2012年04月02日
新潟・津南「手打蕎麦処 とみざわ」
4月。
津南はまだまだ雪の中である。
道路中央の消雪パイプもフル稼働。
道路脇の雪の壁の高さは場所によっては驚くほど高く
雪の多かった今年がいかに大変だったかがしのばれる。
寒い外から店内に入ると
迎えてくれた若奥さんは赤ちゃんをおんぶしていた。
広い店内での接客で忙しい奥さんの背中で
赤ちゃんはあたたかそうにすやすや眠ったまま。
はあー
雪国の蕎麦屋で、
いきなりいいもの見ちゃったなあ。
店内には囲炉裏のようなイメージの大テーブルもあり
ここにはあとから近所の人らしい家族連れがやってきた。
親子3代、6人が、この席に似合うこと似合うこと。
はあー
雪国の蕎麦屋で、またいいもの見ちゃったなあ。
「とみざわ」の蕎麦は2種類。
「割粉をしてあるくせのないそばです」
と説明にある、機械打ちの
「細打ちそば」。
「地粉100%、1日60食限定」とある、
「手打ちそば」。
というわけで、
「手打ちそば」
ツヤッツヤのピッカピカ!
またまた、雪国の風情にひたらずにはおられぬ、
フノリ・ヤマゴボウ入りならではのこのツヤ。
ふんわ〜と漂う、フノリそばの甘い香り。
私は生麩が好きなのだが、ちょっとそれにも似た
ほんのりと甘い香りだ。
平打ちの蕎麦は見ての通りのつるんっつるんで
食感として似ているものを探したが、強いて言えば葛切り、かな?
噛もうとすると逃げられそうな、
噛んでいるのに噛んでいないような。
いわゆる普通の二八蕎麦や十割蕎麦と比べると
実に不思議なつるつる感、独特のコシ、香りだが、
味も香りも野草のように濃厚でおいしい。
郷土蕎麦としてたまに食べるのはいいものだ。
津南の地粉、まさに郷土の蕎麦である。
奥さんの背中で眠る赤ちゃん、
囲炉裏風テーブル席の大家族、
地粉で打たれた郷土蕎麦、
外に降る雪・・
と雪国風情満点の店内のテレビは
なぜかBSニュース(?)。
英国人経済評論家による吹き替えなし字幕なしの経済評論が
延々と展開されていた。
誰も見ていなかったけど
あの赤ちゃんの睡眠英語学習かしらん・・・?
.
この記事へのトラックバック
普通:「よく来らっしゃったノシ〜」
あの、店のバックの〇学校が一応当方母校の片割れ(転校というか、統合したから)、そして、崖っぷちに立つ古い(注 地元では「古しい」という)コンクリの3階建て建物が、冬期間を当方が過ごした寄宿舎でやんすー!
もう、もう(牛ではない)40年以上前のこと。
4月始めで雪降るのは、GO雪地でもそんなにはありません、ご安心を。
因みに長野県栄村に親戚がありまして、同地の積雪は2メートル50pとか、3月末で言ってました。
昨年はこちらでも随分強い地震がありました。5月の連休後に訪れたときには、やっと雪渓の雪だけになって、滴るような緑が迎えてくれました。山半分崩れてたけど(汗;;
あそこまで行って…「何某」食せれば幸せだけど、最早いいんですよ、目に映るものを眺めてさえいれば…
この店にはまだいってないんだ〜(汗;
2月の終わり頃に、いつも拝見しているブログでもここの記事が掲載され、
その時も同じ印象を受けました。
いつか、その赤ちゃんが店主になって、看板が「Hegisoba Tomizawa」に変わったりして。
>もう、もう(牛ではない)
すみません、本題と関係ないここに異常にウケてしまいました(^_^;)私も感極まると牛どころじゃなくモウモウモウになっちゃうもので。
学校のすぐそばなんて、びっくりです。ノシ〜っていうんですか?聞いてみたかった!
Z33 さま
「へぎcafe」ってのもよさそうです(^o^)