2011年10月15日

大阪・福島「蓮生」


営業していない時間は消えてしまう店がある。

看板をその都度出していて作り付けの看板がないとか
シャッターを閉めてしまうと看板ごと隠れてしまうとかで
営業時間外に行ってしまうと店ごと見つからなくなってしまう。
初めて行く店だと尚更だ。

「蓮生」は何度か営業時間外に行ってしまったようで
ずっと場所すらはっきりしなかった。
店の住所に行っても何も無いのでお化けのような店だと思っていた。


晴れて営業日に来てみると・・
お化けのような店だった。

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裸電球で照らされた店内は昼間なのに夜のよう。

「ふた言」でいうと「お化け屋敷風」、「夜店風」。



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隅の本棚には鬼太郎グッズや「お化け屋敷ゲーム」、
「はだしのゲン」などが置いてある。
小さい頃から極度の怖がりで
未だに鬼太郎すら直視できない私には
演出効果バッチリである。



こんなスリリングな?ムードの中お蕎麦をたぐるのは
初めてだ。

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器も箸も全てプラスティックというところも
夜店めいている。

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たっぷりドーンと盛られた細打ちの蕎麦。
水気をたっぷりと含みぬたーと束になってたぐれるところも
なんとなくお化けっぽいムード?
黒い肌からは微かな野趣を帯びた香りが漂い
粗挽きの粒が時折ジャリ、と舌に刺激を与えてくる。


ひとりきりで経営しているらしい若い女性店主は
商売気なく、あっけないほど素っ気ない。
しかし決して感じが悪いわけでなく
むしろ親切さまで感じるのだから不思議である。



福島の入り組んだ路地奥。

開いている時だけ現れる、お化けのような店である。



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posted by aya at 09:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関西の蕎麦>大阪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして!

「やたらにしあわせ蕎麦」の頃からの
ファンです。
また、高遠さんの
蕎麦記事を読むことができて嬉しいです。

私も蕎麦が大好きです。
色々と勉強になります。
ありがとうございます。
Posted by 蕎麦めし at 2011年10月15日 12:39
蕎麦めしさま
こんにちは!うれしいコメントありがとうございます。ブログ全然追いつかなくてそのままになってしまうお店だらけなのですが、こんな嬉しいお言葉をいただくと頑張るぞおという気になります!蕎麦めしさまもお蕎麦大好きなのですね♪蕎麦めしって、お蕎麦とゴハン?(^^)
Posted by aya at 2011年10月15日 14:56
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