朝食はブッフェスタイルが多かった
今回のスコットランド旅行。
朝食ブッフェというと
スクランブルエッグだベーコンだハムだチーズだと
華やかに盛り付けられた大きなカウンターがあるものだが
私が通いつめるのはほんの一角である。

シリアル!
私は蕎麦のみならず
あまり精製されていない素朴な穀物全般が大好物。
(無論蕎麦はその中でも特別な存在であるが。)
シリアルならコーンフレークのような軽いものでなく
ザクザク噛みごたえのあるブラン系や
塩のみで食べる慎ましいオートミールなどがいい。
しかし普段はあまりにも蕎麦を食べ過ぎているため
人生穀物だらけという栄養の偏りを避けるべく
シリアルだの固いパンだのという
「蕎麦以外の大好物穀物」は自宅持ち込み一切禁止にしている。
私はこの身を蕎麦に捧げているのだ。
しかしスコットランドには蕎麦屋はない。
だからシリアルもパンも好きなだけ食べていいんだ!
わーい!
パンについては、他のヨーロッパ諸国に比べると
それほど美味しい国でなく・・・
というわけで毎朝心ゆくまでシリアル三昧。
ところで上のシリアルの中に突然「コロッケ」のようなものがあるのを
御覧いただけただろうか。

じゅわーっとミルクに浸ったコロッケ・・・
では如何にもまずそうだが、
これ、イギリスでは「ケロッグ」ぐらいメジャーな
ウィータビックス(Weatabix)というシリアル。
日本は香港に近いので香港向けのものが一部で手に入るようだが
味としては「オールブラン」、
食感としては「オートミール」のような感じで
見た目も楽しく毎朝食べていた。
とは言え、卵料理や肉類など
彩り豊かな朝食を楽しむ人々の中、
毎日一人頑固に素朴系シリアルのみを
パリパリザクザク勤勉に咀嚼しているのも
鳥じゃあるまいし、確かに少々勿体無い。
せっかく遠い国に来たのであるから
一応スコットランドらしいものも食べましたぞ!


ニシンの酢漬けや、ブラックプディングなど。
ブラックプティングは写真でも詳細が見えづらいが
実際近づいて目を凝らしても
質感が良く見えないほど黒が濃い!
(アップの写真ではひっくり返してみました)
味の方は、朝っぱらからスーパーヘビー、
何たって主原料は「羊や豚などの動物の血(!)」である。
長く厳しい冬に耐える
スコットランド人の頑強なる肉体は
こういうもので作られてきたのだ。
それにしても海外にいると
蕎麦のことを全く思い出しもしない薄情な私。
たぶん短期旅行者だからであって、
これが長期滞在したりしたら
それこそ禁断症状で苦しみだすのだと思うが、
それが一体何週間目くらいから現れるのか、
我ながら興味のあるところである。
我思うに「お蕎麦食べたい!!」と感じる間もなく
気づいたら道端にでもバッタリ倒れているのではないかと・・
その時にはどなたか、
上から蕎麦粉でもサラサラとまいてやってくださいませ(^_^;)