2014年10月30日
淡路町「松竹庵 ます川」
「淡路町」駅、「小川町」駅、「神田」駅。
すべての駅から近い好立地にある「手打ち蕎麦と天ぷらの店」。
車通りの多い都会の大通りに揺れる清々しい暖簾に心が洗われる。
店に入りその雰囲気に驚く。
まず眼に入るのは板さんと数人のスタッフがキビキビと働く大きなカウンター。
活気ある店内には天ぷら油の華やかな香りがただよい、
カウンターに飾られた旬の野菜の彩りも美しく
「蕎麦と天ぷらの店」というよりまるっきり天ぷら専門店の体だ。
もっと蕎麦屋っぽい店を想像していた私は
一気に華やいだ気持ちになりめちゃめちゃウキウキしてきてしまった〜(≧∇≦)
「松竹庵 ます川」は創業150年以上という老舗。
このスタイルの営業になってからは2年目で、現在は若き8代目が大活躍。
明るい笑顔が印象的な仕事ぶり、接客ぶりで
店内には実に清々しい空気が流れている。
うーん、まだなんにも食べていないけどこれだけでもう名店だ!
目の前に置かれた新鮮な野菜達、その鮮やかな彩り。
この雰囲気じゃあ、ほとんど飲めない私も飲みたくなってしまうではありませんか〜
お酒のセレクションも素晴らしすぎ!
私が大好きなのがズラリ♡
「手取川 ひやおろし 純米大吟醸」
むはっ
おいひーーーい!!コレ好きーーーー!
なんだか私最近前よりは濃いめもイケるようになったらしいです( ◔ิω◔ิ)
いやもともと薄いのはイヤなんですが・・
入り口は澄んでやさしくあとでふくらんでコクのあるようなのが好きなつもりなんですが・・
お酒素人の私の発言はお酒好きの方から見ると相当ズレているらしい(^^;;)
それにしてもこの器、個性的で素敵だなあ〜
ちょっとあべさん的なものも感じるユニークさ。
初めてなので本日はコースにしてみました。
「前菜」「旬の天ぷら」「十割蕎麦」「デザート」。
「前菜」
「車海老」
頭の思い切ったパリッパリがすごい。
身も見た目以上にプチプリッと食べ応えがあって大満足の海老だった。
ここで店主が思い切り大きな赤茄子に包丁を入れ始めた。
見ているだけでいかにもふっかふか、やわらかくて美味しそう〜
「熊本の赤茄子」
油をたっぷり吸ってアチアチのふーっくら、すごいご馳走野菜!
「めごち」
なんだか懐かしいようなしみじみとした美味しさ。
「アボカド」
アボカドの天ぷらなんて初めて。
ネットリ濃厚さがますますリッチになって美味しい。
「名残鱧」
天ぷら割烹の雰囲気を楽しんでいたところに
突然「お蕎麦の準備をさせていただきます〜」と
蕎麦猪口や汁徳利が運ばれてきて我に返る。
生まれた家に帰るような気持ちで、お蕎麦屋さんモードに(^o^)
「十割蕎麦」
わぁー きれいな青緑!
美しくおおらかな印象の、北海道・摩周の新蕎麦だ。
氷水でキンッキンにシメられたつるつる流麗な肌。
石のような静謐なかぐわしさがひんやりただよい
するりつるりと流れるような食感が実にさっぱりと清々しい。
天ぷらを食べた後には最高の流麗蕎麦だが
もっとその味わいを見つめたい私は一生懸命ゆっくり食べてみる・・
するとさらに出てきました出てきました・・・
やさしい肌の舌触り、そこから膨らむ
フレッシュなキタワセの清らかなかぐわしさ。
ああ 素敵なお店だなあー
デザートは
「酒粕のブランマンジェに巨峰のコンポートソース」
という洒落たもの。
すっかり豊かな気持になったところへ
蕎麦湯が運ばれてきてますますのんびり、幸せな気分。
木や竹が用いられたシンプルな和の空間。
目の前では休むことなく新鮮な魚介や野菜が素早く美しくさばかれ、揚げられている。
カウンターにはサラリーマンや数人のグループが穏やかに集い
特にそれぞれ蕎麦をたぐる姿が私には際立ってまぶしく美しく見える。
流麗に、立ち上るようにあちこちでたぐり上げられる蕎麦。
日本の美しい昼の風景がここにある。
(私、蕎麦の風景が好きなあまり
いつも人が食べている蕎麦をうっとり見過ぎなんですよね・・
自分は食べ終わったのに、お腹が空いた子供みたい?(^^;;))
(店内賑わっているので入口の方だけそっと撮る。)
そして最後のびっくりは帰りに入口付近で目撃したこの写真!!
ええー店主さんすごい方なのではないですか!!
スキーが大好きで、スキーの上手い人を無条件で尊敬してしまう私は口あんぐり。
なんと店主は現在も休日はスキーのコーチとして活躍しているそう。
「アハハ痩せてた頃の写真ですよ〜!」と笑わせつつ謙遜する姿もさわやか。
しみじみ、楽しいお昼だったなあー
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