2014年01月29日

東十条「一東菴」


誰かを喜ばせたいときについ一緒に行きたくなる、
大好きな大好きなお蕎麦屋さん。

その佇まいの美しさからして心が踊る。

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ものすごく寒いのに、しばらくここで眺めていたいような
入る前のわくわく感をしばし楽しんでいたいような気持ちになる。



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店内の趣も素晴らしい。
田舎家の庭先のような風情を表現しながら
どこまでも明るく、清々しく、清潔感溢れる空間。



お酒のメニューの紹介の仕方も
風景に溶け込んでいる。

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綺麗なディスプレイの中に拙著「蕎麦こい日記」も飾ってあるではないか・・・!
ウッ ウッ うれしい・・ありがたい・・・




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お通し
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紅芯大根にしらすかな?
綺麗だし、こういうすっきりとしたものでスタートできるのは理想的。



「生ゆば卵とじ」
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寒い季節は、こういう小鍋料理が嬉しい。
生ゆばをふわんと卵でとじたというアイディアメニュー。
ボリュームとさっぱりの真ん中、洗練と家庭的の真ん中、
なバランスがとてもいい!





「鴨ロース煮」
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ここの「鴨ロース煮」は美味しすぎる。
肉も素晴らしいのだろうが味つけが犯罪的に美味しい。
私と私の家族が長年崇拝(!)している「某手作りドイツハム屋さんのチャーシュー」
というのがあるのだが、何故かそれにとても似ている。
これは次回来ても絶対頼みたいのだが
ここは美味しそうなメニューが多すぎて毎回本当に困る。
「豚肉と大根のプラム煮」も「鶏ハツのオニオンソルト焼」も美味しいしなあ〜



「穴子・野菜天」
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バリッカリッではなくふんわり〜とやさしい天ぷら。



そして店内に輝く「本日あります」との張り紙を見てニッコニコで頼みました!

「焼畑手碾き限定そばがき」
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うわ〜
美しい器の底に、愛しい宇宙が!

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この香ばしさはまさに「焼畑」。
通常の「蕎麦のこうばしさ」というのとはまるで違う、
燻したような、土のような、まさに大地を焼いた香ばしさ。
甘みはあまりなく渋いストイックな味わいで
極粗碾きのざらつきとねっとりとした舌触り。
焼畑ということがこんなにはっきり味に出るんだなあ、面白いなあ〜



そしてこちらはこんなに楽しいおつまみメニューがいーっぱいあるというのに、
お蕎麦の種類もたくさんあるので本当にお腹が2つ以上欲しくなるお店!!

お蕎麦は十割だけでも二産地、二八もあり、
あまりの美味しさに毎回恍惚トランス。
結局今日は偶然の幸運も重なり5種類も!食べられちゃったのだが
何が何だか、私は夢を見ていたのだろうか?(*´∀`*)
(だいたい今回は、相変わらずちょっとだけとは言えお酒も飲んだのに
 その写真もない・・・相当ウカレてたようで)



常陸秋そば(二八)
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笊の上に踊るように盛られた、お手本のように美しい蕎麦。
うわー・・なんだか香ってくれそう・・・

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(>_<)

このムワァ〜とスモーキーな香り・・!!
ややぬめるような肌はかみしめるとふっくらと絶妙な歯ざわりで
じわあ〜と滋味深い味わいが濃厚。甘みも濃い。
おいしいーーー!! 初っ端からこんなに美味しくては困るのですが・・・



茨城・益子の蕎麦(十割)
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こちらは1枚目より粗挽き、やさしい感じの蕎麦に見えるのだが・・

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食べてみると意外にも密な質感で、
かみしめるとかすかにネチッとした粘度を感じる。
香りは淡く爽やかな野生味があり、
味も甘みもごくさっぱりとしたすっきり蕎麦だ。






北海道・新得の牡丹そば
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ウシシ・・北海道の中ではとても好きな産地です。
楽しみ〜〜

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ムッワァ〜〜 
なんというかぐわしさ!!
そしてこの味わいの濃さはなんでしょう・・・
舌の上に穀物の味わいが濃厚にひろがっていくのがたまらなすぎる。
ムッチリ、しっかりした舌触りながらコシそのものは大変程よく、
噛み締めた刹那のジャリ感がまたニクイ。
おいしい・・おいしすぎる・・・
しかもこのお蕎麦、食べ終わってもまだ食べてるみたいに
香りも味わいも口の中に残っている。
なんというたくましい穀物!



埼玉・三芳の在来種
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思わず目を細めずにいられない。
この軽やかな青さ!
シンプルな板に盛る洗練の演出が
その肌の美しさを際立たせている。

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ああああ やっぱり・・・姿も青いが、香りも青く美しい!
フレッシュでさわやかな蕎麦のかぐわしさがストレートに伝わり、
味わいもほんのりと澄んでいて、ただただ素晴らしい。
ああ〜おいしいよう〜・・しあわせだよう〜〜



今日たまたまあったそうで、
ラッキにーにももう一種類食べられてしまいました。

茨城・水府の在来種
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もうひとつの青さに、心奪われる。
先程の埼玉はこれに比べると青緑だったことに気付かされる。
こちらはひんやりと透けるような青さだ。

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ほんのりと淡くただよう、白いかぐわしさ。
味わいもほんのりとしてやさしい印象。
なにより粗碾きの肌のざらつきがすばらしく
口中をザラザラザラ〜と流れていくのを見つめ楽しむ。



はあー お腹いっぱい過ぎてどう考えても食べ過ぎなのだが
帰り道の心はしあわせでフワフワ。
そのまま夜空に駆け上がれそうだ。


店内の雰囲気が大好きなのでいつもテーブル席を選んでしまうが
次回は小上がり席も体験したいな!



2012年1月の「一東菴」






posted by aya at 15:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>北区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
蕎麦おいひそすぎる〜!!
危険な誘惑すぎて見ながらよだれ出そうに(汚
こんなに美味しい(そう)な蕎麦達をこれだけ食べられたら、フニャフニャで浸りすぎて無言になっちゃう(^^;;

器もそれぞれ楽しいな〜こんなにバリエーションがあったんだね、ん〜どれも素晴らしい。

明日は久しぶりに複数打ちの食べ比べしちゃうぞ!!

蕎麦こい日記よかったね〜(^^)
Posted by やまもと at 2014年01月31日 21:33
やまもとさま
本当にこの時の一東菴は
超のつくものすごい蕎麦がダンダンダダ〜ン!
と続いてもうへにゃへにゃでしたあ〜
そう、器も素晴らしいですよね!
Posted by aya at 2014年02月07日 18:51
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