
兵庫駅から徒歩3分。
久庵という名前から勝手に純和風の渋い店をイメージしていたために
珈琲屋さんのような洋風の外観にちょっと面食らった。
店の外には
「自家製粉 十割そば」
「自家碾き そば店」
「そばの香りと甘さをお楽しみください」
など美味しい蕎麦への誇りが感じられる表示がいくつも。
細かいメニューも出してあり、
「田舎そば 手臼超粗挽き20メッシュ 生粉打ち十割」
なんてモノスゴイのもある。

私は開店時間ちょっと前に店の前に着いたのだが、
時間ちょうどに店主らしき人が暖簾を出した途端、
どこからともなく人がわらわら現れ2組も店に入っていくので驚いた。
ヒー!人気店はたいへんだ!
外観同様店内もおよそお蕎麦屋さんらしくはなく
カウンターの中では店主ともう一人女性が忙しげに働いている。

入り口には漫画や雑誌の棚、上に片倉さんと高橋さんの本。
BGMはジャズピアノだ。
私は是非とも前述の
「田舎そば 手臼超粗挽き20メッシュ 生粉打ち十割」
というのが食べたかったのだが、残念ながら土日限定とメニューに書いてある。
でも、でも、今日は祝日だし、もしかしたら・・?(*≧▽≦)♡と
万が一の期待を込めて聞いてみると
「書いてある通りです」
と言われてしまう。がーん。
き、訊き方が悪かったのかな、と思ったが、
隣のテーブルでも他の質問に同じ回答だったので
きっと忙しい中いろいろ訊く人が多過ぎるのだろう。
「そばがき」も食べたかったがこちらは「夜限定」とのことだったので
それも残念・・・
でもいいのです、今日は「せいろそば」だけ、
あなただけを見つめます、愛します!
「せいろそば」

メニューに「160グラム余」とあるとおり
三ッ山盛りのたっぷりお蕎麦。

美しく端正な細切り。
白く明るい肌は微粉のごくなめらかな舌触りで
くにゅんとやわらかい食感。
香りはごく淡く、味わいもさっぱり。
しかし食べ進むうち、くにゅん肌の中から
墨のような落ち着いた味わいが静かにあふれくるようになり、
こんなに香りも味も上品すぎる印象ながら
汁もつけずに(通常運転)一気に食べてしまう。
本日は茨城の蕎麦。
汁はスッキリ甘み少なく、鰹がしっっっかり効いている。
薬味の山葵もとてもいいもの。

最高級合鴨使用という「鴨せいろ」のつけ汁はこんな感じ。

せいろのつけ汁同様、鴨汁も鰹出汁がガツンと効いている。
最後は蕎麦湯でのんびり。

セット物や単品おにぎりに使われているという
「コシヒカリのそば茶ごはん」
というのもおいしそう〜〜♪( ´▽`)