2015年02月21日

小岩「 蕪村居」


総武線「小岩」駅からすぐの路地裏。
暗闇に浮かぶ「手打ち蕎麦」の文字に早くもうっとりしてしまう。
(私は蕎麦の味香りはもちろん、その漢字からして大大大好きで・・やっぱりどこかおかしいらしい))

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路地裏というロケーションといい幅広の大きな扉といい
風情たっぷりの佇まい。

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奥にカウンター席、手前にテーブル席がある。

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ほっこり民芸調のような、どこかアーティスティックな雰囲気もある不思議な空間。


なんといっても壁に描かれた絵が楽しい。

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二人で大きなざるそばをつつきあってたり
かえるさんが紛れ込んでたり・・
高いところにたっぷり余白をとって描かれているのが
まるで壁を襖に見立てているような自由さを感じさせとてもいい。
私は日本の「余白の美」が大好きだ。



テーブルのメニューは塗の竹細工の台のようなものに貼ってある。
これも珍しい、素敵なアイディアだなあ〜


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しかも壁には

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きゃ〜〜 美味しそう!
これはやっぱり・・飲みたくなっちゃいますよね!?


自然な接客がとても素敵な奥さんが
猪口がたくさん入ったザルを持ってきて好きな猪口を選ばせてくれる。


神亀(燗)
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おお〜 一口でガツン!ズン!と重めの旨み。
これは上級者向き・・お酒一年生の私には強すぎたかも〜エーンエーン(*´д`*)


「アン肝 暮坪蕪と自家製ポン酢」

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わー!きゃ〜!ぎゃ〜〜!
見るからに美味しそうすぎる大きな厚切りに感激!
そして見るからに美味しそうなものはやっぱり美味しい。
ねっとりとろぉり濃厚なアン肝に
蕪のおろしが大根とは一味違う個性的なアクセント。
そしてですよ、この濃厚美味しいアン肝がきたら
突然さっきまで飲めなかった「神亀」が美味しくなっちゃったんです!
5分前からいきなり大人になっちゃった気分・・ヾ(*´∀`*)ノ
いや〜これはイケちゃいますね〜 危険ですね〜



「今日の盛り合わせ」
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しめ鯖、イカの塩辛&いくらonクリームチーズクラッカー、かまぼこ。
お酒好きが大好きなものばかり。


「蕪村居」のお蕎麦は「二八せいろ」「十割田舎せいろ」の2種類。
しかも嬉しいことに「二色せいろ」がある。
わーい、ぜひそれをお願いしま〜す!


二色せいろ 一枚目「二八せいろ」
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ほっこりくつろげるこの店の雰囲気からすると意外に上品な量のお蕎麦が
横長のせいろの中にはらり。
でもでも・・なんだかこのお蕎麦とっても美しいですよ・・!!

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端正な極細、やや平打ちの蕎麦。
見入るほどその肌の風情が素晴らしい。
粗挽きの蕎麦の粒子、儚くゆれる輪郭線・・
見た目も美しいが口に含むと優しくしっとりぴたっとした肌が同じ夢の続きを見せてくれる。
不思議なことにこれだけの姿ながらどこまでさぐっても最初から最後まで香りも味もごく弱いのだが
それでも、それだけで感動できるほどの姿と食感だった。
足が早くピタピタしてくるので急いで食べる・・までもなく
あっという間に食べてしまう。
北海道幌加内の蕎麦。




二色せいろ 二枚目「十割田舎せいろ」
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打って変わってたくましく黒い太打ち。
これも「二八せいろ」と同じ幌加内の蕎麦だ。


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ぬったりと重なる黒い肌。
色とりどりの粗挽きの粒子がいかにもじゃりじゃりしていそうだ。
箸先でまず、素晴らしい香ばしさに驚く。
しかもよくある甘皮の香ばしさよりもさらに香り高い、
上質のほうじ茶のような美しい香ばしさ。
え〜〜〜これは素晴らしすぎますよ〜〜!
食感はかなりしっかりで容易には噛み切れず、モグンモグンと噛みしめ味わう蕎麦。
じゃりじゃり感は思った程なくモッチリとして
味わいは甘みなくほんのり滋味深い感じ。
とにかく食べている間じゅう香ばしくて美味しくてしあわせ〜



「牡蠣南蛮」
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牡蠣がソテーされてがっつりボリュームのある牡蠣南蛮。
海苔がきいてる!(海苔好き過ぎ病)




店内では品のいいおじいさん達がいかにも楽しげに
仲間の快気祝いをしている。

私はその様子を見ながら蕎麦湯を飲んでいる。
甘みなくきゅいんと洗練された汁をチロリ、蕎麦湯をゴクリ。



路地裏で今宵蕎麦酔蕎麦湯酔




(蕎麦打ち場ののし棒の収納アイディアにもびっくり。
こんなに大切にされているのし棒を見たのは初めて!)
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posted by aya at 10:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>江戸川区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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