
総木作りの美しい家は、のどかな日差しに向かって
胸を張るように潔く建っていた。
家の前は、山を背にした黄金の畑。
家の後ろは住宅街だが、ここは小さな美しき田園である。

静かな店内。
1枚目は「生粉打ち」。


たぐりあげるとふわり、蕎麦のかぐわしい香り。
強烈ではない「美しい香り」にすっかり嬉しくなる。
口に含むと、これまた。
じわぁーーと、清らかな蕎麦の味わいが口中に広がっていくのが
目に見えるかのようだ。
極細の蕎麦は手作りの趣を感じる震えるラインを描き、
コシはあまりなくフッと途切れるのがはかない印象である。
2枚目は「二八」。


「生粉打ち」同様極細打ちだが、こちらは見るからにつるつるとした肌。
窓からの自然光に優しい輝きをかえしている。
香りは二八らしい甘い粉の香り。
そして口に含むと「生粉打ち」とは打って変わって強靭なコシで応えてきた。
玄関の細長い窓硝子。
黄金色の午後は、まだ待っていてくれた。

私も今回その席に座りましたよ〜(^o^)
お庭の写真も取りましたが、自宅のお庭でもあるようなので載せずにおきました。とてもいい時間でした。