都心の蕎麦もいいけれど
田舎の蕎麦もいいけれど
近くの田舎は、得した気分。

もう少しで相模湖にも手が届きそうな
相模原の自然の中。
「つねっさ」の可愛らしい「蕎麦小屋」ぶりが
小旅行気分をかきたててくれる。
大きな窓いっぱいの庭の緑。

木の葉と空がこんなところにも。

広々とした窓辺に置かれた蕎麦は、いかにも気持ちよさそうだ。


黒く細かいホシを浮かべた綺麗な細打ちの「せいろ蕎麦」。
端整な細切りだが表面にねばりのあるような、
たくましいしっかりとした歯ざわり。
そしてこちらは土日限定の太打ち、「田舎十割せいろ」。


表面がピカピカとしていた「せいろ蕎麦」とは対照的な、
粗挽きの素朴な肌。
しかし口に含むと思いの外表面はつるつるとして、
噛みしめると粗くプツプツしたものが感じられるのが楽しい。
歯ごたえはしっかりしているが平打ちなのでしなやかに食べられる、
近くの田舎の、田舎蕎麦。
ごちそうさまと店を出れば
玄関の梁の形に縁どられた広い空にはっとさせられる。

お気に入りの温泉も近いし
「蕎麦の香り」より好きかもしれない「山のいいにおい」がするし、
近くの田舎は得した気分。
