恵比寿駅より徒歩1分。
以前からここにあった「あらこや」が
この度打ち場新設の改修工事を終え
本格的な手打ちの店「初代」として生まれ変わった。
昔の商店街の面影を残す駒沢通り沿いに現れる
ドーンとスタイリッシュな外観。
ガラス越しに見える店内も美しく「蕎麦」の文字がなければ
お蕎麦屋さんには見えないほどだ。

パァーッと明るく真新しい、お蕎麦屋さんらしからぬ店内。
1階はお寿司屋さんのような白木の大きなカウンターのみで
なんと言っても目を惹くのは奥に新設された打ち場部分。

厨房は暖簾の奥に別にあり、
カウンター内は打ち場だけという、なかなか珍しいスタイル。
「あらこや」時代からここにあった
木製冷蔵庫(?)のような扉もますます映え、
美しく楽しい眺めだ。

打ち場の横には作り付けのケースの中に生姜や山葵が
ディスプレイされている。
ん?その前にある木の箱はなんだろう。

なんと、6種類もの天然塩。
大島、広島藻塩、沖縄、フランスブルターニュ、バリ、ボリビアの天然塩が
なかよくひとつの箱に収まっているという演出。
ブルターニュ塩の色が素敵。
沖縄の塩は甘くて美味しいなあ〜
「そば切り」

お蕎麦は大きな横長い皿盛りで。

機械打ちかと見紛うほど端正な細切り。
いかにも密度が濃そうな肌に無数に散りばめられた
大小のホシがまぶしい。
手繰り上げるとふわぁーーっとふんだんに、
穀物のたくましさを感じる蕎麦の香り!
密度の濃い細打ちは程よいコシで
ツルツルでも、パキパキでもない・・何と言うか、
噛みしめるとかすかにチュクッとするような感覚があり
そこからあふれ続ける香りと味わいが美味しい。
これは・・北海道かな?と思ったらビンゴ!
幌加内の蕎麦であった。
「これはヒネなんです。来月は新蕎麦になりますからもっと変わりますよ」
とのことだったが、いやいやいや、これも大変美味しいですよー!
私は某俳句会の「紅白俳句合戦」において
短歌会のプリンス笹公人氏に奇跡の勝利を遂げた
輝かしい過去があるのだが、その時の句が
「新も良しひねもまた良し人と蕎麦」。
もちろん新蕎麦は新蕎麦で楽しみだが、
噛みしめるほどに、
口内の左右にも奥にもひろがるこの蕎麦の味わい・・
ああ私はどれほど蕎麦が好きなのだろう。
「手打ち 酒彩 蕎麦 初代」の営業はなんと午前4時まで。
焼酎もお酒もワインも豊富ならおつまみも充実していて、
「トマトと生ハムしそ包み揚げ」
「そば屋の唐揚」
「牛筋辛味煮込み」
「京風だし巻卵」
などなど、季節のメニューも含めて多数。
お蕎麦はぶっかけだけでも5種類もあって
特に「湯葉のせ豆乳蕎麦」っていうのが気になる〜〜
ああでも、食べられるのはいつのことやら・・
次もやっぱり「そば切りください」って言っちゃうんだろうな〜
でも食べたいなー あー ゆばのせとうにゅうそば・・・
10/7(金) 江古田でライブやります!