2012年03月23日
神田「眠庵」(八種もりの会)
遅ればせながら3月の蕎麦会のご報告。
今回も楽しい面々が集まり楽しかったなぁー!
笑いが止まらない名場面が何度あったことか・・
初参加の方々も含めてお酒好きが集まっておりますので
お酒も、こんなに。
圧巻の眺め!
しかもこれでも全部ではないらしく(多すぎて把握不可能)
私が一番美味しいと思ったあの子の姿が見えないぞ〜
イマドキなラベルのお酒が多い中、何事も伝統好きの私は
右から2番目、三千盛純米の超古典ラベルにシビレました。
上のラベルの「ミチサカリ」っていう赤い字がかわいいの。
選りすぐりの美味しいお酒。
「眠庵」の「おから」と「豆腐」。
そして各々持ち寄った美味しいおつまみを
「食べ過ぎないよう」「飲みすぎないよう」
いかにセーブするかがこの蕎麦会のキモです。
なんたって八種の蕎麦が主役ですから!
待ってましたトップバッター。
いつも通り、1枚目のみ眠庵の「プロ盛り」。
2枚目以降は「小鉢パカっとひっくり返しセルフ盛り」です。
今回はなんとトップ2が「外タレ」という珍しい構成。
どんなかなあ〜 楽しみだな〜
1枚目「内モンゴル」2011年、在来種。
ほっこりと甘い穀物の香りがふわぁ〜。
つきたてのお餅のようなイメージもある香りだが、味はさっぱりすっきり。
そして何より食感が面白い。
見た目でもちょっとわかるかと思うが
何とも言えない「軽さ」と「直線的ライン」が個性的だ。
例えは悪い(かもしれない)がマロニーちゃんぽいというか・・
初めての食感の中から生まれてくる甘く軽い香り。
おいしいなあー
2枚目「韓国」11年。
あ、赤い・・赤茶色い・・
ちょっと見た目にびっくり。
赤い蕎麦というのはいまひとつ印象が良くないものだが
この蕎麦は大変フレッシュな状態でこの色らしい。
たぐりあげると、むっわーとパンチの効いた強烈な香りに細胞が目覚める。
この蕎麦会で何度か遭遇したあの「超強烈倶知安」にも通ずる
ガツンと深く、濃く、たくましい香り。
かなりやわらかく、ギリギリ歯にくっつ・・かない、という
これまた「眠庵」では珍しい、個性的な食感。
香りはこんなにも強烈なのに味わいは正統派のバランスの良いもので
すごいなあ、韓国にもこんな美味しい蕎麦があるんだなあ。
平昌という、韓国有数の蕎麦どころの産だそうだ。
3枚目「埼玉・三芳」11年、品種は「常陸秋そば」。
写真では伝わりにくいかもしれませんが
この埼玉、大変優等生な美しい姿でありました。
2組の外タレ様の後だけに
さながら美しく掃き清められた石庭でも見るような思いで
「ああ日本に帰ってきた」という感慨に耽った、
ノリが命の高遠でございます。
芳しい香りはふわぁっと鼻腔をくすぐるが、味わいは淡くて意外・・
と思いきや、後からじわーと舌にずっしりした味わいが。
甘みはほぼなく、渋い深い味わいが長く続く。
常陸秋そばにしては個性的、と思ったら
三芳の地でもう20年以上育てられている常陸秋そばだとか。
なるほど〜 おもしろいなあ。
4枚目「大分」11年、品種は「さちいずみ」。
新潟朝日村の蕎麦と対馬在来種を交配させ生まれた
新品種「さちいずみ」。
もとは「九州3号」と呼ばれていたものだが
これが、おいっしいー!!
深く、香ばしく、甘いかぐわしさ。
見ての通りの輪郭線、角が口の中でもハッキリとしているが
噛むと意外なほどふわりと軽く、
そこからかぐわしい香りがいくらでもふくらむ、ふくらむ!
味わいはおとなしめだがそんなことを見つめるのが困難なほど
香りと食感が素晴らしい。おいしすぎる!
