長野駅から2kmほど。
山深いところに名店が多い長野県において
車がなくても行かれる市街地のお蕎麦屋さんというのは貴重である。
新幹線をちょっと遅らせれば美味しいお蕎麦がたぐれるのだ!
山の蕎麦屋は「お昼でおしまい」なお店も多いので
営業時間が20時半までというのもありがたい。
「手挽きそば 蔵之内」は今宵も大人気、大盛況!

家族連れやグループ客など、ひっきりなしに車がバンバン訪れる人気店。
「手挽き」と店名に冠しているだけあって
入り口に入るとすぐに石臼に出会えた。

いつも思うが、こんなに重そうな石臼を毎日ゴリゴリ手で回して粉を挽く、
その労力にはただただ頭が下がる。
以前秋田にあった「石碾屋」さんで挽かせてもらった時
恥ずかしながら10センチくらいしか動かせなかった私でありました・・( ̄▽ ̄;)
ここはメニュー に創意工夫がありとても楽しい。
蕎麦のメニューも「本日の素材そのもの料理」 というおすす料理メニューも
読み応えがあってついついじっくり見てしまう。


「 信州サーモンの軽い燻製グリーンサラダ」

モダンな三角の器が楽しい演出。
信州サーモンは肉厚でとろっとして、燻製の香りが最高!
やや甘めのドレッシングがさりげなくあしらわれている。
そしてここの「そばがき」がまた面白い。
「名物 そばがき餅風(上伊那箕輪地粉)」
そばがき餅、風?
そばがき、餅風??
どっちでも同じだろうが面白そうだ。
頼んでみよう!
わー ほんとに面白いのが来た〜〜(^^)



デザインの面白さに思わず激写しまくってしまいました(^^;;)
餅風、ってこういうことだったんですね〜〜
墨のような、干し草のような野性味ある香り。
モチッ ホワッとした食感が素晴らしい。
甘みが少ないのが野生の香りをストイックに際立たせ、いかにも地粉という趣。
あああ いいなあ おいしいなあ
いよいよお蕎麦・・・の前に、
隣のテーブルの男性陣がガンガン食べているお蕎麦をご覧ください。
すごい大盛りでしょう〜?

しかもこれが「大盛り」ではなく「中盛り」という名称であることに驚かされる。
「 手挽き 蔵之内」において「中盛り」は「普通盛り」の2倍もあるのだ。
それがなんと、たったの50円増し!!
すごいっっ
でも私は「量」より「種類」が食べたい方なので
「中盛り」にはせず「普通盛り」で「二色蕎麦」を(^o^)♪
「いしうす蕎麦 地粉自家製粉(上伊那産)」
「田舎蕎麦 あらびき粉 色は黒め 毎十五食」
の2種類のお蕎麦だ。
「二色蕎麦」

「いしうす蕎麦 地粉自家製粉(上伊那産)」

生々しいほどにたくましい香り。
ビスクドールのような「細かく均一なきめの荒さ」のある肌で
のどかな風情がとてもいい。
舌触りはやわらかくやさしいのだが
中に空気を含んだような独特の軽さがあり
噛み締めるとジューシーなイメージもある。
そこから淡い味わいがこぼれてくる。
「田舎蕎麦 あらびき粉 色は黒め 毎十五食」

こちらも「いしうす蕎麦」同様に生々しいほどのたくましい香り。
それに加えこちらには甘皮のくろい香ばしさ、甘さがガツンとあるのが嬉しい。
ズシッとしっかりした食感で、噛みしめる度に甘みが口の中にひろがる。

2種類が一緒に盛られているお蕎麦だとつい
「2つの宇宙の間」
を撮りたくなってしまう私。
その頭の中に
「クロ〜とシ〜ロと〜の間〜にはぁ〜〜っ」
という替え歌が響いていることは誰も知らない・・ (* ̄∇ ̄*)
汁は鯖節?のような強い味わいで
甘さも強めだが全体のバランスのいい汁。
さきほどまであれだけ混んで、あきらめて帰るお客さんも多かったのに
今はラストオーダー後の静かな時間。


手挽きの蕎麦粉がどのお蕎麦に使われているのか結局わからなかったのだが
「毎十五食」限定という「田舎蕎麦」だったのかな?
今度行った時もし空いていたら訊いてみようっと(^o^)
(ついでに、幻らしい「大盛り」の実態も!)
ウンッッ
ここの肴はちょっと面白いですよね。普通なんだけど、ちょっとひねってあって、これがうまいくせに・・まずいんだな・・・
ついつい・・蕎麦屋だった事が忘却の彼方に流される恐れが・・
あははは 而酔而酔さまは本っ当〜にお蕎麦屋さんで飲むのがお好きですね!私にはありえない「愛し方」ですが深〜い愛をあらためて感じました(^o^)実際こちらのお店はそういう愛がぴったりなお店だと思います♪
2色頼む人は私を含めて多かったと思うでなくなってしまったのはさみしいですね。忙し過ぎてできなくなっちゃったのでしょうか・・復活して欲しいですね!