蕎麦教室桜庵の方々の出張プロデュースによる
音楽と蕎麦の宴も早3回目。
杉並区某所の会場に、毎回豪華なミュージシャンやアーティストが招かれる中
何故か私は全出席させていただいているしあわせ蕎麦者でありまして。
毎回ニヤニヤ嬉しがって食べたり歌ったりしております(^o^)
このブログでは「誰でもそこに行けば食べられる蕎麦」を紹介したいため
お店でないところで食べた蕎麦は載せたくないのだが、
教室では毎月何度か蕎麦会を開いているそうなので
桜庵の蕎麦は誰でも食べられます!
教室に興味のある方は是非♪
まずは、毎回こちらで楽しみな「蕎麦刺し」。

今回は、箸先での香りはいつもより淡め。
しかし噛みしめるうちに美味しい蕎麦の味わいが
じわーと小さくみえてくる。
それがふくらんでくる。
あれっ、今回もまた私が一番食べちゃったかも!(^^;;)
蕎麦以外の料理は主催者の奥様チームによるもの。
野菜も主催者の手づくりで、宴の会場すぐ横の畑からの採れたて!



教室初挑戦という「蕎麦ピザ」。

これが大好評で出席者一同おいしいおいしいと大喜び!
「生地に歯ごたえがあっていいわ〜」との声も。
蕎麦原理主義の異名をとる蕎麦馬鹿者は
「もっと蕎麦を感じたい・・」と蕎麦ばかり追いかけてしまい
こっそりこんなことをしていました。
ピザ裏。

ほー、かなり微粉の蕎麦ピザなんですね。
一般的なピザよりもみっちり密なつながりなので、
ごく薄いのに確かに噛みごたえがあります。
粗挽きでない、こういう生地のは初めて食べた。


蕎麦粉を揚げた香ばしいおつまみ。
塩を振ってあるものと砂糖のとあり
砂糖の方が小さいピースになっているところがさすが。
私はやっぱり塩味が好き。
「そばがき」

これが素晴らしい!!
なんとコーヒーミルで超粗挽きにしたという極粗そばがき。
そのかぐわしさと来たらない。
口の中で三角とか六角とか見えそうなほど粒が大きく感じられ
それが粗くない蕎麦粉でもっちりとつながっている。
モチモチツブツブがじわ〜とあっけなくバラバラになる。
ひーこれはおいしいー!
そしていよいよ。

今回はそれまで2枚重ねの下にあった洋皿の上に笊、と
ちょっと珍しい眺め。
1枚目「長野黒姫」品種は信濃一号。

こちらでは見たことがない透明感にまず驚く。
見た目のとおりさっぱりと淡い香りとつるつる感。
みずみずしい肌はしっかりとした輪郭とコシをもち
噛みしめるとまたまたほんのり淡い味わい。
全てが淡いがこの透明つるつるの中にあってはそのさっぱり感が実に爽快。
1枚目から美味しくてワクワク!!
2枚目「北海道」キタワセ改良の新種ほろみのり。

美しい・・
この青さ美しさに一同から声が上がる。
たぐり上げてこりゃ嬉しい、深い深いかぐわしさ。
「ほろみのり」、初めてですが美味しいですね〜
こちらは1枚目よりさらに輪郭はっきり、硬めのコシ。
3枚目「山形」品種は、でわかおり。

端正な、優等生な姿。
白くクリーミーなイメージのやさしい香りが素晴らしい。
噛みしめるとのびるような強靭なコシがある。
こちらも、つるつるの輪郭かためで、今日の桜庵はこういう感じらしい。
こういう「その日のムード」って、いろんなお店でよく感じるので面白い。
4枚目「福島」品種は、あいづのかおり。

今回から「2枚目以降は小鉢に持ってきて笊の上にパカッ」方式がとられたため
妙にまあるくかわいく写ってしまいました。
炊きたての白米のようなあまーい香りが、淡くほんのりほわわ〜
メッシュ粗めのことで(蕎麦を挽いた後にかけるふるいの目ですね)
見た目は確かにざっくりめだが口に含むとこれもつるつる。
つるにゅるっとした硬めのコシの中から、じわじわと蕎麦の濃い味わいが出てくる。
東北の蕎麦らしい蕎麦だ。
5枚目「長野」奈川在来種。

実はこの最後をとても楽しみしていたのだが、やっぱり!
24メッシュという粗挽き。
(こういう数字は普段絶対頭に入らないので覚えているのは珍しい)
粗挽きでありながらこれも舌触りはつるつるなのだが
噛みしめるとやはり超粗挽き。
そのザクザク感、そこからあふれる香りと味わいがたまらない。
今までの4枚と比べるとたくましさや力強さを感じさせられ、
在来種とはこういうものか、と思う。
もちろん、新種のほろみのりも美味しかったが!
これでお蕎麦は終わりと思いきや。
「鶏そば」

蕎麦教室桜庵ではこの「鶏そば」を
東日本大震災被災者の方々、何百人?もに振舞ったこともあるとかで
あったかい蕎麦、とても喜ばれたそうだ。
そうだろうねえ・・と一同美味しがってしみじみ食べる。

この後は蕎麦が終わったそのテーブルで
間髪入れずにセッションに突入〜
今回のゲスト、ギラ・ジルカさん、竹中俊二さん、矢幅歩さんトリオのかっこいいこと!!
楽しかったなあ〜
最後の方で大汗かいて踊っていた人は誰かしら?私は存じませぬ。
楽し過ぎる宴では、何が起こるかわかりません。

最後に並べて撮った、本日のお酒。
特に紋屋三田様のお気に入り「竹鶴」が大人気。
あっという間に瓶が空く空く。
一方私は。

こんなにたくさんのご馳走が全部胃に収まったというのに、
何回でも、鍋を空にする勢いで蕎麦湯をお代わり。
奇人と映ったらしいです(^^;;)
焼肉屋ではむしろ小食です、と言い訳しておきました〜
2011年02月の「五種の蕎麦と音楽の宴 (vol.2)
<おまけ>
この会の中心的人物は、きき酒師できき音師の紋屋三田様とおっしゃる
私が日頃大変お世話になっている方です。
その三田様による、この会のvol.1とvol.2のレポもあります!
お料理だけでなく豪華ゲストの写真も満載です♪
桜庵・蕎麦セッションvol.1
桜庵・蕎麦セッションvol.2