何度も来ている商店街だが、朝の顔しか見たことがない。

11時開店のお蕎麦屋さんというのはあまりなく非常にありがたいので
「そば切り からに」に来るときは必ず1軒目にしちゃうんですよね〜
(何軒行く気)
開店前でまだシャッターが閉まっているお店も多い静かな通り。

「売れても占い商店街」って
なんかすごく大阪っぽくて面白いんですけど・・(^^)
四辻の向こうに現れる「そば切り からに」は
独特のムードを持って静かに佇んでいる。

日本の映画か昭和の漫画かに出てきそうな不思議なムード。
何か物語が始まりそうだ。

夜はすごく楽しい酒房となるらしいのだが
私は朝の爽やかな姿しか知らない。
サーファーらしくいかにも運動神経が良さそうな店主がカタコトと働く音。

店内の雰囲気も独特で
店がまるごと古道具のようなポップアートのような。


うふふふ・・・
「細切り」と「荒挽き」があるのが嬉しい限り。

方方の店でどちらかのお蕎麦が売り切れてたりして
しょっちゅう号泣している私ですが
ここはいつも朝一番だもんね〜〜エヘ(≧∇≦)
「荒挽き」

うははは・・・
うはははははは・・・・
この眺め、いつ見ても嬉しくてたまらない!!

「からに名物(と勝手に思っている)」ザックザックの超荒挽き!!
嬉しくなるこの荒さ、この黒さ。
でも、おおお〜〜〜?今日は見た目からして・・と思った通り、かなりムンムンの熟成感。
ナッツとか胡麻を通り越す勢いのムッハー!と濃い香り。
ここで熟成にであったのは初めてなのでちょっと新鮮。
「細切り」

ウワー
なんと美しきこの眺め。
店主の美意識の高さに目を見張らされ、食べる前から酔わされる。

日本が誇るこの絶景!!
陶器のように美しい肌に吸い込まれそうだ。
香りがまた独特で、竹のようなお茶のような不思議な良い香りをまとっている。
口に含むとあまりしめていない自然な温度。
超極細のはっきりとした輪郭線が口中を繊細にめぐり
はっきりとはしているが食感そのものはやさしくやわらかい。
竹のようなお茶のような良い香りと白く美しい味わいを追いかけ、
噛みしめると繊細な1本1本の重なりが優しくふっとズレる感じ。
そんな口中に起こる全てを見つめたくなる恍惚世界。
はああ〜〜〜 来て良かったなあ〜〜
おいしいなあ〜〜
ここは汁もとても美味しい。
醤油の旨さがガチッと感じられる甘みの少ない濃厚な汁。
この蕎麦湯の器のセンスも実にこの店らしくて見惚れる。

いつも朝来てしまうけれど
一度は是非賑やかな「夜からに」を体験してみたいな〜
帰りは開いてた商店街のこのお店・・・・

「特価 10円引き 大吉肉コロッケ」
「東京で大流行 ハムカツ」
「占い特価 半額です 豚ロースカツ」
「安くてうまいチキンカツ お買い得!」
楽しー!(≧∇≦)
やはり・・・
書く間もなく、歩きまわる・・・いや、喰いまくる・・・
お勉強になります。
「からに」は関西では屈指の飲酒率の高いお店に感じます・・
ジモッピーが沢山いる、居心地が良い、そして美味しいお店だからかな・・
地域地域でもの凄い色があると思います。(勿論例外も多々ありますが・・・)
今風に仕上げるにしても、大阪の、神戸の、京都の、福井の・・・・良く見るとその地に長い年数の上に育て上げられた色があると感じます。
悲しいかな、私が生まれ育った東京には老舗には有無も言わせぬ色があるのに、新店にそれを感じることが何故か出来ない・・・
あ〜〜そう伺うとますます「夜からに」したくなりますねえ〜(≧∇≦)
パッケージング、それは私も同じことを感じています。私は長いこと東京のお店ばかり行っていて東京が普通だと思っていたので地方に行ってそのパッケージング、全体の演出の完成度に驚いたものです。でもその目で東京
を見ると、昔ながらの東京の粋ってこういうものだったのかも・・と思いました。やりすぎない、やらないということですもんね。もちろん「でありながらよい雰囲気になっている」ことが前提ですが。