浅草橋駅から徒歩2分。
この夏リニューアルした「御清水庵 宮川」へ!

おおお 確かに。
外観からして凛とした、静かな心意気を感じる佇まいになっている。
以前の明るい気安い雰囲気からは大変身だ。
今日は私の大切な大切な蕎麦犬仲間のWhitaker嬢が
しばらく本国へお帰りになってしまうので
後悔なきよう2匹で思いっきり美味しいお蕎麦をいっぱい食べましょー!と
やってきたのであります。
ひろびろ静かなカウンターがありがたい。

「御清水庵 宮川」は蕎麦も美味しいけれど、おつまみが本当に美味しい。
福井出身福井弁の店主が、福井産の食材を中心にいろいろ用意しているのだが
軽い気持ちで頼んだものの非凡さにいつも驚かされる。
どれも沁みわたるように美味しいのだ。

例えば、「つまみ・本日の三点盛り」って聞いたら
「蕎麦味噌、わさび漬け、煮物」とかかな?と思うじゃないですか。
それが「御清水庵 宮川」ではこうなってしまうのだ。
ドーン!

左から
「焼き蒲鉾のカルパッチョ」
「大根の塩麹&ごま油漬け」
「梅酢玉ねぎ、三年子(すこ・ずいきの酢漬け)」
「エシャロットと花らっきょ」
「小松菜とネギのおひたし」
オイオイどこが三点なんだよという盛り沢山ぶりが
まるで福井の田舎の食堂でも来ちゃったようで嬉しい限り。
しかもどの一品にも工夫があり、郷土性もあり
素材のおいしさを最大限に生かしたセンスの良い味付け。
この「本日の三点盛り」と蕎麦だけで
野菜もバッチリ摂れるし栄養的にも完璧ではないか!
こういうお蕎麦屋さんは意外と少ないだけに、
うーん「御清水庵 宮川」・・やっぱりいいなあ〜〜〜
「あげ煮」

シンプルに煮た厚揚げに切干大根を加えてしまったセンスがニク過ぎる・・
っていうか私好みど真ん中なんですけどーー!!これ大好きーー!!
この切干の香ばしい香り、素朴な食感。
なんてことない煮物に、一人しみじみと感動してしまった。
そして忘れてはならない、
ここに来たら私が必ず頼むもの・・「だしまき」!
「御清水庵 宮川」の「だしまき」はちょっと図抜けて、特別に美味しいのだ。
今日は以前はメニューに無かった「昇竜舞茸だしまき」というのがあったので
それにしてみる。
「昇竜舞茸だしまき」

お〜 だしまきの上に福井の特産「昇竜舞茸」がのっている。
中にも入っているみたい。

ここの「だしまき」がですね〜〜!!!
見た目は普通っぽいんですが、本当に弟子入りしたいくらい
ものすごぉーーーく美味しいのです。
余計な甘さやくどさが全くなく、ほわっと軽く、
それでいて卵の旨みはじわ〜〜〜と広がる。
Whitaker嬢と「美味しい〜」「こんなの他にないよね〜〜!」
と絶賛しつつあっという間にパクパク食べてしまう。
本当にこんなに美味しい「だしまき」はなかなかない。
大ファンなのでそこに何か加えるなんてホントは許したくないけど
舞茸は大好物なので許せちゃうなあ〜ていうか面白いアイディアだなあ・・・
しかも舞茸も福井県産とは・・・ニクイ!
そしてこれはちょっとずつ、私の分だけ取り分けたもの。
「牛肉の蕎麦蜜煮」「蕎麦味噌」「大根煮」

牛肉は、「杉養蜂園」の蜂蜜でぎゅうううと煮詰めたお酒にぴったりの一品。
大根は甘み一切なく、スッキリまっすぐ、やや濃いめの味付けで煮込まれた、
これまたお酒が欲しくなる洗練の大根煮。
そこに、蕎麦の実そのままザックザクの蕎麦味噌!
・・これだけお酒にぴったりなおつまみを出されても
今日は一滴ものまない蕎麦犬2匹・・
なぜなら、つい18時間ばかり前も2匹でお蕎麦屋さんにいて
美味しい日本酒飲んじゃいまして(^^;;)
特に「酒量だけは小鳥」な私はおちょこ2杯も飲んだら
その翌日はもう無理でして・・
「御清水庵 宮川」には美味しい福井の地酒が揃っているというのになあ〜
蕎麦ももちろん福井県産。
一枚目は
「福井・夏蕎麦キタワセ(十割)」

決然たる中太打ち、調った眺め。

箸先から伝わる、キタワセらしい強い野生の香り。
ぬるつるっとした肌は噛みしめるとくにゅんと軽やかなコシがあり
十割と思えないムッチリふっくらした食感が美味しい。
太めの十割だが軽やかなのであっという間に食べてしまい
隣のWhitaker嬢が食べてるのを眺めている時間が長いこと長いこと、
もの欲しそうに、ジ〜〜〜(^^;;)
ほんとに、なんでいつも私のお蕎麦はすぐ無くなっちゃうんですかーー!?
「福井・武生盆地の在来種(外一)」

