畑と家が混在するのどかな住宅街の奥に
舞台装置か映画のセットのような可愛らしい日本家屋が突然現れる。

しかもその家は、家ごと箱に入っている!!

お、おもしろい・・・
何がどうしてこうなっちゃったんだろう・・

外観はユニークだが店内は純和風の立派な作り。


玄関は古民家風で待合もありなかなかいいムードだ。

さらにこの店のユニークなのは、店舗のイメージに反してガレットやブリヌイも食べられるところ。
ガレットはご存知フランスの蕎麦粉を使ったクレープ状のもの。
ブリヌイはロシアの薄めの食事パンケーキだ。

セットメニューがいろいろ楽しいなあ〜
ガレットは甘いのもあるらしい。

私はかつて、パリに滞在した合計3週間の間に食べたものの中で
一番美味しかったのは800円くらいの蕎麦ガレットだった経験がある。
蕎麦と意識していなくても蕎麦が焦げた香ばしさが
私の脳に三尺玉花火を打ち上げちゃうんですよね〜〜
いいレストランなどにも行ったのにどこまで蕎麦虫なのかと我ながら呆れたものだ。
というわけでここのガレットにも心惹かれたが
大変人気らしく残念ながらガレット類はすべて売り切れ。
では、いつもモードでいつもの大好きメニューを♪
「ふわふわの蕎麦掻き」

うっわー これは期待以上においしそう!

スーーーーーーッ・・・
と静謐にただよう、石のようなおちついたかぐわしさ。
微粉の超なめらかな肌はとぅるん、とろ〜んとくちびるにふれてきて、
「ふわふわ」との名前通り、口の中でとろふわっと溶ける。
もっちりとお箸にかなりくっついてしまうので食べるのがちょっと難しいが
これは大変に美味しいそばがき!!
そしてさらにここには反則メニューがあります。
要は「そんなの美味しいに決まってる!!ズルイ!」というメニューですね(^o^)
「おとうふせいろ蕎麦(冷)」

「やわらかな豆腐に蕎麦をつけて」と説明にあるメニュー。

豆腐と豆乳?でとろとろ〜とフルーチェくらいのゆるやかさ。
そのままで食べちゃっても美味しいし、
蕎麦汁を入れて蕎麦をつけるとさらにとんでもなくおいしい!
でもこんなにおいしくちゃあ、手打ち蕎麦じゃなくても
それこそパスタだっておいしくなっちゃいそう。
このゆるふわ豆腐、言ってしまえば私が家でしょっちゅう作っているものに
そっくりなんですがやっぱりヨソで食べるとおいしい〜〜(^^)

パッキパキの輪郭線が流麗なつるつるの蕎麦。
これが、かなり個性的な香りがする。
オリーブオイルで焼いたチャパタのような?
油のような小麦のような芥子のような不思議な豊かな香り。
味も香りの延長で個性的で、表現は変なのだがてとてもおいしい。
別に油のような豊かな香りがするからってこのお蕎麦に油が入っているわけでは決してなく、
過去にはいろんな店で「天ぷらの衣の味がする蕎麦」とか面白い出会いがあったので
(それはかなり珍しい品種だったが)
これもこの蕎麦粉の特性なのだろう。
ただ、この品種もどこのお蕎麦か知りたくなり
パートさんらしいスタッフに訊いてみたのだが
この店でそんなことを訊く人は居ないのか驚かれてしまい
奥に訊きに行ったようなのだがはっきりした答えは聞けなかった・・
群馬?じゃないか?ということらしい。うははのどかだなあ。
メニューには
「国内産蕎麦100%、自家製粉の外一、九割蕎麦」
とあった。
この「おとうふせいろ蕎麦」には「温」バージョンもあり見た目は全く一緒。
「温」の方はおとうふに混ぜる蕎麦汁もあたたかくしてあり
あたたかいぶん全体にほんわり甘く感じる。
蕎麦入れるとほんわりほにょほにょにょほにょ〜〜・・
本当にこれは反則、犯罪的においしいメニューだなあ〜〜(^o^)
そばがきやお蕎麦を食べて
ますますここの蕎麦粉で作ったガレットやブリヌイが気になってきた私。
次回は開店と同時到着を目指さなくちゃ(^o^)
