2012年05月29日
浅草「蕎麦 阿娑嚩(あさば)」
浅草裏通り「ふれあい通り」の、威風堂々あたらしき顔。
新しいと言っても観音裏にあった「妙喜庵」の店主の新店であるから
すでに小慣れた貫禄をたたえている。
店内はこぢんまりとしているが
カウンターは広々、居心地がよい。
照明の落とされたシックな空間は
いかにも落ち着いた大人のための店、といった雰囲気だ。
ここに来たら天ぷらを食べなくっちゃ、と思いつつ
やはり好きな人と二人きりになることばかり考えてしまう私。
うはは
「せいろ」
みっちり密な肌に、まばらに飾るように散りばめられた
黒いキリリとしたホシ。
甘くたくましい蕎麦の香りは熟成ではないが、
それに近いくらいの力強さをもって
ムンと押し出してくるように香っている。
しなやかで密な舌触り、弾むようなコシ。
浅草中心部の喧騒を離れ、
静かに蕎麦とふたりきり。
ほんの数十分前とは、切り離された時間である。
蕎麦と二人きりと申しましたが、
実は今日はもう一人おりまして、大変珍しいことに姉@と一緒です。
そしてこの方はさすが我が姉と言うべきか
私が蕎麦が好きというのと同じくらいのアホレベルで生卵が大好きです。
生卵食べ過ぎて重度のアレルギーになり(深刻)、
10年近くかかってそれを克服したら
また元通り食べまくり始めたという見上げた根性の持ち主。
私が蕎麦を家に持ち込まないとか、食べすぎないように気を付けているのも
この姉@を見てきたからのことなのだが・・
その姉@が迷わず選んだ、
「花そば」
これ、ありそうでないアイディアメニュー。
蕎麦の上に生卵と鰹節とおろしが乗っているだけなのだが
こりゃーおいしいに決まってます!
生卵かけごはんが永久不滅に美味しいように、
生卵そばは永久不滅に美味しいのだ。
(アンシュは、聞いただけで背中向けて逃げちゃいそうだが(^_^;))
そのわりに、生卵のシンプル蕎麦って
お店であまり見かけないんですよね。
生卵+美味しい海苔いっぱい、みたいなぶっかけも
簡単で最高だと思うんだけどな!
どうも、「尾張屋」育ちなもので。
隣のお客さんが「天せいろ」を注文したために
店主が天ぷらを挙げ始めた。
手際よく揚げられていく美しい天ぷらを見ていたら
あららこれは、今度はもっとゆっくり来なくっちゃね!
今度は妙喜庵時代からの「グラタン」や、
「地鶏モモ焼き」「天ぷら盛り合わせ」などなどと、
私も「花そば」食べたいなぁー
<おまけ>
私に百個くらい輪をかけて「目が二つついたもの(ぬいぐるみ等)」に弱い姉@が
「蕎麦 阿娑嚩」への道すがら中央通りの佃煮屋さんで早速恋に落ちた。
お蕎麦を食べている間じゅう
「帰りもあの店の前通ろうね!」
「あの子たちは毎日あそこにいるのかな?」
「あの段ボールに毎日乗ったりするのかな?」
とこの2匹の話しかしない。
佃煮屋の店先に「招き猫」ならわかるが、
何故にぬいぐるみ・・?
しかも左の子が何故か大事そうに(?)
段ボールに乗せられている・・・
冷え性なのかもしれない。
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お料理もおそばも美味しくて
とっても幸せ・・・。
素敵なお店でした。
コメントありがとうございます!
こちらは浅草には貴重な雰囲気の美味しいお店ですよね〜
nanaさまが素敵な時間を過ごされたことが伝わってきて、また行きたくてウズウズしてきました♪