2015年06月14日
群馬・木崎「蕎麦処 満月」
「足利一茶庵」で修行した一茶庵系の蕎麦屋、と聞けば
あらかじめそれなりのイメージというものを持ってしまう。
純和風の作りで、ちょっとひなびたような風情があって・・
そしてたどり着いた「蕎麦処 満月」。
えっ
これ?
車通りの多い県道312号線沿い。
モダンな作りにちょっとびっくりしたが
まだまだびっくりするのはこれからであった。
店内は広々すっきり。
インテリア以上に気楽〜な雰囲気なのはジャカジャカ賑やかなテレビの音のせいだろう。
うーんこんな一茶庵系のお蕎麦屋さんもあるんだなあ
面白いなあ
メニューを見て更に。
「せいろ」580円
「田舎」580円
「お昼のかきあげ」150円
全て手打ちでこの値段は安いー!
「つけカレー」や「蕎麦屋のカレー丼」「ソースカツ丼」なんてメニューもある。
うははは 楽し〜い!
早速「お昼のかきあげ 150円」とってみました。
予想以上に大きなかき揚げにまたびっくり。
しかもバリンバリンでおいしーーー!
そして一茶庵系のお店ではやっぱりこれを頼まずにはいられません(^o^)
「三色そば(田舎・せいろ・さらしな)」
わー やっぱり嬉しい眺めだなあ〜〜
では左から・・
「田舎」
中太、黒目の肌に細かな褐色のホシ。
見た目に反して輪郭線パッキリはっきりの硬めの蕎麦で
味わいはすっきりと淡く、ひねたような野生の強い香りが濃厚にただよう。
これは・・北海道の蕎麦粉かな〜?
「せいろ」
ほわぁ〜とかすかに漂う、先程の田舎に似た野生の香り。
このお蕎麦が独特の食感。
固すぎず柔らかすぎず、なのだがコシというよりも
噛むと逃げるような独特のぷるんっとした?食感がある。
これも味わいはごく淡くすっきりした蕎麦。
「さらしな」
まぶしいまでに美しい純白の肌。
繊細な細切り、きよらかな姿にしばし見入る。
ふーっと淡く香るさらしならしい白い香りと
ふるプルつるっとした食感。
意外にも三色の中でこれが一番気に入っちゃったかも!(^o^)
汁は甘めだがなんだかほっこり和んでしまうバランスの良さがあって美味しい。
変わり蕎麦に「けしきり」があったので
欲張ってそれも頼んでしまいました。
変わり蕎麦には比較的興味が薄い私ですが
芥子の実の香りって素朴な豊かさを感じて好きなんですよね〜
「けしきり」
純白肌に芥子の実がくっきりまぶしい。
先程のさらしなで感じた白く美しい香り+芥子の香ばしさ!
よく「けしきり」に感じるオイリーでリッチなパンのような香りよりも
香ばしさのみが際立つすっきりタイプ。
これもおいしい。
隣ではかなり大きな体の男性が一人、
ランチメニューの「ソースカツ丼セット」を食べている。
美味しいらしくものすごいがっつきっぷりだ。
その向こうでは病院の帰りらしいおばあちゃんと娘さんが
「二色天もり」を仲良く二つ頼んだところ。
テレビの番組はワイドショーに変わり
賑やかな笑い声が店内に響いている。
のんびり気楽な、満月の午後。
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