何度も来ているのに、最後の路地に入る角でちょっと迷う。
この角だっけ・・?
ここだ!

住宅街にひそむ 超・名店。
大好きな大好きな「いっこう」さんの庭では、
夏の木が元気いっぱいに日差しを浴びていた。

まずは冷たいビールで一気冷却!

もう〜〜〜〜〜 またぁ〜〜〜
「いっこう」さんたら、こーんな素敵な器を作っちゃって・・
としばしうっとり堪能、羨望。
このつや消しの何ともすべすべ繊細、でも素朴な肌。
この時はまだ、このあとの怒涛の新作美器尽くしな展開を予想できていなかった。
なんてったって私は
「いっこうさんの蕎麦と器のどっちのファンか」
と問われたら全く答えられないほどの「陶芸家・いっこう」さんのファン。
今日私はどれだけ写真を撮っちゃったことでしょう。
皆様、本日は「いっこうの器&おいしいものフォトギャラリー」に
どうぞお付き合いくださいませ〜
「お漬物」

ほら〜〜〜 この器も新作。
八重牡丹の花型のお皿を2枚重ねたようなデザイン。深い青。
いいっ。素晴らしい!!
この器は白いレアチーズケーキなんて載せても
すごく素敵なのではないでしょうか。
小さなお通し。

実は今日は猛暑のせいか、
お酒は全く飲めなさそうな私・・・
それはいいのだが、このすんばらしい片口は何ですか!

キャ〜〜〜〜〜
めちゃくちゃ好みであります!
形も、柄も、内側の色も素晴らしすぎる!

この片口はこの後、柄違いのものにもお目にかかれました。
柄違いの方がさらに気に入ってしまった私はもうメロメロ酩酊状態。
お酒を飲まなくても十分に酔っ払っている。

柄そのものというより「柄の分量」がこっちの方が好きなのかも。
お蕎麦屋さんが営業の片手間に作ったもの、というレベルでは全くない。
「そば掻き」

きちゃったきちゃった♪
大好きないっこうさんの「そば掻き」!
今日の「そば掻き」は「せいろ」と同じ、
群馬・赤城「常陸秋そば」の夏の新蕎麦。

ほ〜〜わ〜〜〜〜
最高のかぐわしさに染まった湯気。
ああ できることならこのままずっと深呼吸していたい。
フワ感、エアー感は少なく、粗挽きどろざら〜
どろざら〜と芳しい夢・・・
「にしんの昔煮」

にしんもおいしそうだが、
前から知っているこの器のファンの私は
まずは全体の眺めに夢中。

「京都の味です」とメニューにある「にしんの昔煮」。
甘すぎずさっぱりとした旨みと食感がいい。
「鴨 陶板焼き」


やわらかいローストビーフのような鴨もおいしいのだが
野菜がまた美味しい。
焼きネギが特に大好き!
「出汁巻き玉子」

今日はなんと烏骨鶏卵で焼いたそう。
牛乳で言えばジャージー牛乳みたいな味なのかな?と思いきや
思いのほかほろほろと淡白な食感で、卵の味わいは濃い〜
「野菜かき揚げ天ぷら」

出ました、デザイナーいっこうさんのまんまる天ぷら!
いつもは海老も帆立も入った「かき揚げ天ぷら」なのだが
今日は「野菜かき揚げ天ぷら」の方にしてみた。
この形、本当に楽しいなあー
パリパリ崩して食べるのが楽しくておいしいなぁー
さていよいよお蕎麦の部。
いっこうの「粗挽き三兄弟」!
「せいろ」

群馬・赤城「常陸秋そば」の夏の新蕎麦。

うわ うわわわ
この、吸い込まれそうに美しい粗挽きの肌の美しさもさることながら
そのかぐわしいことと言ったら。
底の方にじわーっと潜む、フレッシュな草のような香りがたまらない!
そしてその香りがそのまま味になったかのような
フレッシュな味もたまらない。
ざらざらざらざら〜とすべらか口中を撫でる感触も、これまたたまらない。
うーん、こんな蕎麦は久々に食べました・・・・
おいしすぎるー!
2枚目は群馬・赤城高原のキタワセ、夏の新蕎麦。
「手挽き」

これまた眺めているだけで時間が過ぎて行ってしまいそうな肌。
手挽きされた、不定形な全ての蕎麦粒子を目で追いたくなってしまう。

たぐりあげたの最初の香りはせいろより淡めかな・・?
しかーし、食べてびっくり!
もう言うのももったいないほど、貴い、美しい最高の味わいが
ホワンホワンと空気になって生まれ続ける。
食感はせいろよりモッチリとして、
だからこそそこからホワンホワン生まれる味わいがさらに嬉しい。
そしてそれを堪能するうちに、最初淡かった香りも
しっかりとした輪郭を呈してきた・・・
やや野性味のある、しかし洗練された穀物のかぐわしさ。
これは数年前の夏、衝撃的な美味しさを誇ったあの赤城のキタワセと思うと感無量だ。
「十割」

2年間真空窒素状態で大切に熟成させた
福井・大野の蕎麦。

ウワー・・・
もう、この肌には降参するしかない。
見るからに濃厚に香りそうな肌からは渋く低く香ばしい香りが
爽やかに空気中に飛び散るように放たれている。
「ジャリッ」と思い切り大きなジャリ粒感も潔いほど。
食感はたくましくしっかりとして、弾むようなコシもある。
おいしい十割だなああ!!
「いっこう」の時間は毎回あまりにも楽しくて
開店時間に来たのに気づけば昼下がり。
その間には何人ものお客さんが、この住宅街のお蕎麦屋さんを
ひょっこりと訪ねてきては美味しそうにお昼を食べて帰っていった。

さあー次回こそ、
最後の路地の角、確信持って曲がれるかな?(^o^)

(店内でいっこうTシャツ売ってます!)
2010年04月の「蕎酔庵 いっこう」
2011年07月の「蕎酔庵 いっこう」
こちらの写真のお料理お一人で召し上がっていらっしゃるのですか?
はじめまして!コメントありがとうございます。
この「いっこう」の時は一人ではありませんですよ〜さすがに(^^;;)
一瞬ロビンソンと読んでしまいました〜
ロビンソン・クルーソーなら近いかも?