2015年03月25日
「一如庵」「更科すず季」「らすとらあだ」コラボレーション蕎麦会
本日は、こんな楽しい蕎麦会に行ってきました〜!
奈良県宇陀市 「一如庵」
千葉県流山市 「更科すず季」
東京・中野坂上 「らすとらあだ」
三軒のお蕎麦屋さんのコラボレーション蕎麦会。
どの店も超大好きな超名店だけに
それがいっぺんに食べられるというのは盆と正月が一度にどころではない興奮!!
会場は西荻窪「そばとワイン 吉」。
人気過ぎて募集をかけてすぐに昼の回、夜の回とも埋まってしまったというだけあって
集まったお客さんたちの気合いとわくわく感が伝わってくる店内。
慣れない場所でのコラボレーションということもあり
三軒の店主さんたちはややアタフタしているが
仲間同士でいたずらしている感じもありとても楽しそう(^-^)♪
本日は会場の提供とサービスに徹している「そばとワイン 吉」店主が注いでくれました。
「そばとワイン 吉」の営業で使われてるこの小さな繊細な升とうすはりグラス。
注ぐのには職人技が必要なのだがそれだけにとても美味しそうだ。
「一如庵」がお店で出しているイチオシのお酒「純米酒 倉本」。
奈良県宇陀市の山里にある「一如庵」の近所にある「倉本酒造」という蔵元(おもしろい (≧∇≦))。
これがもんんんのすごく美味しくて大変に気に入ってしまいました!!
スッと澄んだ入り口からぱっとふくよかにふくらみまたさーっと澄んで消える感じ。
今まで「一如庵」ではお酒を飲んだことがなかったので初めての感激!
これは・・「一如庵」の超絶美しい環境で飲んだら最高だろうな〜〜(>_<)♡
「らすとらあだ」の自家製豆腐。
今回は神奈川県寒川の在来大豆。
「タンパク質が低い分、糖分が多いです」との説明だったが
甘みというより恐ろしいほどの大豆の味の濃さ!!
グルタミン酸とか塩分まで感じてしまうような
出汁のような強烈な味の濃さがグイグイ舌に染み込むように入ってくる。
水分の多いとろんとろんの食感なのにこの濃さ、ありえないんですけどーーー!!
お、おいしい・・・
周りからは「これだけ丼一杯食べたい」との声も (≧∇≦)
今日は「らすとらあだ」の豆腐がもう一種類。
「松本産大豆の粗挽き豆腐」
これがまたものすごくユニークでものすごく美味しい。
じょわじょわと繊維感を感じるような
みずみずしいカッテージチーズのような独特の粗挽きの食感。
甘みは一切なく素朴な澄んだ旨味がすーっと伝わってくる。
おいしい・・・美味しすぎて困る・・・本当に丼一杯食べたい!!
その美しさに店中から感嘆の声が漏れた、
「一如庵」の盛り合わせ。
豆腐をすりつぶして野菜と寄せた「雷豆腐寒天寄せ」
「蕗の梅肉寄せ」、「筍 うす炊き」「あおさ海苔、山葵菜しょうゆ漬け、アボカド」
水としょうゆだけでおひたしにした「無農薬の菜花」
「自家製くみ上げ湯葉」「蕗の薹味噌」「原木椎茸寿司」「つくしの佃煮」
「生姜の甘露煮」
菜食だけでここまでの彩りと満足感を表現するセンスはさすがとしか言いようがない。
あまりの美しさと美味しさに
私の心は完全にあの山里の「一如庵」の時間へと飛んで行ってしまった。
山を抱く、築150年の堂々たる古民家。
広々とした座敷の陰影と窓の外の深い緑。
あああああ 「一如庵」に、また行きたいよう〜〜〜°°・(*>_<*)・°°・!!
