時間が作れずすっかりブログから遠ざかってしまっていたが
そういう時期ほど蕎麦摂取量が多いのが常である。
もう何が何だかごちゃごちゃだが、
とりあえず今日は昼夜蕎麦だったので
(例の「ちゅうやそば」ではなく昼食と夕食)
the latestということで、夜の蕎麦。

店名の読みは「りんしょうあん そうゆ」。
なんだか西の河原で果し合いを申込まれそうな名前である。
戸隠蕎麦のお店だけあって、メニューには長野の郷土料理もいろいろ。
特に馬肉料理の充実が面白く、
「馬刺し(特上ロース)」
「こおね脳(たてがみ)」
「馬たん燻製」
「おたぐり(馬モツの煮込み)」
など。
その他、焼き物、揚げ物、天ぷらも種類いろいろ。
周りを見わたせばグループのお客さんが多く、
皆本当に楽しそう。
向こうのテーブルからは先ほどから
「この馬刺し美味しい!」
「これうまい!」
など、つい「どれどれ!」と覗きに行きたくなるような
新鮮な反応が聞こえてくる。
もう何だか私、
ただ「戸隠(ざるそば)」だけ食べて帰るのが俄然寂しくなってきました。
メニューの写真に出ていた「鶏わさ」が美味しそうだったので
それと「戸隠(ざるそば)」とも考えたのだが
山菜が別盛でついてくるという「真田」が面白そう。
じゃあそれだ!
(お店のお姉さんかわいくてさりげない親切がいいなあ)

山菜が思った以上にたっぷりで嬉しい。

お蕎麦は戸隠、ぼっち盛りだ。

ぼっち盛りは江戸蕎麦のような水切りをしないので
なんとなーくびちょーとした印象のものも多い。
蕎麦が水の膜の向こうにある感じが私には寂しかったりするが
「凛正庵 宗由 」の蕎麦はすべすべした肌の感触がダイレクトに楽しめる。
強いて言うとこのお蕎麦、田舎の、空気も水も綺麗なところで食べたいな・・
とは思ってしまったが、ここは関内、繁華街。
すっきりした汁にたっぷりの山菜を入れて
お蕎麦もたくさん猪口に入れて食べると
なんと豊かな山のごちそう、大地の恵み。
戸隠の清冽な空気と雪景色を思いながら、
蕎麦湯を飲む。
気づけば店は満席となっていたのだが
どのテーブルも実に楽しげなのが印象的だ。
先刻おいしいおいしいと盛り上がっていたグループは
どうやら全員で温泉旅行に行くことが決まったらしい。
蕎麦味噌も絶賛している。
私はといえば・・
自分の頭上にこんなメニューの張り紙があったのに
帰り際やっと気づいた。

ぎゃーー!
これ食べたかった!!!