闇の中にポツンと輝く、小さな佇まい。

格子戸や小さな階段などのしつらいが
お芝居のセットか何かのように可愛らしい。

おすすめメニューが外に書き出してある。
相変わらずリーズナブルだなあ。

明るく綺麗な店内では
お客さんのおじいちゃんが酔っ払ってお連れの女性になにやら怒っている。
と思ってよく聞いたら全然怒っていなくてこの店を絶賛している。
「ここはさあー、何食ってもンめんだよ!な?そうだろ!そうなんだよなあ!」
(私の父や市川の某蕎麦屋店主もそうだが、下町出身の人は「うまい」を「ンまい」と発音する)
いかにも温和な「生粉亭」店主夫妻はニコニコと親切にもてなしている。
壁の「本日のおすすめ品」

メニュー本も合わせて見ると前好きだったものがなかったりして
ちょっとメニューが少なくなっちゃったかな?という気もしたが
まずは外で見て美味しそうだと思ったこちらを。
「カキと千寿ネギの天ぷら」

黄色い衣がいかにも卵リッチそうな天ぷら。
衣がバリンッと厚くて固くて美味しい。
カキの天ぷらは大好物ゆえ大満足。
これで525円なんて凄い!
「ほたて貝柱天ぷら」


名前を名乗らずにホタテに付き添ってきた相方が大好物のマイタケ!
うれしい。
ここは「せいろ」525円という良心的価格の店ながら
お蕎麦の種類は
「せいろ」
「田舎せいろ」
「生粉打ちせいろ」
と3種類もある。
さすがは「生粉亭(きごなてい)」と名乗るだけのことはある。
私はもちろん「三色せいろ」で!(^o^)


うずらの卵がついてくるのが
浅草「尾張屋」育ちの私にはシビレるサービス。
うずらカッターはさみ付きだ。(^^)
せいろ(本日はブレンド)

ふんわり柔らかいが柔らかすぎず、食べやすくて非常によい食感。
香りや味わいはほとんど感じられないのだが
ふんわり感を楽しみつつ、大好きなうずらで美味しく食べる。
「田舎せいろ」(本日は茨城)

おおっ この色み、透明感は・・と思った通り、かなりの熟成であります。。
食感は見た目以上にしっかりとしてモグモグ噛みしめる感じ。
「生粉打ちせいろ」(本日は北海道)

二八より色も濃く密な質感だが、これもとてもよい食感。
端整な細切りで程よいコシがあり、なんとも心地よい歯ざわりだ。
かすかに野性的な、北海道っぽい香りがするなあーと思っていたらやはり北海道だった。
噛みしめると粉の味わいも楽しめ、私はこれが一番好き!
私は行ったことがないが、ここは地下にも客席があるらしい。
誰もいないと思っていたら突然お客さんが出てきたりしてビックリする。
今日は赤ちゃん連れの若夫婦が水入らずで使っていたようで
ゆっくりできて、ヨカッタねー(^^)
断固、「おやじさん」と呼びたい。
良くも悪くも田舎っ臭くて、野暮ったくて、垢抜けなくて・・・でも、優しくて、暖かで、何となく笑顔にさせられる
よくもまあ! あんな辺鄙なところにお店を出したもんだ・・・
それ故、何もない夜道をトボトボ行くと遠くに仄かに見えてくる明かりの暖かいこと、暖かいこと。
変な言い回しかも知れないけれど、あの辺境の地でいつまでも頑張って欲しいな・・・ 私にとっては居心地の良い好きな場所だから。
近いうち、おっちゃんの笑顔見に行こう。 ついでに戯れ言ごっこも楽しみに
私もお店の方の呼び名は親しみがある程バリエーションはいろいろあるのですが、文章の上ではなるべく公平にわかりやすく統一せんと努力しておりまして(*^_^*)できてない時もあるけど〜(*^_^*)
生粉亭の灯り、温かさは本当にいいですよね!
生粉亭、心温まるお店ですよね(^-^)
私の地元で嬉しくなりコメントさせて頂きました。
ちょうど明日行こうと思っておりましたのでそれも、嬉しく...。
これからも美味しいお蕎麦の記事を楽しみにしております。
コメントありがとうございます♪
生粉亭のお近くなのですね〜地元の方にこうして愛されていると知ると余計心温まります。
のんびりアップのブログですが今後とも宜しくお願いいたします(^o^)