2013年05月31日

神楽坂「東白庵 かりべ」


雨の音しか聞こえない。


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路地の奥に灯る明かりは
素朴な山小屋のような、異次元の迷路の入り口のような。

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店にはいると雰囲気は一変、
女性スタッフ達が明るく「いらっしゃいませ!」と迎えてくれる。


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おなじみ、ゴブラン織地張の猫脚チェア。


この個室風二人席、私は勝手に「デート席」と呼んでおります(^^)

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「八海山泉ビール ヴァイツェン」
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泡がクリーミー!
ヴァイツェンという名前だが味わいは素直で爽やか。
不思議レトロなラベルデザインがこの店によく合っている。



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お通しとして出された、海老の頭の揚げたもの。
大好物につき嬉し過ぎです。
美味し過ぎて最後まで取っておきたくなるくらい大事!!(^^;)


「前菜盛り合わせ」
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蛸の薫製、ミョウガの甘酢漬け、玉子焼き、そら豆、ふきのとう味噌。



「ぜんまい」
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「新潟県塩沢の緑干し」とメニューに書いてあった通り
とても綺麗な緑色。
通常は干すことで茶色くなってしまうのだが
摘みたてを瞬間乾燥させるとこのような美しい緑が保たれるらしい。
色だけでなく食感も普通のぜんまいと違ってシャキシャキ新鮮な感じ。
味付けも上品で、これはおいしい!


「豆腐」
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メニュー名もシンプルなら姿もシンプル、その味わいもシンプル。
だけどめちゃくちゃ美味しい!!なんでしょうこのお豆腐は!!
「福島県川俣町天然ニガリ豆腐」とメニューにはありましたが
見ての通り今流行りのなめらか系でも、甘みぎっしり系でもありません。
ぎっしりほろりと素朴な食感、大豆の上品な味わい。
「そう、お豆腐ってこういうものでしたよね!」
と膝を正したくなるような美味しさなのだ。
ドシンと大きめですけど、う〜んもっと食べられちゃうなあ〜〜(^^;;)


「鯖の薫製(〆鯖の冷薫)」
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味も美味しいが眺めがまた素晴らしい。
添えられた「鯖の卵の煮凝り」の断面もきれいだったなあ。


「そばがき」
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「竹やぶ」阿部さんの作品らしい、無邪気で可憐な器の中に
「そばがき」がぽってり夢見るように浮かんでいる。

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ああああああああ 


すみません

もう 

ことばが

でまへん


なんというかぐわしさ・・・
とろっとして  ふわーーーんとエアリーで、
かぐわしさの中で目が見えなくって

はあああ〜〜〜〜

無邪気で可憐な器の中で夢見ているのは私なのか・・・?
わたしはそばがきなのか・・?(違う)


とにかく最高のそばがきすぎる!!(日本語が・・)


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この湯呑もいい。
口がすぼまっているが飲みにくくはなく、
肌は渋いのにヨーグルトの瓶のようなかわいらしさ。




「せいろ」
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今日は「田舎そば」が目の前で売り切れ断腸の思いでありましたが
それだけに、「せいろ」への思いは強いです。
うん、美味しそう!!

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ひゃあーーーー

これまた


飛び越えちゃってます!!
素晴らしすぎて雲の上のようです!!

正統派の、ピシッと端正なかぐわしさ。
食感はふんわりやさしい入り口に始まって、ふっくらした歯ざわり、
それが殊更でない、しかし確かに弾んでくれるようなコシに受け止められるまでが
鮮やかに目にみえるよう。

なんというしあわせ・・

なんという世界・・・


「そばがき」に続いて、これもまた夢に浮かぶ夢・・・





この夢のまま 雨の中を歩きたい。






2011年12月の「東白庵 かりべ」


posted by aya at 13:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>新宿区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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