2010年09月24日

静岡市「ソビスケ」(そびぽぉ!ソビスケ)



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古民家改造の趣ある店、都会的でスタイリッシュなバー風の店、
昔ながらの町蕎麦屋然とした店・・
お蕎麦屋さんが数ある中に、たまに出会って楽しいのが「おかしな店」。
そりゃあ今までにもいろいろ楽しい出会いはあったものだが
こういうおかしな店はそりゃ初めてだ!

私などが多くを語る必要はない。
その名も
「石臼挽手打式蕎麦舗 ソビスケ」。
店名の読みは
「いしうすびき てうちしき そびぽぉ そびすけ」。
そびぽぉ!
なんと可愛らしくも笑っちゃうその響き。
おかげさまでこの日一日、私は頭は「そびぽぉ!」でいっぱいになり
事あるごとに叫ぶことになったほどのインパクトの強さである。

店名の通り、この店ではどういうわけか「そば」は「ソビ」と発音され
メニューは全てカタカナ表記である。

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店内に入ってまず目に付く製粉機の上では何故かチョンマゲが回り、
店主によればそれが石臼の遠心力に作用しているとかいないとか。

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そしてなんと言ってもこの店の最大の特徴は「マゲワリ」である。

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お客さんにとっても働く人にとっても楽しい店にしたい、
若い人にもっと手打ちの蕎麦に親しんでもらいたいという店主の願いそのままに、
店は驚くべき大繁盛!
昼時とはいえ、駅からもICからも遠い小さな蕎麦屋に
行列が途切れないことも驚きなら、
その若いお客さん率の高さはさらなる驚きである。
20代前半のグループなんて普段蕎麦屋で見かけることは少ないのだが
男女グループあり女性同士あり、若い人が並んでまで蕎麦を食べに来ているのは
私まで嬉しくなるような、珍しい眺めであった。

メニューは先程の写真の通り、いたって普通、王道の蕎麦屋メニュー。
椀がきの「ソビガキ」は420円というお手軽価格だ。


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インスタントのカップそばがきで育った私には
なつかしい味わい。



お蕎麦は「セイロ」「ジウワリ」「イナカ」「サラシナ」のうち3種を。

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セイロ

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ジウワリ

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イナカ

粉の甘みが楽しめるセイロ、
ふわぁっと蕎麦の香りがうれしいジウワリ、
味としてはセイロとそっくりだが噛みしめると味わいがしっかりと感じられるイナカ。




え?チョンマゲはつけたのかって?

つけましたとも!
期待されると応えずにはいられない、ノリが命の高遠でございます。
楽しいお店にしたい、お客さんも楽しんで欲しいとあれば
かぶりますとも!楽しみますとも!


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(女性用は町娘(^_^;))

同行のS氏Y氏には似合う似合うと絶賛され
「全然違和感がない。いつもかぶっていた気がする」とまで言われたのには
複雑な思いでございましたが。


3人とも最初から最後までしっかりかぶって見事150円引き!



多忙を極める厨房を一人で切り回す店主の胸には
胸には「2年8組 ソビマシン」の名札。

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てんてこ舞いの中でも
知っている人には人懐こい笑顔で話しかけ、
会計時にはお客さん一人ひとりに丁寧に、済まなさそうに
「お待たせしてすみません〜、どうもありがとうございます〜、またよろしくおねがいします〜」
とどこまでも腰の低い店主。

ただふざけているのではない、
この人柄あってこそ愛される「そびぽぉ!ソビスケ」なのだ。



帰り道も
「次回来る時一人だったら、チョンマゲかぶる勇気はあるか」
「毎日来る常連さんが毎日かぶっていたら店は”もういいですよ”とか言うだろうか」
などと大盛り上がり。

すっかり「ソビスケ」に洗脳された一日であった。

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posted by aya at 15:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東海の蕎麦>静岡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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