「更科すず季」の「にしん旨煮」。
うっ 美しい・・・
「更科すず季」さんのファンとしてはこれは食べずとも美味しいのはよくわかる。
だからといって食べなくていいわけではない。
私が本日これを食べられないのは天罰としか思えない。
(昨年末のアニサキスアレルギー発症が為)。
もうほかのお客さんにも構わず店内をゴロゴロ転がりたいほどの無念であったが
仕方ありません・・・一生分くらい、お魚を食べ過ぎた自分が悪いんです・・
潔く、否ものすごく「いさぎわるく」
ごにょごにょ騒いだ挙げ句に諦めました・・(T△T)(T△T)(T△T)
一枚目「一如庵」
きっ 来たーーーー!!!
もうダメ
胸がいっぱいでどうにかなりそう!!
(離れた席の方のが先に来てそれを爛々と凝視しすぎて怖がられました(^^;;))
(>_<)
(>_<)
ああああ
このときめきを
どうしたら!!
澄み渡る、白く清冽な香り。
美麗な白い肌はぬったりとまるくかさなり、
口に含むとみずみずしく蜜な肌が口中をめぐる。
食感はムチーッと強靭なコシがあり、そのムチーッを噛むたびに
ポクポクと白い上品な香りがいくらでも生まれてくる。
なんて大切に澄んだ香りだろう。味だろう。
私の心はまたあの山里へと飛んで行ってしまいそうになる。
つるつるの肌ではないのだがみずみずしいのでぬるりつるりムチーッ
ふくらみ続ける美しい香りに酔わされたまま、
ああもうだめです おいしすぎて ああああ
「らすとらあだ」の「鶏つくねのスープ」
お店でもおなじみのスープ。
鳥の旨味が全体に広がり、
つくねはごく柔らかくぎゅーっと濃い味わい。
いつもながら美味しいな〜
「更科すず季」の「「稚鮎、たらの芽、筍の天ぷら」
私などがなにも語らずとも写真がすべてを語ってくれるであろう
完璧に美しい「更科すず季」の天ぷら!!
まるで日本画の中で生き生きと春の水に歓んでいるような躍動感に満ちた姿のままの「稚鮎」。
春の山の青い香りをそのままさっくりと包み込んだ「たらの芽と筍の天ぷら」。
ほんと、「更科すず季」はすごいなあ〜
お蕎麦があんななのにおつまみもこんなで、まいっちゃうなあ〜!!
「一如庵」の「にらかんぞう お浸し」
なんと「一如庵」店主が店の庭で朝摘んできたという「にらかんぞう」。
これも先程の「無農薬菜花のお浸し」同様、水としょうゆだけでこの美味しさなのだ。
台所のお砂糖がなかったという変わった育ちの私は普段世の中の甘みが苦手で仕方ないので
この美味しさは染み渡るようにありがたい。
私は穀物や野菜の甘みが大好きなのだ。
二枚目「らすとらあだ」
ぶっっ
アハハハハ〜〜〜!!
もう嬉しすぎてウカレすぎてどうにかなってしまいそうな美味しそうさ!!
「らすとらあだ」ならではの個性的な極太平打ち。
もうこれは絶対に美味しい!美味しすぎる!!
息を飲む、超絶美。
面が幅広いのでその蕎麦粒子たちは絵の中の霧のように
巡る灯籠のように私を誘う。吸い込まれる。
絶対に美味しい!!と断言したが、ところが香りは思ったよりごく淡かった。
しかし見つめるとあり得ないほど超フレッシュに青く美しい香りがそこにある・・・ (≧∇≦)キャ〜〜〜
口に含むと細かなざらつきのあるみずみずしい肌がざらぬる〜〜と舌に寄り添い
噛み締めるとこの極太平打ちを最高レベルで楽しませてくれる絶妙なコシがニクい。
味わいもまた香りと同様、いわゆる濃厚系ではないのだが
なんというか、美しくフレッシュな青い味わいが水のように澄んで伝わってくる。
濃厚ではないのにその表面にはらんだ水までもおいしい味がする気がしてくる稀有な感覚。
極上に澄んだ味が濃厚、ということなのかもしれないが
とにかくもうどうなってもいいとか記憶喪失とかいう言葉が脳裏を過るほどの美味しさで
先程から妙なうなり声が抑えられない私は
これ以上挙動不審にならないようにするのが精一杯だった。
こんなものすごい蕎麦を「6つの県の蕎麦のブレンド」でヒョイと作ってしまう
「らすとらあだ」店主・・・もう〜〜〜〜、らしい!らしすぎてニクい!!
