2011年11月08日
鎌倉「手打そば 段葛 こ寿々」
段葛の、美しき店。
これ以上を思いつかないほど完璧な佇まいである。
一軒の蕎麦屋が、古都の参道に添える一層の趣。
町の宝と言っていい眺めだ。
こんなに美しい蕎麦屋が段葛というムードあるメインストリートにあって、
手打ちの美味しい蕎麦を出す店で、
しかも中休みなしでやってくれているというありがたさ。
もうそれだけで泣いてもいいくらい素晴らしい。
昼下がりの段葛で一杯。
焼き海苔と、お酒についてくる蕎麦味噌。
蕎麦は、大きな笊にざっくりと
素朴な姿でやって来る。
白っぽい肌に黒くはっきりとしたホシ。
写真で見るとそうでもないが、実際はふっくらとすこし太めの蕎麦である。
やさしく上品な蕎麦の香りに誘われ口に含むと、独特の強い弾力。
そこからふくらむ美しい甘み。
太めで密なので重量感があるが、スルンスルンと涼やかにさっぱりと食べられる。
限界まで電灯に頼らず外の自然光を招き入れた店内。
私は自然の光の下眺める蕎麦が好きだ。
光に透かしてその肌に、見入る。
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甘いもの苦手の私ゆえ葛餅なしは「ふつ〜」なのですが
この日は楽しすぎる展開となり、私が鎌倉でオススメの甘いものを食べあるきとなりました。またご紹介しますね♪