3月某日。雪解けの白樺湖付近。

湖畔からも近い152号線沿いにある、
なんとも可愛らしい茅葺き屋根のお蕎麦屋さん。
「利休庵」は、あるメニューで有名な人気店だ。
どんなメニューかはあとでのお楽しみにして、
まずは入ってみましょうか〜


囲炉裏調のテーブルに石油ストーブ、パッチワークの椅子カバー。
ほっこりあたたまる雰囲気の店内。

片隅には漫画コーナーもある。
そしてなんといっても、
「本日のサービス品」というセルフサービスのおかずコーナーが素晴らしい。
「手作りえのき」
「野沢菜漬け」
「紅心大根と白かぶの甘酢漬け」

「利休庵」で食べられる野菜のほとんどは、自家栽培の有機野菜。
広大な自家農園(約4000坪!)において
農薬はもちろん化学肥料も一切使用しない、自然農法で栽培されているのだ。
そんな自家栽培野菜を「セルフサービスでどうぞ」なんて・・
ううっ そんなの、心温まっちゃいますよ・・・
その上お蕎麦は3種類もある。
「もり」
「十割そば」
「ダッタンそば」
この店で特筆すべきは「ダッタンそば」。
通常「ダッタンそば」と言えば中国産がほとんどなのだが
「利休庵」の「ダッタンそば」はなんと地元・長和町の地蕎麦。
農家の方々が町の名産品にしようと栽培を始めたという
「信濃霧山ダッタンそば」なのだ。
これは絶対にハズせないではないか。
でも三種類全部だとさすがに多いので
「十割そば」を一枚と、
「もり」「ダッタンそば」は「二色もり」にしてもらおう。
そして「十割そば」はかき揚げつきの「かき揚げ天ざる」にしてもらおう!
ちょっとちょっと、
なんで「量が多い」と言いつつ「かき揚げ」をつけるのかって・・?
それはこのかき揚げこそが、冒頭で紹介した
「利休庵の名物」だからです!
さあみんなでびっくりしましょう、
ドッカーーーン!!

やっちゃいましたね店主さん・・・!
どういう経緯でこの標高に至ったのかは知らないが、
ここまでやるか、の天突く高さである。
その高さ、およそ14cm!
海老、かぼちゃ、ごぼう、玉ねぎ、春菊。
がっつり食べ応えある「宝のタワー」、楽しすぎるー!!
「十割そば」

この私ですらつい「かき揚げ」の方に目がいってしまう眺め・・

浅間山と八ヶ岳の蕎麦粉のブレンドという「十割そば」。
香りや味わいは淡くさっぱりとして、
キンッと清冽に冷水でしめられた肌はムチッと密な固めの歯ごたえ。
これがまたかき揚げと一緒に汁につけて食べると
歯ざわりがやさしくなりこのすっきりした味がよく合って
ひじょ〜〜〜においしい。これはベストコンビネーションです!
「二色もり」

「もり」

見た目は十割よりやわらかそう、繊細そうでだいぶ違うのだが
不思議なことに食べた印象は酷似している。
すっきりさっぱりの味わい、固めの歯ごたえ。
しかしこちらは食べ進むうちに
いかにも二八らしい粉の甘い香りと味わいが濃厚になってくる。
面白いなあ〜
「ダッタンそば」

ダッタンそばは色が濃いものだが
これはまた驚くほど鮮やかな黄色である。
今までの2種とは違ってやさしく、どこかはかないようなコシ。
そして何より、ダッタンそば特有の苦みが少なく
滋味深い素朴な味わいがとてもおいしい。
ダッタンそばは苦いとか美味しくないというイメージを持っている人でも
このダッタンそばなら美味しいと思うんじゃないかな?
これは是非、農家の方々には頑張っていただいて
長和町の名産にしてほしいものだ。
中国産ではなく「信濃霧山ダッタンそば」なんて素晴らしいではないか!
血液サラサラの味方、ルチン80倍だしねっ(^o^)
ふと窓の外を見あげれば
日本の春の景色、「干し大根」が。


ああ いいなあ
和むなあ
と視線を下ろしてきたら、
ん?

この私の目の前の、もふーとしたものはなに?

わわわわ
全然気がつかなかった!そんなところにいたの〜〜♪?


た たまらない・・・
いっしょに眠ってしまいたい・・・
すっかりほにゃほにゃのところに、仕上げの蕎麦湯。
通常のものと、ダッタンのものと2種類出してきてくれた。

色の違いが凄い!
ダッタンの底にたまったところはまるっきり卵の黄身のように
濃い黄色のドロドロでびっくりしました〜
ああたのしかったー、とお店を出たら
さらなる出会いが待っていた。
一歩、二歩、三歩あるいて
ふと右を見ると
わーーーっっ

キミ さっきからそこにいた!?
キミはちょっと子犬さんだね!?
甲信越地方だけに甲斐犬の血も入っているんじゃないかい???
かかかかわいいっ・・・・(>_<)
日本犬好きの私にはたまらなすぎるかわいさ!!
「好きな犬を見ても騒がないこと」という家訓?を忘れ、つい騒いでしまい

「この人間・・なんじゃらほい?」
と首をかしげられてしまいました・・(^^;;)
奥の窓辺にはさっきのにゃん太郎もいて、
春風が きもちいいねー

かわぶさな
でも、きゃわい〜〜っ
ワン、ニャン
何で? ニャンの毛が怒っても無いのに、ホノボノな顔して逆毛立ってんだろう??
甲斐犬の顔 悪く言うと、そして良く言うと
ブサカワ
前足が ミョウ!?
ずんぐりむっくりで、変かも知れんが、小さな子供のゴムで縛ったような、そんなガキンチョの手首足首を思わせる、ずんぐりむっくり・・
首を傾げりゃ 古い古いビクターのワン子のようで
いかん!?
蕎麦屋レポートがチットも頭に入らん
ワンニャンレポートにしか見えへん
ホノボノ出来る
たったそれでけども
蕎麦屋歩きの楽しみかも
かっわい〜でしょう!?なんか可笑しくて笑っちゃうヤツでしょう!?そうなんですそうなんです、二枚目ではなく、たいへん味わい深いワンなのです(^^)!!
にゃんの毛、これは逆毛たっているのですか?にゃんは飼ったことがないので詳しくないのですが・・私は「ふわふわ〜とふくらんでカワイイ毛〜」と単純に愛でておりました〜
いかん (>_<)ゞ
しくった・・・
やっぱり酔っ払いか (×_×)
ナンのことかな〜っ?(^_-)☆
何の疑いもせず、
もう当たり前って感じで、
銀座の『利休庵』を目指して
歩いて歩いて現場に着いて初めて
数年も前に無くなった事を思い出したの。
記憶世界で過ごす時間と現実世界で過ごす時間が
同じくらいの配分になってきている様な気がしてきてね、
『胡蝶の夢』だな、と。
大丈夫。まだまだ「現実世界のお店の方が楽しいぞ」って思える思える。
私もありますよ〜、もうとーっくにないお店なのに「行こうかなー」なんて気軽〜に考えて、いざ行く段になって「ハッッッ」と自分のボケが恥ずかしくなったり。
記憶世界の時間が長く感じるのはきっとTCさまの想像力や思考力が豊かで愛情深いからですよ♪現実世界には楽しいことがいっぱいあるのですから、元気に味わにゃソンソン、れっつごー(^o^)
検索して画像見ました。すごい、ほんとにそっくりですね!
ご飯の上に刺さって?いる写真は笑っちゃいました(^^)