ここで各店の蕎麦汁と薬味のご紹介。
左から「らすとらあだ」「一如庵」「更科すず季」。
こんな面白い眺め、体験は初めて!
各店の個性が鮮やかで楽しいったらありゃしない。
私の大好きな西らしい出汁、洗練された美味しさの「一如庵」。
濃厚、でもキュッとすっきりの「更科すず季」。
まろやかで旨味濃厚の「らすとらあだ」。
「らすとらあだ」だけがいつもとちょっと違う感じがしたけど
どれも素晴らしい美味しさで蕎麦湯の時が楽しかった〜〜
私にとっては蕎麦湯が「お酒」で蕎麦汁が「おつまみ」。
蕎麦湯ゴクリ、蕎麦汁チロリがこの世の極楽なのだが
今日は極楽おつまみが3種類もあったのだ*\(^o^)/*
三枚目「「更科すず季」
おおお〜〜〜〜ん
お〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん
もう嬉しすぎて遠吠えしかできません
見る者を惹き付けて止まない、たまらない粗挽きの風情。
やや透明感のある肌に無数に浮かぶ蕎麦粒子も、
震える輪郭線も、
ぬったり優しい重なりも、
見れば見るほどたまらない。
そして、
っはーーーーーーーー・・・・
その肌から静かに漂う香ばしさと来たら。
畑そのまま、土そのままのような華やかさのない滋味なるかぐわしさ。
焼き畑、まではいかないのだが少し焦げたような特別な香ばしさだ。
味わいは見た目同様透明感のある澄んだ味。
極粗挽きのざらざらの肌はぬったり、ざらぬる〜と口中を巡り
噛み締めた食感はごく優しいのだが時々眼が覚めるようなジャリッッがあるのが最高に楽しい。
おおお〜〜〜〜ん
お〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん
楽しみにしていた蕎麦タイムが終わってしまい急に寂しくなってしまった私。
しかし本日食べた三枚の蕎麦はどれも美味しすぎて
これだけのおつまみも食べているのに出席者一同、
「おいしい・・もっと食べたい!」
一枚一枚、毎回みんなが言うのが子供みたいで本当に可笑しく、嬉しかった。
美味しいものは本当にいくらでも入っちゃうから不思議だなあ〜〜〜♪
「一如庵」の「吉野本葛焼葛餅」
お店でも出している焼葛餅。
吉野の本葛というところがさすが。
温かい葛餅というのも珍しい。
この黒文字も全体の演出も、素敵だなあ〜
時計を見たらあっという間に3時間が経っていて本当に驚いた。
美味しいものはいくらでも入ってしまうし
楽しい時間は飛ぶように早く過ぎる。
そうそう
お酒が2種類?ついたコース料金になっていたこの会だが
同席の皆様が別料金でわれもわれもといろいろなお酒を追加オーダーしていたのが
駄菓子屋に並ぶ子供らのようで楽しそうだった。
私は一つ目のお酒「倉本」が美味しすぎてコップ半分くらいも飲んでしまい
おおいにデキ上がり状態となり2種類めに進めず・・・
終盤に入りなんだかそれは寂しい気がして慌てて2種類目を(^.^)
「倉本」よりは(私には)強めでしたがこちらも美味しいお酒でした〜
こちらは本日の会場「そばとワイン 吉」で通常置いているお酒。
「そばとワイン 吉」にも来なくっちゃ!*\(^o^)/*
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それも自分が大好きなご主人が蕎麦&自転車好きのお店!
羨まし過ぎます。
もう一瞬一瞬を大事に噛み締めなきゃバチが当たる、と大事に楽しんできました〜
aizさまは自転車の趣味がおありですからますます♪♪ですよね♪( ´▽`)