今度はぐっと黒っぽい平打ち。

わわわわわ これは・・・!!
がっつり、深くたくましく黒い香り。
この手の香りはちょっとえげつない感じにもなりやすいが
美しく澄んでいるところが特に素晴らしい。
ぬるりなめらかな肌とむっちりとやさしいコシからこぼれだす
在来種ならではのぎゅうううとした滋味がたまらない。
お、お、お、おいしいいいいいい〜
全身に染み渡るような香りと味わいに浸りながら、
私はこの店に初めて来た日の感動を思い出していた。
あの日もここの蕎麦の美味しさに本当に感激したのだ。
福井の蕎麦の豊かな旨味!!
そして忘れてはなりません、
「御清水庵 宮川」は東京では数少ない、
本場の「越前おろしそば」が食べられる店なのです。
本場の「越前おろしそば」と、と本場じゃないのの違いはいろいろあるが、
一番の違いは「大根おろしが搾りたて」ということ!
まずは「古代つけ汁」で食べる「古代おろし蕎麦」から。
「古代おろし蕎麦」

この汁はなんと、「搾りたての大根おろし+醤油+味醂」というシンプルさ。
出汁は一切入っておらず、そこに薬味として鰹節とネギを入れるスタイル。
福井に伝わる伝統的なつけ汁らしい。

お蕎麦は「福井・大野在来(二八)」。
ふっくらふわんと軽やかな食感。
そして「古代つけ汁」がおいっっひーーい!!
いやあ・・・これは本当に困る・・・
蕎麦は蕎麦だけで食べたい蕎麦犬ではあるが、
搾りたての大根おろし汁、美味しすぎる!!
なんと最後まで汁を飲み干してしまったほど。
「越前おろしそば」

この「ぶっかけスタイル」がいわゆる「越前おろしそば」。
注文が入ってから大根をおろすという本場の作り方でやっている店は珍しい。

・・・もう本当に、迷惑なほど美味しい・・・
お蕎麦だけで食べたいという蕎麦犬のひたむきな気持ちが千切られるようなこの美味しさ。
わはは、お隣のWhitaker犬はお皿に残った汁を全部舐め・・じゃなかった
全部飲み干しちゃった(^o^)!
搾りたての大根おろしは甘みも辛みもフレッシュで脳が澄み渡るよう。
素晴らしいー!!
デザートも、「御清水庵 宮川」らしくとても自然でヘルシー。
「富津金時(さつまいも)、福井の柿、蕎麦をパリッと焼いたもの」

うーーーーーん
なんでこのお店はこうまで私向きなんでしょうねえ〜
砂糖の甘味が苦手で、食物が持つ自然の甘みが大好きな私には素晴らしいデザート。
「蕎麦を焼いたもの」はそれはそれは変わったものなのだが
蕎麦犬にはたまらぬ滋味深さ。
「杉養蜂園」の蜂蜜が添えられていたが
塩で食べる方がより蕎麦の美味しさが伝わり、Whitaker嬢と2匹で
犬用ジャーキーの如く大喜びでムシャムシャ!!
杉養蜂園の蜂蜜が添えられていたが
犬らには塩で食べる方がより蕎麦度が高い味わいで美味しかった〜
気がつけば信じられないほど長居をしてしまったが
今日はWhitaker嬢としばしのお別れ、最後のお蕎麦だったので
ゆっくり過ごせて本当によかった・・
楽しかったね、Whitaker! (≧∇≦)/
今月からお昼の営業も始めた「御清水庵 宮川」。
浅草橋駅西口すぐのこの看板が目印ですよ〜〜

(お箸もすき↓)

2013年04月の「御清水庵 宮川」利き蕎麦の会
2012年02月の「御清水庵 宮川」
2011年06月の「御清水庵 宮川」
ついつい思い出してしまうな・・・
「わたなべ」
お通しというか、おまけというか、それと蕎麦掻きだけでお腹 ポンポン
それもとてもとても蕎麦屋のお通しじゃない代物で。
えー!「わたなべ」に三点盛りなんてあった!?
・・と思ったら、あの名前のない、勝手にドコドコ出してきてくれるアレですね。
いいですよねええ〜〜!それこそ、泣きたいくらいに。
ああ秋空の下のわたなべに行きたい。
宮川をご利用ありがとうございます。
たくさんの料理、蕎麦のご紹介、まるで自分も食べてみた気分になりました。
ひとつだけ、、越前おろし蕎麦は、ズルズルと汁ごと食べるのが福井スタイルです。
汁が残っちゃダメ。。
次回ご利用の際は、お酒もちょびとご賞味ください。叔羅川とか梵とか、、供給しております。
(この時、浦さま、伊藤康子さま、新井達也さま、にお会いしてFB「お友達」になりました)
なかなか浅草橋へは行きませんが、
近間へ行きましたら訪問させていただきます。
講習会の時はお店所在地がはっきり理解出ませんでしたが、このご案内はGOODと思います。
はじめまして、コメントありがとうございます。
私は福井には行ったことがないのですが、今回は福井旅行でお蕎麦屋さんを廻られた方とご一緒だったので、全部飲み干し習慣をその時伺い真似しました(^o^)福井是非是非行ってみたいです!
木下克弥。さま
はじめまして、宮川さんとお知り合いなのですね!
浅く橋駅からすぐで、素敵なお店なので是非いらしてみてくださいね〜!