名前は台風みたいだったのがお酒みたいになったんだねえー(^o^)
5枚目「富山」11年、山田在来種。
がっつり濃い香り!!
じわーとやさしい食感で、表面にかすかなぬめりのようなものを感じる。
とにかく濃い、香ばしい、力強い香りが素晴らしく、
味わいもまた強烈なたくましさなのだが
その全てが新鮮さ、フレッシュさのなかにあることが何よりも素晴らしい。
清潔感に満ちたワル、てな感じ。
ワル、いいわぁー 滅法ヨワイわぁー
私幼稚園の頃からトシちゃんより断然マッチ派だったしねっ(エ?)
6枚目「広島」11年、品種は「信濃一号」。
ほわぁ〜 ああ かぐわしい・・
と香りに酔いつつひとくち。
アレ、味はかなりおとなしい、と思ったら。
これも3枚目埼玉と同じく、後から出てくるわ出てくるわ、
じわーじわーと濃厚な味わいが!
食感はごく軽いだけにそんなにも奥深いのが不思議なほどだ。
7枚目「北海道・羅臼」07年、品種は「牡丹」。
これまたがっつり、ものすごい濃厚さ!
香りの要素の中の下を支える部分が非常に強く、たくましく、力強い。
はああ 食べなくてもこの香りだけに永遠に酔っていられそうだ。
4年半熟成とは信じられないほど、フレッシュに、鮮やかに香っている。
しっとりぴたっとした肌。
どこかはかなさを感じる、やわらかくやさしいコシ。
口いっぱいが羅臼に染まる。体中に染み渡る。
濃い〜 甘い〜 すてき〜
8枚目「福井」11年、大野在来種。
お楽しみ、この蕎麦会でいつもトリを飾る福井・大野在来。
深いかぐわしさはいつも通り、期待通りだが
今回はなんとなく明るく爽やかなイメージ。
いつもの強烈さはなく(7枚目羅臼が強烈すぎたせいかも)
正統派の美しい香りと食感だ。
しかししかし、味わいは・・やっぱり物凄い力強さ。
やっぱりいいなあー おいしいなあー
いくつかですが、丸抜きの写真も撮ってきましたよー
まずは今回一番の美人さんと思われた福井さん。
若々しい薄緑、きれいですねえー
そして赤さに驚いた2枚目「韓国」。
やっぱり実からして赤いのだ。
気候のせいなのか、土のせいなのか。
4年半熟成の北海道もこんな綺麗な色でびっくり!
2012年2月の「八種もりの会」
2011年12月の「八種もりの会」
神田「眠庵」
神田「眠庵」(豆のスープ)
2011年11月の「八種もりの会」
2011年9月の「八種もりの会」
2011年7月の「六種もりの会」
2011年5月の「眠庵」手挽き蕎麦
2011年3月の「眠庵」
2011年2月の「八種もりの会」
2010年11月の「八種もりの会」
2010年9月の「八種もりの会」
2010年7月の「八種もりの会」
2010年4月の「八種もりの会」
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蕎麦の味 香り 感触 のど越し少しわかったような気がしました。
とても楽しい会ですね。はまります。
思いがけずお会いできて嬉しかったです。
ほんとうに楽しかったですね!
お酒と肴セーブは、飲める方には難題ですよね〜
私は今回空豆がおいしくてつい食べ過ぎちゃいましたぁ
こちらは冬のオリンピックが開催されるそうで、韓国の真ん中あたりにあるのに結構高地で涼しいらしいですね。
赤い蕎麦か〜。実ってから赤いのは、そう初めて見たかも。普通、茶色になるのは「良くない」(蕎麦)って言われてるし。
でも、大陸の蕎麦なんだなー。
これらがこっちの島に移ってきたのかもしれない。それで、世代を重ねるうちに緑がかって来たりして〜。
「眠庵」そのうち行きたいけど、いつも満員みたいで、予約していくなんてしないからなー。
多分行かないと思う。(残念
>平昌さんはちょっと赤面した?
可笑しい〜そうかもしれませんね(^o^)
眠庵、いつも満員てことはないと思いますよ〜
お近くにお寄りの時に、混んでるかどうか電話してみては?