2011年10月22日
鎌倉・材木座「梵蔵 自家挽工房 」
今日はぽかぽか、たのしい鎌倉あるき。
材木座郵便局そばの、小さな入口。
ひょいっと覗けば、「梵蔵」の世界がはじまる。
「ボンクラじゃなくてボンゾウです。ボンクラは店主です」
とは、この店がまだできたばかり頃の店主の言葉。
「和」と海辺ののんびりした雰囲気が入り混じる店内。
掲げられた「きそば」の看板は
この店が出来る頃ちょうど店仕舞いした
三代続いた近所の蕎麦屋から受け継いだもの。
この地で生まれ育った店主の地元への愛情、
歴史を慈しむ気持ちが伝わってくる。
まずは
「喜美心」と「ばくらい」から。
「梵蔵」の「莫久来」はなんだかやたらと、
今までで一番くらい美味しい。
そしてこの 馬上盃。
特注して作ってもらったそうだが
野性味のあるシンプルさがこの店の雰囲気にぴったりだ。
以前は昼と夜で2種類の蕎麦が食べられたのだが
(そのまた以前は昼でも2種類食べられたのだが)
今は「十割せいろ」一本になっちゃったのはちょっと寂しい・・・
イヤイヤ、決して文句は申すまい。
だって、こんなにおいしいのだ!
「十割せいろ」
むっわーー!!
箸先で香る、大地の力強さを感じるたくましい香り。
口に含むとまた、これでもかと濃厚な穀物の味わいと甘さ。
端正な姿ながら歯ざわりはネチッと密度が濃く、
都会っぽいような田舎っぽいような、
何ともこの店らしい蕎麦である。
量はたっぷりあったのに、
おいしい〜 おいしいよう〜
とあっという間に食べてしまった。
ここはまた汁が大変美味しいので、常日頃
「蕎麦湯がお酒で、汁がおつまみ」
なんて言っている私は延々と蕎麦湯が止まらなくて困る。
蕎麦湯、ゴクリ。汁、チロッ。
懐かしい湘南でたぐるしあわせ。
鎌倉野菜ファンとしては
「鎌倉野菜としらす」っていうお蕎麦も気になるなあ〜
この記事へのトラックバック
テーブルの木の色、全てが茶系なので、
質素で素朴で、それでいて
スッキリと洗練されていますね。
画像からも「都会っぽいような
田舎っぽいような」雰囲気が
伝わってきます。
最近は、よく自分で蕎麦を打つので、
高遠さんのブログの文章や
画像を参考にして、
作りたい蕎麦をイメージしています。
私は、蕎麦屋にはなかなか
行く機会がないので助かっています。
流石!言い得て妙!!
ここのお蕎麦、洗練された野趣というか...
鎌倉の街や自然豊富な北鎌倉の山々の様でも...
梵蔵さんにあえて注文するなら
鴨焼きのハーフが欲しい
肉厚で美味しいのですが1人では...
なんと、蕎麦打ちのイメージ材料にしていただけているとは!光栄です。そしてそのアーティストぶりがまぶしいです。実際の味だけでなく文章や写真からもイメージするとは・・素敵ですね。
aizさま
そうですね、「洗練された野趣」、独特ですよね!鴨焼き肉厚で美味しいのですか〜、未体験です。次回は狙います!(^o^)