2011年03月07日

埼玉・浦和「庵 浮雨(un peu)」


浦和駅前のデパート裏。



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「ナカギンザ通り」という名のアーケードに一歩足を踏み入れると
いつも時空がグニャリと歪む。

私は昭和の映画の中にでも流れついてしまったのか。

ここに、埼玉が誇る超・名店蕎麦屋が潜んでいるとは
知らぬ人にはわかるまい。




この店に来たら、まずはとにかく「自家製豆腐」と「自家製燻製」!

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これを食べて飲みたくならない人っているんだろうか?
この私がそんな生意気を思うほどの美味しさである。

埼玉産の大豆「借金なし(何度聞いてもスゴイ名前)」
で作られた豆腐はまるでチーズのような存在感。
とろ〜り甘くて濃厚な豆腐が大流行の昨今であるが、
ギュウッとした凝縮感と味わいの深さは他では出会えないもの。
お酒のつまみとしてチーズのように
チビチビ食べられる稀有な豆腐である。


そしてメニューには、ずらーり並んだ選びぬかれたお酒のラインナップ。
ここの店主は「酒好き、おいしいもの好き」のかゆいところをかきまくってくれるのだ。


もちろん蕎麦好きの、かゆいところもですよ。

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ふっくらした肌。
そこにゆらめく白い陰影に見入れば、ときめき過ぎて言葉にならない。
(大嘘。ウワー!!おいしそーっっ!!って大騒ぎしました)



こちらは、産地違いで,福井。

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みずみずしくふくよかな蕎麦を箸先にたぐれば
鼻腔をくすぐるさわやかな蕎麦の香り。
品のよいやさしい味わいが、口の中を美しく染める。

ああ今日も、やたらにしあわせだなあぁー
来られてよかったなあー



そしてこの店の困ったところは、お蕎麦がこんなに美味しいのに、
フレンチ出身の店主が腕に任せて
美味しいつけ汁をバンバン発明してしまうところだ。


「肝せいろ」
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「クリーム花巻せいろ」
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その他、「鴨せいろ」「カレークリームせいろ」などなどあるのだが。

あのー、そんなことされてもですねぇ〜・・

お蕎麦がこんな美味しくちゃあ、
いつまでたっても私は汁にはつけられないんですよぉー!



先程隣の席にやって来たサラリーマンらしき男性は
慣れた風に入ってきて
「カレークリーム大盛り!」。
美味しそう〜に、かなりの量をあっという間に平らげ
今は満足そうに蕎麦湯を飲んでいる。
そう、ここのつけ汁のファンはとても多い。
「庵 浮雨」にしかない美味しさなのだ。


だというのに、このどこまでも融通のきかないわからず屋(私)は、
今回もまたつけ汁は最後までつけず、
お蕎麦とは別々に味わいやがりました。
全く・・・


お蕎麦さんはお蕎麦さんだけで♪
汁も遠ざけ、薬味も遠ざけ、
ああ今宇宙にはお蕎麦と私の二人きり・・・


ぷう太郎さま、しあわせを、ありがとう〜〜〜




2010年08月の「庵 浮雨(un peu)」






*高遠彩子3月〜5月のライブ出演予定*

posted by aya at 02:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>埼玉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も、豆腐と燻製ははずせないので、いつも同じつまみになってしまいます。おいしそうな写真を見たら、また浦和に行きたくなりました。
Posted by KTG at 2011年03月07日 05:59
KTGさま
そう言っていただけるとすごくうれしいですー!
私もよく写真をアップしていて食べたくなっちゃいます。
KTGさまも、やはり燻製と豆腐はおさえていらっしゃるのですね。しあわせですよね〜♪
Posted by aya at 2011年03月07日 11:16
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