまでの繊細さはなかなかない。
口に含むとくすぐったいほどのやさしいさざなみ。
食感は儚いが香りはたっぷりとゆたかな香ばしさが濃厚。
そしてこれもびっくりするほど甘い。さざなみから甘みがギューギュー出てくる。
1枚目もそうだったがこれもなかなか足が早いのでさっさと食べてしまう。
ああ〜 なくなっちゃうのがさみしい さようなら〜



ここは蕎麦汁もものすごくおいしい。
大変私好みでつい飲んでしまったほど!
甘さもちゃんとあるのに全体がすっきりと洗練されていて、
なにも飛び出していないところが素晴らしい。

私にとって蕎麦湯がお酒で蕎麦汁がおつまみ。
蕎麦湯ゴクリ、汁チロリの至福のひとときなのだが
汁が美味しすぎて今日はいっそうしあわせ。



開店からお客さんが途切れずずっとほぼ満員だった店内は
気がつけば一組のお客さんを残してゆったりした時間に切り替わっていた。
楽しすぎてすっかり長居しちゃったなあ〜

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エントランスの木々のせいで緑の光が差し込む店内。
今のこの静寂は何よりの贅沢だが
思い返すと満員の時もこの店はまったく騒がしくなかった。
二人連れやグループのお客さんもそれぞれゆったり憩っている感じで
はあ〜客層ってあるものだなあと感心させられた。


こんなランチタイムは幸せすぎる!

でもでも、やっぱりお酒もおいしそうなのばかりあんなにあるし
夜ゆっくりしたいなあ〜


というわけで、
行かなきゃ損!本当〜〜に損!!

近々是非行きましょう〜〜(≧∇≦)/



posted by aya at 08:07 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>大田区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
夜しか 行った事ないんです!男子会です! こんど お昼に 行ってみます・・・*\(^o^)/*。
Posted by 興味津々 at 2016年07月07日 15:55
興味津々さま
男子会って響きもいいですねえ〜(≧∇≦)
こちらは写真として昼の雰囲気が綺麗なお店と思ったので昼の記事にしましたが夜ゆっくり飲みながら・・も魅力です♪
Posted by aya at 2016年07月08日 14:08
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